※要注意!足枕の正しい高さと、足の置き方(姿勢)

足枕の健康効果には、主に以下のようなものがあると言われています。

  • 足のむくみ取り:足に溜まった血液、リンパ液などを全体に回すため。
  • 腰痛の緩和:腰が丸まることで体圧分散性が高まるため。
  • 踵の褥創対策:踵への圧迫を減らすため。

しかし、あなたは正しく足枕を行えていますでしょうか?

まちがった方法(姿勢)で足枕をして寝てしまうと、期待できる効果がないどころか、その反対に体を痛める恐れがあります。

そこで本日は「足枕の正しい高さと置き方(姿勢)」についてご紹介します。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 正しい足枕と正しくない足枕

まず「正しい足枕の方法(置き方と高さ)」をお伝えします。

そしてその次に、「誤った足枕の方法」をお伝えしながら、どのように体に悪影響を与えるのかをご説明します。

1-1. 足枕への正しい脚の置き方(脚全体を持ち上げる)

まず足枕に対して最も誤解が多いのが、「足枕への脚の置き方」です。

結論から言うと、以下のイラストのように、脚全体を足枕に乗せるのが正しい脚の置き方です。

正しい脚の置き方
正しい脚の置き方

足を上げるのではなく、脚全体を上げるようにするのです。

そのため、誤解を無くすためにも、「足枕」ではなく「脚枕」と捉えたほうがよいかもしれません。

足枕の正しくない置き方(脚を部分的に支える)

最もよくある足枕への正しくない脚の置き方が、「脚を部分的に支える」方法です。

医療機関でさえ以下のイラストのように、患者に足枕を使わせていることがありますが、これは正しくない足枕の使い方です。

正しくない足の置き方
正しくない足の置き方

このように足枕を使ってしまうと、以下のように体を痛める恐れがあります。

  • 血流を阻害する → むくみが取れない、褥創の促進
  • 圧が分散できず → 褥創の原因に
  • 膝が伸びたまま浮く → 膝を痛める
  • 腰の負担が増える → 腰痛の悪化

数分間だけなら問題ないと思いますが、長時間行うと健康に悪影響をきたすのでご注意ください。

他にも膝裏だけ上げる形状の脚枕だと、足に溜まった血流の循環を促すことにならないのでむくみの対策にはなりませんし、踵に圧がかかるので褥創対策にもなりません。

1-2. 足枕の正しい高さ

足枕の高さは10cm程度で、ちょっと脚を上げるだけで十分です。

足枕の高さ
足枕の高さ

足枕があまりにも低いと効果をほとんど感じられないと思います。

また反対に足枕が高いと、足を上げた姿勢を維持するのに疲れて、足枕どころじゃなくなると思います。

高すぎる足枕は逆効果

足の上げすぎには注意です。足を上げすぎると、逆に足のほうに血液が回りにくくなります。

分かりやすい例が、寝ころびながら足を壁に立てることです。数分やる分にはいいですが、それ以上やると足からサーッと血の気が引いて、痺れを感じたりすると思います。

高すぎる足枕を長時間行うと同じように痺れを感じたりするのでご注意ください。

1-3. おすすめの足枕の形状

上記の点からおすすめできる足枕の形状は、幅の広いクッション系です。

いわゆる市販の丸太形状の足枕だと脚を部分的にしか支えることができませんが、幅が広めのクッションであれば脚全体を持ち上げることができます。

また、幅がある程度広めだと、多少の寝相や寝返りでも脚が足枕から落ちにくいので安心です。

製品:フォスフレイクス ハーフボディピロー(80×80cm)
価格:
13,200円
【購入ページはこちら】

自社製品で手前味噌ですが、80×80cmのかなり大きめのホテルで使われることの多いサイズの枕を足として使うと、脚をちょうどいい高さで全体的にサポートし、尚且つ、寝相・寝返りでも落ちにくいのでおすすめです。私が書いたレビューもありますのでご参考にしてください。


まとめ

正しい足枕の使い方についてまとめると、

  • 脚全体が支えられるようにする
  • 高さは10cm程度

この2点に尽きます。正しい足枕であなたが快適に過ごす一助になれば光栄です。

また、枕に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

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