【私の失敗を参考にしてください!】
出産関連で多くの出費をたれ流すなか、ベビーベッド。
サイズ、形状、高さ、機能などいろんな選択肢があり悩みますよね。
私は4歳の娘と2歳の息子の二児の父でして(2021年時点)、これまで失敗を含めて三台のベビーベッドを使ってきました。
その経験から本日は、
- ベビーベッドの種類別選び方
- 選ぶときの注意点
- おすすめのベビーベッド
- 過去に戻れるならベビーベッドは買うか?
などについて解説していきます。
1. ベビーベッドの選び方
まず1章では、失敗談を踏まえて種類別に網羅的な解説をしていきます。そして、2章でもし私が過去に戻ってやり直せるならという理想論をお話しします。
1−1. 4つのサイズ選びは使用可能期間に着目
ベビーベッドには4サイズあります。使用可能期間に着目して選ぶようにしましょう。もちろん、子供の身長によりいつまで使えるのかが変わってきます(下記参照)。
ハーフサイズ | 添い寝サイズ | ミニサイズ | レギュラーサイズ | |
寸法(横×縦) | 60×70cm | 45×90cm | 60×90cm | 70×120cm |
使用期間 | 3~4ヶ月まで | 1歳前後まで | 1歳前後まで | 2歳前後まで |
長所 |
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短所 |
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0ヶ月 | 3~4ヶ月 | 6~7ヶ月 | 9~10ヶ月 | 12~13ヶ月 | 15~16ヶ月 | 18~19ヶ月 | 21~22ヶ月 | 2年0~6ヶ月 | 2年6~12ヶ月 | 3年0~6ヶ月 | 3年6~12ヶ月 | 4年0~6ヶ月 | 4年6~12ヶ月 | |
男子身長(cm) | 49 | 62 | 67.9 | 71.8 | 74.8 | 77.7 | 80.6 | 83.3 | 86.7 | 91.1 | 95.1 | 98.6 | 101.8 | 104.9 |
女子身長(cm) | 48.5 | 60.7 | 66.5 | 70.4 | 73.4 | 76.3 | 79.2 | 82 | 85.3 | 89.8 | 93.8 | 97.4 | 100.8 | 104.1 |
- ハーフサイズ:タイニーサイズとも呼ばれます。コンパクトなのが最大の特徴です。が、小さいため使用可能期間が短いです。「里帰り出産だから子供が3~4ヶ月になるまでベビーベッドが必要」というニーズ向けのサイズです。
- 添い寝サイズ:ミニサイズと同じ長さですが幅がやや狭めです。柵を開いてベッドの隣に置いて添い寝するためのサイズ感になっています。布団やパッドなどの対応が少なめです。
- ミニサイズ:コンパクトサイズです。「レギュラーサイズはやや大きいすぎる」と考えている方向けのサイズです。コンパクトなのでその分、使用期間が短くなります。赤ちゃんが1歳6ヶ月以上になってくると狭苦しくなってきます。
- レギュラーサイズ:一般的なサイズで赤ちゃんも広々と寝られます。布団やパッドなどの対応製品も豊富です。2歳まで使用可能ですが実際3~4歳でも問題なく使えます(3歳くらいになると子供がベッドに登ることができるようになるため、転落などの事故を考慮して2歳までと記載されているかと思います)。
1−2. 高さ(腰への負担が大きく変わる)
高さは一番使い勝手が変わります。一番悩むべきところです。混同されやすい「ベッドインベッド」と「プレイヤード」と一緒に解説していきます。ちなみに、私のおすすめは、ベッドインベッドかハイタイプのベビーベッドです。
種類 | ベッドインベッド | プレイヤード型 | ベビーベッド | |
高さ | 直置き | 床板高さ10~20cm | ロータイプ (床板高さ約45cm) | ハイタイプ (床板高さ約70cm) |
画像 | ||||
長所 |
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短所 |
