マットレス

比較で分かる!ウレタンマットレスの特徴と選び方

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著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。1,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はお問い合わせから。

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「マットレスって色々と種類があるけど、ウレタンマットレスって他と比べてどうなんだろう?」と疑問を感じることはないでしょうか?

マットレスは末長く付き合うことになる家財の一つです。寝心地がいいのはもちろんのこと、日々の取り扱いに納得できることも重要です。

そこで本日は「ラテックスやスプリングマットレスと比較したウレタンマットレスの特徴」についてご説明します。マットレス選びのご参考にしてください。


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1. 他種との比較で分かる!ウレタンマットレスの特徴

まずはウレタンマットレスが他の種類のマットレスとどのように違うのか、チャートでざっくりと理解しましょう。

ウレタンマットレスといっても、高反発と低反発では全く別物ですので分けて説明します。

(※重さと価格は、シングルサイズのもの(ノンコイルは厚み10cm、コイルマットレスは厚み18cm)が元になっています。)

これらのポイントを目安にしながらお店でマットレスの試し寝をするだけでも、とてもお役立ていただけると思います。

それでは次に、5つのポイントについて1つずつ詳しく説明していきます。

1−1. ウレタンマットレスの体圧分散性と寝心地

一番気になるのが寝心地ですよね。

少し無理があるかもしれませんが、高反発と低反発のウレタンマットレスの使用感をなんとか言葉で表現するなら、以下のようになります。

種類評価
高反発十分な体圧分散性/硬くはないがしっかりとした寝心地/寝返りがしやすい
低反発ピタッと体にフィットする体圧分散性/柔らかく体が沈み込む寝心地/寝返りがしづらい、

ラテックスマットレスは高反発と低反発の中間(やや低反発より)の寝心地です。柔らかいですが弾性が多少あるので体が沈み込みすぎることはありません。

高反発ファイバーは硬い高反発ウレタンマットレスと似ていて面で支える寝心地で、体圧分散性にやや難があることがあります。

ボンネルコイルとポケットコイルはコイルスプリングの上にウレタンフォームのクッション材が詰められるため、そのウレタンフォームに寝心地が大きく左右されるので評価が難しいのが事実です。

コイルの上にウレタンなどのクッション

コイルマットレスの上質なものに限っていうと、クッション材に使われているウレタンの特徴に加えてさらに、体を持ち上げるバネの弾性が感じられます。

そのため、体が大きい人でも寝姿勢が崩れにくく、楽に寝返りができて快適に寝られます。

また、少々マニアックな話になりますが、高反発ウレタンフォームと一口にいっても、いくつか種類があり寝心地が変わってきます。

硬質ウレタン→標準ウレタン→高弾性ウレタンの順に、体圧分散性もよくなりますし弾力性もよくなり快適な寝心地になります。

無膜のウレタンは多層構造のウレタンマットレスの内部に通気性を促すために使われることがあります。

ほぼ無膜のウレタンフォーム
ほぼ無膜のウレタンフォーム

1−2. ウレタンマットレスは通気性が悪くて夏は蒸れるのか?

これは事実です。

高反発ウレタンマットレスは通気性がやや悪いため、夏にムレやすさを感じやすいです。

ただ、高反発ウレタンマットレスでも、構造や加工によってムレにくくなっているものがあります。一例をあげると、

  • マットレスの表面がフラットではなく凸凹・ウェーブ形状
  • ウレタンフォームが通気性の良いオープンセル構造
  • セルプールのような吸放湿性のあるウレタンフォーム
オープンセル構造のウレタンは通気性がいい
オープンセル構造のウレタンは通気性がいい

低反発ウレタンマットレスはさらに通気性が悪い上にピタッと体にフィットする分、余計にムレを感じやすいです。電気代を気にせずにクーラーを使える人にしかおすすめできません。

このような理由から、ウレタンマットレスにはベッドパッドを敷いて使うことをおすすめしています。ベッドパッドが一枚あればムレやすさはほぼ気にならなくなりますし、マットレスの汚れ防止のためにもパッドを敷いておくとお手入れが楽になり経済的です。

1−3. 高反発は軽くて扱いやすいものの、低反発は重くてやや扱いにくい

高反発ウレタンマットレスは、その他のマットレスと比べてとても軽いです。

そのため、ベッドの上だけでなく、フローリングの上に直接敷いて敷布団のようにして使うこともできます。低反発ウレタンマットレスも敷布団のようにして使えなくはないですが、厚みが8cmのものでも10kg以上の重さになるのでやや扱いにくく感じられます。

しかし、敷きっぱなしにしようものなら高確率でカビが発生します。床に直接置いて使うなら、こまめにマットレスを壁に立てかけて乾燥させましょう。

壁に立てかけてマットレスを乾かす
壁に立てかけてマットレスを乾かす

ベッドの上で使うとしても、除湿シートをマットレスの下に敷いたり、定期的に立てて底面も空気と触れさせるなどのケアができると理想的です。

1−4. ウレタンマットレスは洗濯不可!手洗いのみ可

敷布団と違ってウレタンマットレスは洗濯できませんし、クリーニングに出すこともできません。

そのため、汚れてしまったら、あなた自ら手洗いをしなければなりません。上手な洗い方については以下のページで詳しく紹介していますので必要であればご参照ください。

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ただ、洗濯ができないのはラテックスマットレスも同様ですし、スプリングマットレスも出張クリーニング業者に依頼するしかないことを考えると、この点においては似たり寄ったりだと言えます。

