朝早く起きられないと怠け者だと見なされがちの世の中、夜型人間には辛い限りだと思います。
とはいえ、本当に自分は夜型な人間なのか、どうにかして朝型になることはできないのかなど気になりますよね。
そこで本日は「あなたは夜型人間?それとも朝型?簡単に診断する方法」についてご紹介します。
※睡眠の質を上げるための方法をこちらのページ「睡眠の質を高めるための方法(総まとめ編)」でまとめています。ぜひあわせて参考にしてください。 |
1. 朝型と夜型の違いとは
実のところ、朝型・夜型に明確な定義はありません。
私のバイブルでもある睡眠検定ブックの言葉を借りると、
早寝早起きの人は、1日の中で、朝に調子がよいという人が多く、このような人を朝型と呼びます。これに対して宵っ張りの人は、夜に調子がよいという人が多く、このような人を夜型と呼びます。
(引用:『医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック』宮崎総一郎・佐藤尚武 編著)
つまり、単純に朝か夜、どちらの時間帯だと調子がよいのかという違いです。
また、自分の体が朝型か夜型なのかは、遺伝子レベルでほぼ決まっています。ただ、一個人の中でも年齢によって朝型か夜型か変わることがあり、生涯ずっとどちらかに属しつづけるという訳ではありません。特に男性は変わりやすいそうです。
「朝型/夜型」は年齢とともに変わります。小学生くらいの年頃は朝型が多いのですが、思春期で一気に夜型になるんですね。特に18〜20歳は夜型が多い。そして、50代を過ぎ、老年になっていくと朝型に戻る。
(引用:ライフハッカー 柳沢正史 述)
大学生になると一限目の授業に出られなくなる人が多いのは、ここに原因があるかもしれません。
ちなみに、日本では夜型の人のほうがやや多いようです。
1−1. 朝型と夜型とでは体温リズムが圧倒的に異なる
鋭い方は「朝に調子が良い人と夜に調子が良い人では何が違うの?」と疑問に感じていると思います。
名門ノースウェスタン大学の研究から、朝型人間と夜型人間とでは、体温リズム(1日の内で体温が上がったり下がったりする生体リズムのこと)が異なると報告されています。
172名の男女に6日間いつも通り生活してもらう中で、深部体温を連続的に測定し続けた結果、朝型人間(オレンジの線)と夜型人間(ネイビーの線)とでは深部体温が最低を記録する時刻が2時間11分も異なっていたそうです。
このデータを見ると明らかなように、夜型の人は朝7:00でもほぼ最低体温の状態のため朝起きようと思ってもなかなか起きれないですし、ベッドから出ても気だるさを感じるのです。そして、夜、なかなか体温が下がり始まらないので活動的でいられるのです。
対して朝型の人は、7:00頃には体温が上がり始めているので早起きが苦にならないですし、22:00頃から体温が下がり始めるので夜はすっと眠りにつけるのです。
1−2. 朝型か夜型か診断するチェック方法
自分が朝型か夜型どちらか気になると思います。
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理研究部がたった19の問いに答えるだけで、あなたが朝型か夜型か推定するweb上で出来るアンケートを行っています。5分足らずでできますので気になる方は是非一度お試しください。
ちなみに、私は中間型の中のやや夜型よりでした。
まさに!と思うような診断結果でした。
睡眠の質・生活の質を高める上でも自分自身がいつ眠っていつ起きるべきかを知るのは重要なことです(とはいえ、社会構造が朝型のため夜型の人にとっては歩調を合わせづらいと思いますが)。
最後に
朝型人間と夜型人間、何が違うのかご理解いただけたかと思います。あなたの生体リズムに合わせた生活リズムが送れるようお試しください。
なお、以下のページでこれまで紹介してきた、数々の研究で実証された良質な睡眠のために「するべきこと」と「してはいけないこと」を網羅的にまとめています。美味しいところ(結論)だけをつまみ食いできる構成になっています。是非ご一読ください。
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