【2025年版】ノンコイルマットレスの特徴と正しい選び方|人気おすすめ4選

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【2025年版】ノンコイルマットレスの特徴と正しい選び方|人気おすすめ4選

こんにちは、加賀照虎です。

近年、ノンコイルマットレスが人気ですね。

とはいえ、「人気だから言葉は知ってるけど、実際のところよく分からない」。そんな人が多いかと思います。

 

やはり人気となった背景にある使い勝手の良さやコストパフォーマンスの良さについては、絶対に知っておいて損は無いかと思います。せっかくマットレス選びをするなら、 ここの違いを知り尽くした上で納得のいく1枚を買いたいですよね。

ということで本日は、

  • コイルマットレスとの違い
  • ノンコイルマットレスの長所と短所
  • 評価と向き不向き
  • ノンコイルマットレスの選び方
  • おすすめのノンコイルマットレス4選

などについて解説していきます。

ぜひご参考にどうぞ。

(※ノンコイルマットレスがおすすめな理由について動画で解説しました)

※自分に合ったマットレスを選ぶ手順(型→素材→個別商品)と値段、体質、好み別におすすめできるマットレスについてこちらのページ「マットレスのおすすめ11選|専門家が教える自分に合うものを絞り込む手順」で徹底解説しています。ノンコイルなどの素材だけでなく加工や機能性などより網羅的にマットレス選びを進めたい方は是非ご参考にどうぞ。

1. ノンコイルマットレスとは

まずは定義から説明します。

結論、コイルスプリングが使用されていないウレタンフォームやファイバー素材などで構成されたマットレスが、ノンコイルマットレスです。

一般的に「軽量で扱いやすく、静音性が高い」「底付き感が出にくい」などのメリットがありますが、反面「通気性が低い」「ヘタリやすい」といったデメリットも見られます。

構造がシンプルなぶん、搬入や処分も簡単で、一人暮らしや狭い部屋にも適した寝具として人気を集めています。

種類 イメージ 体圧分散 反発弾性 横揺れ 通気性 お手入れ










高反発ウレタン
フォーム
high-resiilience-foam
ラテックス latex-foam
TPEポリマー TPE-polymer

一般ウレタン
フォーム
regular-foam
ファイバー air-fiber ×


低反発ウレタン
フォーム
memory-foam
繊維わた polyester-fiber




ハイブリッド 3-layers-hybrid-mattress - - - - -


ボンネルコイル bonnel-coil -
ポケットコイル pocket-coil -
※コイルスプリングマットレスの体圧分散性はコイルの上の詰めもの(ウレタンフォーム やわたなど)の量と品質により大きく左右され、単体での評価が不可能なため「 - 」としています。また、それぞれ加工・品質により△が◯になったり、◎が◯になることがあります。

つまり、以下の素材だけで作られるとノンコイルマットレスとなります。

  • 一般ウレタンフォーム
  • 高弾性(高反発)ウレタンフォーム
  • 低反発ウレタンフォーム
  • ファイバー
  • ラテックス

低反発か高反発かは関係ありません。

コイルスプリングが使用されているか否かがポイントです。

マットレスの歴史を振り返ると(といっても百数十年ほどですが)、元々はコイルスプリング製のものが主流でした。ところが、ここ数十年で、徐々にノンコイルマットレスが主流になってきています。

その背景として、ノンコイル素材の改良、廃棄問題、運賃高騰などがあります(後述)。

【前提の話】寝心地・耐久性はコイル・ノンコイルで大きく変わらない

大前提です。

コイルマットレスと言ってもコイルの上にはウレタンフォームなどの詰めものがあり、寝心地を大きく左右するのはこの部分です。

polyurethane-foams-on-the-coil-are-important
コイルの上の詰め物が寝心地を大きく左右する

そのため、「コイルだから寝心地が良い」とは言えません。

また、耐久性についても同様です。

へたりの多くの原因はマットレスの表面に近い部材の劣化です。ノンコイルマットレスならノンコイル素材のへたり、コイルマットレスならウレタンフォームのへたりです。つまり、コイルマットレスだから特別に耐久性が高いとは言い切れないのです。

