羽毛は繊細な取扱いが求められるため、羽毛布団の収納と保管は正しく行わなければなりません。
そうでないと次回、気持ちよく使えなくなってしまう恐れがあります。
そこで本日は「羽毛布団の正しい収納・保管方法」をご紹介します。
※羽毛と羽根の比率、ダウンパワー、充填量などのスペックを比較した選び方についてこちらのページ「羽毛布団の選び方とおすすめ9選【専門家直伝】」で徹底解説しています。羽毛の充填量だけでなくより網羅的に羽毛布団選びを進めたい方はぜひご参考にしてください。 |
Contents
1. 羽毛布団の正しい収納・保管方法
それでは順を追って、収納と保管方法について説明していきます。
1-1. 羽毛布団を収納・保管する前にするべきお手入れ
収納をする前に、以下のことを行いましょう。
まず、羽毛布団からカバーを取り外して、キレイかどうか確認しましょう。羽毛布団が汚れている、もしくは、3~4年以上洗っていないのなら、収納・保管する前にクリーニングに出すことをおすすめします。
そうでなければ、羽毛布団を1~2日、天気の良い日に日陰干しをして、湿気を吐き出させるようにしましょう。天日干しをすると生地と羽毛を痛めることになるのでお控えください。
※羽毛布団のクリーニングについては以下のページで分かりやすく解説しているので、利用してみようとお考えの方はご参考にしてください。
関連記事1-2. 羽毛布団の収納は不織布袋の中がベスト
「不織布袋ってなに?」と思われるかもしれませんが、羽毛布団が買ったとき入っていて大きな袋(バッグ)といえばイメージできますでしょうか?
もし購入時の袋を捨ててしまっているなら、ネット上で不織布袋だけで販売されていることがあるので購入することをおすすめします。
- 製品:羽毛布団 収納袋
- 価格:799円
- 【当製品の販売ページ】
羽毛のふんわりとした復元力を保つには乾燥した状態で収納しておかなければなりません。
通気性のないビニール素材の収納袋だと空気が滞留してしまいます。湿気がこもったり蒸れたりする恐れもあります。
また、羽毛布団は嵩張るため圧縮袋で小さくぺったんこにして収納したいという話をよく聞きますが、そうすると羽毛がへたってしまったり、羽根の骨(羽軸)が生地を突き破ったりすることがあるのでお控えください。元の大きさの70%くらいにまでプシューとやさしく潰してやや小さめの不織布袋に入れるくらいであればまだいいですが、それ以上の圧縮は羽毛布団を台無しにしてしまいます。
※羽毛布団をコンパクトに畳むコツ
ここで1つコツの紹介ですが、羽毛布団は以下の手順で畳むとコンパクトになり、不織布袋の中にきっちり収まります。
- 横を三つ折りにして細長く畳む(ダブルサイズ以上は四つ折りのことも)
- 縦を三つ折りにする
ほとんどの布団はこのようにして畳まれているので、きっとあなたの不織布袋にも対応するはずです。お試しください。
1-3. 保管について気をつけるべきこと
羽毛布団の保管となると押入れ(もしくはクローゼット)の中になるかと思います。
が、いきなりしまう前に、押入れ側の受け入れ体制を整えましょう。
- カビが生えていればアルコールで除菌
- ジトーッと湿っぽいなら一晩開けっ放しにして換気
- それでも湿気が気になるなら除湿剤を置く
また、羽毛布団を保管するときは、羽毛布団の上に何も置かないように配置しましょう。他の収納物の荷重で羽毛が潰れてしまったら、元も子もありません。
さらに、理想を言えば、保管をしている間であっても2ヶ月に1度は羽毛布団を取り出して空気と触れさせながら羽毛をほぐしてあげられるベストです。
保管場所がないなら保管サービス付きクリーニングもアリ
なお、保管場所がなくてお悩みの方もいらっしゃると思います。
そのような場合、保管サービス付きのクリーニング業者がおすすめです。
羽毛布団3枚で税込料金が12,960円(4,320円/枚)(送料込み)でその上、最長9ヶ月間預かっていてくれるので比較的リーズナブルです。1−1で言及したページ先でより詳しく説明しているので、ご興味があればご覧ください。
1-4. 次回、羽毛布団を使い始める前に
上記の通りに羽毛布団を収納していただければ、次回使うときもふわっと快適のことでしょう。
ただ、一つ覚えておいてもらいたいのが、長期収納後に初めて使う前に、あらかじめ羽毛布団を日陰に干しつつ軽く叩くようにして羽毛が空気と触れるようにさせましょう。
そうすることで、使い始めの時の使用感をより快適にさせられます。
最後に
もし収納作業の途中で「あ、羽毛布団から羽毛が吹き出してる」など生地に痛みが感じられるようでしたら、打ち直し(リフォーム)をするようにしましょう。
もし「リフォームするくらいなら買い換えよう」とお考えなら、以下のページで最高の羽毛布団を選ぶために考えるべきポイント(ダウン率、ダウンパワー、充填量、水鳥の種類、側生地の品質など)とおすすめの羽毛布団についてまとめて解説しています。是非あわせてご参考にしてください。
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