※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。サイズだけでなくその他の大事なポイントも網羅的に押さえてマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。 |
こんにちは、加賀照虎です。
- ベッド・マットレスのサイズを一通りすべて知りたい
- 自分の生活スタイルに合うサイズが知りたい
- ベッドの高さはどれくらいがいいのか気になる
- サイズを選ぶ上での注意点が知りたい
などなどベッドフレームとマットレスを選ぶときによくある疑問です。
衣服でも家具でもそうですが、きちんと適したサイズ選びをすることはとても重要です。快適に寝られるのはもちろんのこと、部屋の見栄えも変わってきます。また、インテリアの観点から、住み心地にも大きく左右します。
そこで本日は、
- ベッド・マットレスのサイズ一覧
- サイズ選びに大事な7つのポイント
- サイズ選びのときの注意点
についてご紹介します。
理想の寝室で快眠するためにぜひ参考にしてください!
1. ベッド・マットレスサイズ一覧
まず最初に、ベッド・マットレスのサイズの一覧です。
各メーカーにより誤差がある点、ご了承ください。また、このサイズはベッドの内寸であり外寸ではありません。
名称 | 幅寸法 | イメージ | 寝室目安 | 用途 |
セミシングル | 80cm | 4畳 | 1人(子供・小柄な方) | |
シングル | 97cm | 4畳 | 1人(中柄な方) | |
セミダブル | 120cm | 6畳 | 1人(大柄な方) | |
ダブル | 140cm | 8畳 | 1~2人(小柄な方2人) | |
クイーン | 160cm | 8畳 | 2人(中柄な方) | |
キング | 180cm | 10畳 | 2人(大柄な方) |
他にも、
- ワイドダブル(150cm幅)
- ワイドクイーン(170cm幅)
- ワイドキング(200cm幅)
などありますが、全てのメーカーが定番サイズとして販売しているわけではありません。
セミシングル(横幅80cm×長さ195cm)
セミシングルも非定番サイズです。
が、小柄な人にとっては十分なサイズで省スペースにもなるため近年人気で、床置きマットレスとしては定番になりつつあるように感じられます。ベッドマットレスとしてはやや珍しいです。
シングルサイズ(横幅97cm×長さ195cm)
最もスタンダードなサイズです。
一人寝用のサイズで中柄の人にぴったりです。また、シングルサイズを二台並べて(ツインベッド)連結させると200cm幅でキングサイズ(180cm幅)よりも広くなります。
大きいベッド1台よりも小さいベッド2台のほうが搬入・設置が楽ですし、産後別室で寝ることがあってもそのまま活用できるので便利です。
セミダブルサイズ(横幅120cm × 長さ195cm)
大柄な人におすすめのサイズです。
シングルサイズではちょっと広さに不満があったり、寝返りがしにくいなどと感じられているなら、やや広めのセミシングルサイズがおすすめです。また、二台使いをすると240cm幅になり、子供と三人で寝ても十分な広さになります。
ダブルサイズ(横幅140cm × 長さ195cm)
- 大柄な人
- 広いところで寝たい
という方におすすめのサイズです。大柄な人でもゆったりと寝られます。小柄な方であればなんとか二人寝可能ですが、中柄な人が二人となるとやや狭く感じられます。
クイーンサイズ(横幅160cm × 長さ195cm)
二人寝用のサイズです。
中柄の人が二人で寝るのに丁度いいです。ただ、近年の運賃高騰によりコイルマットレスはクイーンサイズが減ってきていて、セミシングルサイズを二台連結させる仕様のものが増えてきています。
キングサイズ(横幅180cm × 長さ195cm)
二人寝用のサイズです。
大柄な人二人で寝るのに丁度いいです。子供を間に挟んだ三人寝するのにも使えます。とはいえ、このサイズの取り扱いは少ないです。利便性などを考えるとシングル二台のほうが良いかもしれません。
ロングサイズとショートサイズもある
なお、横幅ではなく縦の長さが長いものや短いものもあります。
名称 | ショート | 通常 | ロング |
画像 | |||
長さ | 180cm | 195cm | 215cm |
用途 | 小柄な方向け | 一般向け | 大柄な方向け |
2. ベッド・マットレスサイズの選び方7つのポイント
様々なサイズがあるので困るかもしれませんが、選ぶときのポイントを知っていれば難しくありません。ご紹介の7つのポイントを頭に入れてください。
2−1. 一人寝なら肩幅+40cm以上のサイズを選ぶこと
一人で寝るなら肩幅+40cm以上の横幅があるものを選びましょう。
左右に20cmずつのスペースがないと狭さを感じたり、寝返りがしづらくなり、快適に眠れなくなります。
セミシングル | シングル | セミダブル |
(※イラスト内の人は身長170cm、体重60kg、肩幅45cmを想定しています)
もちろん、横幅が広ければ広いに越したことはありませんが、サイズが大きければ値段も高くなりますし、部屋のスペースを多くとることになりますので、予算や間取りと勘案するようにしましょう(後述)。