なお、耐久性を理解するにはウレタンフォームの密度と、コイルスプリングの線材の品質がカギになります。

ウレタン密度(kg/㎥) 耐久性の評価
高反発 低反発
20D以下 30D以下
  • 数ヶ月~1年程度の耐用年数。
  • 1万円をきる安価なマットレスに使用される。
25D前後 35D前後
  • 3~5年程度の耐用年数。
  • リーズナブルなマットレスに使用される。
30D前後 40D前後
  • 5~8年程度の耐用年数。
  • 国内・海外ブランドの有名マットレスに使用される。
40D以上 50D以上
  • 8年以上の耐用年数。
  • 高価で高品質なマットレスに使用される。
線材の種類 炭素保有量値 耐用年数の目安
ピアノ線 SWRS 77~92 10年前後
硬鋼線 SWRH 82
72~77 6~7年前後
62~67 3~4年前後

この寝心地や密度、線材の品質などについては下記ページで詳しく説明しています。

深掘りしたいはご参考にどうぞ。

関連記事:【失敗しないマットレスの選び方】硬さ、厚さ、密度、線材を吟味

1-1. ノンコイルマットレスの長所(メリット)

それでは次に、コイル・ノンコイルの比較をします。

使い勝手が大きく変わります。

あなたに合うほうはどちらか考えながらお読みください。

ノンコイルマットレス コイルマットレス
イメージ 3-layers-hybrid-mattress pocket-coil
厚み 10~20cm前後 20~35cm前後
重量 7~15kg前後 20~30kg前後
寝心地 - -
通気性
耐久性
揺れ&音
取扱い
廃棄
クリーニング ×
価格

揺れやきしみ音が少ない

寝心地に関係する点です。

コイルのように横揺れしたり、ギシギシきしみ音がしません(高反発ファイバーはやや例外)。敏感な人には揺れやきしみ音がないのは嬉しい点です。

軽くて取り扱いやすい

重量が全然違います。

そのため、扱いやすさも段違いです。

ノンコイル コイル
シングル 7~15kg前後 20~30kg前後
クイーン 11~24kg前後 32~48kg前後

想像してみてください。

搬入、設置、毎週のお手入れ、ローテーション、廃棄などの際に、30kg前後もあるコイルマットレスを持ち上げることを。

かなり大変です。

廃棄がかんたん

マットレスは大物家具ですので基本的には粗大ゴミとして捨てるしかありません。

しかし、ノンコイルマットレスは、分解すれば家庭ゴミとして捨てられます。

  • 側生地:資源ごみ
  • ファスナー:燃えないゴミ
  • ウレタン:燃えないゴミ
  • ラテックス:燃えないゴミ
    (※地域により詳細は異なりますが、名古屋なら上記のようになります。)

しかし、コイルスプリングマットレスは粗大ゴミとして捨てなければなりません。

大きく重たいので搬出作業もかなり大変です。引取業者に依頼すれば1万数千円で回収してもらえますが、「そのような費用はなるべくかけたくない」「人を極力家に入れたくない」とお考えでしたらノンコイルマットレスのほうが合っていると考えられます。

※なお、コイルマットレスは廃棄業者にとっても回収・廃棄エネルギーの負担が大きいです。コイル、詰め物、不織布などの部材を分けるだけでも一苦労です。そのため、環境意識の高いヨーロッパではメタルフリーのノンコイルマットレスが支持されているのです。

三つ折りの床置きからベッドマットレスまで

ノンコイルマットレスは種類が豊富です。

折りたたみができて敷布団のように扱えるものから、厚みがあってベッドの上でゆったりと使えるものまであります。

比較的安価

コイルマットレスはノンコイルに比べて割高になります。

その理由は以下の3つです。

  • 部材が多い
  • 大きくて重い
  • 圧縮梱包(ほぼ)されない

こういった背景から、ノンコイルマットレスは寝心地の割にリーズナブルで、コストパフォーマンスが良くなるのです。

特に、2010年代から国内運賃が高騰し始めたため、大きなサイズのコイルマットレスは送料だけで2万円前後の大きな負担がかかるようになってしまいました。個人的にこれはノンコイルマットレスの普及の強い後押しになったと考えています。

delivery-cost-in-japan
運賃表(引用:佐川急便)大きなマットレスの送料は高い...

