※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。寝心地の改善が見込めず買い替えを検討されるなら是非ご参考にどうぞ。 |
こんにちは、加賀照虎です。
ベッドに寝転んだ瞬間、マットレスのスプリング(バネ)が腰に当たって痛む…。そんな悩みを抱えてはいませんか?これは、使用による経年劣化が原因です。仕方がないと言えば仕方がないです。
とはいえ、放置しておくと、質の高い睡眠が得られず、日常生活にも影響が出てしまいます。どうにか改善しなければいけません。
そこで本日は「ベッドマットレスに寝るとスプリングで腰が痛いときの対策」についてご紹介します。
Contents
1. ベッドマットレスのスプリングが痛い原因
マットレスのスプリングのせいで背中・腰が痛くなる原因は大きく分けて2つあります。
まず最初に、あなたのマットレスがどちらのケースに当てはまるか確認しましょう。それにより取るべき対策が変わってきます。
1−1. マットレス表面の詰め物(クッション)がへたっているため
よくある原因です。
高品質のマットレスでも経年劣化によるヘタリのために、スプリングの硬さを背中・腰で感じるようになります。
マットレスの断面図を見てみると分かりやすいです。
マットレスのスプリングの上にはウレタンフォームや羊毛わた、ポリエステルわたなどのクッション材が詰められています。
それら全てがよい状態にあることで、適切な寝心地のマットレスとなります。しかし、クッション材がへたってしまうと、スプリングの硬さが背中・腰に伝わりやすくなり、ひどいケースでは痛みを感じてしまうのです。
腰がムズムズと圧迫される不快感に始まり、次第にズキズキとした鈍い痛みに変わっていきます。
私自身、以前住んでいたマンションが家具付きでして、マットレスの品質があまりよくなかったためにこの痛みを経験していました。悩ましいお気持ち察します。
体を悪くする前に対策をとりましょう。
1−2. そもそも表面の詰め物が少なすぎるため
次に多くある原因です。
そもそもマットレスの表面に詰められるべきクッション材が少なすぎるケースです。
5万円以下のスプリングマットレスに、このような品質の悪いものが多々あります。
スプリングの上の詰め物が厚み1cmのウレタンフォームとフェルト材だけ、なんていうマットレスがあります。
「そんなマットレスで寝たら、数ヶ月で腰を痛めてしまうんじゃないか」と私は思うのですが、たぶんそのメーカーは低価格を追求するあまり、削ってはいけないところまで削ってらっしゃるんだと思います。
スプリングの上の詰め物は少なとくも4cmくらいはないと十分ではないと私は考えます。もしあなたのマットレスがこのケースに該当する場合、2−1の対策は効果がないので2−2の対策のみお考えください。
2. ベッドマットレスのスプリングが痛いときの対策
それでは次に、対策についてご紹介していきます。2−1の方が手がかからずに行えるので先にご検討ください。
2−1. マットレスの裏面を使う
あなたのマットレスはもしかすると両面使用可能なタイプではないでしょうか。
マットレスを購入してから月日が何年も経っていると、このことを忘れてしまっていることがあるかと思います。「面裏ひっくり返してみたらまるで新品の寝心地に戻った!」なんていうケースもあるほどです。
2−2. マットレスの上にトッパーを敷く
もう一つの方法はマットレスの上にトッパーを敷くことです。
マットレスの元々のクッション材がへたっているから新しいクッション材で補強するとイメージすると分かりやすいかと思います。
敷きパッド | ベッドパッド | ベッドシーツ | トッパー | プロテクター | |
画像 | |||||
役割 |
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厚み | 1~2cm前後 | 3~4cm前後 | 5mm前後 | 3~5cm | 5mm前後 |
温湿度調整 | ◎ | ◎ | ◯ | × | △ |
汚れ防止 | ◯ | ◯ | △ | △ | ◎ |
洗濯 | △ | △ | ◯ | × | ◯ |
体圧分散性 | △ | ◯ | × | ◎ | × |
厚手のベッドパッド(厚み2~3cmくらい)でも補強になることはなりますが、寝心地をしっかり改善すること期待するのなら、ウレタンフォームやラテックスのトッパーで厚みが5cm前後あるものがおすすめです。
おすすめのトッパーの選び方について以下のページで説明しているのでご参考にしてください。
関連記事ただ、もしあなたのマットレスのヘタリがかなりひどく凹みになっているくらいだと、トッパーでも対策しきれない可能性があります。厳密にいうと、クッション性は改善できても凹みにより寝姿勢が悪くなってしまい、背中・腰を痛める可能性が残ってしまうのです。なので、ここまでひどいケースでしたら、素直にマットレス自体を買い換えることをお勧めします。
最後に
あなたのマットレスに対してどのような処置をするべきか参考になっていれば幸いです。
また、以下のページで素晴らしい寝心地のマットレスを選ぶポイントと、おすすめのマットレスを紹介しています。マットレスを買い換えようかなとお考えでしたらあわせてご参考にしてください。情報収集した上でマットレス選びをすれば、より満足した一品をお選びいただけます。
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なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
– 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
– 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
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