敷布団

敷布団にすのこは必要?6種類の比較とケース別のおすすめ

※敷布団の素材別の特徴、機能性を比較した選び方についてこちらのページ「【熟睡敷布団のおすすめ7選】正しい選び方3つのコツ」で徹底解説しています。すのことの相性などより網羅的な敷布団選びの情報をお探しでしたらあわせてご参考にしてください。

朝、目が覚めたとき、

  • 「敷布団がジトーっと湿ってる…!」
  • 「すのこベッドで湿気対策したほうがいいのかな?」

などと心配になることはないでしょうか?

事実、すのこは湿気対策の役に立ちます。

しかし、あなたの生活スタイルによって選ぶべき種類や素材が変わります。場合によっては、すのこではなく除湿シートを使用したほうが良いこともあります。

ということで本日は、

  • 6種類のすのこの特徴
  • すのこ素材の特徴
  • 敷布団におすすめのすのこ3選
  • 敷布団をすのこで使うときの3つの注意点

などについて解説していきます。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 自分に合うすのこは種類・素材別に考える

まず最初に選び方です。

どんなすのこがあなたに合うか、次の手順で考えていきましょう。

  • 床置きとベッド、どちらのすのこが合うか
  • 各種類から自分に合うものをイメージする
  • 自分好みの素材を考える
種類床置きすのこすのこベッド
分割型折りたたみロールアップ可動式折りたたみ型天板折り上げ型付加機能なし
画像floor-sunokofoldable-floor-sunokoroll-up-floor-sunokomovable-and-foldable-sunoko-bedfoldable-sunoko-bedsunoko-bed
長所
  • 湿気・カビ対策ができる
  • やや片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 安い
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 湿気・カビ対策ができる
  • コンパクトに巻ける
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 比較的安い
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • ベッド下が収納スペースに
  • 湿気・カビ対策ができる
  • ベッド下が収納スペースに
短所
  • 床を傷づける恐れがある
  • 手入れが増える
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 床を傷づける恐れがある
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 床を傷づける恐れがある
  • 手入れが増える
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 安定性がやや心配
  • ベッド下に収納不可
  • 安くはない
  • デッドスペースが生まれる
  • 安くはない
  • デッドスペースが生まれる
  • 安くはない
  • 敷布団には合わない

理屈っぽい話が多くなりますが、あなたに最適なすのこを選ぶ(もしくはすのこ以外の選択肢を選ぶ)ために順番に読み進めてください。

1-1. 床置きすのこの種類別特徴(長所と短所)

床置きすのこには「分割型」と「折りたたみ」と「ロールアップ」の3種類あるので、どちらがあなたにとって使いやすいか考えてみましょう(私は断然折りたたみ推しです。その理由も解説します)。

種類床置きすのこ
分割型折りたたみロールアップ
画像floor-sunokofoldable-floor-sunokoroll-up-floor-sunoko
長所
  • 湿気・カビ対策ができる
  • やや片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 安い
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 湿気・カビ対策ができる
  • コンパクトに巻ける
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 比較的安い
短所
  • 床を傷づける恐れがある
  • 手入れが増える
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 床を傷づける恐れがある
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい
  • 床を傷づける恐れがある
  • 手入れが増える
  • 床冷えしやすい
  • ホコリっぽい

分割式床置きすのこ【手間が増えるため非推奨】

  • 長所:湿気・カビ対策になります。片付ければ日中部屋が広く使えます。構造がシンプルなので値段が安いです。
  • 短所:床で寝るため仕方がないことですが、床冷えしやすく睡眠環境がホコリっぽくなります。また、動かすときに床を引っ掻いて傷つけないよう気をつけるようにしましょう。
  • 総評:少ない費用で若干の湿気対策にはなりますが機能面が乏しいです。お手入れのことも考えて他のすのこと比較してみることをおすすめします。

床置き折りたたみ【布団の手入れがしやすくおすすめ】

  • 長所:湿気・カビ対策ができつつ敷布団の手入れがとても楽になります。敷布団をすのこに乗せたまま折りたたむだけで干すことができるからです。ベランダに持っていく手間から卒業できます。また、すのこを折りたたんで部屋の隅に片付けられますし、そうすると日中、部屋を広く使えてスペースの有効活用ができます。
  • 短所:床で寝るため仕方がないですが、床冷えしやすく睡眠環境がホコリっぽくなります。また、動かしたりするときに床を引っ掻いて傷つけることもあるので気をつけるようにしましょう。
  • 総評:湿気対策と布団干しの手間削減で一石二鳥です。床置きすのことしてはやや値段が高く感じられるかもしれませんが、機能的には申し分ありません。

