睡眠

【子供の寝かしつけ方法&グッズ7選】睡眠健康指導士が解説

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子育てで一番大変なのが、寝かしつけ。

異論はないと思います。

「子供がすっと眠ってくれれば毎日1時間くらいは自由時間が手に入るのに…!」と嘆いている方もいるかと思います。

そこで本日は、二児の父親であり睡眠健康指導士でもある私が、

  • 子供の寝つきが悪くなる理由
  • 子供を寝かしつけるのに便利なグッズ7選

について解説していきます。

あなたの生活に取り入れていただければ寝かしつけがずっと楽になります。ぜひご参考にしてください。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
取材依頼はお問い合わせから。
インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから。


1. 子供の寝つきが悪くなる理由

まずは根本的な問題について。

子供の寝かしつけ方法の前に「子供が夜になっても眠たくなっていない原因」を突き止めてその対策をするのが先決です。この点を解決するだけで寝つきが大分変わるはずです。

1−1. 眠気がたまっていない

  • 朝起きるのが遅い
  • 昼寝や夕寝のしすぎ

これらにより眠気が足りないと、夜になっても眠たくなりません。大人でも同じですよね。

特に、長い昼寝や遅すぎる夕寝のせいで夜の寝つきに悪影響を及ぼしやすいです。昼寝や夕寝は年齢により徐々に減っていきます。上手く調整してあげましょう。

 朝寝(9時から)昼寝(12時から)夕寝(5時まで)
生後2~4ヶ月1時間2時間30分30分~1時間
生後5~6ヶ月1時間2時間30分徐々になくす
生後7~8ヶ月30分2時間30分なし
生後9~11ヶ月30分2時間なし
1~1歳6ヶ月徐々になくす2時間なし
1歳7ヶ月~3歳なし2時間なし
4~5歳なし徐々にしなくなるなし

幼稚園などで昼寝をしすぎているようであれば、先生に夜の睡眠に悪影響が出てる旨を伝えて、早めに昼寝から起こしてもらうようにして助けてもらいましょう。

1−2. 体内時計が夜になっていない

人の体内時計は「光」で調整されています。

覚えてもらいのは以下の2つの点です。

  • 朝に光を浴びてから14~16時間後に睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されて体内時計が夜になること
  • 夜に光の刺激を受けるとメラトニンの分泌が抑制されて眠気が遠のいてしまうこと

このため、朝に光を浴びるのはもちろん、夕食を食べた後は家の明かりを落とすようにしましょう。

一般的な家庭の照明の明るさは300lx前後ですが、この程度の明るさでも眠気を遠退かせるには十分な効果があるとされているので注意しましょう。

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身近な光の明るさ

また、実際に部屋を暗めにすることで子供が、「あ、もう夜だ」「そのうち眠る準備を始めないと」というように睡眠を意識してくれるようになります。つまり、いわゆる睡眠儀式にもなるのです。

1−3. 運動不足

極論、人が眠るのは、

  • 夜が来たから
  • 疲れたから

この2つの理由からです。

そのため、運動不足で体が疲れていないと、夜になっても眠たくなりにくくなってしまいます。おすすめは、朝の運動です。体内時計の調整にもなりつつ、運動不足を防ぐことができます。

幼稚園前の子供でしたら朝の運動時間をなるべく多く取ってみたり、幼稚園に行ってる子でしたら先生になるべく朝は外で遊ぶように仕向けてもらうなどしてみましょう。

1−4. 頭が興奮している

  • ゲーム
  • スマホ
  • テレビ

などのような面白いコンテンツによって脳が興奮してしまい眠気が遠ざかることもあります。出来れば就寝2時間前、無理だとしても就寝1時間前にはこれらはやめさせるようにしましょう。

1−5. 体も覚醒モードになっている

遊びやお風呂などで体温が上がってしまうとことでも眠りが遠ざかります。

というのも、人の体温は休むために就寝前から下がっていくものだからです。そのため、お風呂などで体温が高くなってしまうと、眠たくなりにくいのです。

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人は眠るときに汗をかいて体温を下げる

そのため、お風呂やシャワーは就寝時刻の2時間前くらいには行うようにして、そのあとは出来るだけ走り回ったりさせないにしましょう。

1−6. 家族(親)のせいで寝る時間が遅くなっている

家族の影響も大きいです。

特に小学生にとっては、最大の原因と言っても差し支えないほどです。

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子供の睡眠不足の原因(男性)
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子供の睡眠不足の原因(女性)

子供に「早く寝なさい」と促すだけでなくあなた自身も一緒に眠れると理想的です。

「子供を寝かしつけてから明日の用意をしないといけないし…」という方は寝たふりがおすすめです。2章で紹介しているワイヤレスイヤホンを活用してみましょう。

※寝かしつける前にトイレや歯磨きを済ませること

これも大事です。

寝かしつけをしていて「よーし、もうすぐ寝そうだぞ!」と思ったところで、子供がおしっこをしたくなってトイレに連れていくと、その行動により目が覚めてしまうことがあります。

