パジャマで子供の眠りは大きく変わります。
もちろん、子供が静かに寝ていてくれれば世話をするあなたの負担も減ります。つまり、子供にとってもあなたにとっても、パジャマ選びは非常に重要なことなのです。
ということで本日は、
- 子供・赤ちゃん用パジャマの種類
- 子供・赤ちゃん用パジャマの素材・生地選びのポイント
- よくある5つの質問
などについて分かりやすく解説していきます。
Contents
1. 子供・赤ちゃん用のパジャマの種類
子供・赤ちゃん用のパジャマには以下の3つの種類があります。
ボディスーツ | ロンパース | セパレート | |
画像 | |||
月・年齢 | 1~6ヶ月 | 6ヶ月から1~2歳 | 1~2歳から |
構造と使い勝手が異なりますので、年齢別に使い分けましょう。
1−1. ボディースーツ
生後1ヶ月頃から使用するパジャマです。この時期はまだおむつ交換が多いので、取り換えやすさを重視したボディースーツがおすすめです。冬は赤ちゃんの足が冷えないように部屋を暖かくしたり、ケットをかけてあげるなどしてあげましょう。
1−2. ロンパース
半年から1~2歳までに使用するパジャマです。夏なら半袖や膝丈のものを、冬なら長袖やフルレングスで厚手のものを選びましょう。上下がつながっているため、子供の動きが多くなる1歳以降は着せるのがやや大変になります。大変になったらそのタイミングでセパレートに移行すると良いでしょう。ただ、どんなに寝相で動いてもお腹が出ることがないのはロンパースにしかない大きなメリットです。
1−3. セパレート
1歳以降で使用するパジャマです。ロンパースが着せにくくなったらセパレートを使い始めましょう。ただ、子供がしっかりと座れるようにならないと着せにくいことや、寝相でお腹が出て冷えてしまう可能性があることは頭に入れておきましょう。なお、3~4歳になると子供が自分で着られるようになります。
※カバーオール
カバーオールはロンパースと似たような形状の服で、主に外出用などに着用するものです。ただ、メーカーによっては使い分けをしていないこともあります。と、なると、「このカバーオールはパジャマとして使っていいの?」と疑問に感じられるかと思います。それについては次章で説明する素材を確認するようにしましょう。
2. 子供・赤ちゃん用のパジャマの素材・生地の選び方
次に、素材と生地の選び方についてです。
2−1. 素材は綿(コットン)がベスト
パジャマの素材は綿がベストです。
汗を吸収する性質(吸水性・吸湿性)があるので、子供の眠りを邪魔しません。
素材 | イメージ | 柔らかさ | 滑らかさ | 吸湿性 | 放湿性 | 耐久性 | 洗濯性 | ||
天 然 繊 維 | 植 物 性 | 綿 (コットン) | ◯ | ◯ | ◎ | △ | ◯ | ◯ | |
麻 (リネン) | △ | △ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | |||
動 物 性 | 絹 (シルク) | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | △ | △ | ||
羊毛 (ウール) | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | △ | △ | |||
化 学 繊 維 | 再 生 | レーヨン | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ | △ | △ | |
合 成 | ポリエステル | △ | ◯ | △ | – | ◯ | ◎ |
その他の素材はどうかというと、下記の通りです(シルクと羊毛はパジャマの繊維素材として使用されることはないので説明なしです)。
- 麻:汗の吸い取りなどは素晴らしいですが、繊維が硬めでゴワゴワ感、チクチク感が強いので、赤ちゃんや子供用のパジャマの素材には不向きです。
- レーヨン:肌触りや汗の吸い取りは素晴らしいですが、洗濯耐性がやや弱いのです痛みやすい欠点があります。綿80%レーヨン20%などのようなブレンド素材であれば良いでしょう。
