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お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。試し寝をするマットレスを絞り込むために一緒にご参考にしてください。

試し寝はとても大事です。

しかし、寝具ショップなどでいろいろなマットレスに寝てはみたものの、「何を基準に自分に合っているのか判断すればいいのかわからない」と困ったことはないでしょうか?

自分の知見のないものを選ぶのは苦労しますよね。かく言う私も、電子機器や日用品など寝具・繊維関係以外のものを選ぶときはいつも困っています。

そこで本日は「お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント」についてご紹介します。

各ポイントをチェックしながら取捨選択し、より満足のいくマットレスをお選びください。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
取材依頼はお問い合わせから。
インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから。


1. マットレスをお店で試し寝する時のチェックポイント

それではチェックしてほしい順に、ポイントを紹介していきます。

1−1. 寝たときのファーストインプレッションはどうか

まず大事にしていただきたいのが、あなたがマットレスに寝転んだ瞬間に感じる寝心地のファーストインプレッション(第一印象)です。

もし、以下のような感覚があれば、避けることをおすすめします。

  • 硬すぎる/柔らかすぎる
  • 腰や背中に圧迫感がある
  • 背中が浮く感じがする
  • 腰が落ち込んでいるような感じがする
  • 寝返りがしにくい
  • ボヨンっと反発する感じが好みでない
硬さイメージ評価
硬すぎtoo-hard-mattress1
  • 腰などを圧迫する
  • 背中へのサポートなし
  • 腰痛の原因になる
適度right-hardness-mattress1
  • 圧迫が少ない
  • 適切な寝姿勢になる
  • 快適に眠れる
柔らかすぎtoo-soft-mattress1
  • 寝姿勢が悪化する
  • 筋肉や骨に悪影響がある
  • 腰痛の原因になる

これは硬さ/柔らかさなどが合っているかの判断になります。

また、そもそも寝転んだ瞬間に違和感があるマットレスや、「寝心地がなんか好みじゃない」と感じるマットレスとは長い付き合いをするのは難しいので、直感的に合わないと判断する材料として捉えましょう。

特に、背中が浮く感じがしてマットレスと背中にスキマができるようなものは腰を悪く恐れがあるので気をつけましょう。

1−2. 硬さが本当にあっているか5分は寝てみる

お店までわざわざ足を運んでいると体は疲れます。

そのため、マットレスに寝転んだその瞬間は「あ〜気持ちいい〜」と感じやすいものです。

しかし、本当にそのマットレスの硬さがあなたに合っているのか判断するには、少なくとも5分できれば10分ほどマットレスに寝転んで、その寝心地をよく感じとるようにしましょう。

硬めのマットレスを選ぼうとしている人は、5分10分と仰向けで寝ていても腰に圧迫感が出てこないかチェックしましょう。

寝転んだ当初は「しっかりといい感じの硬さ」であっても、5分ほど横になっていると感じ方が変わってくることがあります。

硬すぎるマットレスは腰に圧迫を与える
硬すぎるマットレスは腰に圧迫を与える

同様に、柔らかめのマットレスを選ぼうとしている人は、5分10分と寝ていても体が疲れてこないかチェックしましょう。

マットレスが柔らかすぎると腰が落ち込んで寝姿勢が悪化します。

もし、あなたが悪い寝姿勢になっているなら、5分ほど寝転んでいると腰などにムズムズとした疲れを感じるはずです。

柔らかすぎるマットレスで寝姿勢が悪化し腰に疲れが
柔らかすぎるマットレスで寝姿勢が悪化し腰に疲れが

この時、仰向きで寝られる方は仰向きで、横向きで寝られる方は横向きで、どちらの寝姿勢でも寝るという方は両方の寝姿勢でお試しください。

実際には購入後から毎日、6時間、7時間とその上で寝ることになるのですから、時間をかけてしっかりと寝心地を確かめましょう。

1−3. 寝返りがしやすいか試してみる

寝返りがしやすいことは熟睡する上でとても大切です。

いかに体圧分散性にすぐれたマットレスといえど、地球上に重量がある限り体に圧がかかります。

その圧が同じ部位にかかり続けないようにするのが、寝返りの第一の役割です。

 イメージ状態
寝返り
なし
sleep-not-good
  • 体を動かせない
  • 疲れがたまりやすい
  • 蒸れやすい
良い
寝返り
sleep-good
  • 適度に体を動かしている
  • 布団内の温湿度調整になる
  • 快適に眠れる
悪い
寝返り
cannot-sleep
  • 体に圧迫がかかっている
  • 寝姿勢が悪くなっている
  • 負担をそらすための寝返り

寝返りについての詳細は以下のページで説明しています。

深掘りしたい方はご参考にしてください。

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少ない力で楽に寝返りができるか、候補のマットレスの上で何度もコロンコロンと寝返りを試し打ちしましょう。

