マットレス

【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢

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著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。1,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はお問い合わせから。

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マットレスを買い換えるとき、どれくらいの硬さが自分に相応しいのかがイマイチ分からず、心配になることはないでしょうか?

もちろん、あなたの好みの硬さ/柔らかさが第一の基準になります。しかし、必要以上に硬すぎたり/柔らかすぎたりすると、寝心地に満足できなくなるどころか、腰痛などの原因になってしまいます。

そこで本日は、「マットレスの硬さがあなたにぴったりか判断するための3つの指標」をご紹介します。ご参考にしていただければ、より快適なマットレスをお選びいただけます。


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1. マットレスの適切な硬さの3つの指標

適切な硬さのマットレスとは、「理想的な寝姿勢のとれる硬さのマットレス」とも言い換えられます。

というのも、マットレスの硬さが適切でないと体の筋骨が自然な姿勢でいられなく、睡眠中ずっと体に負荷がかかることになるためです。

理想的な寝姿勢
理想的な寝姿勢

理想的な仰向き寝姿勢とは、良い立ち姿勢の状態のまま仰向きに寝転んだ状態で、横向き寝の場合は背筋が真っ直ぐなっている状態です。

とはいえ、自分自身がこれらの姿勢をきちんととれているか客観的に判断するのはとても難しいです。そこで、以下の3つの指標を硬さの判断の参考にしましょう。

  1. マットレスと腰の間の隙間が埋められること(≒硬すぎない、体圧分散性がある)
  2. マットレスに腰が沈み込み過ぎない(≒柔らかすぎない)
  3. 寝返りがしやすい(≒弾力性がある)

ご使用中のマットレスの硬さが適切か判断するだけなく、新しくマットレスを購入する際の試し寝にも参考として使えます。

ポイントの列記だけではどういうことか分からないと思うので、次に、これら3つのポイントを満たした硬さがなぜ大切なのかご説明します。

また、マットレスの適切な硬さだけでなく、「弾力性」や「厚み」「耐久性」など素晴らしいマットレスを選ぶためのポイントを以下のページで詳しく解説しているのであわせてご参考にしてください。
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①腰の隙間が埋められること(≒硬すぎないこと、体圧分散性がある)

硬めのマットレスが好みの方が最も注意しなければならない点です。

もしマットレスが硬すぎると、以下のイラストのように腰が浮いて隙間が生じます。

硬すぎるマットレス
硬すぎるマットレス

この状態だと、浮いた腰の重みの負荷まで臀部にかかるため、臀部への圧迫感が強くなります。

また、サポートのない腰の骨への負担も大きくなりますし、腰の筋肉が緊張しっ放しにもなるので腰痛を引き起こすことにもつながります。そのため、たとえ硬めの使用感のマットレスが好みだとしても、腰に隙間が生まれない程度の硬さを選ぶようにしましょう。また、専門的には、マットレスが隙間なく体を支えている状態を「体圧分散性がよい」といいます。

一般論になりますが、痩せ型の方や骨張っている方が硬めのマットレスを使用すると、このケースになりやすい傾向があります。また、現在ご使用中のマットレスが腰に隙間が空いてしまうものだとしても、その隙間をタオルなどで埋めて対策をとらないようにしましょう。

腰にタオルを仕込みすぎてしまうと、反り腰のようになってしまうことがあります。

腰の下のタオルのせいで反り腰姿勢に
腰の下のタオルのせいで反り腰姿勢に

その状態で眠ってしまうととても腰に悪影響があるので、現状腰が浮いているなら体圧分散性の高いトッパー(薄めのマットレス)で補完するようにしましょう。

以下のページでマットレストッパーの上手な選び方(素材や厚みについて)を紹介しているのであわせてご参考にしてください。

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②腰が沈み込み過ぎないこと(≒柔らかすぎないこと)

柔らかめのマットレスが好みの方が最も注意しなければならない点です。

もし、マットレスが柔らかすぎると以下のイラストのように腰がマットレスに沈み込み過ぎてしまいます。

柔らかすぎるマットレス

沈み込みの度合いにもよりますが、この状態だと背骨の中でも特に腰椎(ヨウツイ:腰の骨)が不自然な姿勢になります。

もちろん、腰周りの筋肉も不自然な姿勢を一晩中強いられることにより、とてもつもなく疲労が溜まります。

腰椎の構造
腰椎の構造

また、沈み込み方もさまざまで、反り腰のような腰が反った姿勢になってしまっているとなお一層負担がかかるので注意が必要です。このように、マットレスが柔らかめなのか、(腰が必要以上に沈み込んでしまうほど)柔らかすぎるのかを判断できるかが大切です。