2−2. 二人寝ならクイーンサイズ以上orシングル二台使い(ツインベッド)がおすすめ
二人で寝るならクイーンサイズ以上がおすすめです。
「二人寝」=「ダブルサイズ」と考えられることがありますが、ダブルベッドに二人で寝るのは少々キツいです。
ダブル | クイーン | キング |
スペース20cm + 女性肩幅40cm + スペース20cm + 男性肩幅45cm + スペース20cm = 145cmになりますので、ダブルベッド(140cm幅)だと足りないことが分かりますよね。そのため、二人寝ならクイーンサイズ以上がおすすめなのです。
なお、シングルサイズを二台並べて使うのもおすすめです。
それぞれ好みの寝心地のマットレスを選ぶことができますし、シーツやパッドなどの素材もそれぞれ好きな風合いのものを揃えることができます。洗濯をする手間が若干増えますので、どちらのメリット・デメリットを重視するか天秤にかけて考えていただけると良いかと思います。
マットレスとマットレスの間に隙間ができるのが気になるのであれば、以下のようなアイテムがおすすめです。
- 製品:マットレスすきま用パッド
- 価格:3,980円
- 【当製品の販売ページ】
パッドで埋めれば隙間はほとんど気にならなくなります。隙間の存在に気づきにくくなるため、1台の大きなマットレスの上で寝ているように感じられます。また、この方法でベッド・マットレスを買い揃える場合、必ずしも同じマットレスを2台並べる必要はありませんが、高さがある程度同じものでないと段差が生じますし、見た目が不格好になる点はご了承ください。
2−3. 三人以上で寝るならキングサイズ以上orツインベッドがおすすめ
子供を真ん中に置いて家族三人川の字で寝るならクイーンサイズはやや狭く感じられます。
キングサイズ以上、もしくはツインベッドがおすすめです。
例えば、セミシングルサイズの二台使い(240cm幅)なら四人寝でも十分な広さになります。
このような場合、「連結ベッド」を使うとベッド同士をカチッと固定させて使えるのでおすすめです。もしくはベッドなしでマットレスを床に直置きして使うのもありです。
2−4. 身長に合わせてロング・ショートサイズの検討もすること
- 身長が高いならロングサイズ
- 身長が低いならショートサイズ
をそれぞれ検討してみましょう。
名称 | ショート | 通常 | ロング |
画像 | |||
長さ | 180cm | 195cm | 215cm |
用途 | 小柄な方向け | 一般向け | 大柄な方向け |
身長が180cm以上でベッドが狭くて寝づらいならベッド・マットレスが縦に長いロングサイズを検討しましょう。「体を伸ばして寝るのっていいな!」って再確認できるはずです。メーカーにより揃えているサイズが異なりますが、205~215cm前後になります。
一方ショートサイズのベッドは丈の長さが180cm前後とコンパクトなので、身長が160cm未満でなおかつ部屋を広く使いたい方におすすめです。なお、コンパクト性が重視されるサイズのため、横幅はセミダブルまでの展開がほとんどです。
2−5. ベッド・マットレスの高さも確認しておくこと
ベッドの上にマットレスを置いたときの高さも、寝心地や使い心地を左右します。
- 30cm以下:低い
- 35~45cm前後:ふつう
- 50~60cm前後:高め
- 90cm以上:高い
寝る高さによっても寝心地や使い勝手が変わってくるので、あなたに合うか予め確認しておきましょう。
低い | 標準 | 高め | 高い | |
画像 | ||||
目安 | ~30cm | 35~45cm | 50~60cm | 90cm~ |
開放感 | ◎ | ◯ | △ | × |
出入り | △ | ◯ | △ | △ |
ホコリ | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
転落 | ◯ | △ | △ | △ |
収納 | △ | ◯ | ◯ | ◎ |
安定性 | ◎ | ◯ | ◯ | △ |
寝具制限 | △ | ◯ | △ | △ |
特にホコリっぽさについては呼吸器が敏感な方は避けるようにしましょう。高さが30cm以下の環境はホコリが舞いやすいためハウスダストゾーンとも呼ばれるほどです。
マットレスの厚さとベッドフレームの種類によって寝るときの高さが決まります。
そのため、選ぶ手順としては、まず必要最低限以上の厚さがあるマットレスを選び、その次に、ベッドフレームの高さを選んで、あなたに合った高さで寝られるように調整してください。
2−6. 極力定番サイズから選ぶこと
- 「身長が高いからロングサイズじゃないと満足に寝られない」
- 「ショートサイズじゃないとベッドのレイアウトが困難」
など、どうしても非定番サイズでないとダメなケースは例外ですが、できるだけ定番サイズのベッド・マットレスを選ぶことをおすすめします。というのも単純に、ベッド以外のアイテム(マットレス、ベッドシーツ、プロテクター、ベッドパッド、敷きパッドなど)が、非定番サイズとなると圧倒的に種類が限られるからです。
