
——犯人は考えている。どうやって羽毛布団を偽装するか…。
2003年に水鳥の種類(ダックorグース)の偽装に始まり、2016年には「日本で販売されているフランス産羽毛布団の半分に偽装の疑いがある」と日本経済新聞社に報じられ、羽毛布団は安心して買えなくなってしまいました。
偽装問題が世に知られた後も、依然として「偽装羽毛布団」の販売は続けられていると考えられます。私が見る限り、今でも疑わしい商品が存在しています。。
快眠するために買った羽毛布団が、思ったより暖かくなかったり、獣臭がキツかったりしたら誰だってイヤだと思います。とはいえ、知識がないと知らず知らず「偽装羽毛布団」や、快眠を阻害するような羽毛布団を選んでしまう可能性があります。
そこで本日は、最高の寝心地の羽毛布団を選ぶためのポイント(ダウン率、ダウンパワー、羽毛の充填量、水鳥の種類、側生地のスペックなど)を体系的に説明し、その上で、おすすめの羽毛布団を春夏秋冬の季節別にご紹介します。
Contents
1. 春夏秋冬の季節別におすすめの羽毛布団
まず最初に、冬用、春秋用、夏用にオススメの羽毛布団・肌掛け羽毛布団(ダウンケット)をご紹介していきます。
1−1. 冬におすすめの羽毛布団
まずは冬用羽毛布団から紹介していきます。
篠原化学 中国産ホワイトダック90% 羽毛布団
価格:16,980円
【当製品の販売ページ】
日本製で低価格で、軽くて暖かい羽毛布団をお探しの方におすすめなのがこちらです。ダウンパワー350dpの良質なホワイトダック羽毛を約1kg充填しています。自社製品のため手前味噌ですが、「今まで羽毛布団を使ったことがないから高いものはちょっと…」と考えている方に、エントリーモデルとして是非試してもらいたいです。
タナカふとん フランス産ホワイトダック85% 羽毛布団
価格:32,890円(税込)
【当製品の販売ページ】
ダウンパワー380dp、羽毛充填量1.15kg、側生地は綿100%、立体キルト構造です。日本最大の布団チェーンの「タナカふとんサービス」による製造です。低価格羽毛布団としてはバランスが良いのでおすすめです。あたたかさは十分でしょう。
ダックダウンなので羽毛臭が若干はあることは念頭においておきましょう。布団カバーを掛けて使えばそこまで問題ありませんが。
ねむの木 ハンガリー産シルバーグース93%羽毛布団
価格:73,800円(税込)
【当製品の販売ページ】
ダウンパワー420dp、羽毛充填量1.3kg、側生地スーピマ超長綿100%60番手サテン織り、立体キルト構造です。京都の布団店「ねむの木」による製造です。店主が自ら農場へ羽毛を買い付けに行き、自ら布団に仕立てています。シルバーグースということもあるからか、スペックに対してかなりコストパフォーマンスの良い価格です。
京都西川 ポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%羽毛布団
価格:95,800円 (税込)
【当製品の販売ページ】
ダウンパワー430dp、羽毛充填量1.2kg、側生地超長綿100%80番手サテン織り、2層立体キルト構造です。京都西川による製造です。上記のものより一回りスペックが上です。側生地が80番手以上になると専門外の方でも明らかに感じとれるほど肌触りが良くなります。2層立体キルトなので木造一軒家などの寝室の冷え込みが厳しい方向けです。機密性の高いマンションなどにお住まいの人には向かないかと思います。
快眠屋おの ポーランド産ホワイトマザーグース98%
価格:275,500円(税別)
【当製品の販売ページ】
ダウンパワー480dp、羽毛充填量1.0kg、側生地綿100%平織りです。三重県の寝具屋「快眠屋おの」による製造です。こちらも店主が自ら農場へ羽毛を買い付けに行き、自ら布団に仕立てています。睡眠が大好きな方におすすめの最高峰クラスの羽毛布団です。記載がありませんが綿は100番手を超えるレベルかと思われます。体と布団が一体化するようなドレープ性を感じられます。もしあなたの寝室はそこまで冷え込まないのなら、羽毛の充填量が850gの236,500円 (税別) のをおすすめします。
沢田商店 アイスランド産アイダーダックダウン95%
価格:1,166,400円
【当製品の販売ページ】
羽毛充填量1.0kg、側生地綿100%、120番手/150番手平織り、立体キルト構造です。滋賀県の寝具屋「沢田商店」による製造です。こちらも店主が自ら農場へ羽毛を買い付けに行き、自ら布団に仕立てています。最高の一品をお探しの方にはアイダーダックの羽毛布団がおすすめです。もしあなたの寝室はそこまで冷え込まないのなら、羽毛の充填量が800gの950,400円 (税込) のをおすすめします。
