朝ベッドで目が覚めたら
- 「目がたまらなく痒い」
- 「鼻が詰まって鼻呼吸ができない」
など、この時期、花粉の症状にお悩みでないでしょうか。
朝から気分が悪いですよね。
これらの症状はほぼ全て、布団に付いた花粉が原因となって起こります。花粉症を患う人にとって、寝床は花粉に立ち入らせてはならない聖域です。
そこで本日は、「布団から花粉を排除する対策」を3つのステップでご紹介します。
※睡眠の質を上げるための方法をこちらのページ「睡眠の質を高めるための方法(総まとめ編)」でまとめています。ぜひあわせて参考にしてください。 |
Contents
【始めに】花粉対策の王道「相手の侵入経路を断つ」
花粉がどのようにしてあなたの寝室に入って来ているかご存知ですか。
花王が行った実験によると、花粉の侵入経路の割合は以下のグラフのようになっています。
…3~4人家族の普段の生活(窓開け換気1時間、洗濯物・布団を外干しして払わないで取り込み、外出した人がそのまま入室するなど)を想定する…
花粉の侵入を防ぎましょう。
そうしないと、屋外で花粉対策をしているのにもかかわらず、起床時に「目が痒い!」なんてことになってしまいます。
3ステップ式花粉対策の概要
しかし、花粉の主な侵入経路の比率だけを見て、生活面での対策に落とし込んでいくのは少し無理があると思います。
そこで行動に移しやすい3つのステップ形式で対策をご紹介いたします。
- 帰宅時に行うこと:比率こそ少ないもののあなた自身に花粉がついたままだと、ダイレクトに症状を引き起こす引き金になります。帰宅した瞬間から対策は始まります。
- 寝室に入る時の注意点:寝室の花粉量を大きく増減させるのは、ここの対策にかかっています。行動の順序を変えるだけで、大きな成果につながります。
- 布団・洗濯物へは細心の注意を払う:日常生活の中での布団・洗濯物へのお手入れのコツをご紹介します。
もちろん全てを完璧に行わなくとも、起床時の花粉症の症状を抑えることはできます。しかし、より完璧な対策を目指したい方は、【完璧を目指すなら】も含めて対策を行うことをおすすめします。
ステップ1:帰宅時に行うこと
上記の花王の実験によると、外衣・頭髪に付着する花粉の量は屋内に侵入する総花粉量のたった2.4%ですが、花粉の数に換算すると48万個です。帰宅時になにも対策をせずに寝室へ直行してしまうには、致命的な量です。
少しの気配りで大きな効果のある対策なので、しっかりと行いましょう。
衣服・小物から花粉を落とす
帰宅時、家に入る前に上着、バッグ、マフラー、帽子から花粉を手で払って落としましょう。
日中、空気中に浮遊してる花粉が、あなたの服・小物に付着しています。そのまま寝室に入り着替えをしてしまうと、寝室中に花粉をばらまいてしまうことになり、翌朝大変なことに。
なので、服・小物からしっかりと花粉を落としましょう。あまりにも派手にバサバサと花粉を払ってしまうと、舞って吸引しやすくなるので、静かに行いましょう。また、玄関にウェットティッシュを常備しておき、帰宅時に一通り拭くとさらに効果的です。
ツルツル生地のコートは超優秀【完璧を目指すなら】
ロングコートは花粉防御性にとても優れています。外出時に着用することで、上着、パンツ、スカート、マフラーなどから花粉の付着を防ぎます。また、コートを部屋にまで持ち込まず玄関にコート掛けに吊るして置くことで花粉の持ち込みをさらに減らせれます。
また、コートの生地選びもとても大切です。ポリエステルなどの化学繊維のツルツル生地だと花粉が付きにくく、落としやすいので最もおすすめです。反対に、もこもこ・ふわふわ系の毛羽立った生地は繊維の隙間に花粉が入り込みやすく、花粉が落としづらいためおすすめできません。
