
敷布団と一口にいっても多種多様なため、どれを選ぶべきなのか途方に暮れてはいないでしょうか?
寝具を作っている立場ということもあり、「どの敷布団が一番いいの?」と聞かれることがあります。が、これは回答が非常に難しい質問です。というのも、寝心地の好み、体型、生活環境など人それぞれ10人10通りなため、ある人に合うものがある人には合わないことが往々にしてあるからです。
そこで本日は、3つの切り口(寝心地/衛生性/扱いやすさ)をベースにした選び方のコツと、おすすめの敷布団7選」をご紹介します。
敷布団選びの参考にご活用ください。
1. おすすめの敷布団7選 → 10選
まずは、おすすめの敷布団を紹介します。
1−1. エコラテ エリート 3つ折り敷布団型マットレス

製品:エコラテ エリート マットレス
価格:16,990円
【商品ページはこちら】
低価格マットレスの決定版です。3万円前後の予算で考えている人におすすめです。反発弾性45%の柔軟な寝心地に加えて、凸凹プロファイル加工で適度な体圧分散性になっています。
厚みが10cmになっているため、敷布団のようにコンパクトに折りたたんで押入れに収納できます。敷布団の手軽さと、マットレスの寝心地を兼ね備えた仕上がりになっています。
無駄を削ぎ落として最高のコストパフォーマンスを目指しました。自社製品なので恐縮ですが、まさに優秀(エリート)な自信作です。ただいま「3週間トライアル返品無料プログラム」を設けています。この機会をお見逃しないようご利用ください。
1−2. 快眠タイムズ オアシス敷布団

製品:快眠タイムズ オアシス敷布団
価格:24,000円
サイズ:98×195×8cm
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低価格マットレストッパーの決定版です。寝心地がイマイチになってしまったマットレスの復活にお役立てください。
反発弾性45%の柔軟な寝心地に加え、凸凹プロファイル加工で適度な体圧分散性を再現しました。ウレタン密度は32Dあるため7年程度の使用期間を考えている方には、素晴らしいコストパフォーマンスを実感していただけます。
是非一度お試しください。ただいま弊社サイトにて「3週間返品無料トライアルキャンペーン」を設けておりますので、この機会をお見逃しないようご利用ください。
1−3. セルプール ハイブリッドマットレス