1−2. 春秋におすすめの羽毛布団
次に春秋用の羽毛布団です。
ねむの木 ハンガリー産シルバーグースダウン93%
価格:53,000円(税込)
【当製品の販売ページ】
ダウンパワー400dp、羽毛充填量0.7kg、側生地スーピマ超長綿100%、60番手サテン、立体キルト構造です。上記でご紹介の「ねむの木」による製造です。こちらも上質な春秋用羽毛布団としてはコストパフォーマンスの良い仕上がりです。オイルヒーターなどで寝室を温め続けて眠る方なら冬場でも十分暖かくお使いいただけるかと思います。
快眠屋おの 中国産ホワイトグースダウン93%
価格:70,250円(税別)
【当製品の販売ページ】
ダウンパワー420dp、羽毛充填量0.55kg、側生地綿100%平織りです。上記でご紹介の「快眠屋おの」による製造です。結構上質な羽毛ですが中国産のためリーズナブルな価格です。なによりも側生地のこだわりがすごいです。100番手くらいの品質かと思われます。布団との一体感が味わえるレベルの品質です。
1−3. 夏におすすめの羽毛布団(ダウンケット)
次におすすめの夏用の羽毛布団(ダウンケット)です。
昭和西川 ホワイトダックダウン90%
価格:21,492円(税込)
【当製品の販売ページ】
羽毛充填量0.4kg、表側地:ポリエステル85%綿15%、衿部分・裏側地:モダールニット(レーヨン)100%、中側地:ポリエステル100%という特殊構造です。昭和西川による製造です。側生地がかなり特殊で分かりにくいかと思いますが、体に触れる面はモダール100%のニットです。織り生地とは違う馴染みの良さを感じられます。中側の生地がポリエステル100%のため自宅の洗濯機で丸洗いできます。
ねむの木 ハンガリー産ホワイトダックダウン90%
価格:29,800円(税込)
【当製品の販売ページ】
ダウンパワー370dp、羽毛充填量0.4kg、側生地綿100%40番手ツイル、市松キルト構造です。夏用ダウンケットは洗えることを重視して作られることが多いため、側生地が綿100%のものはなかなか少ないです。ダックダウンなのでややニオイが目立ちやすい点だけは念頭においてください。
2. 羽毛布団を選ぶための5つのポイント
それでは次に、適切な羽毛布団を選ぶためのポイントを1つずつ紹介していきます。なお、当ページでは要点のみを紹介します。細かい話については各リンク先をご参考ください。
①羽毛と羽根の比率:ダウン率が90%以上であること
そもそもダウン率が何かと言うと、布団に充填される羽毛(ダウン)と羽根(フェザー)の割合を表した数値のことです。まず、ダウンとフェザーは全くの別物であるとご認識ください。
ダウンはふわふわと軽くて空気を抱え込むため保温性に優れていますが、フェザーは羽軸(骨のような芯)があるため重くて肌当たりが悪く保温性も高くありません。
そのため、羽毛布団はダウン率が高ければ高いほど高品質となるのです(他の要素を全て同じとするなら)。もしあなたが高品質な羽毛布団をお求めなら、ダウン率が90%以上のものをお選びください。羽毛布団の最大の特徴である「軽さ」と「フィット感」を最大限に引き出せるからです。
とはいえ、ダウン率が高ければ高いほど価格も高くなります。もし、予算の都合上、ダウン率を妥協しなければならないのなら、80%以上であることを次の目標にしましょう。最高ではないものの十分快適なレベルの寝心地は期待できます。
※ちなみに、ダウンの比率が50%以上だと羽毛布団となり、ダウンの比率が50%未満だと羽根布団となります。なお、ダウン100%というものは存在しません。製造の過程でフェザーが一部どうしても混ざってしまう懸念から、どんなに高品質な羽毛布団でもダウン率は99%が最高数値になっています。
関連記事②ダウンパワーは380dp以上がおすすめ
ダウンパワーとはなにか一言でいうと、羽毛がどれだけふわっと大きいのか(嵩高があるか)を示す数値です。下はどちらも同じ1gの羽毛ですが、全くふくらみが違うのが見てとれると思います。

ダウンパワーが高い羽毛布団は少ない量で十分な保温性を生み出す上に、ふわっと肌当たりもよいのでより素晴らしい寝心地になります。
ダウンパワー(dp)と日本羽毛製品協同組合が発行するゴールドラベル、欧米で指標とされるフィルパワー(fp)、日本で以前指標とされていた嵩高性をまとめると以下のようになります。
