おねしょ対策のために防水シーツを購入しようと下調べをしていると、
- 防水シーツは洗濯しにくい
- 防水シーツは脱水ができないことがある
などのような情報が散見されますよね。
そのため、防水おねしょシーツを買うべきか、オムツなどで代用するべきか、判断にとても迷うことがあると思います。
しかし、これらの情報は全ての防水おねしょシーツに言えることではないですし、工夫をすれば問題なく洗濯・脱水できることが大半です。
そこで本日は「防水おねしょシーツの上手な洗濯方法」をご紹介します。
Contents
1. 防水おねしょシーツの上手な洗濯方法
そもそも防水おねしょシーツには「洗濯可能」と記載されているものと「洗濯不可」と記載されているものがあります。
洗濯不可と記載されているものにはそれなりの理由(後述)があるので、洗濯可能と記載されているものを選びましょう。
その上で、以下でご紹介する上手な洗濯方法を試していただければ、防水おねしょシーツの洗濯で困ることはほとんどなくなると思います。
1−1. 上手な脱水方法
まず一番悩むポイントが脱水できるかどうかだと思います。
レインコートやウインドブレーカーと同じように「脱水は控えるべき」だと言われます。
その理由として、「洗濯槽を高速回転させて遠心力で水を弾こうとしても、防水生地の内側の水を外に弾くのは難しい」ことが挙げられます。下手をすると、遠心力のよる重みが洗濯機にかかりすぎて不安定になり、洗濯機が倒れる恐れがあるとも言われます。
しかし、撥水生地の衣服とは、構造も異なるため一緒くたに考えても仕方がありません。以下のように工夫をしていただければ問題なく脱水できます。
脱水が始まる前に絞る
最も確実な方法としておすすめなのが、洗濯機が脱水を始める前に一度蓋を開け、防水おねしょシーツを絞って水気を切る ことです。
脱水前の防水シーツは結構びちゃびちゃに濡れている状態です。両手で圧縮するように絞るだけで、簡単に水気を切れます。
その後、脱水をかけていただければスムーズに脱水させられます。
タオルと一緒に洗う
さらに併せて行うことで脱水しやすくなるのが、タオル類と一緒に洗うことです。
タオルと一緒に洗うことで、タオルが防水おねしょシーツから水気を奪いながら脱水されるからです。
そうすることで脱水が早くできますし、洗濯機内で回転するものの重さが均等になりやすいため、洗濯機がゴトゴト揺れて止まったりする可能性を下げられます。
ただ、洗濯機の揺れが気になる場合は、万が一の事も考えて、洗濯機が倒れないように配慮しましょう。また、脱水時間を短めにするのも良いです。
1−2. おねしょ臭いシーツの上手な洗い方
おねしょで防水おねしょシーツが汚れてしまった時、尿の嫌なニオイが付いてしまって困ったことはないでしょうか。
そのような時は、クエン酸水で尿のニオイ(アンモニア臭)を中和して消しましょう。
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- 【当製品の販売ページ】
尿は弱酸性(pH6.5前後)ですが、排泄されてから時間が経ち分解されると、アンモニアが発生して臭くなります。このアンモニアはアルカリ性なので、酸性のクエン酸でニオイを中和させて取ることができるのです。
例えば、このクエン酸なら小さじ一杯分を200mlの水に溶かしてクエン酸水を作ります。そのクエン酸水で防水おねしょシーツを手洗いしてから、上記の方法で洗濯しましょう。
※注:クエン酸は塩素系の製品と混ぜると危険です。
1−3. 上手な乾かし方
ご紹介のように脱水していただければ、(防水おねしょシーツが乾燥機対応であれば)そのまま乾燥機で乾かしても大丈夫です。
しかし、洗濯機から取り出して吊り干しする場合は、水が垂れるので注意が必要です。
私の経験上からも言えますが上記の方法で防水シーツを脱水したとしても、脱水しきれていない箇所があることがあります。そのため、吊り干しをしている最中に水がポタポタと垂れることがあるので、室内干しをされる場合などは水滴への配慮をするようにしましょう。
滑って転ばないようにお気をつけてください。
※安価な防水シーツの乾燥機使用は注意
千円前後の安価な防水シーツの中には、防水膜のコーティングがあまり高品質でないものがあります。
そのような防水シーツを乾燥機で乾かすと、コーティングがバリバリにヒビが入ってしまい防水性がダメになってしまうことがあります。
そのため、もしあなたが乾燥機で乾かす前提で防水シーツを選ぶのなら、「乾燥機対応」と明記されているものを選びましょう。
2. 洗濯を意識した防水おねしょシーツの選び方
防水おねしょシーツは製品ごとに、防水加工の方法や構造が違います。それらの違いにより、洗濯のしやすさが大きく変わってくるので、もしあなたが防水おねしょシーツをこれから買う予定ならご参考にしてください。
2−1. 側面まで防水仕様のモノは避ける
防水おねしょシーツには、防水面が上面だけのものと、上面と全ての側面が防水になっているものがあります。
表面&側面防水 | 表面全体防水 | 表面部分防水 | |
画像 | |||
防水範囲 | ◎ | ◯ | △ |
洗濯 | × | ◯ | ◯ |
対象 | 非推奨 | 一般向け | 介護向け |
「どうせ防水シーツを買うなら防水面が多いものを買おう」と考えられる方がいますが、洗濯のしやすさを考慮すると側面まで防水になっているシーツはおすすめできません。
なぜかと言うと、脱水がしにくく乾きづらいどころでなく、吊り干しですら乾きづらいからです。つまり、垂れていく水滴がシーツの四角に溜まってしまい、一向に乾かないといった状況になることが多発する ためです。
このように、乾かすのに非常に時間がかかってしまい実用性に疑問を感じるので、側面まで防水仕様のおねしょシーツはあまりおすすめできません。
2−2. 撥水仕様のモノは避ける
防水シーツの中に、撥水タイプの防水シーツがありますが、このタイプには注意が必要です。
というのも、撥水加工にも様々な方法がありますが、洗濯をすることで防水効果が徐々に落ちていくものがあるためです。
また、寝心地の観点からもあまりおすすめできません。
撥水とは「液体を弾く」性質なので「睡眠にかいた寝汗などをシーツが吸収しない」ということにもなります。
そのため、蒸れを感じやすい です。おねしょシーツを赤ちゃんのために購入する方も多いですが、赤ちゃんは睡眠中にとても多くの汗をかきます。防水性と吸水性を併せ持つ生地で出来た防水シーツを選ぶようにしましょう。
最後に
防水シーツの上手な洗濯方法についてご理解いただけていると幸いです。
他にも、防水シーツを選ぶ目安やよくある疑問に関して、以下のページでご紹介しているので、あわせてご参考にしてください。
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