例えば、ノンコイルマットレスで7年前後使える5万円くらいの寝心地のものでしたら、コイルマットレスでは8万円前後になります。

そしてその上に、(お住まいの地域や処分方法にもよりますが)送料や廃棄料が2万円かかることになるので、どうしても割高感が出てきます。

1-2. ノンコイルマットレスの短所(デメリット)

通気性がやや劣る

コイルマットレスは内部の通気性が高いです。

そのため、ノンコイルマットレスよりも湿気・カビの問題は発生しづらいです。

ダニ・カビ繁殖三大原因 発生源
温度 temperature
  • 人の体温
  • 気候
湿度 humidity
  • 寝汗
  • 気候
  • 結露
エサ foods
  • 剥がれ落ちた皮膚
  • フケ
  • 皮脂

とはいえ、何もしなくていいという意味ではありません。

詰め物にわたが使用されているため、ダニやカビが繁殖しやすいからです。

そのため、通気性は高めではあるものの、対策やお手入れなどはノンコイルマットレスと同じようにしなくてならないと覚えておきましょう(そしてそのお手入れはコイルマットレスのほうが大変)。

耐久性が短めの傾向がある

高品質なものに限れば、コイルマットレスのほうが耐久性が高いです。

とはいえ、先に伝えたように、個別の商品としては品質によりけりです。耐久性を重視されるなら、詰め物の密度、コイル線材の品質などを吟味しましょう。

クリーニング不可能

コイルマットレスのみクリーニング可能です。

ノンコイルマットレスは洗浄クリーニングが出来ないため、汚れのせいで致命的に寿命を短くしてしまうことがあります。

コイルマットレスであれば業者に依頼して高温スチームなどでキレイにしてもらうことが可能です。1.5万円ほどかかり、若干寝心地が悪化しますが、出来るに越したことはないかと思います。

クリーニング費用相場 マットレスサイズ
0.8万円~1.2万円 シングル(100cm幅)
0.9万円~1.5万円 セミダブル(120cm幅)
1.0万円~1.7万円 ダブル(140cm幅)
1.1万円~2.0万円 クイーン・キング(160cm幅以上)

とはいえ、マットレスの上に敷きパッドやプロテクターを敷いておけば、クリーニングをしなければならない状況は避けられます。

このようなものをきちんと併用するなら大した長所・短所でもなくなります。

敷きパッド ベッドパッド ベッドシーツ トッパー プロテクター
画像 shiki-pad1 bed-pad1 bed-sheet1 mattress-topper1 mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み 1~2cm前後 3~4cm前後 5mm前後 3~5cm 5mm前後
温湿度調整 ×
汚れ防止
洗濯 ×
体圧分散性 × ×

1-3. 厚みの違いで住み心地が変わる

  • コイルマットレス:20~35cm前後
  • ノンコイルマットレス:10~20cm前後

微妙な差に感じられると思いますが、これによりベッド選び、部屋のコーディネート、住み心地などが変わってきます。

低い 標準 高め 高い
画像 bed-lower
目安 ~30cm 35~45cm 50~60cm 90cm~
開放感 ×
出入り
ホコリ
転落
収納
安定性
寝具制限

ベッドの高さ一つで部屋は大きく変わります。

例えば、もしあなたが高さ30cm以下のローベッドで「部屋のイメージを軽くしたい」と考えていたり、ロフトベッドで「スペースを有効活用したい」「収納性を高めたい」とお考えでしたら、必然的にノンコイルマットレスを選ぶことになります。

low-bed

loft-bed

反対に、コイルマットレスを選ぶならある程度の高さのあるベッドフレームでないと見栄えが悪くなりますので、ベッド高は50cm以上になってきます。

そうすると部屋が広くないと圧迫感が出てきますので、部屋の広さも勘案しなければならなくなります。という観点からも、コイルにするかノンコイルにするか考えるようにしましょう。

1-4. ノンコイルマットレスの評価と向き不向き

コイルとノンコイル、これは「どちらがおすすめか」ではなく「どちらがあなたに合っているか」ということをベースに考えるようにしてください。

参考までに下記のような向き不向きになります。

  • ノンコイルマットレス:予算を抑えたい。コイルのある寝心地を好まない。部屋を軽めにコーディネートしたい。ロフトベッドを使いたい。手軽に扱える軽いものが良い。折りたたみ仕様がいい。
  • コイルマットレス:予算が潤沢にある。コイルの弾力性のある寝心地が好み。厚さが気にならないくらい部屋が広い。重くても気にならない。

2. ノンコイルマットレスの選び方

ノンコイルマットレスはあなたに合いそうですか?

