マットレス

寝るとき腰・背中がフィットせず浮くのは危険信号【原因と対策】

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。寝心地が悪いからマットレスを買い替えようとお考えでしたら是非ご参考にどうぞ。

こんにちは、加賀照虎です。

  • マットレスに寝るとき腰が浮いている
  • 背中に隙間がありフィット感がない

このような状態を放っておいてはいけません。

そのままにしておくと腰や背中を痛めてしまう恐れがあります。

そこで本日は、

  • 寝るときに腰・背中が浮くことで腰を痛めうる理由
  • 腰が浮くマットレスへの対策
  • 買い替えるときに押さえるべきポイント

などについて分かりやすく解説していきます。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 寝るときに腰・背中が浮くことで腰痛が起こりうる理由

あなたの敷寝具は、以下のような状況ではないでしょうか。

  • へたっている
  • 硬すぎる
  • 薄すぎる

このような敷寝具では、人の体の生理的湾曲(いわゆるS字カーブ)にぴったりとフィットすることは到底出来ません。

そのため、腰や背中が浮いてしまうのです。

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体の生理的湾曲

では、寝ているときに腰や背中が浮いてしまうと何がいけないのか?

それは、支えている部分にかかる負担が増えることです。

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敷寝具の腕で腰が浮いている状態

通常、敷寝具が腰・背中にピタッとフィットしていれば、体の重みは全体に分散されます。

しかし、浮いている部分があると、その部分の重みを他の部分が代わりに支えなければならなくなります。私はこれをブリッジ現象と呼んでいます。まるで橋のように、その重さを支柱が全て負担しなければならないからです。6,7時間もの寝ている間ずっと、腰が過剰な負担を支えるとなれば腰痛の原因になることはイメージ出来ますよね。

さらに言うと、腰が浮いている状態というのは不自然な寝姿勢になっていることも考えられるので、背骨や腰の骨、筋肉に無理が生じて痛みが発生することにも繋がります。


2. 腰が浮くマットレスへの対策

寝るときに腰が浮いているのが危険信号なのにご理解いただけたら、対策に移りましょう。

敷寝具を変えずとも、その上にトッパーを敷いて改善させることも可能です。あなたの敷寝具のケースに応じて対策を取りましょう。

2-1. マットレストッパーを敷いて対策できるケース

「大きく凹むほどはへたっていない」

この場合、マットレストッパーを敷くだけで腰・背中が浮いてしまうのを改善させられます。

 敷きパッドベッドパッドベッドシーツトッパープロテクター
画像shiki-pad1bed-pad1bed-sheet1mattress-topper1mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み1~2cm前後3~4cm前後5mm前後3~5cm5mm前後
温湿度調整×
汚れ防止
洗濯×
体圧分散性××

トッパーの厚みは下記を参考にしてください。

  • 3cm: フィット感が物足りないくらい
  • 5cm: 腰の下に手が入るくらい浮いている

もちろん、マットレストッパーが分厚いほうが隙間を埋められるのでより大きな改善を期待できます。ただ、その分値段も高くなるのでお財布と相談しながら決められるとよいかと思います。おすすめのトッパーは2−2でご紹介の選び方を参考にしてください。

エコラテ6cmトッパー
エコラテ6cmトッパー

なお、こちらが私のおすすめのマットレストッパーです。

高反発ウレタンフォーム素材ながらも凸凹プロファイル加工により適切な体圧分散性とサポート性を実現しています。自社製品のため手前味噌ですが、コスパの良さに大満足してもらえると自負しています。

2-2. 買い換えるなら押さえるべきポイント

もし敷寝具を買い換えようとお考えなら、また腰を浮かせてしまわないためにも下記のポイントを押さえながら比較検討しましょう。

適切な厚みであること

例えば、体重が60kgの人が厚み5cmの敷布団や薄いマットレスを一枚敷いただけで寝ると、ほぼ必ず底つき感があり腰が浮いてしまいます。マットレスが厚すぎて困ることはほぼありませんが、価格が高くなってしまうので、ここもお財布と相談になるかと思います。

ウレタンマットレスなら適切な硬さであること

硬質ウレタンフォームが使用されている高反発マットレスは、表面に凸凹プロファイル加工がされていて体圧分散性が高められているものを選びましょう。フラットなものだと硬すぎることがあります。

スプリングマットレスなら適切なクッション材があること

スプリングの上にどれくらいのクッション材(わたやウレタンフォームなど)が詰められているかも大切です。スプリングの上に2cmほどのウレタンフォームが一枚だけしか詰められていないものとなると、またすぐに(もしくは初日から)腰が浮いてしまう寝心地になります。スプリングマットレスなら詰め物だけで少なくとも5cm以上の厚みがあるものを選ぶことをおすすめします。

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クッション詰め物が少ないスプリングマットレスは硬すぎることが多い

最後に

あなたの体が睡眠中にしっかりと休められるようになればと願っています。

なお、以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しているので、是非あわせてご参考にしてください。

関連記事

 

また、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
 – 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
 – 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
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