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熟睡し快適に起きる!電気毛布の使い方・選び方のコツ

こんにちは、加賀照虎です。

寝床に入っても手足が寒くてなかなか眠れなかった、という経験はないでしょうか。

寒いと身体が緊張してしまうこともあり、一層入眠が困難になります。そういうときに便利な寝具アイテムが「電気毛布」です。とはいえ、使い方や選び方などの分かりにくいかと思います。

そこで本日は、

  • 電気毛布を暖かく使う方法
  • 眠りやすくする使い方
  • 朝目覚めやすくする使い方
  • 素材選びで重視するポイント

などについて分かりやすく解説していきます。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 快眠のための電気毛布の使い方のコツ

睡眠のメカニズムに沿って電気毛布を使いましょう。

そうでないと、あなたの睡眠の質を下げることになります。2つのコツと具体的な使用方法をご紹介します。

①身体の上に掛けるのではなく下に敷く

まず、電気毛布は身体の下に敷きましょう。

身体に掛けるのではなく、マットレス・敷布団の上に敷いて使いましょう。

なぜならこちらの方が電気毛布を暖かく使えるからです。理科の話になりますが、熱は上昇するという性質があるためです。また、床冷えという言葉があるように寝床は下(畳・フローリング)からの冷気により冷えます。そのため、電気毛布で下から暖めて掛け布団でフタをする、という使い方が理に敵っているのです。

少ない熱の量で効率的に寝床を温められるので、電力消費を抑えられるのでお財布にも優しいです。なので、電気毛布は身体の下に敷くようにしましょう。

②付けっ放しはダメ|体温のメカニズムに合わせて使う

たとえ寒くても電気毛布を付けっ放しで眠るのは控えましょう。

睡眠の質を下げてしまいます。

なぜなら夜の間ずっと身体を温めると、睡眠中の体温のリズムが崩れてしまうからです。

睡眠中の体温の変化
睡眠中の体温の変化

ヒトが夜間に眠るとき、脳と身体を休めるために体温を下げるメカニズムが働きます。眠り始めから明け方までの間、体温は1.5℃も低下します。

そのため、電気毛布を付けっ放しで眠ると夜間に目覚めたり(中途覚醒)、明け方ごろに目が覚めたり(早朝覚醒)してしまうのです。また、汗びっしょりで目が覚めたり、反対に乾燥により肌がカサカサになったり喉がカラカラの状態で目覚める原因にもなります。

それでは次に、この睡眠のメカニズムに沿った電気毛布の上手な使い方を3つご紹介します。

(1)就寝前30分間寝床を暖めて眠るときにオフにする

まず最もオススメなのが「就寝前のベッドを温める」ための使い方です。ベッドに入る30分前頃に電気毛布を好みの暖かさでオンにします。そうすると30分後にベッドに入るときにはベッドはだいぶ温まっているので、ベッドに入るときに寒い思いをすることは無くせます。そしてベッドに入ったら電気毛布をオフにしましょう。ベッドに入ってから眠りに入るまでは余熱が続くので寒くて眠れないことなくなると思います。

(2)就寝時に30分のオフタイマーを設定する

2つ目の方法は、「1つ目の方法は良いけど、眠るのに時間がかかるから眠りに落ちる前に寝床が冷えることがある」という人向けの内容です。このような場合は、眠るときにオフにするのではなくて、弱い熱で30分程のオフタイマーを設定しましょう。もしくは湯たんぽなどを活用して、冷えやすい箇所に配置しておくもアリです。そうすれば温かさを持続させられます。ですが、眠るときは体温が下がっていく必要があることをくれぐれも忘れないようにしてください。

(3)オンタイマーがあれば早朝に弱で起動するようにする

最後のオススメの方法は「起床をサポートする」使い方です。朝寒くて起きられない人にオススメの方法です。先の睡眠と体温のグラフにもあったように明け方は1日の内で最も体温が低い時間帯です。そのため、この時間帯に起きようとすると寒くて寒くて辛いのです。(※もちろん外気の寒さも一因です。)

そこで大活躍するのがオンタイマー機能付きの電気毛布です。

koizumiwarmpad

  • 製品:KOIZUMI電気掛敷毛布
  • サイズ:130×188cm
  • 毛布部素材:ポリエステル70%/アクリル30%
  • 価格:5,810円
  • 消費電力:75W
  • 販売ページへのリンク

例えば、こちらの電気毛布には「快眠タイマー」という機能があり、使用開始2時間後に自動でオフになり、6時間後に自動でオンになります。例えば、23:00からオンにすると01:00に自動的にオフになり、05:00~07:00の体が冷えやすい時間帯に自動的にオンになります。

そのため、寒い冬の朝でも起床時の体温の上昇がサポートされ、驚くほど起床が楽になります。

(追記)電気毛布を体に下に敷くならシーツや敷きパッドとの順番は?

