※高反発マットレスの種類別の特徴、スペックを比較した選び方などついてこちらのページ「【高反発マットレスのおすすめ5選】特徴をもとにした選び方」で徹底解説しています。硬さ・体重についてだけでなくより網羅的なマットレス選びの情報をお探しでしたらあわせてご参考にしてください。 |
高反発マットレスは体重に合わせて、厚みや硬さを考えなければなりません。
鉄則です。
特にマットレスの厚みが足りないと腰へのサポートが足りず腰痛を引き起こしてしまう恐れなどがあるため、マットレス選びの際に絶対に気をつけて選んでもらいたいポイントになります。
特に、下記のような方は、しっかりと理解をする必要があります。
- 体重が80kg以上ある
- 薄めのマットレスを買おうかなと考えている
- 硬めのマットレスを買おうと考えている
そこで本日は「高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える」方法についてご紹介します。
Contents
1. 高反発マットレスの厚みと硬さを「体重」を元に考える
体重を基準とした最低限の厚みと硬さについて、それぞれ順に説明していきます。
1−1. 体重別|高反発マットレスに必要な厚み
体重が重ければ重いほど、マットレスに厚みが必要だということは想像に難くないと思います。
それを具体的な数値で表すとするなら以下のようになります(ウレタン密度が30D前後で、耐久性が一般的なものでのケースとなります)。
種類 | イメージ | 厚み | 評価 |
マットレス トッパー | 3cm |
| |
5cm |
| ||
敷布団/ ノンコイル 薄型 マットレス | 7cm |
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10cm |
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ノンコイル ベッド マットレス | 15cm |
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20cm |
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コイル スプリング ベッド マットレス | 25cm |
| |
35cm |
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体重30kg前後なら、高反発マットレスの厚みの目安は5cm
これくらいの厚みのものは高反発マットレスというよりトッパーです。体重30kg前後の子供なら快適に使えますが、大人の使用には向きません。大人がこの厚みの高反発マットレスの上で寝てしまうと、底つき感(腰がマットレスの下のフローリングやベッドの天板に当たること)があり腰を痛める恐れがあります。
底つき感のイメージ | |
仰向け | |
横向き |
体重60kg前後なら、高反発マットレスの厚みの目安は7cm
敷布団のような使い勝手の高反発マットレスです。体重60kg前後の小柄な方なら問題ありません。体重60kgある私の感覚だと基本的に問題ないですが、ものによっては横向き寝をすると腰に底つき感があることがあります。特に、凸凹プロファイル加工がされているとなおさらです。
体重80kg前後なら、高反発マットレスの厚みの目安は10cm
一般的な高反発マットレスの厚みです。体重80kg前後の大柄の方でも底つき感なく寝られる厚みです。多くの人にとって必要十分な厚みです。折りたたんだり、収納したりできるギリギリの厚みです。これ以上厚みがあると、日常的に動かすのはかなり面倒になります。
体重100kg前後なら、高反発マットレスの厚みの目安は13cm以上
高反発マットレスとしては分厚い部類に入ります。これくらいの厚みがあれば体重100kg前後の方でも、底つき感なく寝られます。ここまで厚みがあると、折りたたんだり収納したりできるものはほぼないです。
※プロファイル加工があるマットレスは厚さを-1cmくらい割り引いて考えること
下記の写真にあるようなプロファイル加工をすることでマットレスを柔らかく仕上げることができますが、その一方、サポート性が若干落ちるため厚みを1cmほど割り引いて考えましょう。
二層構造 | 凸凹プロファイル | 7ゾーンプロファイル |
波型カット | デクビトスカット | ピンホール加工 |
そのため、例えば、表面が凸凹プロファイルカットで裏面が波型カットの厚さ10cmのマットレスがあったとしたら、実質のサポート性は厚さ8cmのマットレスと同等くらいになるということです。見落とされがちな点ですので、頭に入れておきましょう。
1−2. 体重別|高反発マットレスに適切な硬さ
マットレスの適切な硬さは体重(体格)によっても変わります。
体重が(平均体重と比べて)軽めの人は柔らかめ、重めの人は硬めのものが合いやすいです。
体型 | BMI値 | 寝心地の相性 | |
太め | 25以上 |
| |
ふつう | 18.5〜25未満 |
| |
細め | 18.5未満 |
|
なぜこのような違いが生まれるのかと言うと、胴回りの肉付き(筋肉と脂肪の量)が関係しています。体重が軽めの人は胴回りの贅肉が少なく、背中から腰回りがくびれています。
このような方が硬めのマットレスに寝られると、フィット感が少なく背中が浮いてしまうため、寝心地が悪く感じられるのです。
それとは反対に、体重が重めの人は胴回りが重いため、柔らかめのマットレスだと腰が落ち込み過ぎてしまうことがあったり、体がマットレスにやや沈み込み過ぎてしまい寝返りがしづらくなるということがあります。
そのため、体重が重めの人にはやや硬めの寝心地のマットレスが好まれるのです。
慣れによっても変わる適切な硬さ
体重と一緒に考えてもらいたいのが「あなたが慣れ親しんだ硬さ」についてです。
というのも、人は慣れた寝心地から大きく変わると、今までの差により不快に感じてしまうからです。例えば、ずっと薄い敷布団で寝てきた痩せ型の人は硬めの寝心地に慣れています。このような人が教科書通りに柔らかいマットレスに買い換えられると大抵柔らかすぎるように感じてしまいます。
そのため、あなたの「体重」と「慣れ」のどちらも考慮して、適切な厚さと硬さについて考えるようにしてください。
最後に
あなたの体重に合わせて高反発マットレスの「厚み」と「硬さ」について考える一助になっていれば幸いです。
なお、以下のページであなたに合った高反発マットレスを選ぶポイント(硬さ、厚み、生地、耐久性など)とおすすめブランドを紹介しているのであわせてご参考にしてください。
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