とはいえ、ノンコイルマットレスにもさまざまな種類があります。

まずは「ノンコイルマットレスとは何か」を正しく理解したうえで、自分に合うものを選びましょう。特に腰痛に悩む方や床に敷いて使いたい方には、適した素材や厚さが異なるため注意が必要です。

素材、硬さ、厚さなどによって寝心地や体圧分散性、通気性、さらには寿命やメンテナンス性にも違いがあります。

また、「軽量で扱いやすい」というメリットがある一方で、「へたりやすい」「底付き感がある」などのデメリットも存在します。

用途や体格、寝姿勢、そして何より毎日の睡眠環境にあわせて、最適なノンコイルマットレスを比較・検討することがおすすめです。

2-1. 自分に合う素材のものを選ぶこと

まずは素材からです。

寝心地や使用感がもっとも変わるところです。

種類 イメージ 体圧分散 反発弾性 横揺れ 通気性 お手入れ










高反発ウレタン
フォーム
high-resiilience-foam
ラテックス latex-foam
TPEポリマー TPE-polymer

一般ウレタン
フォーム
regular-foam
ファイバー air-fiber ×


低反発ウレタン
フォーム
memory-foam
繊維わた polyester-fiber




ハイブリッド 3-layers-hybrid-mattress - - - - -


ボンネルコイル bonnel-coil -
ポケットコイル pocket-coil -
※コイルスプリングマットレスの体圧分散性はコイルの上の詰めもの(ウレタンフォーム やわたなど)の量と品質により大きく左右され、単体での評価が不可能なため「 - 」としています。また、それぞれ加工・品質により△が◯になったり、◎が◯になることがあります。

高反発ウレタンフォーム

  • ふつうからやや硬めの硬さで弾力性はそこそこ
  • 寝心地はそこそこ快適
  • 安価のためコストパフォーマンスが高い
  • 予算が限られる方にイチオシ
  • 表面がフラットだとやや硬すぎたり通気性が悪くなるため、プロファイル加工などが施されたものがおすすめ
二層構造 凸凹プロファイル 7ゾーンプロファイル
2-layers-surface profile-surface 7-zones-profile-surface
波型カット デクビトスカット ピンホール加工
horizon-cut-surface decubitus-cut-surface pin-hole

高弾性ウレタンフォーム

  • ふつうからやや柔らかめの硬さで高い弾力性があります
  • 高反発ウレタンフォームの上位互換のような寝心地
  • その分、値段はやや高め
  • 通気性は同じく悪いため、表面加工がされているものがおすすめ
  • 寝心地にこだわりがある方にイチオシ

ラテックス

  • やや柔らかめで高い弾力性があります
  • 弾力性が高くて素晴らしい寝心地
  • 重くて扱いづらいのでベッドの上で利用しましょう
  • 天然素材のため高価
  • エコ意識から選ばれるなら合成ではなく天然100%のものがおすすめ
種類 天然ゴム保有量 耐久性  ニオイ  価格 
合成ラテックス 80%未満
天然ラテックス 80~99%
天然ラテックス100% 100%

低反発ウレタンフォーム

  • ふつうからやや柔らかめの硬さで弾力性は少なめ
  • 体圧分散性は最高
  • 寝返りはしづらい
  • 通気性が低く蒸れやすい
  • 二層構造などで表面に薄く使われているものがおすすめ

高反発ファイバー

  • やや硬めから硬めの硬さでそこそこの弾力性
  • 通気性はピカイチ
  • 丸洗いできる
  • 暑がりや衛生面重視の方におすすめ
  • 3Dメッシュのような通気性が高い側生地のものがおすすめ

types-of-fabrics

2-2. 硬さ選びの考え方は体重×寝方×好み

あなたに合う硬さ選びのコツがあります。

それは、体重、寝方、好み(慣れ)を掛け合わせることです。

体重によって変わる適切な硬さ

まず体重(体型)です。

肉付きがいい方は硬めが合いやすく、痩せている方は柔らかめが合いやすいです。

体型 BMI値 寝心地の相性
太め human-body-big-and-fat 25以上
  • 体が沈み込みやすい
  • 硬めのほうが合いやすい
ふつう human-body-middle 18.5〜25未満
  • 体型による調整の必要なし
細め human-body-slim-and-light 185未満
  • 脂肪や筋肉が少なく圧迫を感じやすい
  • やや柔らかめのほうが合いやすい