唯一、高反発ファイバー素材のマットレスだけは、お風呂場で洗うことができるメリットがあります。

1−5. ウレタンマットレスの値段相場

原材料、製造コストを考えると、やはり高反発ウレタンマットレスが最もリーズナブルで、その次に低反発ウレタンマットレス、高反発ファイバーマットレスと続きます。

ラテックスマットレスは原材料が天然由来でゴムの木から樹液を採取するなど手間がかかり、大量生産に向かないことからここまで値段が高くなるのです。

スプリングマットレスが高いのはいうまでもありませんが、品質のしっかりしたものであれば10年以上はゆうに使えるのでコストパフォーマンスを考えれば納得の値段です。居を構えて根を張った暮らしをするなら、10万円クラスのスプリングマットレスはいい選択になります。

ただ、将来的に引越しの可能性があるのなら、ウレタンマットレスのほうが手軽に扱えて負担にならないのでよいかと思います。


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2. ウレタンマットレスによくある疑問

よくある疑問点を事前に解消して、マットレス選びのご参考にしてください。

2−1. カビは生えにくいがケアが重要

各マットレスのカビの生えやすさをランキング形式にすると以下のようになります。

低反発ウレタンマットレス>ラテックスマットレス>高反発ウレタンマットレス>スプリングマットレス>高反発ファイバーマットレス

ご覧の通り、ウレタンマットレスはカビが生えやすいです。

ただ、カビが生えにくいマットレスといっても、床に敷きっぱなしにしているとさすがにカビは生えます。大切なのは、適切にケアができているかどうか、ということです。

  • 敷きっぱなしにしない
  • 部屋の換気をこまめにする
  • ベッドはすのこ天板のものを選ぶ
  • 定期的に壁に立てかける
  • 除湿シートを使う
  • 除湿パッドを使う

もしあなたが、フローリングが湿っぽくなることのある生活環境にお住まいなら、これらの湿気対策はできるだけ全てやることをおすすめします。

2−2. ダニも発生しづらいがケアが重要

敷布団と比べるとマットレスにダニが繁殖することは少ないです。

ただ、湿っぽい環境で不衛生にしていると、やはりダニは繁殖しています。ダニ対策を徹底するなら、上記で説明した湿気対策に加えて、マットレスプロテクターでの汚れ対策をすることをおすすめします。

2−3. ウレタンマットレスの寿命の目安

高反発ウレタンマットレスは、そのウレタンの密度である程度の寿命が推定できます。

密度評価
20
前後
数ヶ月~1年程度の耐久性です。1万円以下の安価なウレタンマットレスに使用されることが多いです。
25
前後
3~5年程度の耐久性です。2万円前後のリーズナブルなマットレスの密度がこの辺りです。
30
前後
5~8年の耐久性です。国内・海外ブランドの有名高反発マットレスの密度がこの辺りになります。
40
前後
8年以上の耐久性です。高品質なマットレスやベッドマットレスの中材には、高密度のウレタンが使用されます。

マットレスに使用されているウレタンの密度を公表するメーカー・販売店が増えてきていますので、参考にしてください。

低反発ウレタンマットレスは上記の数値に該当しない点、ご了承ください。

また、高反発・低反発問わず、ウレタンは湿った環境で使っていると、ヘタリが早くなります。長く大切に使うという観点からも、湿気対策をきちんとすることをおすすめします。

2−4. ウレタンマットレスは処分が簡単

ウレタンマットレスの処分はとても簡単で、細かくちぎって燃えないゴミとしても捨てることもできます。ラテックスマットレスも同様です。

その他のマットレスは粗大ゴミとして処分しなければなりません。ただ、地方自治体によってはスプリングマットレスの処分が不可な場合があり、自らゴミ処理場に持ち込むか、業者によって回収してもらわざるを得ないこともあります。

2−5. 褥瘡対策の体圧分散マットレスとしては使えるか?

低反発ウレタンマットレスは褥瘡対策の体圧分散マットレスとして最もポピュラーです。

高反発ウレタンマットレスの中にも褥瘡対策マットレスは存在しますが、その柔らかさから低反発ウレタンマットレスのほうが選ばれることが多いです。

こちらのページ『エアマットは褥創(床ずれ)予防に不向き?各マットレスの比較』で褥瘡マットレスについて解説しているので、ご参考にしてください。


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最後に

ウレタンマットレスがどのような特徴なのか、他の種類のマットレスと比べることで理解を深める一助になっていれば幸いです。

なお、以下のページであなたに合った高反発マットレスを選ぶポイント(硬さ、厚み、生地、耐久性など)とおすすめブランドを紹介しているのであわせてご参考にしてください。

関連記事

 

また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事

①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法

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