マットレスの底付き感は腰痛のもと!回避方法と対策

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マットレスの底付き感は腰痛のもと!回避方法と対策

マットレスに底付き感があると危険です。

腰を壊す恐れがあります。

すぐに対処しなければなりません。

そこで本日は、

  • 底付き感とはどういう状態か
  • 底付きを回避するための方法
  • 底付きするマットレスへの対策

などについて解説します。

ぜひ参考にしてください。

1. 底付き感とは【敷寝具が薄くて床の硬さを感じること】

まずは定義から。

底付き感とは、マットレスなどの敷寝具が薄すぎるために体の重さを支えきれず、フローリングなどの床の硬さを腰などに感じることを意味します。

底つき感のイメージ
仰向け 底つき感_仰向け
横向き 底つき感_横向き

厚さが足りないと新品でも起こります。

また、ウレタンフォームなどの素材がへたることで、使用に応じて底付き感が出てくることもあります。

1-1. コイルマットレスでも底付きする

ベッド用のコイルマットレスでも似たことが起こります。

コイルマットレスの構造は、コイルスプリングの上にウレタンフォームなどの詰め物が使用されているのですが、この詰め物が薄すぎることでコイルの硬さを腰などに感じることがあるためです。

低品質なスプリングマットレスは詰め物が少なすぎることが多い
低品質なスプリングマットレスは詰め物が少なすぎることが多い

1-2. 底付き感がある敷寝具は腰痛のもとに

底付き感のある寝具は危険です。

腰や肩に圧迫を感じながら寝ることになるため、腰痛や起床時の体のだるさやコリの原因になります。

主な原因は、首や肩、背中の筋肉の疲労です。肩の周辺には僧帽筋や肩甲挙筋、棘下筋などの筋肉がありますが、これらの筋肉が疲労して固く緊張し、血行不良になると「乳酸」などの疲労物質が筋肉中に蓄積してきます。その結果、こりや痛みが起こります。

(引用:『腰痛、肩こり、手足のしびれ 「背骨」がかかわる症状の診断・治療ガイドブック』 伊藤達雄・戸山芳昭監修)

2. 底付き感の回避方法

それでは次に、底付き感のあるマットレスを避けるための方法についてです。

これからマットレスを購入する予定の方はぜひ参考にしてください。なお、敷布団はサポート性が低く底付きしやすいため、あまりおすすめできません。敷布団を購入しようと考えているなら床置きマットレスをおすすめします。

敷布団 ノンコイル
薄型マットレス
ノンコイル
ベッドマットレス
コイルスプリング
ベッドマットレス
画像 futon1 thin-non-coil-mattress1 thick-non-coil-mattress1 coil-mattress1
厚み 5~10cm前後 7~10cm前後 15~25cm前後 20~35cm前後
重量 3~6kg前後 4~7kg前後 10~20kg前後 20~30kg前後
寝心地
耐久性
揺れ&音
使用環境 床&ベッド ベッド ベッド
手入れ
クリーニング × ×
処分
価格

2-1. 必要最低限の厚さがあること

まずは最重要事項です。

あなたの体重をもとにマットレスに必要最低限の厚さがあるか確認しましょう。

使用者の体重 必要最低限の厚さ
ウレタン ファイバー コイルの上の詰めもの
30kg 5cm 3cm 3cm
60kg 7cm 5cm
80kg 10cm 7cm 4cm
100kg 13cm 10cm

これはふつうくらいの硬さの場合です。

検討しているマットレスが柔らかいものなら上記よりもやや厚さがあったほうが安心できるので、+1~2cm前後厚みがあるものを選ぶことをおすすめします。

2-2. 十分な耐久性があること

次に大事なのが耐久性です。

マットレスに厚さがあっても耐久性が低ければすぐにへたって底付き感が出てきます。

ポイントはウレタンフォームなどの素材の密度です。

スカスカな低密度のものはへたりやすく、ぎっしり詰まった高密度のものはへたりにくいです。高反発ウレタンフォームなら30以上、低反発ウレタンフォームなら40以上、高反発ファイバーなら50前後以上のものを選びましょう。

ウレタン密度(kg/㎥) 耐久性の評価
高反発 低反発
20D以下 30D以下
  • 数ヶ月~1年程度の耐用年数。
  • 1万円をきる安価なマットレスに使用される。
25D前後 35D前後
  • 3~5年程度の耐用年数。
  • リーズナブルなマットレスに使用される。
30D前後 40D前後
  • 5~8年程度の耐用年数。
  • 国内・海外ブランドの有名マットレスに使用される。
40D以上 50D以上
  • 8年以上の耐用年数。
  • 高価で高品質なマットレスに使用される。

商品ページに記載があるはずです。

確認しましょう。

商品ページに記載がない場合、その商品は耐久性に自信がないと考えられますので避けることをおすすめします。

2-3. 寝心地チェック

もし実際に寝られるなら寝心地チェックをしましょう。

マットレスに仰向けで1分、さらに横向きでも1分寝てみてください。そのときに腰や肩に底付き感出てくるか感じとってみましょう。もし底付き感があるならそのマットレスは避けましょう。

3. 底付きするマットレスへの対策

今使っているマットレスに底付き感がある場合の対策です。

まずそのマットレスが新品なら返品しましょう。

しかしもし、そのマットレスをすでに長く使っているとするとへたり(経年劣化)による底付きだと考えられます。寿命を全うしたとも言えるので買い替えをおすすめします。

3-1. マットレストッパーを重ねる

「来年引っ越し予定だからそれまでマットレスを買い替えたくない」

もしあなたがこのようにお考えでしたら、マットレスにマットレストッパーを重ねることをおすすめします。

敷きパッド ベッドパッド ベッドシーツ トッパー プロテクター
画像 shiki-pad1 bed-pad1 bed-sheet1 mattress-topper1 mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み 1cm前後 2~3cm前後 5mm前後 3~5cm 5mm前後
温湿度調整 ×
汚れ防止
洗濯 ×
体圧分散性 × ×

マットレストッパーとは、いわば3~5cm前後の薄いマットレスです。

足りない寝心地(サポート性)を補うサプリメントのような存在です。

すぐにできる改善策なのでお困りの方は導入してみましょう。マットレストッパーの選び方について下記のページで解説しています。ぜひあわせて参考にしてください。

関連記事:奇跡の復活!マットレストッパーおすすめ4選と正しい使い方

最後に

マットレスの底付き感について理解できましたか。

腰痛などの原因になるので、もしあなたのマットレスで底付きするならすぐに対処するようにしましょう。

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