後悔多発。
それがロフトベッドです。
最高の収納力と省スペース性こそありますが、その反面、欠点が多いからです。
そのため、使用感を事前にチェックしていないと、「こんなはずじゃ…」となってしまうのです。
そこで本日は、
- ロフトベッドの長所と短所
- 高さや素材などの確認ポイント
- おすすめのロフトベッド3選
について解説していきます。
ロフトベッドを検討している方は、ぜひご参考にしてください。
Contents
1. ロフトベッドとは
ロフトベッドとは、130cm~200cm前後の高さがあり、その下を収納スペースとして活用できるものです。
各種ベッドの中でも最高の収納量と省スペース性のあるタイプになりますが、その分、揺れ、きしみ音、強度などデメリットの数も多いです。
長所 | 短所 |
|
|
デメリットに後悔される人も多いので、あなた(やあなたのお子様)に合うか考えて選ぶようにしましょう。
まずは主な特徴として長所と短所から説明していきます。
1−1. ロフトベッドの長所
通気性は高い
ロフトベッドの床板はスチール製すのこ+メッシュのものがほとんどで、通気性は高いです。ベッド下の風通りがよければ湿気対策はほぼ無用なほどです。
メッシュ | 合板 | すのこ | |
画像 | |||
素材 | スチール | 木材 | スチールor木材 |
通気性 | ◯ | × | ◯ |
耐久性 | △ | ◯ | ◯ |
きしみ音 | △ | ◯ | ◯ |
価格 | 安い | 安め | ふつう |
収納量多い
ベッド下の収納量は各種ベッドの中でも随一です。
特に、狭い子供部屋のスペース有効活用に人気です。詳しくは2−1で紹介しますが、ロフトベッドの高さで収納できるものが変わるので、この点を押さえて選ぶようにしましょう。
生活感少ない
ベッドの高さのおかげで寝床が見えにくいため、生活感が少なく部屋がおしゃれにコーディネートしやすいです。
これもロフトベッドにだけある利点といえます。
1−2. ロフトベッドの短所
安定性低めできしみ音がしやすい
ベッドが高いため揺れやすいです。
寝返りの振動を感じやすかったり、ギシギシ鳴るきしみ音が発生しやすいです。この点が気になる敏感な人にはあまり向きません。
部屋に光が入りにくい
ロフトベッドを置く位置によっては窓からの光をさえぎるため、部屋が暗くなりがちです。
また、ロフトベッドの下にソファやデスクを置くなら、何らかの照明が別途必要になることは頭に入れておきましょう。
組み立て・解体はやや大変(動画で確認)
高さがあるので組み立てがやや大変です。
スチール素材なら木材ほど重くはありませんが、女性一人で組み立てとなるとやや大変です。
下記の動画をご参考にしてください。2:30辺りから組み立てが始まります。
サイズ展開少ない、サイズ(セミダブル)
ロフトベッドはその構造上、サイズ展開が少ないです。
私が知る限りでは、セミシングル、シングル、セミダブルなどのサイズに限られますので、大きいサイズのベッドを求めているなら諦めましょう。
名称 | 幅寸法 | イメージ | 寝室目安 | 用途 |
セミシングル | 80cm | 4畳 | 1人(子供・小柄な方) | |
シングル | 97cm | 4畳 | 1人(中柄な方) | |
セミダブル | 120cm | 6畳 | 1人(大柄な方) | |
ダブル | 140cm | 8畳 | 1~2人(小柄な方2人) | |
クイーン | 160cm | 8畳 | 2人(中柄な方) | |
キング | 180cm | 10畳 | 2人(大柄な方) |
耐荷重は低め
ロフトベッドの耐荷重は100kg前後でやや低めです。
耐荷重は「使用者の体重の1.5倍」が目安とされているので、子供が使うには問題ありませんが、大柄の大人となるとやや不安です。特に、軽量タイプは耐久性が削られていることもあるので要注意です。
寝具の制限あり
使える寝具に制限があります。
- 敷布団:薄いとメッシュの凸凹を感じやすくなる。ひどいケースでは腰や背中に痛みを感じることも。
- コイルマットレス:ロフトベッドの上に載せるのが大変。また、耐荷重の観点からも重たいコイルマットレスはやや不向き。
敷布団 | ノンコイル 薄型マットレス | ノンコイル ベッドマットレス | コイルスプリング ベッドマットレス | |
画像 | ||||
厚み | 5~10cm前後 | 7~10cm前後 | 15~25cm前後 | 20~35cm前後 |
重量 | 3~6kg前後 | 4~7kg前後 | 10~20kg前後 | 20~30kg前後 |
寝心地 | △ | ◯ | ◎ | ◎ |
耐久性 | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
揺れ&音 | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
使用環境 | 床 | 床&ベッド | ベッド | ベッド |
手入れ | △ | ◯ | ◯ | △ |
クリーニング | ◯ | × | × | ◯ |
処分 | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
価格 | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
転落の心配あり
ベッドの高さがあるため転落の危険性もあります。
そのため、小さい子供にはやや不向きですし、大人であっても寝返りで落ちてしまわないようにサイドガードで転落防止をしましょう。
上り下りが大変
ロフトベッドは上り下りが大変です。
特に体調が悪いときはひどく億劫に感じられます。
