- 「寝心地悪い」
- 「大きくて邪魔」
- 「使わなくなった」
ソファベッドは家具の中でも失敗する人が多いです。
その原因のほとんどが、寝心地、使い勝手、用意の手間などの認識が甘かったためです。
そんな失敗したくないですよね。
ということで本日は、
- ソファベッド・マットレスの役割
- 種類別のソファベッド・マットレスの長所と短所
- ソファベッド・マットレスを選ぶときの注意点
- ニーズ別におすすめのソファベッド・マットレス
について紹介していきます。
1. ソファベッドとソファマットレスの役割の違い
まず始めに、ソファベッド、デイベッド、ソファマットレスなどの違いについて理解しましょう。
- ソファベッド:主にソファとして使うもので、必要なときにベッドとして使う。
- デイベッド:主にベッドとして使うものだが、リビングルームなどに置いてあることからソファとして利用することも念頭に置かれている。
- ソファマットレス:主には床に直置きで使用するマットレスで、必要なときにソファとして使う。
デイベッドはあまり一般的でないので、このページではソファベッドとソファマットレスに焦点を当てて解説していきます。
2. ソファベッド・マットレスの種類別長所と短所
長所 | 短所 |
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上記のメリットとデメリットがソファベッド・マットレスにはありますが、種類ごとに使い勝手や機能性がやや異なってきます。
デメリットの詳細と対策については3章で解説します。
ソファベッド | ソファマットレス | |||
リクライニング型 | 座面変形型 | 床置き折りたたみ型 | ||
画像 | ||||
座面高 | 35~45cm前後 | 10~20cm前後 | ||
長所 |
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短所 |
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どれがあなたに合うか考えてから選ぶようにしましょう。
2−1. リクライニング型ソファベッド
- 長所:変形が簡単、変形にスペース不要、収納付き可能
- 短所:折り目を感じやすい、高価
もっとも一般的な種類のソファベッドです。
背もたれを倒すとソファからベッドに変形にします。背もたれを倒すだけで手軽ですし、変形にあまりスペースを必要としないのが最大のメリットです。また、ものによっては座面の下に収納スペースが付いていて、小物をしまうことができます。
しかし、座面と背もたれの間の折り目(スキマ)が大きいため、違和感が強くなりやすい欠点があります。また、構造がやや複雑になるため価格も高くなりがちです。
2−2. 座面変形型ソファベッド
- 長所:折り目を感じにくい
- 短所:変形が大変、変形にスペース必要、高価
座面を動かすことでソファからベッドに変形するタイプです。折り目を感じにくい設計のものが多くなっています。
しかし、扱いづらい欠点があります。ソファの前にテーブルなどがあるとすると片付けてからじゃないと変形させられないなど、準備に手間がかかります。また、構造が複雑なため価格も高めです。
2−3. 床置き折りたたみ型ソファベッド
- 長所:変形が簡単、コンパクト、安価
- 短所:底付きしやすい
床置きのソファの背もたれを倒したり展開するとベッドになるタイプです。
変形が簡単なこととコンパクトなためワンルームなどの利用で人気です。構造も比較的シンプルで小さいことから安価なのも魅力です。
ただ、薄いため内部のバネやフレームを腰などに感じやすく(底つき感)寝心地は全体的にあまり良くありません。
2−4. ソファマットレス
- 長所:変形が簡単、コンパクト、安価
- 短所:折り目を感じやすい
折りたたみマットレスの一種です。
マットレスを折りたたむとソファのようにもできる構造のものです。変形が簡単でコンパクトで安価のため利用しやすく人気です。しかし、折りたたみマットレスにはつきものですが、折り目を腰などに感じやすいです。
3. ソファベッド・マットレスを選ぶ際の注意点
選ぶときに絶対に押さえてもらいたいポイントです。
3−1. 寝心地は100点ではない
ソファベッドは座ることがメインなため座り心地が重視されているものが多いです。そのため、寝心地はやや硬めになり、体圧分散性はあまりよくありません。
一方、ソファマットレスは寝ることがメインなため寝心地が重視されているものが多く、逆に座り心地がそこそこなものが多いです。