製品:セルプールハイブリッドマットレス
価格:39,000円
サイズ:98×197×8cm
【ブランド紹介ページはこちら】 / 【セルプール紹介ページはこちら】
自社製品で恐縮ですが、トップクラスの弾力性(反発弾性63%)を持った高反発ウレタンマットレスです。厚みがたった8cmの薄型マットレスですが、ウレタン密度が50Dとずば抜けて高いので、見かけによらずしっかりと体をサポートします。また、ウレタンフォームが吸放湿するため、ウレタンマットレスなのにムレにくいという素晴らしい性能を持っています。私は自宅でベッドマットレス(備え付けだから変えられない)の上にこれを敷いて寝ています。心から惚れ惚れする寝心地です。
1−4. 木綿敷布団
価格:11,691円
【販売ページ@楽天】
木綿敷布団は、昔ながらの寝心地が好みの方にうってつけです。中央がやや盛り上がるように仕立て上げられ、分厚いながらも腰が落ち込みにくく寝姿勢を悪くしないよう工夫が凝らされているのも手作りだからこその味わいです。ただ、木綿は汗の吸収にすぐれるものの、渇きにくい欠点があるため、きちんとこまめに干すことを怠らないようにしましょう。
1−5. 洗濯機で洗える軽量敷布団
価格:7,490円
【販売ページ@ベルメゾン】
丸ごと洗濯機に突っ込んで洗える敷布団です。キレイ好きの方におすすめです。中わたが0.6kgと軽量なので、洗うのも干すのも手間がかからずとても楽に行なえます。薄めなため体の大きい人だと底つき感がある可能性もあります。やや硬めの敷布団やトッパーと組み合わせて使うとよいです。
1−6. アラエマックス
価格:15,999円
【販売ページ@楽天】
こちらも洗える敷布団です。丸ごと洗えるわけではないのですが、ポリエステルわた+ポリエステル固わた+ポリエステルわたの3層構造になっておりそれぞれを分割することのできため、一番上の汚れやすいところだけを簡単に洗える設計になっています。洗える敷布団で寝心地がしっかりしているものをお探しの方におすすめです。
1−7. 東京西川 体圧分散羊毛棍敷き布団
価格:12,300円
【販売ページ@楽天】
わた+ウレタン+わたの3層構造になっている敷布団です。ウレタンが入っているのでフローリングの上にこれ1枚だけでも底つき感少なく寝られるしっかりとした作りになっています。また、羊毛わたをブレンドしているので、体圧分散性にすぐれていますし、弾力性のある気持ちいい寝心地です。
1−8. 西川ムアツ敷布団ベーシック
価格:23,900円
【販売ページ@楽天】
ポリウレタンフォームの敷布団です。しっかりと体を支えるクッション性はやはりウレタンフォームが頭一つ抜きん出ています。また、ウレタンフォームの表面に凸凹のプロファイルカットが施されているため、体圧分散性と通気性が良くなっています。重量も4.7kgと敷布団としては手軽に持ち上げられる重さです。
1−9. ビラベック 羊毛敷布団
価格:59,400円
【販売ページ@楽天】
羊毛ベッドパッドを世界で初めて作った会社の羊毛敷布団です。木綿わたやポリエステルわたにはない、独特な弾力性が気持ちいです。また、羊毛にコーティングやヒダをそぎ落とすなどの加工を施していないため、羊毛本来の調湿機能が失われていなく快適に寝られます。ただ、体の大きい方にはこれ1枚だけだとサポート性に若干難があるかもしれません。
1−10. イワタ キャメル敷布団
価格:72,360円
【販売ページ@楽天】
特別洗浄が施されたキャメルの毛が使われた敷布団です。羊毛と同じく弾性に富んだ気持ちい寝心地です。さらに、キャメルの毛も保温性・吸放湿にすぐれるので、暖かいのにムレにくく快適に寝られます。ただ、こちらも羊毛敷布団と同じく、何かしらしっかりめの敷布団やトッパーの上に重ねて敷いて寝られると、より底つき感なく寝られます。
2. 熟睡敷布団のおすすめの選び方
敷布団を選ぶとき、以下の3つの切り口から考えることをおすすめします。
- 腰・背中の寝心地にこだわるなら、サポート性を重視する
- キレイ好きなら、衛生面を重視する
- 布団の出し入れにうんざりしているなら、取り扱いやすさを重視する
これらの中からあなたが重視するのはどれでしょうか?
そのポイントを押さえつつ敷布団を選びをすれば、より満足のいく敷布団が選べられます。それでは、それぞれの選び方について、解説していきます。
1−1. 腰のサポート性を重視した選び方
一般的な敷布団は薄くて弾力性に欠けるものが多いため、底つき感に悩まされることが多々あります。
そのため、できるだけ厚みや、サポート性のあるものを選ぶことをおすすめします。