敷きパッド | ベッドパッド | ベッドシーツ | トッパー | プロテクター | |
画像 | |||||
役割 |
|
|
|
| |
厚み | 1~2cm前後 | 3~4cm前後 | 5mm前後 | 3~5cm | 5mm前後 |
温湿度調整 | ◎ | ◎ | ◯ | × | △ |
汚れ防止 | ◯ | ◯ | △ | △ | ◎ |
洗濯 | △ | △ | ◯ | × | ◯ |
体圧分散性 | △ | ◯ | × | ◎ | × |
シーツやパッドが若干大きいとズレやすかったり、シワが出来やすかったり、致命的な問題とはならないまでも使い心地があまりよくありません。そのため、シングル、セミダブル、ダブル、クイーンなどの定番サイズからベッドを選ぶことをおすすめします。
2−7. ベッドにマットレスが収まるか入念にチェックすること
1章でも伝えた通り、ベッドサイズは全てのメーカーのベッドに当てはまるものではありません。メーカーごとに微妙にサイズが違うことはざらにあります。あるメーカーのマットレスがあるメーカーのベッドに収まらないということも起こりえます。そのため、ベッドのサイズとあわせて、ベッドの内寸を確かめてマットレスがベッドフレーム内に収まるかしっかり確認するようにしましょう。
3. 寝室のレイアウト時の注意点
下記の点を注意しましょう。
- ベッドを部屋に置いたレイアウトもイメージしておく
- 壁から10cm離してベッドを置く
- 通路のスペース:50cm
- クローゼット前のスペース:90cm
- ベッドの引き出し前のスペース:+90cm
- ベッドの設置は窓際を避ける
それぞれ詳しく解説していきます。
3−1. ベッドを部屋に置いたレイアウトをイメージしておく
あなたの部屋に検討中のサイズのマットレスを置いたらレイアウトがどうなるか、事前に考えておくようにしましょう。
6畳間に各サイズのベッドマットレスを置いたイメージ
ベッドマットレスが大きいと若干部屋が狭く感じるかもしれませんが、ダブルサイズまでのベッドマットレスならスペースに不自由を感じることは少ないです。他の家具(本棚、机など)との兼ね合いもありますが、眠り環境を重視した部屋作りをするのであればセミダブル・ダブルサイズのベッドマットレスの使用をオススメします。
8畳間に各サイズのベッドマットレスを置いたイメージ
部屋の広さが8畳もあればダブルサイズのベッドマットレスを置いても、他の家具を置くスペースは十分にあります。居住者が2人になると家具が増えると思うので、クイーンサイズのベッドマットレスが相応しいです。もしあなたがあまり家具を必要とせず、なおかつ広い睡眠環境がお好みならばキングサイズのベッドマットレスの使用がおすすめです
3−2. 壁から10cmベッドを離して置く
たった10cmでOKです。ベッド・マットレスは壁から離して設置しましょう。その理由は以下の2つです。
- エアコンの風が直撃しやすくなるため
ベッドが壁に接して置いてあると、エアコンの冷気や暖気が壁をつたって降りてきて、あなたの身体に直撃します。夏は冷気で身体を冷やしすぎてしまいますし、冬は乾燥した暖気でのどを悪くする原因になります。 - ベッド・マットレスにカビが生えやすくなるため
ヒトは一晩眠っている間に寝汗を200mlかきます。ベッドが壁に接しているとベッド周りの通気が悪くなり、湿気がたまりやすくなってしまい、カビが生えやすくなります。
3−3. 家具を使うときのスペースを考慮する
部屋の広さとレイアウトを元にマットレスのサイズを考えるなら、以下のスペースを考慮しなければいけません。
- 通路のスペース:50cm
ベッドに横から出入りするためには少なくとも50cmほどのスペースをベッドの横に設ける必要があります。 - クローゼット前のスペース:90cm
クローゼットの向かいにベッドを置く場合、間に90cmほどのスペースを作りましょう。クローゼットの前に立って、開け閉めするために必要な距離です。 - ベッドの引き出し前のスペース:+90cm
もし引き出し付きベッドを利用するなら、少なくとも「引き出しの長さ+90cm」のスペースが引き出しの前にあるよう確保しておきましょう。
3−4. ベッドの設置は窓際を避ける
ベッド・マットレスを窓際から離して置くべき理由は、以下の2つです。
- 身体を冷やす恐れがあるため
寒い時期になると、外の冷気が窓を通って部屋に侵入してきます。窓際にベッドが置いてあると冷気を感じやすくなります。冷えに敏感な人は特に注意しましょう。 - ベッド・マットレスにカビが生えやすくなるため
外気と室内の温度が大きいと、窓に結露が発生します。窓の内側に結露がたまると湿気が生まれ、その湿気がベッド・マットレスにカビを生やす原因になります。間取りの都合上、どうしても窓際にしかベッド・マットレスが置けないなら除湿シートを併用しましょう。
最後に
あなたが満足するベッドを選ぶための一助になっていれば幸いです。
また、以下のページで硬さや厚み、素材を吟味した選び方や、注意点、おすすめのマットレスを紹介しているのであわせてご参考にしてください。
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