- 「ピロートップ付きマットレス?」
- 「値段も高いし良いものなんだろうか?」
などと疑問に感じてはいないでしょうか。
正直、ピロートップ付きマットレスはあまりおすすめできません。
その理由やそもそもピロートップとはどういうものなのかについて本日は解説していきます。
Contents
1. そもそもピロートップとは何か?
まず最初に、ピロートップとは何かというと、マットレスの上に元々付属で付いているトッパーやベッドパッドのようなものを指します。
ちなみに、赤矢印のある端の部分が下の部分と縫い付けられているものは正式には「ユーロトップ」と呼ばれ、縫い付けられていないものを「ピロートップ」と呼びます。
1−1. ピロートップ付きマットレスの長所と短所
このピロートップの長所と短所は下記のようになります。なお、長所がそのままユーロトップの目的・役割です。
長所 | 短所 |
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長所【体圧分散性と見栄えが良くなる】
コイルマットレスはコイルの上に寝ると寝心地が硬すぎになってしまいますから、コイルの上にウレタンフォームやわたなどが詰められます。しかし、それでは量が限られるため、さらにその上にピロートップを付けてボリュームを出します。それによって、
- 体圧分散性が高まること
- 横向き寝がしやすくなること
- 高級感が生まれること
がピロートップの長所です。
しかし、正直、体圧分散性はピロートップなしでも十分にできますが、やはり、ピロートップを付けたほうがより高級感が際立ちます。と、考えるとピロートップの根本的な役割は見栄えになります。
短所【取り外せず洗濯できずマットレスが短命に】
その一方、「備付けである」ことからデメリットが生じます。というのも、取り外せないため汚れても洗濯ができません。そして、中材によりますがポリエステルわたなら2~3年前後、羊毛わたなどでも3~5年前後でヘタってきます。
中わた素材 | イメージ | 吸湿性 | 放湿性 | 弾力性 | 耐久性 | 洗濯性 | ||
天 然 素 材 | 植 物 性 | 綿 (コットン) | ◎ | △ | △ | ◯ | ◯ | |
麻 (リネン) | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | |||
動 物 性 | 絹 (シルク) | ◎ | ◯ | △ | △ | △ | ||
羊毛 (ウール) | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ | |||
化 学 素 材 | 再 生 | レーヨン | ◎ | ◎ | △ | △ | △ | |
除湿材 | ◎ | ◎ | △ | ◯ | ◯ | |||
合 成 | ポリエステル | △ | – | ◯ | ◯ | ◎ |
いくら耐久性の高いウレタンフォームやコイル線材を使っていても、ピロートップが先にへたってきます。しかし、取り外せられません。そのため、マットレスの寿命が短くなってしまいます。
1−2. ピロートップ付きマットレスがおすすめできない理由
短所の部分を読んでいただくとピロートップ付きのマットレスがおすすめできない理由についてご理解いただけるかと思います。良いマットレスなのに長く使えないのは避ける理由としては十分ですよね。
ピロートップ付きのマットレスを購入するよりは、マットレスと一緒に高品質の敷きパッドやベッドパッドなどを購入するほうがおすすめです。
敷きパッド | ベッドパッド | ベッドシーツ | トッパー | プロテクター | |
画像 | |||||
役割 |
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厚み | 1~2cm前後 | 3~4cm前後 | 5mm前後 | 3~5cm | 5mm前後 |
温湿度調整 | ◎ | ◎ | ◯ | × | △ |
汚れ防止 | ◯ | ◯ | △ | △ | ◎ |
洗濯 | △ | △ | ◯ | × | ◯ |
体圧分散性 | △ | ◯ | × | ◎ | × |
1−3. ピロートップを購入するなら後付けタイプがおすすめ
なお、ピロートップには後付けするタイプのものもあります。
後付けのものなら取り外せないことによるデメリットが生まれないので、マットレスのへたり改善などのために使用するのに向いています(新品のマットレスはそれ単体で寝心地が十分良いはずなので、新品のマットレスと一緒に購入する必要はありません)。
おすすめの後付けピロートップ
- 製品:セルプール スウィートドリーム
- 価格:25,300円
- 【購入ページはこちら】
高弾性ウレタンフォームを使用したピロートップです。厚みは2.5cmですがその弾力性により寝心地をもちっと改善させられます。また、ウレタンフォーム自体に調湿機能があり、しかも、側生地にテンセル™素材を使っているため爽やかな寝心地を実現します。自社製品のため手間味噌ですが、寝心地改善をしたい人におすすめです。
最後に
ピロートップがどのようなものか分かり、そして、あなたが導入するべきかどうか判断するための参考になっていれば幸いです。