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【大容量収納】跳ね上げ式ベッドの選び方とおすすめ3選

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大容量収納の跳ね上げ式ベッド。

スペースを有効活用できるため人気です。

しかし、寝具の制限やら、高さの問題など、購入時に見落としてはならないポイントがいくつかあります。

そこで本日は、

  • 跳ね上げ式ベッドとは
  • その他の収納ベッドとの比較
  • 跳ね上げ式ベッドの長所と短所
  • 選ぶときの注意点
  • おすすめの跳ね上げ式ベッド3選

などについて解説していきます。

ぜひ参考にしてください。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから。


1. 跳ね上げ式ベッドとは

まず最初に定義です。

跳ね上げ式ベッドとは、ガス圧などのシリンダーにより床板をかんたんに開け閉めできる収納ベッドのことです。

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跳ね上げ式ベッド

開閉にまったく力が入りません。

自動車のバックドアが軽く開けられるのと同じ仕組みです。

1-1. その他の収納ベッドとの比較

なお、収納ベッドには5種類あります。

収納量、収納対象、使用感などが異なります。

 引き出し収納ベッドチェストベッドフタ式収納ベッド跳ね上げ式ベッドロフトベッド
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長所
  • 収納量◯
  • 安定性◎
  • 中価格帯
  • 収納量◎
  • 安定性◎
  • 収納量◎
  • 安定性◯
  • デッドスペースなし
  • 安定性◎
  • 収納量◎
  • 出し入れ◯
  • デッドスペースなし
  • 収納量◎
  • 通気性◯
  • デッドスペースなし
短所
  • 通気性△
  • デッドスペース
  • 掃除△
  • 組み立て△
  • 通気性△
  • デッドスペース△
  • 掃除△
  • 高さ問題△
  • 価格高め
  • 通気性△
  • 掃除△
  • 出し入れ△
  • 寝具制限△
  • 通気性△
  • 組み立て△
  • 敷寝具制限
  • 高価
  • 安定性△
  • 圧迫感あり
  • 揺れやすい
  • 価格高め
収納
対象
  • 主に衣類
  • 小物
  • 雑貨
  • 一部大物も収納可
  • 客用布団
  • 圧縮袋
  • 季節もの
  • スノーボード
  • ゴルフバッグ
  • 主に衣類
  • 小物
  • 雑貨
  • ソファ
  • テレビ

どれがあなたの生活スタイルにぴったり合うか考えるようにしましょう。

(※次章で比較解説していきます。)

1-2. 跳ね上げ式ベッドの長所(メリット)

次に、跳ね上げ式ベッドの特徴(長所と短所)についてです。

他の種類との比較を交えながら解説していきます。

長所(メリット)短所(デメリット)
  • 安定性◎
  • 収納量◎
  • 出し入れ◯
  • デッドスペースなし
  • 通気性△
  • 組み立て△
  • 敷寝具制限
  • 高価

安定性◎

脚ではなく四面板で支える構造なので安定性は高いです。

そのため、揺れやきしみ音などの問題は起こりづらいです。ロフトベッドは跳ね上げベッドよりも収納量が多いものの安定性に欠けるので、収納量と安定性のどちらも高いのは跳ね上げベッドの大きな利点です。

収納量◎

ベッド下全面が収納スペースになります。

引き出しベッドなどには、引き出し部分もベッド下部分も収納スペースになるものがありますが、跳ね上げ式ベッドはそれと比べて仕切りがないため、収納量がより多く、また、大きなものも収納できるようになっています。

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大容量収納チェストベッド

出し入れ◯

床板を開閉しやすいので、収納物の出し入れは簡単です。

とはいえ、引き出しほど手軽に開け閉めできるわけではないので、毎日頻繁に取り出すものの収納にはあまり向いていません。

(開閉は物理的に軽くはできますが、大きいものを動かすのって心理的に手間に感じますよね。布団などを整えないといけませんし。)

デッドスペースなし

床板は真上に上がります。

引き出しは開けるためにその前にスペースが必要ですが、跳ね上げベッドはそのようなスペースを必要としません。そのため、デッドスペースを考慮せずにベッドのレイアウトを考えられます。