寝方によって変わる適切な硬さ

次に、寝方です。

仰向けだとふつうから硬めが合いやすく、横向きだとふつうから柔らかめが合いやすいです。

仰向け 横向き
イメージ sleep-on-the-back2 side-sleep
体の湾曲 浅い 深い
接地面積 広い 狭い
硬さ相性 普通~硬め 普通~柔らかめ

好みによって変わる適切な硬さ

好み(慣れ)も影響します。

硬めの寝心地に慣れている人は硬めが合いやすく、柔らかめの寝心地に慣れた人は柔らかめの寝心地が合いやすいです。

硬さ選びの実例

上記の3点を掛け合わせましょう。

そうするとあなたにとって適切な硬さがわかります。

例えば、体格は細めで、基本的に仰向けで寝て、今までふつうくらいの硬さのマットレスを使っていたなら、ふつうからやや柔らかめのマットレスが合いやすい、と絞り込めます。

2-3. 厚さの選び方

厚さも適切でなければいけません。

必要最低限の厚さがあること

まず第一に、薄すぎはいけません。

マットレスが薄すぎると腰が床の硬さを感じてしまうことになります。これを底つき感が出るといいます。

底つき感のイメージ
仰向け
横向き

必要最低限以上の厚さが必須です。

体重をもとに最低限以上の厚さのものを選びましょう。

使用者の体重 必要最低限の厚さ
ウレタンフォーム ファイバー
30kg 5cm 3cm
60kg 7cm 5cm
80kg 10cm 7cm
100kg 13cm 10cm

ベッドが高すぎない厚さであること

マットレスが分厚いのも問題です。

ベッドが高くなりすぎると使用感が悪くなったり、部屋に圧迫感が出てきます。

低い 標準 高め 高い
画像 bed-lower
目安 ~30cm 35~45cm 50~60cm 90cm~
開放感 ×
出入り
ホコリ
転落
収納
安定性
寝具制限

例えば、高さが40cmあるチェストベッドに厚さが20cmもあるマットレスを置いてしまうと、ベッドの高さが60cmになってしまい使い勝手が悪くなります。

この場合、マットレスの厚さは10cm前後に抑えておくことをおすすめします。

2-4. 通気性についての考え方

湿気・通気性が気になるなら高反発ファイバー

  • 海沿いなどの高湿地帯に住んでいる
  • ダニやカビが繁殖しやすい
  • 火照りや蒸れやすさを解消したい

などを気にされているなら、高反発ファイバー素材のマットレスがおすすめです。通気性においてはピカイチです。

ダニ・カビ繁殖三大原因 発生源
温度 temperature
  • 人の体温
  • 気候
湿度 humidity
  • 寝汗
  • 気候
  • 結露
エサ foods
  • 剥がれ落ちた皮膚
  • フケ
  • 皮脂

対策できれば通気性の問題は少なくなる

とはいえ、湿気問題は対策でどうにかなります。

  • 敷きっぱなしにしない
  • 週に2~3回マットレスを壁に立てかける
  • 敷きパッドなどを併用する
  • 除湿シートを下に敷く
敷きパッド ベッドパッド ベッドシーツ トッパー プロテクター
画像 shiki-pad1 bed-pad1 bed-sheet1 mattress-topper1 mattress-protector1
役割
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • マットレスの汚れ防止
  • 肌触りの改善
  • 温湿度の調整
  • おしゃれ
  • 体圧分散改善
  • マットレスの
    汚れ防止
厚み 1~2cm前後 3~4cm前後 5mm前後 3~5cm 5mm前後
温湿度調整 ×
汚れ防止
洗濯 ×
体圧分散性 × ×

これらの対策で十分です。

高湿度環境でなければこれらの対策ができていればまず湿気問題は起きません(対策が面倒ということであれば高反発ファイバー素材のマットレスが良いでしょう)。

2-5. 耐久性(寿命)についての考え方

選び方と使い方が問われるところです。ノンコイルマットレスを選ぶ際は、素材の密度も重要な判断基準です。

一般的に、高密度のウレタンやラテックス素材は耐久性が高く、長期間使ってもへたりにくいため、マットレスの寿命を延ばすポイントになります。一方で、密度が低くスカスカな素材は、体をしっかり支えられずに早期にへたってしまい、腰痛や底付き感の原因になることもあります。