- ポリエステル:汗を吸い取る性質がないので非推奨です。子供の体質にもよりますが、ちょっとポリエステルが混ぜられてるだけでも(例:90%ポリエステル10%)、汗だくで夜の目覚めにつながることがあります(私の息子の話です)。そのため、なるべくポリエステルは避けることをおすすめします。
ちなみに、オーガニックコットンと通常の綿は触り心地などの機能性は同じです。綿花が栽培されるときに農薬が使用されたかどうかなどの違いです。環境に配慮をしている方におすすめです。
2−2. 冬などの寒い時期は綿素材で厚手の生地のものを選ぶ
冬になると暖かいパジャマとして、
- 裏起毛
- 裏ボア
- フリース
などのモコモコ生地のものがプッシュされますよね。
絶対に使わないようにしましょう。
というのも、人は眠るときに体温を下げて脳と体を休めるのですが、このようなあたたい生地(大抵はポリエステルやアクリル素材)のパジャマを着ていると、体温が下げられずに寝つきが悪くなったり、夜中の目覚めにつながるからです。
子供の睡眠を大切にしているなら絶対に覚えておきましょう。
冬に暖かいパジャマを買うなら綿素材で厚手の生地のものがおすすめです。
3. 子供・赤ちゃん用用パジャマでよくある質問
次に、子供・赤ちゃんのパジャマについてよくある5つの質問についてです。
3−1. 各サイズはどれくらい使えるのか
子供の成長を鑑みると、各パジャマで必要なサイズは下記のようになります。
- ボディースーツ:50~60cm
- ロンパース:70~80cm
- セパレート:80cm~
サイズ | 身長 | 体重 | 年齢目安 |
50 | 45~55cm | 3kg | 0ヶ月 |
60 | 55~65cm | 6kg | 3ヶ月 |
70 | 65~75cm | 8kg | 6ヶ月 |
80 | 75~85cm | 10kg | 18ヶ月 |
90 | 85~95cm | 12kg | 24ヶ月 |
100 | 95~105cm | 14.5kg | 3~4歳 |
110 | 105~115cm | 16.5kg | 4~5歳 |
「節約のためにちょっと大きめのものを買おうかな」と考えられるかもしれませんが、子供がハイハイや歩くのをしづらくなってしまうので、出来るだけぴったりサイズのものを買うことをおすすめします。
3−2. 洗濯の頻度は?
週に2~3回を目安に洗いましょう。
子供は発汗量が多く、夏でも冬でも同じように寝汗をかきますので、季節の区別なく週に2~3回を目安に洗いましょう。そのため、3着ほど用意があると良いでしょう。
なお、柔軟剤を使うなら繊維の吸水性・吸湿性を損なわないものを選びましょう。せっかく綿素材のパジャマでも柔軟剤が繊維をコーティングしてしまうと、汗を吸い取る機能性が台無しになってしまいます。
- 価格:716円
- 【販売ページはこちら】
例えば、こちらの柔軟剤ブランドは吸水性を悪くしないように改良が加えられており、洗い上がりを柔らかにするのはもちろん、繊維の吸水性を損ねにくいのでおすすめです。赤ちゃんのためによい柔軟剤を探していたところ発見したものなのですが、意外にも自分自身にもぴったりでした。
3−3. 肌着だけでいいのか?
肌着やボディースーツだけで寝かせても良いですが、寒い時期は気をつけましょう。
ケットを掛けていても蹴り飛ばすことがほとんどですので、部屋自体をオイルヒーターなどで暖めるようにしましょう。
3−4. 足先のカバーや靴下はあったほうがいいのか?
足の冷えが気になる靴下はありです。
靴下を選ぶならゆるめで締め付けがなく、吸水性・吸湿性の良い素材のものを選びましょう。人は足先、指先、頭から熱を放散します。素材が悪いと足が蒸れて寝苦しくなるので気をつけましょう。
3−5. 朝の時短のために服を着て寝るのはいいのか?
子供が保育園や幼稚園に通いだすと、朝、大変ですよね。
着替えの手間を減らすために翌日の服をパジャマとして着させる家庭もあるかと思います。結論、これについては眠りを邪魔しない素材であればOKです。もちろん、寝汗で服がべちゃべちゃになっていたら体を冷やす恐れがあるので変えてあげましょう。
最後に
子供のパジャマ選びについて網羅的にご理解いただけていれば幸いです。