床置きロールアップ【手間が増えるため非推奨】

  • 長所:湿気・カビ対策ができますし、クルクルっとコンパクトに丸めて片付けられて部屋のスペースの有効活用ができます。
  • 短所:床で寝ることによる床冷えやホコリっぽさや、床を傷つけるリスクは折りたたみと同様です。それに加えて、敷布団の手入れの手間は面倒なままで、すのこを片付ける手間が増えるため使い勝手がやや悪いです。
  • 総評:悪くはないですが床置き折りたたみすのこと比べるとメリットで劣るので、床置きロールアップすのこはあまりおすすめできません。

1-2. すのこベッドの種類別特徴(長所と短所)

敷布団をすのこベッドで使用するのも可能です。3種類ありそれぞれ向き不向きがあるので、あなたに合うものを考えましょう。

種類すのこベッド
可動式折りたたみ型天板折り上げ型付加機能なし
画像movable-and-foldable-sunoko-bedfoldable-sunoko-bedsunoko-bed
長所
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • 日中部屋を広く使える
  • 湿気・カビ対策ができる
  • 布団を干せる
  • 片付けやすい
  • ベッド下が収納スペースに
  • 湿気・カビ対策ができる
  • ベッド下が収納スペースに
短所
  • 安定性がやや心配
  • ベッド下に収納不可
  • 安くはない
  • デッドスペースが生まれる
  • 安くはない
  • デッドスペースが生まれる
  • 安くはない
  • 敷布団には合わない

可動式折りたたみ【布団の手入れが楽にできるやや不安定なのが心配】

  • 長所:床置きの折りたたみと同様に、湿気・カビ対策ができる上に敷布団の手入れがとても楽になります。布団を干さなくて良い生活は本当に楽です。また、ベッドとはいえ動かせるため、折りたたんで隅に置けば日中部屋を広く使えます。
  • 短所:ベッドとしては安定性に欠けます。グラグラする感覚が苦手な人は避けましょう。また、ベッドの下にものを置くと折りたためなくなるためベッド下収納は諦めましょう。
  • 総評:一見、便利そうですが不安定さとベッド下収納不可なので、ここで向き不向きが分かれます。あなたの生活スタイルに合うか考えてみましょう。

非可動式天板折り上げ【布団の手入れが楽にできておすすめ】

  • 長所:こちらも湿気・カビ対策ができつつ敷布団を干す手間の削減ができます。ベッドはそのままで天板だけ折り上げて布団を干すので、手軽ですしベッド下を収納スペースにすることもできます。
  • 短所:ベッドを動かすことはできないので部屋にデッドスペースが生まれることになります(とはいえ、ベッドとしては普通のことですが)。構造に手間がかかる分、若干値段が高くなります。
  • 総評:使い勝手のバランスが良く、ベッドとしての安定性に欠くこともないのでおすすめです。

付加機能なしのすのこベッド【敷布団には合わないため非推奨】

  • 長所:天板がフラットのものよりは湿気対策が楽にできます。また、ベッドの高さによってはベッド下を収納スペースにすることができます。
  • 短所:ベッドのためデッドスペースが生まれるなどの短所がありますが、そもそもあまりこの手のベッドの上で敷布団を使うのは違和感があります(業界人特有のイメージなのかもしませんが)。
  • 総評:絶対にダメということはありませんが、布団の手入れのことを考えると天板が折り上げられるもののほうが使用上の満足度は高くなるのではと思います。

1-3. すのこの素材別特徴(長所と短所)

