
こんにちは、加賀照虎です。
「マットレスって直接そのまま上に寝ていいの?」
と疑問に思ったことはないでしょうか。
結論からいうと、以下の3つの理由によりダメです。
- そのまま寝るのは不衛生だから
- ムレやすく寝苦しくなるから
- ひどく汚すと使い物にならなくなるから
「なるほど、じゃあマットレスの上に何を敷けばいいの?」と今度は疑問に感じると思います。
そこで本日は「マットレスの上にそのまま寝るのはダメな3つの理由と、上に敷くべきもの」についてご紹介します。
Contents
1. ベッドマットレスにそのまま寝るのはダメな3つの理由
まずは、マットレスの上にそのまま寝るのがダメな理由について、一歩踏み込んで説明します。
上に敷くべきものだけ知りたい方は、2章までジャンプしてください。
1−1. 不衛生だから
物知りの方ならご存知のように、人は寝るときに200mlも汗を流します。
それに加えて、死んだ皮膚、フケ、アカ、皮脂なども体から排出されます。
一夜、二夜だけならともかく、それが一ヶ月、二ヶ月と続くと流石に不衛生です。
そうなると汗染みも目立ってきますし、ダニやカビの発生の原因にもなるので衛生面だけでなく健康面にまで支障をきたす恐れがあります。
マットレスは衣服のように洗えないので、そのまま直接寝ないようにしましょう。
1−2. ムレやすく寝苦しくなるから
そのまま寝ると寝苦しくなります。
というのも、マットレスの側生地や詰め物にはポリエステルなどの吸水性のない化学繊維が使われることが多いからです。

特に、ぺらぺらの薄い側生地のウレタンマットレスだと、ムレを顕著に感じられます。
寝ているとき、体が火照るように寝苦しくなります。
もちろん、高品質なマットレスやこだわりのあるメーカーが作るマットレスの側生地には、シルク(絹)やウール(羊毛)、コットン(綿)、テンセル®︎(リヨセル)、レーヨンなど、吸水性があり快適に寝られる素材が使用されることが多いです。
とはいえ多くのケースでは、ムレやすくて眠りづらいのでそのまま寝ることはおすすめできません。
【注意】「高品質の側生地って意味あるの?」「結局、生地がいいものでも、そのまま直接寝たらダメなんでしょ?」と思われるかもしれませんが、ベッドシーツやパッドを通しての熱のこもり方はやはり違います。また、高品質なものは繊維がやわらかなため、ふわっとした寝心地(≒体圧分散性)も大きく変わります。とはいえ、確かにこれは、こだわりの世界になるかもしれません。 |
1−3. ひどく汚すと使い物にならなくなるから
子供のおねしょや、鼻血などの血液でマットレスが派手に汚れてしまうことがあります。
スプリングマットレスならクリーニング業者に洗浄してもらうことは可能ですが、ウレタンやラテックスマットレスとなると自ら水洗いをしなければなりません。
元どおりキレイにするのも難しいですが、水洗いにより寝心地が劣化することもあります。
また、マットレスのクリーニング費用は1万円以上かかり、安くはありません。
マットレスの上にそのまま寝ていると、このようにして汚してしまうことが意外と多くあります。
使い物にならなくなり買い直すハメになるくらいなら、しかるべき敷きものをしてマットレスを保護するようにしましょう。
2. ケース別|マットレスの上に敷くべきもの
マットレスの上に敷くものとされる商品はたくさんあります。
そのため、どれが自分自身にとって必要なものなのか、分かりづらいと思います。
- 敷きパッド
- ベッドシーツ
- ベッドパッド
- マットレストッパー
- マットレスプロテクター
そこで、ケース別に何が必要で必要でないかご紹介していきます。
2−1. 必要最低限で済ますなら「敷きパッド」
もし、「どれか1つだけで済ますならどれ?」と問われれば、敷きパッドをおすすめします。
マットレスが汚れることをほぼなくせますし、きちんとした素材のものであれば汗をさっと吸い取り発散してくれるので快適に寝られます。
ベッドシーツよりも厚みがありますが、家庭用洗濯機で洗うには問題のない大きさと重さなのでお手入れも楽々です。
マットレスの上に敷くものの中では万能な存在です。
2−2. 衛生性と肌触りを重視するなら「ベッドシーツ」
キレイ好きな方にはベッドシーツがおすすめです。
敷きパッドの洗濯が手軽といっても、さすがにベッドシーツには敵いません。
高頻度で洗うのならシーツのほうが良いでしょう。
また、敷きパッドには安価なものから高品質なものしかないのが欠点です。
感動するような極上の肌触りを求めるのなら、ベッドシーツに頼るしかありません。
シルクや超長綿サテンシーツを選ぶしかないでしょう。
しかし、極上のベッドシーツといっても、それ一枚だけをマットレスの上に敷くのはおすすめできません。
というのも、シーツ一枚では寝汗はマットレスまで浸透していってしまいマットレスを汚しますし、側生地がポリエステルのマットレスにシルクのシーツを敷いてもやはりムレ感が生じるためです。
ベッドシーツはパッドと併用するようしましょう。
2−3. 寝心地がやや物足りなければ「ベッドパッド」
ベッドパッドは上記のように高品質なベッドシーツと併用するのが一番おすすめです。
ただ、それ以外の用途となるとベッドパッドの構造上、やや難しいです。
というのも、マットレスほどではないにせよベッドパッドも洗濯にかなりの手間(厚みが敷きパッドの2~3倍ほど)がかかるため、汚してしまわないように保護したほうがいいからです。
とはいえ、厚みがある分クッション性もあるので、マットレスの寝心地がやや硬めなどのときにベッドパッドを使用するのも一手です。
2−4. 寝心地を本格的に改善するなら「マットレストッパー」
マットレスプロテクターは基本的には必要ありません。
どのようなケースに必要かというと、
- マットレスの寝心地が硬すぎた
- マットレスがへたって硬くなってきた
などのときに補助的に購入するものです。
また、トッパーは大体ウレタンやラテックス素材のものが多いため、直接上に寝ないようにしましょう。
3cmの薄めのものから、5cm前後の厚めのものまでありますが、ベッドパッドよりもクッション性が高いので、寝心地に満足できないときはトッパーの使用がおすすめです。
2−5. マットレスが高価なら「マットレスプロテクター」
マットレスプロテクターも必ず必要というわけではありませんが、
- 高価なマットレスのためキレイに長く使いたい
- ダニとカビの予防を万全にしたい
- 子供と寝るからおねしょ対策をしたい
などのケースに当てはまるのなら使用をおすすめします。
ただ、マットレスプロテクターの上にそのまま寝るとムレ感が気になることがあるので、敷きパッドやベッドシーツをさらにその上に敷くことをおすすめします。
最後に
マットレスの上にそのまま寝てはいけない理由にご納得いただけたかと思います。あなたの生活スタイルに合う敷きものを適宜使うようにしましょう。
なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
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