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高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは

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加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。1,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。取材依頼はお問い合わせから。インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから

「え?こんなデコボコな面の上で寝て大丈夫なの?」

初めてプロファイル加工が施された高反発マットレスを見た方は、一風変わったその形状に違和感を持たれることがあります。

ただ、プロファイル加工が何のためのものか説明をしたり、普通のフラットな表面の高反発マットレスと寝比べていただくと、「なるほど、この加工は大事だね」と納得していただけます。

そこで本日は「高反発マットレスの表面がフラットのものとプロファイルのものの違い」についてご説明いたします。


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1. 高反発マットレスの表面加工は体圧分散性のため

日本の市場に出回っている高反発ウレタンフォームの大半は硬めの仕上がりになっています(柔らかいとへたりやすいですし、特に日本人は硬めのものが好きなため)。

しかし、それをそのまま(表面がフラットなまま)高反発マットレスの素材として使ってしまうと、寝心地がやや硬すぎてしまうことがあります。そこでウレタンフォームにプロファイルカット(もしくはSurface Modification Technology加工)が施されることになりました。

ウレタンフォームの表面をデコボコに仕上げたり、切り込みを入れることによって当たりを柔らかくしているのです(≒体圧分散性を高めている)。

例えば、上の写真の中にあるデクビトスカット。デクビトスとは褥瘡(じょくそう)を意味するドイツ語なのですが、高齢者が硬めのマットレスで寝ると腰に圧迫を受けて褥瘡が出来てしまいやすいことから、その対策としてマットレスの体圧分散性を高めるために開発されたカッティングです(厳密にはカッティングとプロファイルは別物ですが)。

ウレタンフォームの表面全体に均一の加工を施すものもあれば、人の体の生理的湾曲(背中のくびれや臀部のでっぱり)を考慮して、部位ごとに柔らかさが異なる加工を施すものもあります。有名なのは5ゾーンプロファイルや7ゾーンプロファイルです。

私の感覚ベースになりますが、一般的なものより背中から腰にかけてのフィット感がより良く感じられます。

7ゾーンプロファイルカット
7ゾーンプロファイルカット

プロファイルの山と谷の深さによって寝心地がだいぶ変わりますが、ほとんどのメーカーは2cm前後に設定されています。深さが1cm弱だとプロファイル加工による変化があまり感じられないですし、3cm以上の深さにもなると寝心地がかなり柔らかくなるからです。

1−1. 高反発マットレスの表面がフラットだと硬すぎて腰を痛めることも

安価な高反発マットレスの中には「硬質ウレタンフォーム」という一般的には建築用の断熱材に使用されるウレタンフォームが使われているものがあります。

名前からイメージできる通り、硬めです。プロファイル加工が施されていないフラットな硬質ウレタンフォームで高反発マットレスを作ってしまうとかなり硬い寝心地になります。

このような高反発マットレスは体圧分散性が良くないため、背中に隙間が生まれたサポートのない状態で寝ることになります。その結果、背中や腰を痛めやすくなってしまいます。

硬すぎるマットレスで腰を痛める
硬すぎるマットレスで腰を痛める

体重が重い人はこのような高反発マットレスでも快適に寝られるようですが、標準的な体重の人や痩せ気味の人は腰を痛めやすいのでお気をつけください。

弊社のウレタントッパーを購入される人の中に「高反発マットレスが硬いからトッパーを買い足した」という方がいらっしゃいますが、商品名を見るとやはりこの手の高反発マットレスであることがほとんどです。

1−2. 表面がフラットでもウレタンフォームが柔らかめであれば問題なし

ここまで読まれると「表面にプロファイル加工のない高反発マットレス」=「体圧分散性が悪い」と思われるかもしれませんが、全ての高反発マットレスがそうとは限りません。

例えば、高弾性(粘弾性)のウレタンフォームや、ラテックス素材だと高反発といっても当たりが柔らかいものが多いので、表面がフラットでも快適な体圧分散性になっていたりします。

とはいえ、このような高反発マットレスは少ないです。

というのも、高弾性(粘弾性)ウレタンは柔らかいため密度を高めて耐久性を高めないと、使いものにならないくらいへたりやすく高価になってしまうからです。ラテックスは天然素材のため非常に高価だからです。厚み10cm程度のマットレスでも8万円近くなってしまいます。

こういった観点から、凸凹プロファイルは快適な寝心地をお値打ちで実現しているとも言えるわけです。

※痩せ型の人はプロファイルの凸凹を体に感じやすい

「凸凹プロファイルのマットレスは誰にでもおすすめですか?」というご質問がありました。

私の経験を元に答えると痩せ型の人は、凸凹を体に感じやすく好みが別れやすいような気がします。

もちろん、痩せ型の人が硬めでフラットなマットレスに寝るとフィットしづらく腰を痛めやすいのでおすすめできませんが、凸凹プロファイル加工があるとなると体圧分散性とはまた別に好みが別れるようです。そのため、痩せ型の人は一般的な高反発マットレスではなくラテックスのような軟性の高めの高反発マットレスを選ぶことをおすすめします。


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最後に

プロファイル加工の存在意義についてご理解いただけていれば幸いです。

なお、以下のページで、プロファイル加工の有無に加えて、寝心地が素晴らしい高反発マットレスを選ぶポイント(弾力性、硬さ、厚み、生地、耐久性など)とおすすめブランドを紹介しているのであわせてご参考にしてください。

関連記事

 

また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事

①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法

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