「電気毛布はシーツや敷きパッドよりも上に敷くべきか?」という質問をいただきましたが、暖かさを重視するなら体のすぐ下に敷くのがベストです。

とはいえ、体と直接触れると寝汗などに汚れやすくなります。簡単に洗えるタイプの電気毛布ならいいですが、洗うのに手間のかかる電気毛布であれば、シーツの下に敷くのも一手です。ただ、敷きパッドの下に電気毛布を敷くと、あまり暖かさを感じられなくなるためおすすめできません。

そのため、【(下)敷きパッド→電気毛布→シーツ(上)】もしくは、【(下)敷きパッド→シーツ→電気毛布(上)】の順番で敷くことをおすすめします。


2. 電気毛布のおすすめの選び方

それでは次に、電気毛布の選び方をご紹介します。

毎日使う上で大事な「素材」と「電気代」の2つのポイントを説明します。

2−1. あなたの体質に合った素材のものを選ぼう

電気毛布の毛布部分の素材は大きく2つに分けられます。ポリエステル・アクリルベースのものと綿(コットン)ベースのものです。

肌触りや使い心地が変わるので、あなたの体質・好みに合うものを選びましょう。

冷えに敏感ならポリエステル・アクリル素材がオススメ

ポリエステル・アクリル素材の毛布は暖かいのが最大の特徴です。冷え性だったり寒さに敏感であればオススメです。

例えば、こちらの商品は控えめな価格で、さらに洗濯もできて清潔に使えるのでオススメです。

nakagishipolyacleleblanket

  • 製品:なかぎし電気敷き毛布
  • サイズ:140×80cm
  • 毛布部素材:ポリエステル70%/アクリル30%
  • 価格:2,210円
  • 消費電力:55W
  • 販売ページへのリンク

デメリットは蒸れやすいことです。繊維に吸水性・吸湿性がないため寝苦しくなる可能性があります。パジャマや布団カバーの繊維素材に吸水性などがあればいいですが、身の回りのものが全て吸水性のない繊維だととてつもなく蒸れるので気をつけるようにしてください。

素材イメージ柔らかさ滑らかさ 吸湿性  放湿性  耐久性  洗濯性 





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨンlayon1

ポリ
エステル
polyester1

また、繊維素材の特性上、静電気が発生しやすいことです。

とはいえ、レビューで静電気の発生に言及されている方はたった677人の内1人なのでそこまで問題ないかと思います。品質の良い繊維素材が使われていると思います。

天然繊維の肌触りが好みなら綿(コットン)素材がオススメ

肌に触れる寝具は天然繊維が良い、というこだわりがある方には綿素材のものがオススメです。

また、綿素材なので汗の吸収の良さも期待できます。

koizumicottoneleblanket

こちらの商品もコントローラーを外して丸洗いできて清潔に使えるのでオススメです。素材が綿なだけに若干価格が高くなります。

また、毛布自体の暖かさはアクリル・ポリエステル素材の方が若干良いでしょう。

2−2. 電気毛布の消費電力はそこまで考慮しなくて良い

電気毛布の消費電力は50~80Wが一般的です。先に紹介した3つのものは上から順に75W、55W、50Wです。

一見大きな差があるように感じられますが、電気料金を計算するとわずかな差になるので商品選択の時に考慮する必要はありません。

参考までに1日1時間1ヶ月使用した場合の電気料金を計算すると、

  • 75W:58.5円
  • 55W:42.9円
  • 50W:39円
    (方程式:電気料金 = 消費電力W × 使用時間 × 1時間の電気料金(26円で計算) ÷ 1000)

1ヶ月で20円の差です。ワンシーズン使い倒しても100円未満の差です。なので、製品毎の消費電力の差はあまり気にする必要はないと思います。


まとめ

電気毛布を使うときは以下の2点を守りましょう。

  1. 電気毛布は身体の下に敷いて使うこと
  2. 眠りの体温メカニズムを妨害しないように使うこと

そして、電気毛布を選ぶときは毛布の素材にこだわりましょう。消費電力はあまり気にする必要はありません。

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