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デッドスペースの比較

1-3. 跳ね上げ式ベッドの短所(デメリット)

通気性△

通気性は悪いです。

耐久性のために床板がすのこではなく張り板(パネル)のものが多く、また、ベッド下も板で囲われているため空気の流通が悪いです。除湿シートなどの湿気対策は必ず行いましょう。

組み立て△(動画で確認)

シリンダーの取り付けなどもあるため組み立ては大変です。

あなたにできるかどうか、下記の組立動画を参考にしてください。

「無理そうだな…」と思った方は、組立設置サービスを利用するのも一手です。

購入時にお店に確認しましょう。

敷寝具制限

分厚いマットレスは使えないことがあります。

一般的に、厚さ25cm前後以下、重量30kg前後以下などの制限を設けているメーカーが多いです。というのも、厚みがあるとマットレスがヘッドボードに当たって開かないことがあったり、重すぎるとガス圧シリンダーが支えられないことがあるからです。

そのため、分厚いコイルマットレスはやや不向きです。

 ノンコイル
薄型マットレス
ノンコイル
ベッドマットレス
コイルスプリング
ベッドマットレス
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厚み7~10cm前後15~25cm前後20~35cm前後
重量4~7kg前後10~20kg前後20~30kg前後
寝心地
耐久性
揺れ&音
使用環境床&ベッドベッドベッド
手入れ
クリーニング××
処分
価格

特に安価な海外製のものは要注意です。

分厚いマットレスを使用している方は、購入前にメーカー・販売店に確認してみることをおすすめします。

高価

跳ね上げ式ベッドは高価です。

ガス圧シリンダーが高いことに加えて、跳ね上げに適した強度の高い部材が使用されるからです。床板を手で開け閉めするフタ式収納すると比較すると、その違いがよくわかります。

 フタ式収納ベッド跳ね上げ式ベッド
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海外産2万円前後~6万円前後~
国産4万円前後~10万円前後~

1-4. 跳ね上げ式ベッドの向き不向き(おすすめな人)

下記のような人に跳ね上げ式ベッドはおすすめです。

  • 大容量の収納スペースが欲しい
  • 毎日頻繁に出し入れすることはない
  • でも出し入れは簡単であってほしい
  • 予算は十分ある

もしあなたが「低予算でどうにかしたい…」とお考えならフタ式収納ベッドがおすすめですし、「日用品を収納したい」とお考えなら引き出し収納ベッドのほうが向いている人考えられます。


2. 跳ね上げ式ベッドを選ぶときの注意点

跳ね上げ式ベッドはあなたに合いそうでしょうか?