440dpの羽毛布団の寝心地が最高峰なのは言うまでもありませんが、これもまた予算との兼ね合いになるポイントです。その他のスペックがよければ380dp前後でも十分過ぎるほど快適な寝心地になりますので、その間で予算に合うものを探すことをおすすめします。
【注意】「ダウンパワーが高い」=「暖かい」とはなりません。羽毛の充填量など他のスペックと勘案しなければなりません。スペックのバランスが大切なのです。 |
③羽毛の充填量が季節とダウンパワーに応じて適切であること
「ご奉仕品!羽毛増量1.4kg!」というセールスコピーの羽毛布団には注意が必要です。
というのも、羽毛布団には適切な羽毛の充填量があるからです。羽毛を「増量」する背景には何か「足りていない」ことが存在するのです。なお、羽毛布団の羽毛の適切な充填量は、どの季節向けの用途かとダウンパワーにより変わってきます。下記が目安となります。
ダウンパワーの高い羽毛ほど少ない充填量で十分なのです。最高峰の品質のものともなれば、羽毛の充填量が1kgでも十分あたたかく寝られます。
1.4kgも羽毛が吹き込まれているとすれば低品質の羽毛、もしくは羽毛から千切れたファイバーの可能性が高いです。もし中品質以上の羽毛を1.4kgも充填したとすると布団が羽毛でパンパンに膨れてしまい肌へのフィット感が悪くなってしまうからです。使い心地が悪いですし隙間風が入ってくることがあり寒いです。なお、この目安は本州の一軒家にお住いの人向けです。
寒冷地の住宅や近年建てられたマンションのように機密性の高いところにお住まいの人は、上記に記載されている内容よりもやや少なめに見積もっても問題ないくらいです。私はマンション住まいな上に寝る前から朝まで部屋をオイルヒーターで温めているので秋物の布団で十分あたたかく寝起きできています。
関連記事④ダックよりもグースの羽毛(ダウン)のほうが良質
ダック(アヒル)とグース(ガチョウ)は、同じカモ目カモ科の水鳥ですが別の生き物です。そのため、採取される羽毛(胸の毛)の風合いも異なってきます。

一般的に、グースの羽毛のほうが大きくしっかりしており空気をたっぷりと抱え込めるため、保温性、弾力性、復元性(ふっくら感)が高くなります。さらに、ダックが雑食なのに対して、グースは草食のため羽毛特有の獣臭も控えめです。

さらに、成育の進んだ親鳥(マザーダックやマザーグース)ともなると越冬により一段と良質な羽毛を蓄えます。もちろん、90日飼育されたグースから採取された羽毛と、1~2年飼育されたマザーグースから採取された羽毛にかかるコストは段違いになります。
なお、マザーグースの上に位置するアイダーダックは別格の存在です。北極圏に生息するため非常に良質な羽毛を持っているのです。アイダーダックの羽毛布団ともなると、一枚100万円では済まないほどの超希少高級素材なのです。
関連記事⑤側生地の素材は綿100%(60番手以上)がよい
決して側生地(ガワキジ)を軽んじてはいけません。
例えばですが、側生地がポリエステル100%のポーランド産マザーグースダウン95%、440dp、充填量1kgの羽毛布団と、側生地が綿100%の中国産グースダウン85%、380dp、充填量1.2kgの羽毛布団があったとしたら、後者のほうが快適に寝られると断言できます。つまり、側生地はそれくらい羽毛布団の寝心地を左右するのです。
ちなみに、羽毛布団の側生地は一般的な布団のものとは違いやや特殊で、羽毛が吹き出さないように高密度に織られた上にローラーで目潰しされています(専門的にはこれをダウンプルーフ加工と呼びます)。そのため、普及品クラスのものの生地は綿100%と言ってもハリがありやや硬く感じられます。安価なものとなると、ゴワゴワしたりガサガサした肌触りで気持ちよくありません。
一方、高品質な側生地はというと、肌へのフィット感(ドレープ性)がよい上に、軽くて暖かくなりやすく、しかもそれと同時に、通気性が高いため蒸れにくくうっとりするような寝心地です(ダウンボールの大きい良質な羽毛だからこそ、通気度の高い生地で仕上げることが可能になる、という側面もあります)。
側生地の品質の目安となるのが糸番手です。綿100%にもピンからキリまであるのです。寝心地にこだわりたい人は番手の数字が高い(=繊維の細い)ものを選ぶことをおすすめします。100番手の綿素材となるとカシミヤと誤解してしまうほど軽くて柔らかな触り心地です。なるべく低予算で良いものをお探しなら綿100%(60番手)のものがおすすめです。
