※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。薄さだけでなくその他のスペックからも網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。 |
薄型マットレスとは、
厚さ7~10cm前後のマットレスのことを指します。
敷布団とマットレスの良いとこ取りのような特徴です。
(7cmにも満たないものは薄すぎて単体での使用が難しいことから、マットレスよりはトッパーに分類されるべき、と私は考えています。)
種類 | イメージ | 厚み | 評価 |
マットレス トッパー | 3cm |
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5cm |
| ||
敷布団/ ノンコイル 薄型 マットレス | 7cm |
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10cm |
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ノンコイル ベッド マットレス | 15cm |
| |
20cm |
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コイル スプリング ベッド マットレス | 25cm |
| |
35cm |
|
そんな薄型マットレスにも、高反発から低反発までさまざまな寝心地のものがあります。そして種類により選び方が変わってきます。これだけでも選ぶのが大変そうに思いますよね。
そこで本日は「薄型マットレスの特徴、選ぶときのポイント、用途別の注意点、おすすめの薄型マットレス」についてご紹介していきます。
Contents
1. 薄型マットレスの特徴
1-1. 薄型マットレスの長所(メリット)
薄型マットレスは、重さが軽くて値段が安いです。
そのため、敷き布団のように床の上で手軽に扱えますし、ローベッドの上で使って開放感のある部屋にコーディネートすることもできます。また、二段ベッドやロフトベッドなどで唯一使えるのがこの手のタイプのマットレスになります。
シ ン プ ル 型 | ローベッド | フロアベッド | ステージベッド | 脚付きベッド | スチールベッド | パレットベッド |
収 納 特 化 型 | 引き出し収納付きベッド | チェストベッド | 跳ね上げ式ベッド | ロフトベッド | ||
多 目 的 型 | ソファベッド | 脚付きマットレスベッド | 折り畳みベッド | 電動ベッド | 床置きすのこ | 畳ベッド |
寝 心 地 改 善 型 | ダブルクッションベッド | ウッドスプリングベッド | マルチポイントベッド | |||
フ ァ ミ リ ー 型 | 連結ベッド | 二段ベッド | 親子ベッド | システムベッド | ||
1-2. 薄型マットレスの短所(デメリット)
薄すぎるものは底つき感が出てきます。
つまり、サポート性が足りずに腰が床の硬さを感じてしまうこと(底つき感)があったり、寝心地が悪かったりするため腰痛の原因になることがあります(避ける方法を2章で説明します)。
底つき感のイメージ | |
仰向け | |
横向き |
また、薄型マットレスの大半を占めるノンコイル素材のものは、クリーニング不可です。
そのため、汚れないようにケアをしながら大事に使いましょう。
2. 薄型マットレスを選ぶときの5つのポイント
薄型マットレスの特徴はイメージ出来てきていますでしょうか?
