奮発して買った羽毛布団。せっかくカバーを買うならちゃんとしたものを選びたいですよね。
とはいっても、綿100%がいいのかポリエステルではダメなのか、はたまたレーヨンってどんな感じなのか、など疑問が尽きないと思います。
そこで本日は「羽毛布団カバーの素材・生地にこだわる選び方とおすすめ品」についてご紹介します。
1. おすすめの羽毛布団カバー
まずはおすすめの羽毛布団カバーからご紹介します。
テンセル™混布団カバー
- 生地:ドビーニット編み
- 価格:8,208円
- 【当製品の販売ページ】
テンセル™とポリエステルを50%50%混紡した布団カバーです。ドビーニット編みのため体にふわっとやさしく沿うようにフィットし、通気性抜群のためポリエステルにも関わらずほとんど蒸れることなく寝られます。自社製品のため恐縮ですが、バランスの取れたおすすめの一枚です。
GIZA45 綿100%布団カバー
- 生地:朱子織(サテン)
- 価格:19,224円
- 【当製品の販売ページ】
高品質綿の産地として有名なエジプト綿。その中でも最高品質の「GIZA45」ブランドの綿繊維を100%使用し、朱子織で仕上げられた布団カバーです。綿100%の布団カバーの中で最高級の柔らかさ、滑らかさ、そしてサテン生地と組み合わさった美しさを誇っています。これはかなり贅沢な一枚です。
シルク19匁掛け布団カバー
- 価格:33,900円
- 【当製品の販売ページ】
19匁の軽めの掛けカバーです。軽い羽毛布団を使っているならその軽さを損なわないように軽めのカバーをお選ぶいただくと良いと思います。滑らかな肌触りだけでなく美しいシルクの光沢に包まれると快眠できそうですね。
100番手麻 布団カバー
- 製品:リネン布団カバー100番手
- 価格:54,000円
- 【当製品の販売ページ】
超極細(100番手)の麻糸で織られた布団カバーです。一般的な綿素材の布団カバーよりも軽く仕上がりです。アイリッシュリネン最高峰ブランドのハードマンズ社の生地です。価格はとても高くつきますが、リネンカバーの品質としては最高級ランクのものになります。
綿三重ガーゼ 布団カバー
- 価格:6,600円
- 【当製品の販売ページ】
コットンガーゼは吸放湿性・通気性に優れるため、汗を素早く吸収するのはもちろん、熱気がこもりにくく寝られます。シルクのような滑らかな肌感こそありませんが、使用に応じて肌への馴染みが良くなります。こちらの製品は3重ガーゼですので、「もう少し掛け布団に暖かみをプラスしたいな」ってお考えの方におすすめです。夏はこれ単体でタオルケット(ガーゼケット)のようにしてお使いいただけます。
2. そもそも羽毛布団カバーは必要?
羽毛布団にカバーは必要かというと、必ずしも必要という訳ではありません。ただ、
- 羽毛布団を汚れにくくしたい
- 出来るだけ長持ちさせたい
- カバーでおしゃれしたい
- 隙間風が入らないようにしたい
- 側生地にポリエステルが混紡されている
などに該当するのであればカバーを使われることをおすすめします。
隙間風とは何かというと、羽毛布団の側生地がパリッとしたものだったり、羽毛の充填量が多くて側生地がパンパンに張っている場合、羽毛布団が体にしなやかに添うことができず隙間が出来てしまい冷気が布団内に侵入してしまうことです。
ただ、上記に該当するところがなく、羽毛も生地もかなり高品質なものを使われており、羽毛布団に軽い使い心地を追求するのならあえてカバーを使う必要はありません。
汚れやすく耐用年数が短くなることを考えるとかなり贅沢な使い方になりますが、軽さを重視する方にはおすすめです。
3. 素材・生地にこだわった羽毛布団カバーの選び方
さあそれでは、羽毛布団カバーのこだわり方についてご紹介していきます。
3-1. 素材は綿(コットン)、レーヨン、絹(シルク)、麻(リネン)から選ぶこと
まずは各素材がどんなものかざっと理解しましょう。
素材 | イメージ | 柔らかさ | 滑らかさ | 吸湿性 | 放湿性 | 耐久性 | 洗濯性 | ||
天 然 繊 維 | 植 物 性 | 綿 (コットン) | ◯ | ◯ | ◎ | △ | ◯ | ◯ | |
麻 (リネン) | △ | △ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | |||
動 物 性 | 絹 (シルク) | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | △ | △ | ||
羊毛 (ウール) | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | △ | △ | |||
化 学 繊 維 | 再 生 | レーヨン | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ | △ | △ | |
合 成 | ポリ エステル | △ | ◯ | △ | – | ◯ | ◎ |
ポリエステル素材は安価で軽いため低価格な羽毛布団カバーに使用されることがありますが、吸湿性がないため蒸れやすく寝苦しくなることがあるためおすすめできません。