ポリエステル繊維が混紡された生地はやや蒸れやすいので暑がりの方にはおすすめしませんが、自宅やコインランドリーでガシガシ洗濯出来ることを重視されているのならアリです(羽毛布団はポリエステル混紡生地でないと基本的に洗えない)。
また、シルクやレーヨン系繊維(テンセル™、リヨセル、モダール、バンブーなど)が混紡された生地もあります。これらは繊細な繊維のため丁寧な扱いが求められますが、肌触りからドレープ性、吸湿性全てワンランク上の寝心地となります。
関連記事※その他知っておきたい羽毛布団選びの5つの知識
上記ほど大切ではありませんが知っておくと羽毛布団選びに役立つ知識です。
水鳥の原産地とは
水鳥の原産地はほぼブランドのようなものだと認識しても問題ないです。
ダウンパワーはいくつか、ダックかグースか、親鳥か否か、これら3つでほぼ全てが決まると言っても過言ではありません(くっつきやすい性質を持った羽毛が採れるブランド品種は例外になりますが)。ポーランドやハンガリーなどの産地が高品質な羽毛が採れる傾向にありますが、ポーランド産ダウンだから必ずしもよいという訳ではありません。
ちなみに、羽毛の産地を輸入単価(円/kg)ベースでランク付けするとこのようになります(参照元:e-stat 統計で見る日本)。
価格ベースだとどの産地がどれくらいの価値の羽毛を提供しているのか一目瞭然です。超希少品種のアイダーダックの産地であるアイスランド産の羽毛は群を抜いて高値で取引されていますし、名産地として名高いポーランドとハンガリーは上位に名を連ねています。フランス産はイメージは良いけど品質はそこそこと言われることがありますが、それについても納得できる価格です。
関連記事側生地の種類(平織り、綾織り、サテン織り)
羽毛布団の側生地の織り方は3パターンあります。平織り(バティスト/パーケール)、綾織り(ツイル)、繻子織(サテン)です。肌触りが変わるポイントなので知っておきましょう。
低価格なものは生地の原価を抑えるために平織りのものが多いです。高価なものになると肌触りにもこだわりサテン生地のものが増えます。
ただ、最高級品となると逆転現象が起こります。100番手を超えるような肌触りが十分すぎるほどの繊維素材には、通気性が重視されて平織りで仕上げられるものが多くなります。生地の通気性が高ければ高いほど、早く適度に温まりますし蒸れにくいからです。
生地の構造(キルティング)は立体キルトがおすすめ
羽毛布団の側生地は3つの構造(市松キルト、1層立体キルト、2層立体キルト)があります。
冬用の羽毛布団なら保温性とドレープ性のバランスから一層立体キルトがおすすめです。
市松キルトは夏用肌掛けダウンケットや春秋用羽毛布団には向いていますが、冬用なら立体キルトのほうがあたたかく寝られるのでおすすめです。2層立体キルトは特段保温性が増す訳でない上に、体へのフィット感がやや下がることがあるのであまりおすすめできません。
ホワイトダウンとシルバーダウンの違い
ホワイトダウンとシルバーダウンは色が異なります。実際、シルバーというよりはブラウンに近い色ですが。
シルバーダウンを白い側生地に充填すると、うっすらとダウンの茶色が透けて見えます。高品質な細い生地であればあるほど透けが目立ちます。寝心地には全く影響ありませんが、これは好ましくないものと捉えられています。そのため、ホワイトダウンのほうが需要が高くなるため価格も高くなります。
もしあなたが羽毛の色が透けることを気にされないのであれば、シルバーダウンのほうが割安なのでお得だと感じられるかもしれません。
洗浄度と洗浄加工
水鳥から採取された羽毛は、洗浄されてから布団に吹き込まれます。
その際、どこまで羽毛を洗うのかを「洗浄度」という数値で表します。洗浄度とは、洗浄後の水の透明度を意味しています。500mm先の目印が見えるのなら「洗浄度500mm」ですし、1000mm先の目印が見えるのなら「洗浄度1000mm」となります。日本羽毛製品協同組合が設けた基準は「洗浄度500mm」以上です。品質に厳しい会社の中には、「洗浄度1000mm」以上を自社基準としているところもあります。
洗浄度が高いほうが無駄な油脂が羽毛から落とされているので獣臭は少ないですが、極力ニオイが少ない羽毛布団を選びたいのならダックではなくグースの羽毛布団を選ぶことをおすすめします。
3. 知っておくと役に立つ豆知識
羽毛布団を購入して使っていく上で知っておきたい知識です。是非、頭に入れておきましょう。
3−1. 羽毛布団にカバーは要るのか?