※また、もこもこと言えば犬猫などのペットです。彼らも花粉を体中に身にまとうので、家に入れる際はブラッシングをして花粉を落としてあげましょう。
髪の毛は花粉の巣窟と心得る
髪の毛は静電気が溜まりやすいこともあり花粉がつきやすいです。何もケアせずに髪に花粉がまとわりついたままベッドに入ってしまうと、、、考えるだけで恐ろしいです。
外出時は帽子を被りましょう。帽子を被れない場合、髪の毛をコンパクトに縛ると花粉が付きにくくなります。また、帰宅後疲れててもベッドへ直行は控えましょう。ベッドに入る前に必ずシャワーを浴び、髪の毛を始めて体についている花粉を落としましょう。
ステップ2:寝室に入る時の注意点
きちんと花粉を落としてから家に入っても、まだ安心はできません。
寝室に闇雲に入ると、翌朝に花粉症の症状に泣く羽目になります。また、寝室の換気方法にもコツがあります。室内に入る花粉の約60%は換気時の窓からなので、コツに則って行動をしましょう。
まずは床の花粉を取る
あなたが外出している間も、家の隙間から花粉はあなたの寝室に侵入します。
特に、部屋の換気ということで窓を開けたままにしていたり、そうでなくとも風の通りが良かったり、寝室に通気孔が付いていたり、換気扇と近い位置だったりすると、花粉はあなたの寝室に侵入します。
そのような空気に運ばれて侵入してきた花粉はどこへ行くのか。
多くは床に落ちます。なので、外出先から戻ってきたらまずは床を湿ったワイパーなどで静かに拭きましょう。歩き回ってしまうと床に落ちている花粉が舞ってしまい、吸い込む恐れもありますし、除去自体が困難になります。
製品:クイックルワイパー
価格:230円
【当製品の販売ページ】
寝室にテーブルや低めの本棚、テレビが置いてあったりする場合は、このようなハンディタイプの花粉取りを使って、花粉を取りましょう。
また、対策を徹底するのであれば、寝室にはものが少ない方が良いです。ぬいぐるみが大きかったり、ものが散乱していると花粉が紛れ込みやすいですし、花粉を取るのも一苦労です。もちろん、布団の上にも花粉は落ちます。布団の上に落ちる花粉への対策に関しては3章でご紹介します。
エアコンの使用は床の掃除を終えてから
3月頃の寒い時期だと寝室に暖房を入れて、部屋を暖めることもあると思います。
パナソニックによると通常のエアコンは外気を取り入れる構造ではないため、エアコン経由で花粉が寝室に流入することはありません。なので、ご心配なくご使用ください。
しかし、気をつけていただきたいのが、エアコンの風の力により、床、カーテン、その他寝室内のものに付着して静まっている花粉を拡散させて舞わせてしまう、ということです。花粉が舞うとその場で吸引することにもなりますが、舞った花粉が睡眠中に顔の付近に落ちて来ることで、起床時の辛い症状を起こすきっかけにもなります。
なので、くれぐれも寝室のエアコンを起動する前に、床・カーテンなどの花粉を一通り拭きましょう。特にエアコンの風が当たる箇所の花粉は念入りに取りましょう。
寝室の換気は早朝or深夜に
初歩的な話ですが、換気はタイミングを見計らい行いましょう。
花粉は午前10時頃から飛散を始めます。そして、お昼〜夕方にかけて飛散のピークを迎えます。なので、この時間帯には極力窓を開けないようにしましょう。
寝室の換気を行うなら、なるべく早朝や深夜に行うことをおすすめします。
窓にフィルターをつける【完璧を目指すなら】
どうしても日中に寝室の換気をしたい場合、早朝・深夜といえど窓から入り込む花粉を極力少なくしたい場合、網戸にフィルターを取り付けることをおすすめします。
製品:網戸用 花粉フィルター
価格:1,214円
【当製品の販売ページ】
網戸に貼るだけで花粉の侵入を約80%も減らすことができます。もちろん完全に花粉を防ぐことはできませんが、大きな効果が期待できます。