それでは次に、選ぶときのポイントです。寝心地や使い勝手を大きく左右するので、絶対に押さえるようにしてください。
2-1. コイルマットレスは選ばないこと
薄型マットレスを選ぶならバネの入っているコイルマットレスは絶対に選ばないようにしましょう。
ノンコイルマットレス | コイルマットレス | |
イメージ | ||
厚み | 10~20cm前後 | 20~35cm前後 |
重量 | 7~15kg前後 | 20~30kg前後 |
寝心地 | – | – |
耐久性 | ◯ | ◎ |
揺れ&音 | ◎ | △ |
取扱い | ◯ | △ |
廃棄 | ◯ | △ |
クリーニング | × | ◯ |
価格 | ◯ | △ |
正直、寝心地がかなり悪いです。
というのも、コイルスプリングマットレスを薄型で作ってしまうと、コイルの上にあるべき詰めもののウレタンフォームやわたなどがかなり少なくなってしまい、コイルの上に直接寝るような硬い寝心地になってしまうからです。
さらに、手軽さが売りのはずの薄型マットレスなのに重さのせいで台無しになります(厚さ10cmのシングルサイズで18kg前後)。
寝心地も使い勝手も良くないので絶対に避けるようにしましょう。
2-2. 寝心地が好みのノンコイル素材を選ぶこと
薄型ならコイルマットレスは絶対ダメ。
なので、ノンコイル素材から選びましょう。それぞれ特徴のある寝心地(体圧分散性と反発弾性)ですので、あなた好みの素材のマットレスを理解して選ぶのが大切です。
種類 | イメージ | 体圧分散 | 反発弾性 | 横揺れ | 通気性 | お手入れ | ||
ノ ン コ イ ル | 高 反 発 ・ 高 弾 性 | 高反発ウレタン フォーム | ◯ | ◎ | ◯ | △ | ◯ | |
ラテックス | ◯ | ◎ | ◯ | △ | ◯ | |||
TPEポリマー | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | |||
中 間 | 一般ウレタン フォーム | △ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ||
ファイバー | × | ◯ | △ | ◎ | ◎ | |||
低 反 発 | 低反発ウレタン フォーム | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | ||
繊維わた | ◯ | △ | ◎ | ◯ | ◯ | |||
詰 め 物 次 第 | ハイブリッド | – | – | – | – | – | ||
コ イ ル | ボンネルコイル | – | ◯ | △ | ◯ | △ | ||
ポケットコイル | – | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
※コイルスプリングマットレスの体圧分散性はコイルの上の詰めもの(ウレタンフォーム やわたなど)の量と品質により大きく左右され、単体での評価が不可能なため「 – 」としています。また、それぞれ加工・品質により△が◯になったり、◎が◯になることがあります。 |
例えば、硬めでしっかりした寝心地が好みなら高反発、柔らかめで弾力性のある寝心地が好みなら高弾性、というように考えて選びましょう。
2-3. 必要最低限の厚さがあるものを選ぶこと
使用する人の体重をもとに、必要最低限以上の厚さがあるマットレスを選びましょう。
使用者の体重 | 必要最低限の厚さ | |
ウレタンフォーム | ファイバー | |
30kg | 5cm | 3cm |
60kg | 7cm | 5cm |
80kg | 10cm | 7cm |
100kg | 13cm | 10cm |
この厚さに満たないマットレスだと底つき感が出てきてしまいます。
絶対に避けるようにしてください。
薄ければ薄いほどマットレスは安いですし軽くて使いやすいです。とはいえ、肝心の寝心地が悪ければ元も子もありません。限度は守りましょう。
2-4. 薄型の低反発マットレスも避けること
薄型の低反発マットレスはやや危険です。
というのも、低反発ウレタンフォームにはサポート性がないため、上記の必要最低限の厚さを満たしていても底つき感を感じることがあるからです。
そのため、「どうしても低反発の寝心地がいい!」という方は、低反発ウレタンフォームが表面に2~3cm使用されていてその下に高反発ウレタンフォームがあるようなハイブリッド型のマットレスを選ぶことをおすすめします。
2-5. 用途に合わせた選び方をすること
どのように薄型マットレスを使うか(床置きや二段ベッドなど)によっても、選び方のポイントが変わってきます。順に説明していきます。
○床置き使用のケース
- 手軽に扱える軽めのものを選ぶこと
- 湿気りにくいよう通気性を重視すること
- マットレス下に除湿シートを敷くこと
- 片付けやすいように折りたたみ可能なものがおすすめ
二つ折り | 三つ折り | 四つ折り(均一型) | 四つ折り(ソファ型) | 五つ折り | |
画像 | |||||
折りたたみベッド | ◯ | × | ◯ | × | × |
コンパクト性 | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