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- ベッドインベッド:ベッドや布団の上に置くベビーベッドです。ソファの上やリビングに運んで使うこともできます。添い寝ができるため夜泣きにすぐに対応できます。布団などの床に置いて使うならペットや幼い兄弟などの悪戯に注意しましょう。
- プレイヤード型:厳密にはベビーベッドではことがあります。そのため、お昼寝には使用できても夜の長い睡眠には対応していないものもあるので注意しましょう。使い勝手が良い反面、床から近いためホコリっぽくなりやすかったり、床冷えしやすい欠点があります。また、ペットや小さい年齢の兄弟がいると悪戯の心配もあります。さらに、子供の位置が低いため抱き上げるのが大変です。
- ロータイプ:低めのベビーベッドです。ホコリっぽさや床冷えなどを避けられますし、ものによっては収納スペースが床板の下にあります。欠点に、子供を抱き上げるのが大変なことがあります。膝上くらいの高さの子供を何度も抱き上げたり、下ろしたりするのはかなり腰への負担があります。なお、ベッドの隣にベビーベッドを置いて添い寝するならこの高さのものになります。
- ハイタイプ:子供を抱き上げるときに腰に負担が少ないのでおすすめです。また、ホコリっぽさや床冷えなどなく、収納スペースも多めです。使用者の身長が160cm以下だと使いにくいと言われることがありますが、柵を開閉できるものを選べば問題ありません。唯一の欠点は、ベッドの高さが110cm前後になるため、部屋に圧迫感が生まれることです。
また、ロータイプやハイタイプのベビーベッドを選ぶなら、子供の年齢に応じて高さが調整できるものを選びましょう。子供がベッドの内側から柵をよじ登って出てこれなくするために大事なポイントです。
【注意】子供をベビーベッドから出し入れするのが大変で腰が疲れるのは、正直、子供を出し入れする頻度によります。そして、出し入れする頻度はほぼ確実に子供が泣く頻度に左右されます。でも、子供が泣きやすい子なのかどうかってベビーベッドを選ぶ段階では分からないですよね。だからこそ、私はこの点がベビーベッド選びで一番の難所となるわけなのですが。 |
1−3. 形状(絶対長方形がおすすめ)
長方形と楕円形の2パターンがあります。絶対に長方形がおすすめです。
長方形 | 楕円形 | |
画像 | ||
長所 |
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短所 |
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- 長方形:定番の形状です。そのため、対応している商品(布団、パッド、防水シーツなど)が多いです。
- 楕円形:おしゃれです。が、使い勝手が悪いです。私は知人からプレゼントで楕円形のベビーベッドももらいましたが、対応しているパッドなどが少ないため苦労しました。結局、長方形のサイズのものを購入して折りたたんで使っていました。また、拡張可能な構造のものでしたが、木材が湿気で膨張・収縮するためかなり手間がかかりました(湿気の少ない北欧のメーカーのためあまり考慮されていない)。なので、おしゃれで一見良さそうですが、実用性は低いことを頭に入れておきましょう。
1−4. 柵の開閉方式
柵の有無や開閉方式もいくつか種類があります。ちなみに私は、柵があるタイプのものなら上下スライド式一択だと考えています。
柵開閉 | 不可 | 可能 | |
開閉方式 | – | 上下スライド | 手前に倒して開閉 |
長所 |
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短所 |
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- 柵開閉不可:柵がないと子供の抱き上げ、抱き下ろしがかなり大変になります。
- 上下スライド:簡単に開けられるのでおすすめです。スライドする際に子供の手足を挟まないようにだけ注意しましょう。
- 倒して開閉:子供の手足を挟む心配は少ないですが、柵を開閉するたびに自分が一歩後ろに下がるか、ベッドを奥に動かすかしないといけません。多少の動作ですが、これが思った以上に大変なのであまりおすすめできません。