貼る前に網戸の冊子をきれいに水拭きしないと両面テープがなかなか上手くくっつかないので事前の掃除をしっかりしておきましょう。
ステップ3:布団・洗濯物へは細心の注意を払う
最後に寝床の対策です。この対策が疎かになると、寝起きの症状の克服は見込めません。
特に、寝具カバーは眠る時に顔に近いので最上級の注意を払う必要があります。
ベッドに入る前に花粉を取る
ステップ1と2の対策をやりきったとしても、花粉があなたの枕や布団に付いていることはあります。
おすすめはコロコロ粘着テープです。ベッド付近に用意しておき、ベッドに入る前に枕カバー、ベッドシーツ、布団カバーの顔に近い箇所の花粉を取るようにしましょう。
ここまで行えばあなたの睡眠環境からほとんど花粉を取り去ることができます。
寝具カバーもツルツル生地やプロテクターが理想【完璧を目指すなら】
花粉対策を徹底するなら、花粉対策に適した寝具カバーの選び方というものがあります。
まず、化学繊維のもこもこ・ふわふわ生地を避けることです。毛羽だった繊維だと花粉が絡みつきやすく、除去するのも大変です。できるだけ密度がしっかりしているツルツルの生地のカバーを使うことをおすすめします。また、布団・枕内部に花粉が潜り込まないプロテクタータイプの使用が効果的です。
製品:プロテクト・ア・ベッド 枕プロテクター
価格:2,200円
【購入ページはこちら】
自社製品で手前味噌ですが、こちらの枕プロテクターはツルツル生地なので簡単に付いた花粉を取れるだけでなく、裏にラミネート加工が施してあるため枕内部に花粉が潜り込んでいくことを防ぐことができます。
髪の毛から花粉を落としきれなかった時、通常の枕カバーを使っていると後処理が大変ですが、このような枕プロテクターを使っていれば枕自体に花粉が付くことを防止できますし、プロテクター上の花粉はさっと拭き取れるので安心です。
部屋干し・乾燥器の利用を徹底する
日常生活での対策レベルになりますが、寝具カバー、布団、洗濯物の屋外干しは止めましょう。乾燥器・部屋干しを徹底しましょう。
製品:物干しスタンド
価格:4,780円
【当製品の販売ページ】
このような屋内干し用スタンドを使うと部屋干しが捗ります。洋服などはこれでも良いと思いますが、寝具カバー類やタオルは乾燥器の使用をおすすめします。
というのも、換気扇や通気孔から入る花粉も一定数存在するからです。部屋干しをしていても花粉対策は完璧ではないのです。なので、より完全な花粉対策を目指す場合は、乾燥器のご使用をおすすめします。
どうしても布団を天日干ししたい時の裏技
花粉シーズンは約2ヶ月。布団を天日干しする習慣がある方にとって、2ヶ月の間ずっと布団を干せないのは非常に辛いと思います。寝室に湿気がたまりやすいとカビの発生も気になります。
製品:布団干し袋
価格:2,073円
【当製品の販売ページ】
そのような方におすすめなのが布団干し袋です。これを被せて掛敷布団を干すことで、花粉が付くことを避けられます。しかも、黒い生地で熱を吸収しやすい作りになっているため、しっかりと乾燥させられます。
また他にも、布団乾燥機を使い暖かい風を当てて屋内で乾燥させるのも一つの手です。
最後に
現状、花粉症の症状と共に目覚めていても、この3ステップに従い寝室の花粉対策を行っていただければ大きく目覚めを変えられます。
多少の手間はかかりますが、出来るだけ全ての対策を行いましょう。あなたの爽快な目覚めの一助になれば幸いです。
なお、以下のページでこれまで紹介してきた、数々の研究で実証された良質な睡眠のために「するべきこと」と「してはいけないこと」を網羅的にまとめています。美味しいところ(結論)だけをつまみ食いできる構成になっています。是非ご一読ください。
関連記事