「枕っていくつかサイズがあるけど、どれにすればいいの?」
本日はこのような疑問に答えるべく、イラストで分かりやすくあなたに合った枕のサイズをご紹介します。
必要以上に大きい枕の購入は、お金が勿体ないです。
反対に、枕のサイズが不十分だと寝返りがしずらく睡眠に悪影響を与えます。
是非、枕はあなたに合ったサイズのものを使用しましょう。
Contents
1. あなたに合った枕のサイズの選び方
枕のサイズを決める時、①体の大きさを基準にしつつ、②寝返りの大きさにも考慮する、とより快適に枕をお使いいただけます。
さらに、③多様な使用目的を想定しているのなら、大きめのサイズの枕を選ぶことをおすすめします。
①枕の各サイズの一覧表
まずは市販の枕の一般的なサイズをざっと見てみましょう。
枕のサイズはこれら6つが一般的です。1~3が日本の枕の標準サイズです。4~6はここ数年流行っている枕サイズです。
サイズ | 主な用途 |
35×50cm | (標準)小柄な人向き |
43×63cm | (標準)中柄な人向き |
50×70cm | (標準)大柄の人向き |
60×63cm | (非標準)多様な使い方を考えている人向き |
80×80cm | (非標準)多様な使い方を考えている人向き |
43×100cm | (非標準)枕をパートナーと共有したい人向き |
そして、括弧内で示しているように、1~3の枕サイズは体の大きさを基準にして選ばれ、4~6は多様な使用目的(詳細は後述)で選ばれます。
②標準サイズの枕を選ぶときは、あなたの寝返りの大きさを考慮しましょう
「私は中柄だから43×63cmサイズの枕にしよう!」と決定する前に、1点チェックしてほしいポイントがあります。
それはあなたが「寝返りをよくするかどうか」です。その理由を下のイラストで説明します。
こちらのイラストの人は身長170cmの中柄の人が35×50cm、43×63cm、50×70cm、43×100cmの4サイズの枕を使用しているところを表したものです。
43×63cmのサイズでは一見、サイズ感は申し分なさそうです。
しかし、この人が寝返りの大きい人だと仮定し左右に大きく寝返りを打つとしたら、頭が枕から落ちてしまう 可能性があります。もしくは、頭が落ちそうになり寝返りを無意識のうちに躊躇 してしまいます。
寝返りは快眠に重要な要素
寝返りがしづらくなってしまうと、眠りの質を悪くしてしまいます。
そもそも寝返りとは、「睡眠中の寝姿勢を無意識的に調整する働き」なのですが、これにより、
- 一定の部位に圧力がかかり続けないよう負担を減らし、
- その結果、血液の流れをスムーズにします。
- また、寝具内の換気にもなり、ムレを感じにくくなります。
- さらに、利き手・利き足や、身体の癖から生まれる、身体の歪みを整える。
と、このように、寝返りは快眠になくてはならない働きなのです。
なので、もしあなたが中柄と言えど寝返りが大きいのであれば、50×70cm以上の枕のサイズを使うことをオススメします。
このように枕のサイズを選ぶときは、あなたの寝返り具合をしっかりと考慮にいれましょう。
③大きめサイズの枕は多様な使用目的にも柔軟に対応
「ベッドでもっとリラックスしたい」「パートナーと1つになって眠りたい」など考えている場合、定番サイズの枕ではなく大きめサイズの枕の使用をおすすめします。
多様な使い方を楽しみたいなら60×63cm、80×80cmサイズがオススメ
「頭や首をサポートさせるだけでなく、色々な使い勝手が楽しめる枕がいいな」とお考えであれば60×63cm, 80×80cmサイズの枕をオススメします。
このような長方形型の枕は、あなた次第で色々な使用方法が見つかります。例えば、このようなヘッドボードを備えたベッドの上では腰当てとして活用でき、ベッド上での読書を快適にサポートします。
また、あなたのベッドだけでなく、リビングのソファをゴージャスに飾るインテリアとしてもご活用いただけます。
他にもこのように、下半身の抱き枕としてもご活用できます。
横向き寝をすると右膝と左膝がぶつかり合って足が落ち着かなかったりして、ゆったりと眠ることができない人にオススメの使い方です。
膝と膝の間に柔らかいクッションとしての枕があると、横向き寝がさらに安定するのでリラックスしてお休みいただけます。80×80cmのサイズの枕のオススメを1つ挙げるとすると自社製品で恐縮ですが、
- 製品:フォスフレイクス枕(80×80cm)
- 価格:13,200円
- 【購入ページはこちら】
市販の「枕としても使えるクッション」ではなく「多様な使い方が楽しめる枕」なので寝心地を最も重視しています。例えば、通常の枕と較べて20cm程縦幅が長い分、枕として使用すると頭や首だけでなく肩甲骨まで正しい寝姿勢でサポートするように中材の量を調整しています。
枕をパートナーと共有したいなら43×100cmの横に長いロングサイズがオススメ
仲の良いカップルなど一緒に眠るパートナーと同じ1つの枕を使って眠りたい、という思いがある場合、43×100cmサイズのロング枕をオススメします。
- 製品:オブロン・ピロー
- サイズ:40×100×3.5~6.5cm
- 価格:19,440円(税込)
- 【購入はこちら】
同じベッドなのに枕が別々なのは、何か気分的に落ち着かないという声もあります。自社製品につき恐縮ですが、枕自体がシングルサイズのマットレスの幅と同じく100cmもあるので、寝ている間もパートナーと陸続きで離れた感じがしません。もちろん、ベッドの上でゴロゴロするのが大好きで、端から端まで寝返りができるようにしたい、という人にも非常にオススメです。
(追記)枕カバーのサイズの選び方
枕カバーが枕と同じサイズ表記だと、きちんとはめられるのか心配になると思います。
少しタイトなものもありますが、基本的には問題ありません。もし不安であれば、35×50cmの枕には「35×50cm対応」と記載されたやや大きめの枕カバーを選んだり 、枕と枕カバーを同じ販売店で購入しましょう。
また、35×50cm、43×63cm、50×70cmなどの標準サイズの枕カバーはどこの寝具ショップでも販売しているのでいいのですが、大きいサイズや特殊な形状の枕カバーになると、全てのお店で扱っている訳ではないので、枕と一緒に併せて購入しておくことをおすすめします。
「枕カバーは繊維素材、生地にこだわって選びたい」とお考えの方は、こちらのページ『枕カバーにおすすめの生地・素材5選【体質・使用感別】』を併せてご参考にしてください |
まとめ
あなたにぴったりの枕を標準サイズから選ぶときは、あなたの体の大きさだけでなく、寝返りの大きさも考慮に入れましょう。寝心地が大きく変わります。
多様な使い道があるものが良いなら60×63cmサイズ、80×80cmサイズのものを選びましょう。家族やパートナーと一緒に使いたいなら、横幅が100cm程あるロングタイプがオススメです。
また、「サイズ以外にも、素材や高さ、硬さをこだわって枕を選びたい」とお考えでしたら、以下のページで硬さや高さをあなたに合わせて選ぶ目安と、おすすめの枕を紹介しているのであわせてご参考にしてください。
関連記事なお、枕に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
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