※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。オーダーメイドだけでなくより広い観点から網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。 |
- 自分の体型に合った最高の敷寝具
- 身長2mでも体を伸ばして寝られる
- 特殊な形状に仕上げられる
オーダーメイドマットレスは1枚で20万円もする、自分への贅沢なご褒美です。
とはいえ、あなたの事前準備が足りないと100%完璧な出来栄えにならないことも。作り手と依頼者のお互いが本気で最高のマットレスを作ろうという気持ちと準備があってこそのオーダーメイドマットレスです。
絶対に失敗は避けたいですよね。
そこで本日は「マットレスをオーダーメイド!3種比較と失敗を避ける11の注意点」についてご紹介します。
1. マットレスのオーダーメイド3種類の内容
「オーダーメイドマットレス」には三種類あり、それぞれカスタムするポイントが変わってきます。
①寝心地 | ②サイズ | ③形状 | |
イメージ | |||
内容 | 部位別に硬さを調整 | 縦横の長さを調整 | 希望の形に調整 |
利用対象 |
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1−1. 寝心地オーダーメイドとは
人の体型は千差万別です。
日本人の体重を部位ごとに分解すると、頭部が8%、上半身が33%、腰などの中半身が44%、脚部が15%だと言われています。これはあくまで平均値であり、実際には人それぞれ細かな差異があります。
そのため、誰の体にも完全にぴったり合うマットレスというものは存在しません。
そこで、一人一人の体に合わせて硬さと寝心地を調節しようとオーダーメイドマットレスが考案されました。
いくつかのオーダーメイドマットレス事業者がいますが購入までの流れは一般的に、カウンセリング、体型測定、寝姿勢測定、体圧分散性測定、データを元にマットレスの試作、試作マットレスを試し寝した上で微調整、また微調整、さらに微調整、、、そして完成となります。所要時間は約1時間前後です。
ただ、お店ではあくまで、あなたに合わせたオーダーメイドマットレスの組み合わせを作るだけです。出来上がったデータを工場に送り、そこからデータ通りにマットレスを作り始めます。そのため、納期には1ヶ月程度の日数がかかります。
1−2. サイズオーダーメイドとは
また、身長にも個人差があります。
一般的なマットレスの長さは195cm前後ですが、身長が2mを超える人にとっては窮屈で寝づらいものとなります。そこで、サイズの特注です。自分に合うサイズに特注することで、身長の高い人でもゆとりのあるスペースで寝られるようになります。
名称 | ショート | 通常 | ロング |
イメージ | |||
長さ寸法 | 180cm | 195cm | 215cm |
用途 | 小柄な方向け | 一般向け | 大柄な方向け |
もちろん、他にも「海外から取り寄せたアンティークベッドのサイズが日本仕様のマットレスに合わないからサイズを特注する」などのようなケースにも向いています。
1−3. 形状オーダーメイドとは
- デザイナーズホテルのような丸いマットレスで寝たい
- 柱をさけた形にしてマットレスを設置したい
- クローゼットの空きスペースにマットレスを置きたい
などのような特殊な要望を叶えてくれるのが形状オーダーメイドです。
形状にこだわりのある方や、「こんな形状だったらここマットレスが置けるのに」と考えている方に向いています。カスタム度合いがもっとも高いため他のオーダーメイドマットレスよりも値段が高い傾向があります。
2. マットレスをオーダーメイドするときの注意点
それでは、オーダーメイドマットレスを作るときの注意点についてご紹介していきます(特殊サイズ・形状のオーダーメイドの注意点は似ているので一緒にしています)。
2−1. 寝心地オーダーメイド
体型を変化させている最中なら延期する
もしあなたが、妊娠、ボディメイク、ダイエットなどのために近い将来に体型が変わることが想定されるのなら(もしくは現在進行形で体型が変わっているのなら)、オーダーメイドマットレスを作るのは先延ばしにしましょう。
せっかくのオーダーメイドが台無しになってしまいます。変化が落ち着く時機を見計らって再検討しましょう(オーダーメイド枕であればお店に持ち込んで微調整が可能ですが、マットレスはサイズと重量のためにそれが不可能なのです)。
フィッティング時の服装・髪型に注意する
体型の測定やマットレスのフィッティングをしやすい服装で、マットレスのオーダーメイドに臨みましょう。着膨れしずに脱ぎやすい服装や、寝心地を確かめやすいように薄手の生地でタイト過ぎない服装で行かれることをおすすめします。また、髪型も寝転びやすいようにしておきましょう。
マットレスの使用環境をフィッターに知らせる
フィッターは使用環境に応じて必要があれば、寝心地の微調整をします。
例えば、ベッドの上で使うマットレスをオーダーするのなら、ベッドの天板がすのこ形状なのかフラットな形状なのか、もしくは、床の上で使うマットレス(敷布団タイプ)ならフローリングなのか、畳なのか、もしくは床の上といってもすのこやマットなどを併用するのかをフィッターと共有しましょう。素材や形状が特殊なものをお使いなら写真を見せるとよく理解してもらいやすいです。
お店で試作するマットレスは実際よりやや柔らかい可能性を考慮する
お店で試作するマットレスは、これまで何人もの人がその上で何回も寝転んでいるウレタンフォームです。
ものによっては若干軟化しているものもあります。もちろん、お店のフィッターがそのことを一番よく理解しているはずですが、その点をお互い考慮しながら寝心地を微調整を行うようにしましょう。そうしないと、出来上がった新品のオーダーメイドマットレスがやや硬く感じられることがあるからです。
アフターサービスの内容を確認する
お店によってアフターサービスの内容が異なります。へたりに対する補償、寝心地に満足できない場合の保証など、基本的には問題にならないことですが、あらかじめ知っておくと問題になったときの処理がスムーズです。特にオーダーメイドマットレスは15万円を超える買い物になるので保証内容は確認しておくに越したことはないです。