そのため、寝かしつけをする前にトイレや歯磨きなどを済ませておくようにしましょう。


2. 子供を寝かしつけるのに便利なグッズ

それでは次に、寝かしつけグッズについてです。

2−1. バウンサー

子供が1歳前後になるまでかなり使えるのがバウンサーです。

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バウンサーを蹴ってゆらゆらさせて子供が眠りに落ちていくのを見るのは楽しいです。とはいえ、個人差があります。私のケースですと上の子にはあまり効きませんでした。そのため、子供が揺れで寝つきを催すタイプなのかベビーカーなどで実験をしてから購入を決められると良いかと思います。

2−2. ナイトライト

絶対必須です。

寝かしつけをする際に本を読んだりされるかと思いますが、部屋が明るいと(上記で説明したメラトニン分泌が抑制される関係から)眠たくなりにくくなってしまいます。そのため、寝かしつけるときは部屋を暗くしてナイトライトだけを利用するようにしましょう。

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>>ナイトライト

むしろ、ナイトライトだけでも明るすぎる場合があります。

そのため、子供の目に光が直接入らないようにナイトライトと子供の位置を調整するようにしましょう。また、読み聞かせが終わったらそのタイミングでライトを切るか、ライトの上に本を被せて光をさらに落とすかするようにしましょう。

2−3. 絵本

暗い環境でゆっくり絵本を読んであげると寝かしつけに効きます。

子供の好きなものを読んであげると良いですが、いくつかおすすめのものを紹介します。

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>>おやすみロジャー

かなり有名なのですでご存知かもしれませんが、おやすみロジャーは行動心理学者が眠たくなるような仕掛けをたくさん詰め込んだ絵本です。寝かしつけ効果が高いので「今日は早く寝かせたい」という日に読むようにするといいでしょう。

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>>ねないこ だれだ

寝ないとおばけに連れ去られるというシンプルな内容の本です。「早く寝ないとおばけに連れ去られるよ!」と、ちょっとした脅しになります。寝かしつけというよりは寝かしつけの準備をさせるのが楽になる本ですね。怖がりの子供には効果的面です。

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>>ゆびたこ

指しゃぶりの癖がある子におすすめの絵本です。内容がシュールで面白いのはもちろんのこと、指しゃぶりをやめさせるのに効果的面です。指しゃぶりは歯並びを悪くする恐れもありますし、寝かしつけをしながらやめさせられるなら一石二鳥ですよね。

2−5. ワイヤレスイヤフォン

これは親のためのものです。

絵本の読み聞かせなどが一通り終わって、「さあ寝るよ!」となってから子供が寝付くまで、やることがなくて退屈じゃないでしょうか。そのようなときはワイヤレスイヤフォンでラジオを聞いたり、本の朗読を聞いたりして寝たふりをするのがおすすめです。

子供が寝ようとしているのに親が隣でスマホをいじっていると、子供も気になってしまします。子供も遊びたくなったりスマホを見たくなります。

子供の寝つきが大分良くなりますし、子供がなかなか眠らないからイライラするなんてことも減りますので是非お試しください(もちろん、片耳で!)。

2−6. 鼻水吸引器

病中病後、子供の鼻が詰まって寝つきが悪くなることがありますよね。

4歳くらいになると自分の力で鼻水を出せるようになるのでいいのですが、それまでは鼻水が喉の奥のほう(?)に溜まってかなり苦しそうですよね。そんなときにおすすめなのが鼻水吸引器です。

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>>メルシーポット

その名前の通り、鼻水をズズズーっと吸い取ります。この商品は小児科などにあるものよりは吸引力が劣りますがそれでも十分です。もちろん、子供はかなり嫌がりますので、ママパパ二人で力を合わせてやるようにしましょう。

2−7. 音楽

音楽で眠りを促すのも可能です。

ゆっくりしたテンポで好きな映画などと関係がないものがおすすめです。音楽を聴いているうちに映画のことを思い出して楽しくなってきちゃったりなんてこともあるからです。

また、何度も聞かせるうちにそれが入眠儀式の一部にもなりますので、かける音楽はコロコロ変えずに同じものを使い続けるようにしましょう。


3. 子供の寝かしつけはいつまで必要なのか

子供は一般的に6歳くらいになると一人で眠れるようになります。

寝かしつけは大変ですが「今しか出来ないこと」とポジティブに捉えられると理想的です。

※子供だって眠れるなら眠りたい

なお、子供側の気持ちでも考えられるとさらに理想的です。

子供にも「眠れるなら眠りたいけど、眠くない」という夜があります。そんなときにイライラして怒ってしまうと子供としても気持ちのやり場がありません。

昼寝を長くしすぎた日とかは特にそうです。なので、そういうときはあまりカリカリせずにワイヤレスイヤフォンで好きなラジオなどでも聴きながら寝たふりをして楽に構えるようにしましょう。


最後に

子供の寝かしつけについて参考になっていれば幸いです。

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