目安として、腰の落ち込みが感じられる場合、そのマットレスはなるべく避けた方が無難です。というのも、マットレスは全て使用に応じてヘタり、そして、ヘタリは腰の辺りから始まるためです。若干へたっただけでも腰の沈み込みが危険水域に達してしまいます。そのため、腰が若干沈んでフィットしているくらいを目指しましょう。

またもや一般論ですが、80kg以上の大柄の方が柔らかめのマットレスを使用すると、腰が必要以上に沈み込む傾向が強いです。

③楽に寝返りがしやすい(≒弾力性があること)

寝返りもマットレスの硬さを見極める上で大切な指標になります。

寝返りはマットレスの硬さだけでなく、反発弾性という押し返す性質も大きく影響しますが、ここではマットレスの硬さにのみあえて焦点を当てています。

寝返り
寝返り

マットレスが硬すぎると寝返りが多くなります。

というよりも、体の負荷を外らすために否が応でも寝返りをし続けることになります。また、硬すぎるマットレスの上では寝返りを行うのにより多くの力を要するので、楽な寝返りからは程遠くなります。

反対に、マットレスが柔らかすぎると、体が(主に腰が)沈み込み過ぎるため寝返りがしにくくなります。寝返りができないと体の特定の部位にのみ負担がかかり続けるので、エコノミークラス症候群のようになってしまう恐れがあります。そのため、マットレスの硬さを確認する際は、寝返りのしやすさも併せて確認するようにしましょう。

※注:ウレタンのニュートン・コイルの硬鋼線の直径は参考程度に

ウレタン製マットレスの場合はウレタンの硬さの単位「ニュートン(Newton)」を、スプリング製マットレスの場合はコイルの線材の直径を、それぞれ目安にしてマットレスの硬さを推し量ることができます。

しかし、これらの数値はあくまでマットレス全体の中の一部で、他の仕様(ウレタンのプロファイル加工(凸凹カット)、他の詰め物素材、側生地の厚みなど)により変わるのであまり当てにしすぎないほうが良いです。

凸凹プロファイル加工
凸凹プロファイル加工

ただ、ウレタンフォームのみで構成されるマットレスであれば、消費者庁により定められた以下の基準がある程度参考にはなります。

  • 100ニュートン以上:かため
  • 60~100ニュートン:ふつう
  • 60ニュートン以下:やわらかめ

とはいえ、数値の許容範囲が広いため、製造者・販売者が表記している硬さの目安(「硬め」「ふつう」「やわらかめ」など)を参考にするか、上の3つの指標を元に試し寝を行うほうがより手軽で確実です。

【注意】高反発マットレスのニュートン値をあてにしてはいけない理由について、以下のページで詳しく開設しましたのでご興味のある方はご参照ください。
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(追記)種類により異なるマットレスの硬さ

「硬めのマットレスでおすすめの種類はどれになりますか?」と質問がありましたが、どの種類のマットレスにも硬いものもあれば柔らかいものもあるので、これはとても答えにくいです。ふわふわで柔らかい高反発ウレタンフォームマットレスがあれば、硬いのに沈み込む低反発ウレタンフォームマットレスもあるのです。

とはいえ、そのような極端な例を除外して、平均的なものを指標にして考えるならば、各マットレスの硬さは以下のようになります。

  • 高反発ウレタンフォームマットレス:普通〜硬
  • 低反発ウレタンフォームマットレス:柔
  • ボンネルコイルマットレス:普通〜硬
  • ポケットコイルマットレス:柔〜普通
  • ラテックスマットレス:普通
  • 高反発ファイバーマットレス:硬
  • ウォーターベッド:柔

もちろん、硬さ以外の要素(通気性、お手入れのしやすさ)も考慮しなくてはなりません。こちらのページ『マットレスの種類別比較:特徴、知るべき点、選び方』でそれぞれの比較を行なっているので、あわせてご参考にしてください。


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最後に

最後に少しおせっかいですが、ご使用のマットレスの硬さを変えると、枕の使用感も変わってきます。マットレスの硬さにより「腰の隙間の埋まり具合」だけでなく「首の隙間の埋まり具合」も変わるためです。

また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事

①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法

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