綿、レーヨン、絹、麻などの繊維が使われているカバーを選ぶことをおすすめします。それでは各素材の特徴についてご紹介していきます。
綿(コットン)カバーの特徴
肌触りも吸湿性も良く、その上、値段も高くはないオールマイティーな存在です。ただ、ピンからキリまで品質の差が激しく、安いものはガサガサな肌触りの上に糸ボコリが激しく出たりします(品質の吟味方法は2−2を参照)。その反面、高品質なものは薄くなめらかで別次元の使い心地です。洗濯なども問題なく行えます。詳細は以下のページをご覧ください。
関連記事レーヨン(再生繊維)カバーの特徴
綿よりも柔らかさや肌触り、吸湿性に優れますが、価格はやや高くなります。レーヨン、バンブー、リヨセル、テンセル™は全て再生繊維であり、ほとんど同じものと捉えて大丈夫です(原料や製造プロセス、環境への配慮が異なりますが)。洗濯にやや弱いのと、生地によっては毛玉(ピリング)が出来やすいのが難点です。詳細は以下のページをご覧ください。
絹(シルク)カバーの特徴
柔らかさとなめらかさにおいては最高峰のシルク。非常に高価ですが価格に見合う寝心地です。綿と比べると20~30%前後軽量なことも羽毛布団のカバーに相応しい特徴であります。ただ、非常に繊細な繊維なため洗濯は手洗い推奨ですし、日光に当たらないよう管理する必要があります。詳細は以下のページをご覧ください。
関連記事麻(リネン)カバーの特徴
ひやっとした肌当たりに抜群の吸湿性・発散性を持っているので夏におすすめです。ただ、綿と同じくかなりピンからキリまであり、安いものは肌当たりがゴワゴワと硬くて快適からは程遠い代物です。毛羽もかなり出ます。麻素材のカバーは高品質なもの以外はおすすめできません。詳細は以下のページをご覧ください。
関連記事3-2. 素材の品質を見極めるなら「番手」に着目すること
綿素材と麻素材がメインの話になりますが、良質なものを選ぶのなら商品の説明にある「番手」という表示に着目してください。
番手とは何か簡単にいうと「糸の細さを表す単位」です。番手の数字が大きければ大きいほど、その生地に使われている繊維が細いのだと理解してくだされば結構です。
繊維が細ければ細いほど肌当たりが柔らかく、(繊維が長いことが多いので)肌触りもよく、軽くて使い心地がよいです。
40番手が普及品、60番手が良品、80番手が高級品、100番手は超高級品と覚えてくだされば結構です(市場の80%くらいは40番手のものです。ただ、40番手のカバーの中にもピンからキリまであり、40番手だから全て一緒にできるほどシンプルではありません)。
3-3. 生地(平織り・サテンなど)の織りも大事なポイント
ここまでは繊維の話でした。
繊維がもっとも大事ですが、その繊維をどうやって織って(または編んで)生地にするかもカバーの特徴が変わってくる大事なポイントです。
代表的な織り生地は以下の3パターンです。それぞれの特徴を掴んでおくと、羽毛布団のカバー選びをしやすくなります。
平織 | 綾織(ツイル) | 繻子織(サテン) | |
イメージ | |||
肌当たり | しっかり | 中間 | なめらか |
重量 | 軽め | 中間 | 重め |
通気度 | 高め | 中間 | 低め |
強度 | 高め | 中間 | 低め |
光沢感 | 低め | 中間 | 高め |
一般的な羽毛布団カバーに多いのは平織りです。
丈夫な生地に仕上がるので耐久性が高く長持ちさせられるので良く採用されます。
反対に、良品以上のものとなるとサテン生地のものが多くなります。せっかく良い繊維を使っているんだから肌触りを重視させようという思いで採用されやすくなります。特に、シルクのカバーはその良さを最大限に引き出すためにサテンのものがほぼ全てです。
3-4. 冬用ならコットンガーゼ・フランネル生地がおすすめ
ただ、織った生地は表面がつるっとしているため、冬には不向きです。布団の中に入ろうとすると、ひやっとして温まるまでに時間を要します。
その瞬間を耐えがたく感じられる人におすすめなのはガーゼ生地やフランネル生地です。ガーゼは傷口に当てるあのガーゼの生地、フランネルは衣料品によく使われるちょっと毛羽立ったふわっとした生地です。これらは肌当たりが冷やっとしないですし、生地が空気を抱えるように蓄えるので暖かな使い心地でおすすめです。
ポリエステルの毛羽立った生地は暖かいことは暖かいですが、羽毛布団のカバーとして使うと暖かくなりすぎる嫌いがあるのですごい寒がりの人にのみおすすめです。
寝入った当初はいいのですが真夜中過ぎに暑くなりすぎて目覚めてしまう恐れがあります。そのため、冬はコットンガーゼやコットンフランネルの生地がおすすめです。
最後に
あなたの羽毛布団にぴったりのカバーを考える参考になっていれば幸いです。
なお、以下のページで最高の羽毛布団を選ぶために考えるべきポイント(ダウン率、ダウンパワー、充填量、水鳥の種類、側生地の品質など)とおすすめの羽毛布団について解説しています。是非あわせてご参考にしてください。
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