1−4. 側生地の肌触りはあまり気にする必要なし

色々なマットレスを比較していると、側生地(マットレスの表面の生地のこと)のデザインの好みや、肌触りの良し悪しもマットレスを選ぶ判断材料にしてしまいがちです。

もちろん、側生地のデザインや肌触りがあなたの好みであることに越したことはありませんが、優先順位としては二の次でよいと私は考えています。

というのも、マットレスの上にベッドシーツやパッドを敷くことになるからです。

 敷きパッドベッドパッドベッドシーツトッパープロテクター
画像shiki-pad1bed-pad1bed-sheet1mattress-topper1mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み1~2cm前後3~4cm前後5mm前後3~5cm5mm前後
温湿度調整×
汚れ防止
洗濯×
体圧分散性××

何かを上に敷くことで側生地のデザインは見えなくなります。

また、側生地に直接肌が触れることもなくなります。

ただやはり、良いものは良いです。

マットレスの側生地については以下のページで詳しく解説しているので、こだわりたい方はご参考にしてください。

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1−5. (二人以上で使うなら)横揺れは気にならないか

ボンネルコイルスプリングマットレスを選ぶ場合に限られますが、マットレスの横揺れが気になるか否かもチェックしましょう。

二人以上で一つのマットレスを使うと、もう一人の使用者がマットレスに入ってくる時の衝撃や、寝返りにより小さな揺れが起こります。

bonnel-coil-spring
コイル同士が繋がっていて、横揺れしやすい

とても細かなポイントですが、この横揺れが気になるかどうかは事前に把握しておきましょう。

この横揺れが気になるがために寝入りにくくなってしまう人もいるほどです。

※(追記)良きを温ね、悪しきも温ね、ベストを知る

先日とあるメーカーの方と話している時にふと思い至ったので付記しますが、マットレスの試し寝をするなら、予算を超えるとしても高価で高品質なマットレスから、いつもだったら見向きもしないような格安マットレスまで、色々と試していただくことで自分に合ったマットレスを発見しやすくなります。

高品質なものは何が優れているのか、低品質なものは何がどう悪いのか、あなたの体で実感していただくことで、品質と価格の折り合いをつけながら取捨選択がしやすくなるかと思います。

それこそ例えば、ベッドマットレスであれば大塚家具、高反発マットレスであればふとんタナカなどの専門店で試し寝をしつつ、ホームセンターなどの量販店でも試し寝をするといった具合です。


2. その他、マットレス選びをする上で知っておいてほしいこと

試し寝方法だけでなく、以下の3つのことも知っていただけると、より満足のいくマットレスを選べられるので紹介します。

2−1. 硬さで迷ったら硬めのほうを選ぶ

例えば、「柔らかめ」と「やや柔らかめ」で迷ったら「やや柔らかめ」を、「やや柔らかめ」と「普通」で迷ったら「普通」を選ぶことをおすすめします。

なぜかと言うと、マットレスの寝心地を柔らかくするのはベッドパッドやトッパーなどを買い足せば可能ですが、その逆を行うことは難しいからです。

2−2. 低反発か高反発かで迷ったら

この場合のおすすめの方法は、高反発のマットレス(厚み10cm以上)と低反発のトッパー(厚み3cm以上)を組み合わせることです。

これらを組み合わせれば低反発マットレスに近い寝心地になりますので、自宅で長時間の試し寝をできます。もし低反発の寝心地がイマイチ好みでなければ、低反発トッパーをとれば高反発マットレスに寝ることができます。

しかしもし、「低反発と高反発の違いをもう少し詳しく知りたい」ということであれば、以下のページで懇切丁寧に解説しているので是非ご参考にしてください。

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2−3. ベッドの高さは問題ないか

あなたにとって最適なベッドの高さ(ベッドフレームの上にマットレスを置いた時の高さ)が何センチなのかも、事前に把握しておくようにしましょう。

高さによってそれぞれ使い勝手が変わってきます。

  • 30cm前後:低めのベッド
  • 35~45cm前後:標準的な高さのベッド
  • 50~60cm前後:高めのベッド
  • 90cm以上:高いベッド
 低い標準高め高い
画像bed-lower
目安~30cm35~45cm50~60cm90cm~
開放感×
出入り
ホコリ
転落
収納
安定性
寝具制限

以下のページでもう少し詳しく解説しているのでよければ合わせてご参考にしてみてください。

関連記事

最後に

どのようにマットレスの試し寝をすればいいのかご理解いただけていれば幸いです。

また、以下のページでマットレスの硬さ、厚み、素材感などを吟味した選び方と注意点やおすすめのマットレスを紹介しています。これからマットレス選びを始める方はご参考にしてください。

関連記事

 

なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
 – 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
 – 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
○マットレスの正しいダニ退治方法、二度と繁殖させない予防法
○マットレスのカビ除去方法と、再発を防ぐ予防対策
○ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
○長生きでお得に!マットレスの寿命を判断する5つの目安
○賢い節約術!マットレスの処分方法を考えるべき順序

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