完成後2週間は様子見すること
お店のサンプルウレタンと新品未使用のウレタンとでは寝心地に若干違いが出ます。
しかもお店で試し寝をしても長くて5分間程度です。実際に一晩寝てみたら「なんか違うような、、、」と感じることもあるかと思います。ただ、それはどんなマットレスにも起こり得ることです。慣れたものから何かが変わると違和感があって当然です。なので、まずは2週間様子をみましょう。2週間もあれば体に馴染むので違和感も薄れます。しかしそれでも違和感が残っているのならお店に連絡をするとよいでしょう。
2−2. サイズ・形状オーダーメイド
サイズ確認は入念に行うこと
マットレスのサイズ・形状をオーダーメイドする場合、1cmの寸法ミスにより設置が不可能になったりマットレスの揺れにつながったりします。また、作った商品は一点もののため返品なども出来ません。そのため、寸法は正確にチェックするようにしましょう。
ベッドやシーツなどを一緒に揃えること
マットレスを特殊なサイズや形状で作るとなると、それの特殊サイズ・形状に合ったベッド、シーツ、敷きパッドなどが必要になります。一式セットで注文できると理想です。
送料とその内容を確認すること
大きいサイズや特殊形状のマットレスとなると商品代金とは別に送料が発生する可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
また、送料無料と記載されていても、送料が家またはマンションの前までとなっていることもあります。つまり、家の中まで運ぶのは送料に含まれていないということです。あなたが自分自身で行うか、または、オプションで設置まで依頼するか事前に決めておきましょう。
設置場所までの搬入経路を確認しておくこと
大きなサイズのマットレスを購入する場合、そのマットレスが玄関、廊下、エレベーター、階段、階段の踊り場などをきちんと通れるかも確認しておきましょう。
納期が長めになることを理解しておくこと
- 簡単なサイズオーダーマットレス:1~2週間前後
- 特殊形状オーダーマットレス:3~4週間前後
などのようにオーダーメイドマットレスは納期が通常のマットレスと比べて長くなります。3月などの新生活シーズンではさらに長くなる可能性もあります。そのため、余裕を持ってオーダーするようにしましょう。
3. おすすめのオーダーメイドマットレス事業者
それではおすすめのオーダーメイドマットレスブランドを紹介します。長年オーダーメイドサービスを手がけている信頼と実績のある事業者です。
3−1. 寝心地オーダーメイドマットレス
じぶんマットレス
- 商品:じぶんマットレス
- 価格:216,000円
- サイズ:18×97×200cm
- 【商品ページはこちら】
オーダーメイド枕「じぶんまくら」で有名な㈱タナカふとんサービスが行なっているオーダーメイドマットレスブランド「じぶんマットレス」です。表面のカッティングが異なる(つまり寝心地が異なる)5種類のウレタンフォームを測定結果を元に、最適な組み合わせをはじき出します。ウレタンフォームの下にマットを差し込んで微調整を繰り返しながら完成させます。
購入から1年以内であれば1回に限り無料で硬さの異なるウレタンフォームに交換してもらえるアフターサービス付きです。
Fit Labo オーダーメイド マットレス
- 商品:Fit Labo オーダーメイドマットレス
- 価格:194,400円
- サイズ:18×100×200cm
- 【商品ページはこちら】
FIT LABOは老舗寝具メーカーの西川㈱が考案したオーダーメイド寝具ブランドです。カウンセリングと測定によるデータを元に、硬さの異なる3種類のウレタンフォームの最適な組み合わせを作ります。その後、試作マットレスの寝心地を確かめながら微調整を繰り返します。地場の寝具店と提携して全国で展開をされています。その兼ね合いからアフターサービスが明記されていないので、お近くのFIT LABOで個別に確認されることをおすすめします。
3−2. サイズ・形状オーダーメイド
夢工場
- 商品:オーダーメイド脚付きマットレスべっど(ポケットコイル)
- サイズ:98~119cm×210cm以下×25cm
- 価格:82,920円(税込)
- 【商品ページはこちら】
オーダーメイドマットレスを売りにしているほたけ製作所のブランドです。サイズ・形状どちらのタイプのオーダーメイドも行っている上、「ボンネルコイル」「ポケットコイル」「脚付きマットレスベッド」「セパレート仕様マットレス」など製作可能なマットレスの種類が豊富です。品質の三年保証も付いているので安心です。また、オーダーメイドのボックスシーツも取り扱っているので、特殊なサイズを注文するなら一式依頼することをおすすめします。
最後に
マットレスのオーダーメイドがどういうものがご理解いただけていれば幸いです。
なお、以下のページで枕のオーダーメイドについてご紹介しています。オーダーメイド寝具について知見を深めたい方はあわせてご一読ください。
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■あわせて読んでおきたい「マットレス」の記事一覧
– 選び方編
○マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順
○敷布団とベッドマットレスの比較。素材ごとの併用の相性とおすすめ
○【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味
○マットレスの3種類7素材を比較|特徴と選び方、おすすめできる人
○低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
○【快眠の方程式】マットレスの理想の硬さ=理想の寝姿勢
○マットレスの正しい厚み(高さ)は「用途と目的」を軸に考える
○【マットレスの通気性】素材・加工ベースで比較評価
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○【マットレスの使い方】シーツ、パッドの正しい順番とは
○マットレスにすのこは必要か?おすすめの選び方
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