敷布団の厚みについてはあなたの体重をベースに考えましょう。そうでないと腰を痛めてしまいます。
- 体重30kg:厚みが5cm前後あるもの
- 体重60kg:厚みが7cm前後あるもの
- 体重80kg:厚みが10cm前後あるもの
ただ、気をつけていただきたいのが、素材によってサポート力がことなる点です。
(重さはシングルサイズのものの目安です。)
例えば、真綿の敷布団の厚み10cmと、ウレタン敷布団の厚み10cmでは寝心地がまったく違ってきます。
このような理由から、腰・背中のサポート性を重視する方におすすめできる敷布団は以下のようなものになります。
- ポリエステル固わた入りの敷布団
- プロファイルウレタン入りの敷布団
- ウレタン素材の敷布団
- 敷布団(orトッパー)と羊毛•キャメル敷布団の組み合わせ
もしあなたが腰に疲れや痛みを抱えているのなら、是非これらを目安に選ぶようにしてください。具体的な商品については2章でご紹介しています。
1−2. 衛生面を重視した選び方
寝汗や皮脂、剥がれ落ちた皮膚やフケなど、敷布団が汚れる原因はたくさんあります。
さらに、ベッドの上で使うマットレスとは違い、床に敷いて使うこともあり、ホコリが付きやすく汚れやすいです。
キレイ好きな人、ハウスダストやホコリに敏感な人、アレルギーをお持ちの人などから「どうしたら敷布団をずっとキレイに保てますか?」と聞かれることもしばしばあります。このような人におすすめなのが、以下の2つの敷布団の選び方です。
- 洗濯機で丸洗いできるものを選ぶ
- 旅館やホテルのように寝具を組み合わせる
洗える敷布団は洗濯機に入れるだけで、汗などの汚れやホコリなどを手軽に落とすことができるので、衛生面を重視される方にとてもおすすめします。おすすめできるものについては2章で紹介しています。
旅館やホテルで行われている寝具の組み合わせとは、以下のようになります。
【(下)「敷寝具」→「防水プロテクター」→「敷きパッド」→「シーツ」(上)】
このように寝具アイテムと組み合わせることで敷布団をキレイなまま長く使えますし、洗濯はシーツと敷きパッドを洗うだけで十分なのでとても手軽に敷布団の衛生性を維持できます。
1−3. 手軽に取り扱うための選び方
敷布団の最大の利点ともいえるのが、日中、部屋のスペースを広々と使えるという点です。
ただ、そのためには、毎朝敷布団を押し入れにしまい、毎晩敷布団を押し入れから出さなければなりません。この取り扱いが面倒な点が、敷布団最大の欠点といえるかもしれません。
さらにいうと、週に1度は干さなければなりません。私のようなめんどくさがり屋の人間でなくとも、かなり面倒に感じられると思います。「確かにそうだよな」と思っていただけるなら、以下のようにして敷布団を選ぶことをおすすめします。
- 3kg前後の軽量タイプの敷布団を選ぶ
- 軽量タイプの敷布団を2枚重ねて使う
- 厚みが10cm前後あるウレタン敷布団を選ぶ
重さが3kg以下であれば、毎日の上げ下げも、干す作業も、そこまで苦に感じられません。ただ、「軽い」=「薄い」ですので、寝心地に満足できないことがあります。
そのような場合に2つ目の方法ですが、薄めの敷布団を2枚重ねて厚みを出すことです。敷布団が一枚増えてしまいますが、1枚の重いものを扱うよりは、2枚の軽いものを扱うほうが楽です。この選び方のコツとしては、下に敷くほうはやや硬めのものを選ぶことです。上下ともに柔らかいものを選んでしまうと、腰の沈み込みが激しなくなり寝姿勢が悪くなり、腰の疲れや痛みを起こす恐れがあります。
3つ目の選び方のウレタン敷布団については、発想を転換しなければなりません。
つまり、敷布団を押し入れから出したりしまったり、ベランダに干したりするのではなくて、壁に立てかけて済ますようにするのです。