1−5. 収納の有無(あると役立つ)
収納はあれば絶対に役立ちます。
デザインや構造上、収納が付けられないものが欲しいなら別ですが、基本的には収納スペースがあるものを選ぶことをおすすめします。というのも、ベビーベッド周りに置いておけるものは結構多いからです。
- オムツ
- 万が一の着替え
- ウェットティッシュ
- コットンティッシュ
- 翌日の服
- タオル
急に必要になるものをすぐに取り出せるように収納スペースにストックしておくと手間が楽になります。なお、収納スペースを扉で開けるタイプのものは注意が必要です。理由は1−7の欠陥品のところで詳述しています。
1−6. その他あると嬉しい機能
- 折りたたみ機能
- キャスター付き
これらの機能があるとベビーベッドを動かすのに便利です。夜は寝室、昼はリビングなどのようにベビーベッドを動かして使おうと考えている方には嬉しい機能です。
1−7. ベビーベッド選びの注意点
注意点です。一度読んで頭に入れておきましょう。
設置スペースの確認
冒頭で紹介したベビーベッドのサイズは内寸です。設置可能かどうかは外寸で確認しましょう。
また、ベビーベッドを設置しようとしている場所にエアコンの風が直撃しないかもあわせて確認しましょう。壁際だとエアコンの風が壁沿いに伝って降りてくることもあるので要注意です。
安全規格は取得しているか
PSCマーク、SGマークなどがあるものは品質・設計の安全性をクリアしたものと言えます。そのため、これらのマークがあるものを選ぶことをおすすめします。
マークの内容を消費者庁サイトから引用すると、下記のようになります。
PSCマークとは、国の定めた技術基準に適合した製品に付けられ、Product(製品)、Safety(安全)、Consumer(消費者)を表しています。対象製品には、製造又は輸入業者に国の安全基準に適合しているかどうかの自己確認が義務付けられている「特定製品」と、その中で更に第三者機関の検査が義務付けられている「特別特定製品」があります。「特別特定製品」には乳幼児用ベッドやライターも指定されています。
SGマークとは、Safe Goods (安全な製品)を表し、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを示すマークです。 万が一、SGマーク付き製品に欠陥があり、それを原因として人身損害が発生した 場合、対人損害を賠償する制度も付加されています。 SGマークの表示対象の子ども向け製品には、ベビーカー、すべり台、乳幼児用ベッド、抱っこひも、幼児用ベッドガードなどがあります。
ペットや幼い兄弟がいるなら高さに注意
床置きタイプやロータイプだとペットや幼い兄弟が赤ちゃんに悪戯をしてしまう恐れがあります。そのため、万が一のことを考えると、このようなケースならハイタイプのものがおすすめです。
床で一緒に寝るなら小物に注意
床にマットレスや布団を敷いてみんなで一緒に寝るなら、床の上に小物が散らからないように気をつけましょう。赤ちゃんが床の上の小物を口の中に入れてしまう恐れがあるからです。
欠陥品に注意
構造に欠陥のあるベビーベッドが販売されていたケースもあります。このような欠陥品は問題が見つかれば販売中止となりますが(詳細はこちら)、使用者がそうとは知らずに中古品として販売していることもあります。そのため、このようなものの存在を認識し、避けるようにしましょう。
1−8. ベビーベッドおすすめ3選
各特徴について色々と説明してきましたが、私のおすすめは以下の3つです。
ベッドインベッド ファルスカ エイド
- 商品名:ファルスカ エイド ベッドインベッド
- サイズ:60×35cm
- 価格:4,950円
- 【商品ページはこちら】
子供が小さいうち(特に生後6ヶ月前後まで)はベッドインベッドがおすすめです。授乳をしながらそのまま寝かせられますし、子供が夜泣きしたときも寝たまま対応できるため非常に楽です。この商品はコンパクトな作りなのでベッドに置きやすく使いやすいのでおすすめです。
アカチャンホンポ ハイシート ベビーベッド
- 商品名:ハイシート ベビーベッド