もし購入を考えているなら、選ぶ際に注意してもらいたい点がいくつかありますのでご確認ください。

2-1. 高さ(収納量)は使用感も考えて決めること。

跳ね上げ式ベッドは、30~45cm前後の高さです。

高さがあると、収納量が増えます。そのため、高いものを選ばれる方がいますが、その際に気を付けてのが高さによるデメリットです。

 低い標準高め高い
画像bed-lower
目安~30cm35~45cm50~60cm90cm~
開放感×
出入り
ホコリ
転落
収納
安定性
寝具制限

例えば、もし高さ45cmのベッドに25cm厚のマットレスを乗せると、ベッド高は70cmにもなります。

寝室に圧迫感が出てきたり、ベッドの出入りがややしづらくなる恐れがあります。ベッドの高さはマットレスの厚みとともに慎重に考えましょう。

2-2. 縦開きと横開きはレイアウトから考える

跳ね上げ式ベッドには縦開きと横開きがあります。

 縦開き横開き水平開き
画像flip-up-bed2flip-up-bed3flip-up-bed4
出し入れ
開閉の重さ
耐用年数

横開きはシリンダーへの負荷が小さくなるため、開け閉めがやや重たくなります。しかしその分、シリンダーが長持ちしやすい傾向があります。

とはいえ、これらはそこまで大きな違いではありません。

大事なのは使い勝手です。あなたの部屋に設置するときにどちらの開き方がレイアウトの都合が良いかを判断の軸にするようにしましょう。

2-3. カマチの有無でホコリっぽさ変わる

床板の縁がカマチが設けられているものがあります。

カマチ付きだとベッド下にホコリが入りづらいですし、強度も高くなります。高いものを購入するならカマチ付きがおすすめです。

2-4. 床板は張り板かすのこか

基本的に床板は張り板ですが、すのこや畳もあります。

 すのこ布張り床板
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長所
  • 通気性高い
  • 手入れの手間省ける
  • 床冷えしにくい
  • 引出し収納可能
  • 安め
  • 吸放湿性高い
  • 床冷えしにくい
短所
  • 床冷えしやすい
  • 価格はやや高め
  • 通気性低い
  • 手入れの手間増える
  • 手入れの手間増える
  • 引出し収納可能
  • やや高価

床板がすのこだと通気性が良くなりますが、ベッド下にホコリが入りやすくなるデメリットも存在します。どちらを優先するか天秤にかけましょう。

2-5. ヘッドボードにも収納性を求めるか

ヘッドボードにもいくつか種類があります。

見栄え、使用感、収納性が変わります。

 ヘッドレスパネル宮付き(棚付き)クッションワイド(幅広)
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長所
  • 安価
  • 部屋が広く使える
  • 掃除しやすい
  • デザイン性高い
  • 小物を置ける
  • 機能性高い
  • デザイン性高い
  • 背もたれになる
  • デザイン性高い
短所
  • ベッドがズレやすい
  • 小物が落ちやすい
  • やや場所をとる
  • やや場所をとる
  • やや高価
  • 場所をとる
  • 高価

収納性を重視されるなら宮付きのものや、内部に書籍が収納できるものがおすすめです。

2-6. 底板の有無

跳ね上げベッドには底板があるものとないものがあります。

一般的に安価な海外製のものは底板がありません。底板がないと床を傷つけてしまいやすいので、マットやシートを敷くなりして対策しましょう。

2-7. 開閉試験の有無

ガス圧シリンダーの耐久性の目安になります。

10,000回の開閉試験に合格している商品だと安心できますよね。1日3回開閉するなら約10年、1日1回の開閉なら約30年の使用に相当します。目安として有無を確認することをおすすめします。

2-8. ガス圧シリンダーは日本製か

ガス圧シリンダーは日本製だと安心です。

もちろん、海外製の跳ね上げ式ベッドでもガス圧シリンダーは日本製なものが多いのですが、そうではない場合はやや注意が必要です。不具合の恐れもありますし、万が一の際に交換などがスムーズにできないからです。


3. おすすめの跳ね上げ式ベッド3選

最後に、おすすめの跳ね上げ式ベッドを3つ紹介します。

本棚付き 跳ね上げ式ベッド

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本棚付き 跳ね上げ式ベッド

ヘッドボード内に本棚が付いている跳ね上げ式ベッドです。

高さが30cm、37cm、44cmと選べられますし、縦開きか横開きかも選択できます。大容量収納を求めている方にぴったりです。耐荷重は150kg。生産国はフレームが台湾で、ガス圧シリンダーが日本です。

跳ね上げ畳ベッド

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跳ね上げ畳ベッド

床板が畳になっている跳ね上げ畳ベッドです。

敷布団利用が向いています。また、日中、敷布団をしまえばベッドを小上がりとして使えます。ヘッドボードに小物が置けますし、ライトも付いていて便利です。耐荷重は180kg。

ドリームベッド センシスト921

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ドリームベッド センシスト921

ドリームベッド社の跳ね上げ式ベッドです。実は、ドリームベッド社は日本で初めてガス圧シリンダー収納を採用した会社でもあり品質に定評があります。値段が高く感じられるかもしれませんが、カマチ付きだからだったり、使用されている木材がウォールナット突板だからだったりと、細かいところのスペックが高いからです。

高品質なものをお探しの方に向いています。


最後に

跳ね上げ式ベッドについて理解できましたか。

その他の収納ベッドと比較検討してあなたに合うものを選ぶための参考になっていれば幸いです。

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