高反発枕の特徴と快眠できるものを選ぶ7つのチェックリスト

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「次の枕は高反発枕にしようと思うけど、何を基準に選んだらいいの?」

このような声をいただくことがあり、「業界外の方からすると枕の差が分かりづらく選ぶのに困っているんだな」と感じることがあります。

そこで本日は、「快眠できる高反発枕を選ぶための7項目チェックリスト」を用意しました。

高反発枕の特徴を理解しつつ、枕選びの際にこれら7つの項目を照らし合わせながら確認していただければ、ご検討中の枕で快眠できるか否かが分かります。

※注1:理解のズレを無くすために、ここでの高反発枕は高反発ウレタン素材、高反発ファイバー素材の枕に限定します。
※注2:店頭での枕の試し寝は、自宅のマットレスと似た使用感のマットレスの上で行いましょう。

1. 高反発枕の特徴

低反発枕、羽毛枕、そば殻など他の枕にはない特徴が高反発枕にはあります。それは、高い反発弾性によって首と頭を支えることです。

各枕の特徴
各枕の特徴

低反発枕・羽毛枕は優しく包み込むような柔らかさ、そば殻枕・パイプ枕などは細かな硬い素材を頭の形に合わせてしっかりと支えさせる使用感が特徴です。しかし、高反発枕は首・後頭部のカーブに柔らかくフィットしつつ、その上、頭を持ち上げるような反発弾性があります。

そのため、サポート性・フィット性が不十分なことが多い他の枕を使用している方が、高反発枕を使いだすと首・肩が楽になったと感じられることがあるのです。

とはいえその反面、高反発枕は形状が予め決まっているので、あなたの首・後頭部に合うものと合わないものの差が大きいです。そこで2章でご紹介するチェックリストを参考にしながら、しっかりとフィッティングを行うようにしましょう。そうすれば、あなたの首・肩をより楽にできる高反発枕をお選びいただけます。

2. チェックリストの概要

それでは先ず、チェックリストの各項目が何のためのものなのかを簡潔にご説明します。

①首の隙間を埋められるか:頭圧分散性、首・肩の筋肉、頚椎のリラックスのため。
②枕の高さは適切か:首・肩の筋肉、頚椎のリラックス、楽な呼吸のため。
③表面の柔らかさ:頭圧分散性のため。
④寝返りがしやすいか:首・肩の筋肉のリラックスのため。
⑤素材に通気性はあるか:ムレ感の軽減のため。
⑥側生地は理に適った素材・生地か:肌感の良さ、ムレ感の軽減のため。
⑦洗濯性はあるか:長期的な衛生性のため。

それでは各々の点をどのようにチェックするのかを分かりやすくご紹介します。

①首の隙間を埋められるか

正しい枕の使い方でもありますが、枕で「マットレスと首・後頭部の隙間」を埋められるか確認しましょう。

枕でマットレスと首の隙間を埋める
枕でマットレスと首の隙間を埋める

隙間を埋められる場合、こちらのイラストのように枕があなたの首・後頭部を支えることになります。これは頭の重み(約6kg)を適切に分散させる上で重要なポイントです。

枕の形状・硬さ・弾性のバランスが適切であれば、このように枕で隙間を埋めることは難なくできます。

隙間を埋められないと後頭部、首、肩へ悪影響が

もし枕で隙間を埋められないとどうなるのか。

枕で隙間が埋められていない状態
枕で隙間が埋められていない状態

先ずは頭圧分散が悪くなるので後頭部に頭の重量が集中します。痛むことはまずないですが、不快な圧迫感が生じます。

首へのサポートがないため、首の筋肉、首を支える肩の筋肉が緊張し続けることになり、首のだるさ、肩こりの原因になります。

②枕の高さは適切か

枕の高さは絶対値で表せられないので、仰向き寝・横向き寝の時に理想的な寝姿勢になれるかで判断しましょう。理想的な寝姿勢とはつまり、肩・首の筋肉が自然とリラックスでき気道が狭まらない姿勢のことです。