ただ、裏を返すと、昼寝や無駄にゴロゴロしにくくなるのはメリットと考えられます。
2. 選ぶときの確認ポイント
それでは次に、ロフトベッドを選ぶときに確認するべきスペックや素材などの点について解説していきます。
2−1. 高さで変わる使用感と収納対象
一番吟味してもらいたい点です。
もっとも考えてもらいたいのが「何を収納するのか」ということ。
ロフトベッドと一口にいっても、その高さによって下記のように収納できるものが変わります。
ハイタイプ | ミドルタイプ | ロータイプ | |
画像 | |||
高さ | 170cm~200cm | 150cm~170cm | 130cm~150cm |
収納 対象 |
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ソファーやデスクをベッド下に置きたいならハイタイプを選ぶしかありません。また、衣服を吊るして収納するとしても、コートやワンピースなどの長いものはミドルタイプでないと収納不可です。
また、簡単に想像できるかと思いますが、ベッドは高くなればなるほど、揺れ、きしみ音、上り下りのしやすさ、圧迫感などのデメリットが強まることも頭に入れておきましょう。
なお、「ロータイプくらいのベッド高が好みだけどデスクも欲しい」とお考えの方には、システムベッドのほうがおすすめです。
2−2. 木製かパイプ(スチール)製
素材によっても使用感が変わってきます。
木製のほうが使用感はいいが値段が高く、スチール性は使用感は劣るものの低価格といえます。
木製 | スチール製 | |
安定性 | ◯ | △ |
きしみ音 | ◯ | △ |
重量 | △ | ◯ |
存在感 | △ | ◯ |
価格 | △ | ◯ |
木製のほうが使用感はいいが値段が高く、スチール性は使用感は劣るものの低価格といえます。
なお、存在感とは何かというと、木材はスチールよりも強度が低いので部材が太くて大きいため部屋の中で目立ちやすいということです。
スチールは強度が高いため細めですし、特に白のものだと壁に溶け込みやすいためハイタイプでも部屋に圧迫感が出づらいです。
2−3. 昇降ははしごか階段か
ロフトベッドを上り下りするために、はしごか階段のどちらかが付きます。
はしご | 階段 | |
画像 | ||
上り下り | △ | ◯ |
スペース | ◯ | △ |
価格 | ◯ | △ |
はしごは上り下りがしにくいですが、その分、占有スペースが少なく値段も安価です。そして、階段はその逆です。
安全性のことを考えると、小さい子供のためならハシゴではなく階段がおすすめです(そう考えて私は子供に階段タイプの二段ベッドを購入しましたが、結局、階段で遊んでいることがあるので階段とはいえ事故リスクは0ではありません)。
2−4. ヘッドボードは意外と役立つ
ヘッドボードの必要性も考えましょう。
有り | 無し | |
利便性 | ◯ | △ |
スペース | △ | ◯ |
価格 | △ | ◯ |
本、雑誌、メガネ、スマホを置くためにヘッドボードは役立ちます。
枕元に置いておくと寝返りがしづらいです。
また、ヘッドボードにコンセントが付いていると就寝時にスマホを充電できたり、小さいランプを置いたりできて重宝します。
2−5. 子供向け?大人の使用は可能なのか?
ロフトベッドは子供向けには良いベッドですが、大人向けとなると検討しなければならない点が増えます。
- お酒を飲むとベッドの出入りが超絶大変になる
- サイズと耐荷重から二人寝が難しい
- 夜の活動がしにくい
- 夜間トイレに行きたいときに心配
などなど大人特有の問題があるので大丈夫か考えておきましょう。
※結局ロフトベッドはアリなのか?
ロフトベッドは短所が多いです。
そのため、ロフトベッドの長所と短所を説明すると、私のことをロフトベッド否定派だと感じてしまうかと思います。が、そんなことはありません。
ロフトベッドにはデメリットが多々ありますが、収納性・省スペース性にそれ以上の価値をあなたが感じており、なおかつ、生活スタイルに合うのであれば、良い選択肢になると考えています。
そのためにも、上記で説明した長所と短所をしっかり確認するようにしましょう。
3. おすすめのロフトベッド3選
最後に、おすすめのロフトベッドを3つ紹介します。
- 製品:ハイタイプ ロフトベッド エディス
- 価格:32,900円
- 【商品ページはこちら】
スチールと天然木で作られたロフトベッドです。180cmのハイタイプでベッド下の高さが140cmもあるためデスクを置いても広々と感じられます。また、ヘッドボードには棚がありコンセントが2つ付いています。
- 製品:ハイタイプ ロフトベッド アシュリー
- 価格:35,910円
- 【商品ページはこちら】
こちらもハイタイプのロフトベッドでベッド下スペースがかなり広いです。また、ハシゴが真っ直ぐにできているためスペースを取りませんし、見た目もスタリッシュです。
棚はヘッドボードではなくサイドガード側に付いているため、かなりの小物を置ける仕様になっています(コンセントはありません)。
- 製品:ロータイプ ロフトベッド LOWYA
- 価格:58,990円
- 【商品ページはこちら】
高さ137cmのロータイプのロフトベッドです。高さ80cmのクローゼット、本棚、引き出しがベッド下に揃いますので省スペース性はかなり高いです。なお、デスクや棚を含めての価格です。
最後に
繰り返しになりますが、ロフトベッドは欠点が多いです。
しかし、その欠点に目をつぶりたくなるほどの収納力と省スペース性を持っています。
魅力に感じる人はぜひ高さや素材などを吟味してあなたに合うものを選んでください。