すのこに使用される素材も色々です。

湿気耐性、耐久性、重量、価格などそれぞれ異なります。あなたのニーズに合うものがどれか考えましょう。

種類桐(きり)檜(ひのき)杉(すぎ)パイン(松)樹脂・鉄吸湿繊維
画像Paulownia-wood1cypress-wood1cedar-wood1pine-wood1steel1moisture-abosorbing-fiber1
湿気対策
耐久性
重量
香り
価格
  • 桐(きり):湿気に強く、耐久性が高いのですのこにおすすめです。また、ヒノキやスギと比べて3/4程度の重量でとても軽いです。そのため、床置きすのこに向いていて、手軽に扱えることを重視される方におすすめです。値段はやや高めです。
  • 檜(ひのき):湿気に強く、耐久性が高いのでおすすめです。リラックス効果があるとされる香りや見た目の美しさも相まって高価になります。すのこベッドに向いています。良いものを長く使いたいと考えている方におすすめです。
  • 杉(すぎ):湿気にはあまり強くありませんがリーズナブルで使い勝手が良いので予算が限られている方におすすめです。
  • パイン(松):こちらもリーズナブルで買いやすい値段でもありますが、湿気に強くないためお住まいの湿気にお悩みの方にはあまり向きません。
  • 樹脂・鉄:素材自体が湿気ることがないので、すのこ自体が湿気ることを気にされている方に向いています。しかし、重くて扱いづらいですのでベッドタイプでの使用に向いています。
  • 吸湿材:湿気を吸い取るので湿気対策に向いています。繊維ですので木と比べると若干のクッション性があり薄い敷布団に使う床置きすのこに向いています。

1-5で紹介しているおすすめのすのこはこれらの特徴も踏まえて選んでいます。

1-4. すのこで腰を痛めないために事前確認点

  • すのこ板の間隔が4~5cm以上離れている
  • 厚みが10cm以下の敷布団を使っている

この2点に該当すると敷布団越しにすのこの凸凹感が背中に伝わってきて、腰を痛めることがあります。もちろん、すのこの板同士の距離が近くても敷布団が5cmくらいの薄いものだとやはり凸凹を感じることになります。お気をつけください。

1-5. 敷布団におすすめのすのこ3選

おすすめのすのこを3つ紹介します。

桐素材床置きすのこ【湿気に強い×軽量×布団干し機能付き】

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折りたたみ床置きすのこベッド

すのこ専門メーカーによる桐素材の床置きすのこです。重量が8kgですのことしては非常に軽いです。同メーカーの檜素材のものだと構造こそやや違えど同じサイズで16kgにもなります。また、折りたたんで布団を干すこともできます。総合的なパフォーマンスの高い床置きすのこです。

吸湿繊維素材の床置きすのこ【湿気に強い×軽量×クッション性あり】

Dehumidify-sunoko
すのこ型吸湿マット

こちらは吸湿繊維とポリエステルをすのこ型にしたマットです。厳密にはすのこではありませんが、ほぼ同等の機能ですし木材や樹脂などの硬さがなくクッション性があるのでやや寝心地がよくなるという利点があります。5cm前後の薄めの敷布団を使っており、すのこの硬さを心配している方におすすめです。丸めたりすることはできませんが重量がわずか1.5kgですので取り扱いが非常に手軽です。

パイン材すのこベッド【低価格×布団干し機能付き】

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すのこベッド

パイン材のすのこベッドです。すのこベッドでしたら敷布団を干す回数はそこまで多くなくてもいいのですが、必要なときは写真にあるように、天板を∧状に折り上げることができるので、敷布団をそのまま干すことができます。これはなかなかない機能でありがたいです。この値段でこの機能性はなかなか珍しいです。


2. 敷布団をすのこの上で使う際の3つの注意点

すのこを使うか決められましたか?「すのこを使おう!」と決められた方は、ぜひ使用上の注意点もご確認ください。

2-1. すのこの上とはいえ敷きっぱなしはダメ

すのこに敷布団を敷きっぱなしにしていると、すのこもカビます。

すのこが吸った湿気を吐き出せるように定期的にすのこ自体を空気に触れさせるようにしましょう。

2-2. 壁・窓から離して設置する

壁や窓にすのこが接していると空気が滞留して湿気りやすくなります。

すのこの湿気対策を効果的にするためにも、壁や窓からは少なくとも10cm以上離して置くようにしましょう。

2-3. 手入れを省きたいなら除湿シートを併用する

敷布団やすのこ自体を乾かす手間を減らしたかったり、万が一のことを考えて対策をより万全にしておきたいなら、すのこの上に除湿シートをさらに敷きましょう。


最後に

あなたに合うのはどのようなすのこなのかイメージが固まっていれば幸いです。

なお、以下のページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別に、腰・背中をリラックスさせて眠るためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つの点から敷布団の選び方をご紹介しています。是非あわせてご参考にしてください。

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