検討中の枕で以下のような姿勢がとれるか確認しましょう。

仰向き寝の場合

理想的な寝姿勢 仰向け寝
理想的な寝姿勢 仰向け寝

仰向き寝の場合の寝姿勢が良いか悪いか判断するポイントは2つあります。

(1)「肩口から頭が10~15度の傾斜」
(2)「顔面が5度の傾き」

また、太り気味の方の場合、顔面の傾きが0度の方が呼吸がしやすいとの報告もあるので、あなたの体型に合わせて調整しましょう。

横向き寝の場合

理想的な寝姿勢 横向き寝
理想的な寝姿勢 横向き寝

横向き寝の場合はシンプルに、「頚椎が真っ直ぐ(床と水平)」になっているかを確認しましょう。

仰向きでも横向きでも良い寝姿勢がとれれば、首・肩の筋肉を緊張させることなく、また、頚椎の不自然に歪ませることもなくリラックスして眠ることができます。

枕を試し寝する際に参考にしてください。

不適切な枕の高さは肩・首の天敵

高すぎる枕
高すぎる枕

もし枕が高すぎたりして寝姿勢が崩れてしまうと、首・肩の筋肉がずっと緊張し続けることになり肩こりや首のだるさの原因になります。

また、頚椎を歪ませてしまうとストレートネックの原因にもなります。なので、寝姿勢で枕の高さがあなたにとって適切かきちんとチェックしましょう。

③枕表面の柔らかさ

枕の表面に適度な柔らかさがないと、頭圧分散性が悪くなったり、隙間が埋めにくかったりするので注意が必要です。

高反発ウレタン製の枕ならウレタンにカッティングを入れて表面を柔らかくしたり、ウレタンを多重構造にして上部に柔らかめのウレタンを使うなどしてあるものが良いです。高反発ファイバーは素材の性質上、面で支える硬めの使用感になります。そのため、側生地が弾性のある3Dメッシュのものをお試しください。

このように選んだ高反発枕だと、後頭部・首へのフィット感が大きく違うことをご体感いただけると思います。

④寝返りがしやすいか

寝返りのしやすさは快眠にとても重要なポイントです。

というのも、人間工学デザインに基づいた座り心地の最高の椅子でさえも30分も同じ姿勢で座り続けるのは困難のように、こまめに姿勢・体位を変えないと体が疲れてしまうためです。

頭が枕に固定され過ぎる
頭が枕に固定され過ぎる

ウレタン製の高反発枕によくある設計ですが、枕の中央が凹んでおり両サイドが少し高くなっているものがあります。

もしあなたが検討中の枕がこのようなデザインの場合、枕の上に頭を置いた状態で、頭を左右に動かしたり、頭だけのちょっとした寝返りがしやすいかを試してみましょう。

もしできない場合、睡眠中に姿勢・体位を変えるのが困難になるため、肩・首に疲れがたまりやすくなってしまうので、注意が必要です。

⑤素材に通気性はあるか

高反発ファイバーのものは通気性が高いので、この点については問題ないです。

しかし、一般的なポリウレタンは基本的に通気性が悪いので、よく考えなければならない点です。特にあなたが暑がり・汗かきの場合、一層注意しなければなりません。

通気性の良いウレタンの選び方は以下のようになります。

○オープンセル構造のウレタン
ウレタンが多孔質(細かい穴がたくさんある)なので、通気性に優れます。熱がこもりにくくムレ感が少ないです。

○表面にカットが施されたウレタン
カットがあることにより通気が促されるので、ムレ感少なくお使いいただけます。

これらを両方満たしているウレタンの枕であれば、サラッと爽やかな寝心地を味わえるでしょう。もし満たしていなければ、側生地・枕カバーで補う必要があります。

※『独自開発の「○○○フォーム®」により今までにない反発力と通気性を実現』などと謳うウレタンフォームがあります。特に客観的な試験データがある訳でなく、商標を申請しただけで中身は一般的なウレタンと同じということがあるので、お気をつけください。

⑥側生地は理に適った素材・生地か

側生地は見落としがちポイントですが、とても大切です。

ウレタン素材の枕なら汗をよく吸収する天然繊維素材で、尚且つニット生地やパイル生地だとムレを感じにくく理想的です。

高反発ファイバー素材の場合は、素材の硬さを補えるような厚みのあるニット生地や、3Dメッシュ生地が良いです。しかし、冬にメッシュ生地だと通気性が良すぎてスースーする嫌いがあるので、別途カバーを用意すると良いでしょう。

⑦洗濯性はあるか

高反発ファイバー素材は全て水洗い可能です。高反発ウレタン素材は洗えないものが多いですが、一部水洗い可能なものがあります。

必須項目ではありませんが、もしあなたが寝汗の多い体質だったり、美容・衛生面へのこだわりが強ければ、洗える素材を選ぶと良いでしょう。

側生地・枕カバーをこまめに洗っていればそうそう汚れが気になることはないですが、汚れや汗が浸透していくことを考えると半年〜1年に1度は中材ごと洗えると理想的です。こちらの記事「【一挙公開】洗濯機・乾燥機に対応したオススメの洗える枕」で高反発ファイバー素材・ウレタン素材の枕の水洗い方法を紹介しているので、ご参考にしてください。

最後に

全ての項目を満たしていればベストですが、少なくとも①〜④は絶対に満たしているものを選びましょう。

暑がり、寝汗の多い体質、美容・衛生面が気になるという場合は、⑤〜⑦も重要視してください。

あなたが良い枕を選ぶ一助になれば幸いです。

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