コイルスプリング製は底付き感が出やすい
また、ソファベッド・マットレスの内部がコイルスプリング製のものは要注意です。コイルスプリングの上の詰め物が十分であればいいのですが、低価格なものだとコイルスプリングを腰に感じる硬い寝心地になることがあります。
ノンコイルマットレス | コイルマットレス | |
イメージ | ||
厚み | 10~20cm前後 | 20~35cm前後 |
重量 | 7~15kg前後 | 20~30kg前後 |
寝心地 | – | – |
耐久性 | ◯ | ◎ |
揺れ&音 | ◎ | △ |
取扱い | ◯ | △ |
廃棄 | ◯ | △ |
クリーニング | × | ◯ |
価格 | ◯ | △ |
3−2. 長さは身長+15cmが目安
二、三人掛けのソファでも寝るにはやや窮屈に感じられることがあります。
脚を伸ばして寝たいなら身長+15cmの長さ(座面内寸の幅)があるものを選びましょう。
3−3. 横幅は肩幅+40cmが目安
小さくでもいいから寝返りが打てるくらいの幅が欲しいということであれば、肩幅+40cm前後の幅があるものを選びましょう。
3−4. 汚れやすく洗濯不可なのでパッドなどが必要
ソファベッド・マットレスにはズボンなどの汚れが付きます。
さらに、一般的なソファベッド・マットレスの側生地(カバー)は取り外すことができないため、洗うことも困難です。そのため、その上に直接寝るとなると不衛生です。
なので、敷きパッドなどを別途用意しておき就寝時にソファベッド・マットレスの上に敷くようにしましょう。
3−5. 収納付きでも掛布団は収納不可
収納付きのソファベッドを購入して、掛布団や敷きパッド、枕などのセットをしまっておこうと考えられる方がいますが、これはほぼほぼ不可能です。
ソファベッドの収納スペースはあまり広くないものが多いため、敷きパッドが一枚しまえるかしまえないかといった具合になります。この点は事前に詳しく確認しておきましょう。
3−6. 耐用年数は短め
日中は座り、夜間は寝るともなれば、当然負荷が多くかかるので耐用年数は短くなります。
また、低価格品はコイルスプリングやウレタンフォームの耐久性自体が低いこともあります。スペックを詳しく吟味したい方は下記のページで解説していますので、あわせてご参考にしてください。
関連記事3−7. ソファベッド・マットレスを購入して後悔した人の声
- 寝心地が硬すぎた
- 短くて脚が伸ばせない
などなど、上記の注意事項を見落として後悔することもありますが、そもそもソファベッド・マットレスに対する認識ミスのため後悔する人もいます。よくあるものをご紹介します。
- 毎日使用することを想定していたが変形させるのが面倒になってずっとベッド状態のままになっている。
- 使用時に移動させることを想定していたが重すぎて大変。結局、動かすのが面倒だから使わなくなった。
- 通常のソファでも寝るには十分だった(若い人に多い意見です)。
4. ニーズ別におすすめ4選
最後にニーズ別におすすめのソファベッド・マットレスを4つ紹介していきます。
コンパクトで省スペースなもの
- 商品:ソファラテ ソファマットレス
- 価格:26,999円(税込)
- 【商品ページはこちら】
床に置いて使えるソファマットレスです。小さいほうのサイズ(70cm幅)はかなりのコンパクトさです。折りたたみ方によって2パターンのソファになるので活用の幅が広いです。自社製品のため恐縮ですがおすすめです。
一人暮らしに向くおしゃれなもの
- 商品:北欧風ソファベッド moln
- 価格:49,999円
- 【商品ページはこちら】
リクライニング型のソファベッドです。一見、通常のソファにしか見えないので一人暮らしでワンルームにソファベッドを置いて生活感を出したくない方におすすめです。背もたれを倒すだけでベッドに変形できるのも長所です。
収納があるもの
- 商品:大容量収納ソファベッド Massimo
- 価格:39,999円
- 【商品ページはこちら】
こちらも同じくリクライニング型のソファベッドですが、足元と肘置きの下が収納スペースになっており、小物を豊富に入れられる設計になっています。所有物が多い人におすすめです。
高級感のあるもの
- 商品:高機能レザーソファベッド
- 価格:92,853円
- 【商品ページはこちら】
革張りで高級感のあるソファベッドです。サイズがかなり大きく、ベッド時の最大の長さが205cmにもなり、ソファベッドとは思えないゆったりとしたスペースで寝られます。
最後に
種類別のソファベッドの長所や短所から選ぶときの注意点まで理解する参考になっていれば幸いです。