※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。圧縮ロール以外の点についても網羅的に知りたい方は是非ご参考にどうぞ。 |
こんにちは、加賀照虎です。
近年、圧縮ロール梱包マットレスが大流行していますね。
SNSではインフルエンサーたちが次々とPRを行い、ますます注目を集めています。しかし、「あれ、あんなに小さくぎゅーっと圧縮されていて本当に大丈夫なの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
実際、圧縮ロールマットレスの品質は商品によって大きく異なります。
そこで今回は、よくある疑問にお答えしつつ、失敗しないための選び方や、絶対に買ってはいけない商品を見抜くポイントを詳しくお伝えします。
Contents
1. 圧縮ロール梱包マットレスによくある質問
まずはよくある質問からです。
1−1. 復元するまでにかかる時間は【約1日】
ウレタンマットレス、コイルマットレスどちらも約1日で復元するものがほとんどです。
私どもがあつかっている圧縮ロール梱包マットレスだと、開封直後に95%まで復元して、24時間以内に99%復元するようになっています。
もちろん、1日を待たずして開封したらすぐにお使いいただけます。
1−2. 圧縮状態のままキープできる期間は【約半年】
私どもの取り扱っているマットレスですと、約半年間は圧縮状態のままでも大丈夫な設計になっています。
ただ、半年間とは言っても製造日からの計算になるので、購入した方が手にしてからの計算となると一般的に4~5ヶ月前後になるはずです。それよりも長く圧縮状態のままですと、マットレスが復元しにくくなります。
例えば、1日たっても90%までしか復元しない、、、なんてことになります。
稀にある「復元しない圧縮ロール梱包マットレス」にはこの手のものがあります。売れ行きの悪かった圧縮マットレスの在庫処分品などは、倉庫で2,3年眠っていたりしていることもあるので危険です。
1−3. 開封したら自分でまた圧縮できるのか【一部可能】
一度開封した圧縮ロールマットレスを元のように圧縮状態に戻すことは一部可能です。
ウレタンマットレスであれば大きな圧縮袋で再圧縮可能です。しかし、コイルマットレスでは不可能です。
とはいえ、かなり労力がかかることを念頭に置いておきましょう。
1−4. 品質が悪いものが多いのか【種類による】
コイルマットレスの圧縮ロールは低品質なものがほとんどです。
ボンネルコイルやポケットコイルにかかわらず、コイルスプリングの上にあるべき詰めものの量が明らかに少なすぎるものが多いからです。
1~2cmのウレタンフォーム1枚とわただけだったりします。この手のものだと遅かれ早かれ、コイルがゴリゴリと背中に感じられるようになり、寝ているときに腰の痛みを感じることがあります。
ウレタンマットレスはというと圧縮ロール仕様だからと言って品質が悪いということはありません。ウレタンフォームの密度や復元率などを確認して品質を吟味しましょう。細かいチェック方法は下記のページをご参照ください。
関連記事1−5. 記載通りの厚みまで復元しない場合は【販売店に確認】
長期在庫となっていた圧縮ロール梱包マットレスだと復元しないこともあります。このようなケースに当たってしまったら、販売店に連絡をして確認しましょう。
2. 圧縮ロール梱包マットレスの注意点
購入に際しての注意点です。
2−1. コイルマットレスなら重量に注意
コイルマットレスは分厚くなってしまうのでシングルサイズ(98×195×20cm)で20kg前後の重さになってしまいます。
敷寝具種類 | 厚さ | 重量 | |
敷布団 | 木綿 | 10cm | 6kg |
ノン コイル | 高反発ウレタン | 7kg | |
高反発ファイバー | 10kg | ||
高弾性ウレタン | 10kg | ||
TPEポリマー | 35kg | ||
ラテックス | 15kg | ||
低反発ウレタン | 11kg | ||
ハイブリッド | – | ||
コイル | ボンネルコイル | 20cm (仮定) | 18kg |
ポケットコイル | 20kg |
さらに、ダブルサイズだと25kg以上となるので、女性が一人で開封するのはけっこう大変です。なので、不安なら、開封するときは計画的に周りの人の助けを借りるようにしましょう。
ウレタンマットレスならシングルサイズ(98×195×10cm)でも7kg前後なので、女性でもそこまで苦労しません。
2−2. トライアル期間付きの返品無料な商品は送料に注意
圧縮ロールマットレスによくあるサービスに「寝心地が気に入らなければ返金します」というものがあります。
私どものマットレスもそうですが、このようなサービスの多くは返送するときの送料は購入者様負担となっています。無料で引き取るサービスもありますが、一部地域に限られていたりします。この点については事前に確認しておきましょう。
2−3. マットレスの開封はベッドの上ですること
復元後のマットレスを動かすのは大変です。
ベッドの上で使うならベッドの上で開封するようにしましょう。また、私どものマットレスのような圧縮後に二つ折りにされてからロール梱包されているマットレスは、どちらの面が上になるのかあらかじめ確認することをお勧めします。例として、弊社のマットレスは表面が白生地、底面が黒生地です。
裏返しになったまま広げてしまうとひっくり返すのが大変です。
最後に
圧縮ロール梱包マットレスについて、あなたの理解が深まる一助になっていれば幸いです。
また、以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しているので、是非あわせてご参考にしてください。
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なお、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
– 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
– 使い方編
○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
○マットレスの上に布団を敷いてはいけない2つの理由と代替策
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