腰の違和感 | △ | ◯ | △ | ◯ | △ |
ヘタリ復活 | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
ソファ変形 | × | △ | △ | ◯ | △ |
○二段ベッド・ロフトベッドで利用するケース
- すのこ天板の上に薄いマットレスだと凸凹を背中で感じやすいので注意すること
- 手入れがしやすいように軽めのものを選ぶこと
- ベッドとはいえ除湿シートはあったほうがベター
床置きすのこ | すのこベッド |
3. おすすめの薄型マットレス3選
エコラテエリート 三つ折りマットレス
型・種類 | ノンコイル薄型/高反発ウレタンフォームマットレス |
厚み | 10cm |
硬さ | ふつう~やや硬め |
送料 | 無料 |
品質保証 | 3年 |
トライアル | 60日 |
サイズ・重量 | シングル: 98×195×10cm・約7kg、セミダブル: 118×195×10cm・約8kg、ダブル: 138×195×10cm・約9kg、クイーン: 158×195×10cm・約10kg |
価格 | シングル: 19,990円、セミダブル: 22,990円、ダブル: 26,990円、クイーン: 29,990円 |
リンク | 商品ページ |
体圧分散性 | 反発弾性 | 通気性 | 吸放湿性 | お手入れ |
◯ | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
厚み10cmの高反発ウレタンフォーム素材のマットレスです。
重量が7kgで三つ折り仕様のため敷布団のように手軽に扱えます。まさに高反発なしっかりめの寝心地が好みの方におすすめです。
ブレスエアー®︎ ネムリエPremier
型・種類 | ノンコイル薄型/高反発ファイバーマットレス |
厚み | 10cm |
硬さ | 極柔~極硬から選択可能 |
送料 | 無料 |
品質保証 | 30日 |
トライアル | なし |
サイズ・重量 | ナローシングル: 68×195×10cm・約5.7kg、シングル: 95×195×10cm・約8.1kg、セミダブル: 117×195×10cm・約9.5kg、ダブル: 135×195×10cm・約11.5kg |
価格 | ナローシングル: 41,800円、シングル: 49,500円、セミダブル: 60,500円、ダブル: 71,500円 |
リンク | 商品ページ |
体圧分散性 | 反発弾性 | 通気性 | 吸放湿性 | お手入れ |
◯ | ◯ | ◎ | △ | ◎ |
厚み10cmの高反発ファイバーマットレスです。
重量が8kgでやや重たいですが、三つ折り仕様のため敷布団のように扱えます。面で支える寝心地ではあるものの高反発ファイバー素材は通気性に優れているので、湿気対策を重視される方におすすめです。
セルプール ハイブリッドマットレスEX
型・種類 | ノンコイル薄型/高弾性ウレタンフォームマットレス |
厚み | 8cm |
硬さ | ふつう |
送料 | 無料 |
返品保証 | なし |
サイズ・重量 | シングル: 98×197×8cm・約8kg、セミダブル: 118×197×8cm・約10kg、ダブル: 138×197×8cm・約12kg、クイーン: 158×197×8cm・約14kg |
価格 | シングル: 44,000円、セミダブル: 55,000円、ダブル: 66,000円、クイーン: 77,000円 |
リンク | 商品ページ |
体圧分散性 | 反発弾性 | 通気性 | 吸放湿性 | お手入れ |
◯ | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ |
厚み8cmの高弾性ウレタンフォーム素材のマットレスです。
重量が8kgのためやや重たいですが折りたたむことができるので敷布団のよう扱えます。湿度調整をする機能性ウレタンなのでさらっと快適な寝心地を味わっていただけます。自社製品のため恐縮ですが弾力性のある高級ベッドのような寝心地が好みの方におすすめです。
最後に
薄型マットレスの特徴や種類別の寝心地などについてご理解いただく一助になっていれば幸いです。
ただもし、薄型マットレス以外の選択肢も考えているなら、下記のページでマットレスの選び方について網羅的に解説していますので是非あわせてご覧になってください。あなたに合ったものを選ぶのにお役立ていただけるはずです。
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なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
– 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
– 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
○マットレスの正しいダニ退治方法、二度と繁殖させない予防法
○マットレスのカビ除去方法と、再発を防ぐ予防対策
○ベッド・マットレスがずれる?それなら滑り止め対策を
○長生きでお得に!マットレスの寿命を判断する5つの目安
○賢い節約術!マットレスの処分方法を考えるべき順序