※敷布団の素材別の特徴、機能性を比較した選び方についてこちらのページ「【熟睡敷布団のおすすめ7選】正しい選び方3つのコツ」で徹底解説しています。打ち直しするより買い替えようかなとお考えの方はぜひ参考にどうぞ。 |
ふかふかだった布団が、いつのまにかペッチャンコの煎餅布団に…!
このようなとき「いっそ、布団の打ち直しをしてみようかな」と思わないでしょうか。
寝心地が悪いままの布団で寝るのは健康的でないので、早め早めに対策がとれるに越したことはありません。
とはいえ、布団の打ち直しなんて滅多に行うこともないと思うので、価格の相場などわからずお困りのことと思います。
そこで本日は、
- 布団の打ち直し価格の相場
- 打ち直し不可な布団素材
- 打ち直しに際して知っておくべきこと
をご紹介します。あなたの布団の素材や状況と照らし合わせながら、打ち直し計画のご参考にしてください。
もしあなたが打ち直しを検討している布団が羽毛布団なら、こちらのページ『ふわっと復活!羽毛布団の打ち直し【料金相場とよくある質問】』をご参照ください。 |
Contents
1. 布団の打ち直し価格の相場
まず最初に、掛け布団と敷布団の打ち直し価格の相場はそれぞれ10,000円前後です。
具体例として北海道は札幌の寝具ショップ「ふとんのヨネタ」を参考にすると、以下のようになっています。
布団 | サイズ(cm) | 打ち直し価格 |
敷布団 | 100×200 | 10,240円 |
敷布団 | 140×200 | 14,040円 |
掛布団 | 150×200 | 11,340円 |
掛布団 | 190×200 | 15,120円 |
「なんでお店ごとに価格が違うんだろう?」
このように感じられるかと思います。
価格の違いの大きな理由は、生地の品質の違いです。
生地は綿100%のことがほとんどですが、綿100%と一口に言っても、中繊維綿や長繊維綿など品質はピンからキリまであるので、どのような綿で生地を仕立てているかで価格が変わります。
分類 | 繊維長(mm) | 代表的品種 |
短繊維綿 | 20.6未満 | デシ綿 |
中繊維綿 | 20.6~25.4 | パキスタン綿 |
中長繊維綿 | 26.2~27.8 | アップランド綿 |
長繊維綿 | 28.6~33.3 | スーダン綿 |
超長繊維綿 | 34.9以上 | 海島綿、スーピマ綿など |
(※綿繊維の詳細はこちらのページ「ピンキリ要注意!布団カバー・シーツ綿100%の選び方」をご参考にしてください。)
他にも、繊維の細さや密度(打ち込み本数)、中綿を増量するかどうかなどが価格をあげる要因になっています。
上記の料金よりも高い場合、こだわった素材が使われていることが多いです。高品質な綿生地は肌触りがいいだけでなく、汗の吸い取りに優れ、ホコリも出にくいので、睡眠の質を気にされる方は一度生地に触れるなりして検討することをおすすめします。
羽毛布団の打ち直し(リフォーム)価格の相場
また、厳密には打ち直しとは言えませんが、羽毛布団も中材の羽毛を洗浄したり、必要があれば足したり、新しい生地で仕立てあげることでリフォームすることができます。
日本全国に100店舗以上構える寝具ショップチェーンの「タナカふとん」を例にすると、以下のようになっています。
羽毛 布団 | サイズ(cm) | リフォーム 価格 |
掛布団 | 150×210 | 17,280円 |
掛布団 | 190×210 | 24,840円 |
繊維の素材の品質や、打ち込み本数のほか、羽毛の品質や充填する量などによって価格が変わります。
10万円を超える高価な羽毛布団をお使いならば、側生地も高品質なもので揃えることをおすすめします。
打ち直し不可な布団素材
ポリエステル100%わた、固わたなどお布団の場合は、打ち直しすることはできません。
むしろ、価格のことを考えると新しく買い直すほうが安上がりでお得でしょう。
一方、羊毛素材の場合、打ち直しに対応していないお店がほとんどですが、探すと稀に対応しているところがあります。日本全国で宅配打ち直しサービスを展開している「とみおかクリーニング」の価格を参考にすると、
羊毛 布団 | サイズ(cm) | 打ち直し 価格 |
敷布団 | 100×200 | 13,500円 |
敷布団 | 140×200 | 18,000円 |
掛布団 | 150×200 | 13,500円 |
掛布団 | 190×200 | 18,000円 |
となっています。やはり羊毛は木綿よりも高くなりますね。
また、宅配にかかる送料は無料とのことですが、規定の袋に収まらないサイズの布団は別途3,150円かかります。
布団を打ち直しするか、買い換えるかの判断ポイント
上記でご覧の通り、布団の打ち直しは安くありません。
そのため、打ち直すか、買い替えるか、判断に迷うことになると思います。
- 6~7万円を超える高品質な布団なら打ち直す
- 思い入れのある布団なら打ち直す
これらに該当する布団であれば、打ち直しする価値があるといえます。
また、上2つに該当するとしても、敷布団の日陰干しなどのお手入れを面倒に感じるのならば、ポリウレタンフォーム素材のマットレスを購入することをおすすめします。体のサポート性が高いのもさることながら、お手入れがより手軽で、ダニ・カビ発生の心配が少ないためです。
マットレスの選び方に関してはこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」をご参考にしてください。
布団の打ち直しに際して知っておくべきこと
また、打ち直しは単に布団を蘇らせるだけでなく、応用を利かしてもらうことができます。
- 布団のサイズ調整が可能
- 中綿の量も調整可能
- 敷布団を掛け布団に作り直してもらうことも(大体)可能
- ダニやカビが発生していても(大体)可能
大きくなった子供のために布団のサイズをシングルからダブルに変更してあげることはもちろん、より暖かみをだすために木綿の量を多くしてもらうことも可能です。(木綿を増量すると、料金も上がります。)
また、マットレスに買い換えたために余った敷布団を、来客用の掛け布団に作り直すことも可能です。
さらに、側生地や中綿に多少カビが発生していても、それらを取り除いてキレイに蘇らせることだってしてくれます。とはいえ、あまりにもダニ・カビが繁殖していたり、中綿が汚れていたり、クタクタになっていると打ち直しができず、買い替えすすめられることがある点、ご了承ください。
最後に
限りある資源を再利用できるという観点から考えると、布団の打ち直しは本当に尊いサービスです。まずはお近くの寝具ショップに布団を持ち込み、あなたの布団が打ち直し可能か、そして、費用がいくらかかるか確認してみましょう。
また、もしお使いの敷布団が打ち直し不可能なようであれば、以下のページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別に、腰・背中をリラックスさせて眠るためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つの点から敷布団の選び方をご紹介しています。是非あわせてご参考にしてください。
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