暑くて寝苦しい夜の対策にひんやり冷たい枕カバーを導入しようと考えたところ、以下のような問題に直面しないでしょうか?
- 化学繊維の枕カバーっていいの?
- 実際ひんやり感ってどれくらい持続するの?
- 繊維素材・生地の特徴がわからない
大事なポイントは、繊維・生地の「冷たさ」「汗の吸収性」「肌感」のバランスです。これらの性質を理解して選べば、よりあなた好みのひんやり枕カバーが選べられます。
そこで本日は、素材の性質に着眼点を置きながらオススメのひんやり枕カバーをご紹介いたします。
きっと熱帯夜に苦しむあなたの心強い助けになるでしょう。
1. ひんやり枕カバーの分類
ひんやり枕カバーの購入を検討する前に知っておいていただきたいのが、枕カバーと枕パッドが存在することです。
枕カバーと違い枕パッドは、厚みがあり素材・生地に応用が利かせられる分、機能に工夫がされたものが多いです。また、使用感・使い勝手も若干異なります。
そのような差異を含めて、ひんやり枕カバー・枕パッドの双方をご紹介いたします。
ひんやり枕カバー
枕カバーは枕パッドと異なり薄いので、枕の寝心地を変えることなく使用できます。ただその反面、汗の吸収量はそこまで多くないので、寝汗が多い方には不向きです。
①化学繊維素材
化学繊維素材の枕カバーを選ぶなら、化学繊維100%のものではなく、天然繊維と混紡された生地、もしくはメッシュ生地のものから選ぶことをおすすめします。
なぜなら、化学繊維は接触冷感には優れるものの、汗の吸収(吸湿性・吸水性)に劣るためです。つまり、冷たさが長続きせず、汗が蒸れてベタベタになりやすいのです。
- 製品:接触冷感枕カバー Keep In Cool
- 価格:2,365円
- サイズ:47×67cm
- 素材:[表]ポリエチレン55%、綿45% [裏]ポリエステル65%、綿35%
- 【当製品の販売ページ】
例えばこちらの枕カバーは、冷感の強いポリエチレンをメッシュ生地にすることで、冷たさと汗の吸収を両立させています。ポリエチレン自体は汗を吸収しませんが、汗がメッシュを通り表面から流れていき、ムレ感も通気していくので頭は涼やかでいられます。
ポリエチレンメッシュなので硬めでザラッとした肌感です。そして、顔を当てて寝る時間が長いと顔面にメッシュ後が残る可能性もご了承ください。
②麻(リネン)素材
麻は天然繊維の中でもダントツに冷感に富んでいます。熱伝導率が高く体温をさっと放熱してくれ、その上、汗の吸収性・通気性にも優れるのでとてもムレにくいです。
- 製品:リネン100%ピローケース
- 価格:2,808円
- サイズ:45×65cm
- 素材:天然麻(リネン)100%
- 【当製品の販売ページ】
麻と言うとチクチク・ガサガサとしたイメージがあるかもしれませんが、リネン(麻の一種)にはそのような不快な肌感がほとんどなくとても快適にお使いいただけます。
ハリ感もあるのでしっかりとした使い心地を好む方にはとても満足していただけると思います。洗濯性にも強いのでこまめな洗いにも向いています。
ひんやり枕パッド
枕パッドは厚みがあるため枕の使用感が若干変わります。
しかしその分使える素材の幅が広がるため機能性も充実していたり、汗の吸収量が大幅に上がります。
③化学繊維素材
化学繊維素材の枕パッドも、選び方の基準は枕カバーと同じです。また、使用感の特徴もほとんど同じと言えば同じです。
- 製品:アイス眠EX ピローパッド
- 価格:4,280円
- サイズ:43×63cm
- 素材:[表地]ポリエチレン70%、ポリエステル20%、ナイロン10% [中心部]ポリエステル100% [裏地]ポリエステル95%、ナイロン5%
- 【当製品の販売ページ】
しかし、例えばこちらの商品の場合、最初にご紹介したメッシュの枕カバーよりさらにメッシュに厚みがあるため、通気性が断然高くなっています。
また、メッシュ生地も肌に痕がより残りにくくなっています。そのため、①よりもワンランク上のものをお求めの場合、こちらをおすすめします。
④麻(ラミー)素材
麻素材の枕パッドを選ぶなら、中わたまで麻にこだわりきったものを選ぶことをおすすめします。麻の表生地にもかかわらず中わたがポリエステルだと、麻の性質が活かしきれず少し勿体無い気がします。
- 製品:近江本麻ちぢみ枕パッド
- 価格:4,212円
- サイズ:38×50cm
- 素材:[表地]本麻ちぢみ(ラミー麻100%) [中わた]麻(ラミー)100% [裏地]綿100%
- 【当製品の販売ページ】
こちらの枕パッドはラミー(麻の一種)素材です。リネンよりもさらに汗の吸収性、通気性に優れます。
そして尚且つ、ラミー100%の中わたが詰められているのでムレにくくひんやり感が長続きします。しかし、ハリ感はラミーの方が若干強めです。天然素材を好む寝汗の量が多い方であれば、この枕パッドがおすすめです。
⑤調温アウトラスト®素材
アウトラスト®素材は厳密にいうと、ひんやりではなく調温により暑苦しくなりにくい使用感です。噛み砕いていうと、温度を32℃±1℃に維持するように働く機能があるので、火照った体の熱を吸収・発散するので、快適に眠れます。
- 製品:東京西川 アウトラスト®枕パッド
- 価格:1,980円
- サイズ:55×40cm(43×63cm枕用)
- 素材:[表地]ポリエステル45% レーヨン30% 綿25% [裏生地]ポリエステル100% [ポリエステル]100%
- 【当製品の販売ページ】
例えばこちらの枕パッドは、アウトラスト®素材を肌に触れる表生地にもってきているので、あなたの火照った頭・首の熱をダイレクトに吸収・発散し続けてくれます。
とはいえ、化学繊維が3/4、天然繊維が1/4の割合のため、汗の吸収性・肌感に厳しい方には向いていないかもしれません。
⑥特殊加工綿
綿繊維ならではの汗の吸収性があるので、ひんやり感を持ちつつさらっと快適にご使用いただけます。
- 製品:快眠タイムズ 除湿・消臭枕パッド
- 価格:2,480円(2枚セット)
- サイズ:60×40cm
- 素材:[表地]綿100% [中材] ポリエステル 100%(シリカゲルB型入)[裏地] ポリエステル 100%
- 【購入ページはこちら】
自社製品で恐縮ですが、こちらの枕パッドは綿100%の生地の上、中材に吸湿剤のシリカゲルを挟んでいるため、汗の吸収をさらに一層に高めています。体から放出された熱と汗をさっと吸収するので、さらっとドライな寝心地でお休みいただけます。また、シリカゲルは消臭機能もあるので、汗臭が気になる方に特におすすめです。
最後に
ご紹介のひんやり枕カバーであなたの熱帯夜対策になれれば幸いです。
しかし枕カバーだけではひんやり感に物足りなく感じられる場合もあります。その場合は、シーツの上に敷くひんやり敷きパッドを併せてご使用することをおすすめします。
こちらの記事で接触冷感素材の敷きパッドの選び方とおすすめの商品を紹介しているので、導入予定の方はご一読ください。