布団カバーはあったほうが良いです。
羽毛布団は自宅では洗えないのでなるべく汚れないようにカバーで保護してあげましょう。ただ、上記でご紹介したような20万円を超えるような素晴らしい側生地の羽毛布団は贅沢にカバー無しで寝るのもありだと思います。寝汗で汚れやすいですしクリーニング費用がかさみますし耐用年数も下がりますが。
おすすめの布団カバーを下記のページで紹介しているのでご参考にしてください。
関連記事3−2. 羽毛布団で寝ると暑くなるのは保温性が高いから?
「この羽毛布団、暑いぐらいの保温性!」というのは褒められたことではありません。
寝苦しくなり睡眠の質を下げてしまいます。このような羽毛布団は往々にして側生地に問題があります。ポリエステル100%だったりポリエステル80%、綿20%などの側生地だと、どうしても蒸れやすくなってしまい暑苦しくなるのです。羽毛の品質と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に、側生地の品質は寝心地を左右する大事なようなのです。
3−3. 汚れた羽毛布団の洗濯はどうすればいいのか?
自宅での洗濯は羽毛布団を悪くする恐れがあるので控えましょう。
クリーニング店での洗濯が一番安心です。コインランドリーで羽毛布団対応のところもありますが、場合によっては洗いが強く羽毛布団にダメージを与えてしまうこともあります。羽毛布団のクリーニングについては下記ページで詳しく説明しています。
関連記事3−4. 羽毛布団の収納はどうすればいいのか?
羽毛布団を買った時に入れてあった不織布バッグに入れて保管しましょう。
このような通気性の高い入れものでないと羽毛布団が蒸れてしまう恐れがあります。もし、捨ててしまったのなら、ネットで不織布バッグだけで販売されているので購入することをおすすめします。圧縮収納は絶対にダメです。下記のページでその他保管のコツなどについて紹介しているのでご参考にしてください。
関連記事3−5. 羽毛布団にダニは出やすいのか?
羽毛布団にダニが大発生することは少ないです。
というのも、羽毛布団の側生地は高密度に織られているためダニが入り込むことは困難です。ただ、天然素材ですので側生地の破れがないかや、収納する押入れにダニが発生していないかなどには気をつけるようにしましょう。
3−6. 羽毛布団の寿命はどれくらいなのか?
羽毛布団の寿命は10年前後とされます。大切に使えばそれ以上使えることも。
- 毎朝、羽毛布団をめくったままにしておく
- 週に1度、羽毛と空気と馴染ませる
- 月に1~2度、日陰干しをする
などなど羽毛布団に湿気が溜まらないようにこまめにケアしてあげましょう。細かい配慮で寿命が大きく変わります。高価なものなので大事に長く使うようにしましょう。
3−7. 綻びた羽毛布団は打ち直しで蘇るの?
羽毛布団を10年使ったらへたってきます。
そうしたら、打ち直し(リフォーム)をして羽毛布団の羽毛を継ぎ足したり、側生地を新しく仕立て直して蘇らせましょう。費用は2~4万円です。下記ページで概要からサービスの流れ、対応非対応のものなどについてご説明しています。
関連記事最後に
羽毛布団を選ぶ上でどのようなポイントを押さえればよいかご理解いただけたかと思います。あなたにぴったりの最高の羽毛布団を選ぶ一助になってれば幸いです。