- サイズ:[本体]78×124×121cm、[内寸]70×120cm
- 価格:25,300円
- 【商品ページはこちら】
こちらの商品はハイタイプのベビーベッドの中でコスパが良くおすすめです。高さ調整ができ、柵をスライド式で開閉でき、収納スペースがあり、キャスター付きで移動もさせられ、基本的な機能性は全て満たしています。アカチャンホンポ向けにベビーベッドメーカーのカトージが製造しているものです。カトージが自社販売しているものは木材がブナのため価格が5万円を超えますが、こちらはパイン材のため安くなっています(すのこ部分は桐)。
レンタルベビーベッド
- 商品名:ハイシート ベビーベッド DUSKIN
- サイズ:[本体]76.6×124.4×112cm、[内寸]70×120cm
- 価格:[3ヶ月] 6,072円、 [6ヶ月] 9,108円
- 【商品ページはこちら】
里帰り出産などで少しの間だけベビーベッドが欲しいと考えている方におすすめなのがベビーベッドのレンタルサービスです。短期間の使用ならこちらのほうがお得かもしれません。ただ、ベッドは送料が高くつきがちです。が、ご紹介のDUSKINのサービスはお近くの店舗にあなたが取りに行くことで送料が無料になります。短期間使用を検討している方はどちらがお得か計算してみましょう。
2. やり直すならベビーベッドはベッドインベッドだけにする
もし、私が0から子育てをやり直せるなら、子供のベビーベッドはベッドインベッドのみを購入します。妻と私でノンコイルのマットレスを一台ずつそれぞれ床に敷いて、その間にベッドインベッドを置くようにして寝ます。
というのも、1章でも少し述べたように子供が夜泣きしたときにベッドから飛び起きて、ベビーベッドまで駆けつけて、子供を抱き上げて抱っこして、、、ってかなり大変なんですよね。子供の夜泣きの理由にもよりますが、一緒に寝てるならそのまま手を伸ばしてよしよしするだけで良かったりしますし、そもそもママパパが離れてて恋しくなることがなくなるので泣くことも減ります。もちろん、授乳も寝ながらなので楽です。
そして、子供が6ヶ月以上になってベッドインベッドが使いにくくなってきたら、ベッドインベッドは無くして三人でそのまま寝ます。夜泣きのときに隣にいられると便利だからです。「ベビーベッド買ったけど結局同じベッドで寝てるよね」ってママパパは多いはずです。
もちろん、この方法にも短所があります。
- 床冷えしやすい:床が近い分冷えやすいです。子供が冷えて風邪をひかないように暖かく寝られるよう環境を整えておく必要があります。
- ホコリっぽくなりやすい:床から近いのでホコリっぽくなりやすいです。こまめに掃除をしましょう。ただ、ハウスダストに敏感な方には向かないかもしれません。
- 小物への配慮が必要:ベッド周りから小さいものを排除しましょう。あなたが寝ているうちに子供が口に入れる恐れがあります。
- ベッドが汚れやすい:子供の飲みこぼし、吐きこぼし、おねしょなどによりマットレスが汚れやすくなります。敷きパッドとマットレスプロテクター(防水シーツ)を併用してマットレスを保護しましょう。
そのため、環境を整えておく必要があります。
上記のようにしっかりと環境を整えましょう。そうしていただければ子供との睡眠がより充実するはずです。
2−1. ベッドを購入している場合
上記の話を聞いて「ベッドがあるんだけど…」と思われた方に次点でおすすめなのが、ベッドフェンス(ベッドガード)の導入です。ベッドの上のマットレスに後付けするタイプのものがあるのでそれを使用しましょう。
そうするとベッドから子供が転落するのを気にすることなく一緒に寝られます。ただ、お使いのマットレスが軽いものだとベッドフェンスの固定が甘くなるので注意が必要です。
そのような場合、次点の次点でおすすめなのが、ベビーベッドのハイタイプです。隣にいられないことによる不便はありますが、ご紹介の商品のように機能性を満たしていれば収納スペースを活用したり、昼寝させるときはリビングでさせたりなど幅広く役立てられます。
最後に
ベビーベッドは思うところが多いのでついつい長くなりましたが、私の考えが参考になっていれば幸いです。