日中、やや邪魔に感じられるかもしれませんが、壁に立てかけるだけで湿気とりの効果もあり一石二鳥です。
ダブルサイズなど横幅が広いもの立てかけにくいですが、Z型にして立てられる三つ折り仕様のものだと比較的楽に立てておけます。
※あなたに合った敷布団のサイズとは
さらに一点付け加えると、あなたに合ったサイズであることも敷布団選びの重要なポイントです。
敷布団(と掛布団)のサイズは、一般的に以下のようになっています。
呼称 | サイズ | 主な用途 |
シングル(S) | (敷)100×200cm (掛)150×210cm | 一人寝用 |
セミダブル(SD) | (敷)120×200cm (掛)170×210cm | 大柄な方の一人寝用 |
ダブル(D) | (敷)140×200cm (掛)190×210cm | 大柄な方の一人寝用/小柄の方の二人寝用 |
クイーン(Q) | (敷)160×200cm (掛)210×210cm | 二人寝用 |
キング(K) | (敷)180×200cm (掛)230×210cm | ゆったり二人寝用 |
一人寝用であればシングルかセミダブル、もしくはダブルで難なく選べられると思います。
問題となるのが二人寝用のサイズです。ダブルサイズの布団で二人寝は正直キツイです。少なくともクイーンくらいの広さは欲しいです。
とはいえ、クイーンサイズとなると、重い上に大きいのでお手入れが面倒です。
「手軽に手入れができるように敷布団はコンパクトなほうがいいな」とお考えであれば、2人でクイーンサイズの敷布団で寝るよりも、シングルサイズの敷布団を2枚並べて寝る、という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか?
ロング・ファミリーなどの特殊サイズや、サイズの手直しについては、こちらのページ『【掛敷布団のサイズ一覧】標準からロング、特大までご紹介』をご参考にしてください。
3. 敷布団選びによくあるQ&A
敷布団選びによくあるQ&Aに目を通すことで、あなたにより相応しい敷布団をお選びいただけます。
3−1. 打ち直しは可能か?
基本的に打ち直しは、木綿敷布団しかできません。お店によっては羊毛も対応可能なところがなくはないですが少ないです。
打ち直しの料金など詳しくはこちらのページ『布団の打ち直し価格の相場、考えるべきポイント』で解説しているので参考にしてください。
3−2. 敷布団はダニが繁殖しやすい?
繊維わたはダニの住処になりやすいです。特に、天然繊維や湿気りやすい素材だと、ダニが繁殖しやすいです。
素材ごとにランク付けをするなら、木綿>羊毛>キャメル>ポリエステル>ウレタンの順番です。ダニが気にならなら、洗える敷布団や、ウレタン敷布団がおすすめです。
3−3. 湿気・カビ対策には何をすればいいのか?
以下のお手入れを怠らないようにしましょう。
- 敷布団を敷きっぱなしにしない
- 木綿敷布団は週に2~3回干す
- その他敷布団でも週に1~2回は干す
- ウレタン敷布団なら週に1~2回は壁に立てかける
- 除湿シートを敷布団の下に敷く
- 敷きパッドを敷布団の上に敷く
あなたのご家庭の環境にもよりますが、湿気が強いのであれば尚更注意するようにしましょう。
3−4. フローリングに直に敷布団でも大丈夫?
大問題というほどではありませんが、フローリングの上で敷布団を使っていると、
- 敷布団が湿気りやすい
- 底つき感がでやすい
などに悩まされることも少なくはないです。もしあなたが気になるのなら、湿気対策に除湿シート、底つき感対策に薄めのトッパーやコルクマットなどを活用するとよいでしょう(4章で紹介)。
3−5. 冬の底冷え(床冷え)対策には何をしたらいい?
木造の一軒家に住んでいると、布団の下から伝わる冷気で凍えますよね。敷布団の下にアルミシートを敷きましょう。
安い割にはけっこう効果があるのでおすすめです。
3−6. クリーニングに出すのは可能?
家で洗うことができない敷布団は、クリーニングに出してキレイにしましょう。
基本的にクリーニング可能ですが、ダメなものやドライクリーニングのみのものがあります。
- 固わた入りは基本不可
- ウレタン入りは基本不可
- 磁石入りは不可
- 羊毛・キャメルはドライクリーニング
こちらページ『敷布団クリーニングの料金、素材別注意点などのまとめ』で料金などをご説明しているので合わせてご参考にしてください。
4. おすすめの敷布団周辺グッズ
敷布団とあわせて購入をおすすめするグッズを紹介します。

製品:除湿・消臭敷きパッド
価格:7,980円
【購入はこちら】
生地がひやっと気持ちいい敷きパッドです。お菓子の袋の中によく入っている除湿剤のシリカゲルを中材に詰めているため寝汗をとてもよく吸収します。熱帯夜でもカラッと爽やかに眠れます。また、シリカゲルには消臭効果もあるので、汗臭、加齢臭、タバコ臭などもスッキリ除去します。

製品:洗える除湿シート
素材:[表裏]ポリエステル100% [中材]シリカゲルB型
価格:1,380円
【当製品の販売ページ】
敷布団をこまめに干すことができなさそうな人には、除湿シートをあわせて購入することをおすすめします。1枚敷布団の下に敷いておくだけで、お手入れを楽にすることができます。ただ、除湿シートがあるからといって敷布団を敷きっぱなしにしておくと、除湿シートもろともカビが生えることになる点、ご了承ください。

製品:すのこ型吸湿マット
価格:7,483円
【販売ページはこちら】
こちらは除湿材をベースにしたすのこ型のマットです。木材のすのこは硬いため、背中が痛くなることがありますが、こちらの商品は除湿材(ポリエステルとポリエチレン)を元に作られているので、除湿をしながらお手入れの負担を減らし、その上、寝心地を損ねにくくすのことしてお使いいただけます。

製品:アルミホットシート
価格:448円
【当製品の販売ページ】
発泡ポリエチレンが下からの冷気を遮り、アルミが熱を跳ね返す働きをします。若干見た目に難がありますが、とてもリーズナブルに底冷え対策ができます。もしあなたが冬場の底冷えにお悩みでしたら導入してみることをおすすめします。
最後に
あなたが素晴らしい敷き布団を選ぶための一助になっていれば幸いです。