体圧分散性や反発力といった機能性も密度と関係してくるため、「ノンコイルマットレスとは軽いけれどしっかり支えるもの」という観点からも、密度の数値(D値)やN値の確認は忘れずに行いましょう。

素材の密度

マットレスの素材の密度を比較検討しましょう。

しっかりした高密度のものは長持ちしますが、スカスカの低密度のものはへたりやすいです。

密度(kg/㎥) 耐久性の評価
高反発ウレタン 低反発ウレタン 高反発ファイバー
20D以下 30D以下 35D以下
  • 数ヶ月~1年程度の耐用年数
  • 1万円をきる安価なマットレス向け
25D前後 35D前後 45D前後
  • 3~5年程度の耐用年数。
  • リーズナブルなマットレス向け
30D前後 40D前後 55D前後
  • 5~8年程度の耐用年数。
  • 国内・海外ブランドの有名マットレス向け
40D以上 50D以上 65D以上
  • 8年以上の耐用年数。
  • 高価で高品質なマットレス向け

使用環境

耐用年数通りマットレスが使えないこともあります。

その大きな原因が、使用環境です。

特に、ウレタンフォームは湿気の強い環境だとヘタリやすくなります。また、大きな汚れで一発処分になることもありますよね。そのため、マットレスはパッドなどで保護しながら使うようにしましょう。

3. おすすめノンコイルマットレス4選

最後に、自社製品もあり手前味噌ですが、おすすめのノンコイルマットレスを4つ紹介します。それぞれの素材には、寝心地や耐久性、価格帯などの違いがあります。

特に「腰痛に悩む方」や「寝返りがしづらい方」には、体圧分散性が高く反発力に優れた素材が適しています。ここでは、ウレタン・ファイバー・ラテックスという3つの代表的なノンコイルマットレス素材を比較しながら、快眠タイムズが特にオススメするノンコイルマットレスもご紹介いたします。

3-1. 床置き利用向けのマットレス

エコラテエリート 三つ折りマットレス

エコラテ エリート 三つ折りマットレス
エコラテ エリート 三つ折りマットレス
型・種類 ノンコイル薄型/高反発ウレタンフォームマットレス
厚み 10cm
硬さ ふつう~やや硬め
送料 無料
品質保証 3年
トライアル 60日
サイズ・重量 シングル: 98×195×10cm・約7kg、セミダブル: 118×195×10cm・約8kg、ダブル: 138×195×10cm・約9kg、クイーン: 158×195×10cm・約10kg
価格 シングル: 19,990円、セミダブル: 22,990円、ダブル: 26,990円、クイーン: 29,990円
リンク 商品ページ

体圧分散性

反発弾性

通気性

吸放湿性

お手入れ

高反発のウレタンフォームに凸凹プロファイル加工をしたマットレスです。

低価格マットレスをお探しの方におすすめです。快適な寝心地でかなりのコストパフォーマンスを感じていただけます。また、三つ折りなので床置きで手軽に使えます。

ブレスエアー®︎ ネムリエPremier

ブレスエアー®︎ ネムリエPremier
ブレスエアー®︎ ネムリエPremier
型・種類 ノンコイル薄型/高反発ファイバーマットレス
厚み 10cm
硬さ 極柔~極硬から選択可能
送料 無料
品質保証 30日
トライアル なし
サイズ・重量 ナローシングル: 68×195×10cm・約5.7kg、シングル: 95×195×10cm・約8.1kg、セミダブル: 117×195×10cm・約9.5kg、ダブル: 135×195×10cm・約11.5kg
価格 ナローシングル: 41,800円、シングル: 49,500円、セミダブル: 60,500円、ダブル: 71,500円
リンク 商品ページ

体圧分散性

反発弾性

通気性

吸放湿性

お手入れ

ファイバー素材に3Dメッシュ生地を使用したマットレスです。

湿気などが気になり通気性を重視する方におすすめです。生地も中材も丸洗いできますので、衛生面を大切にされる方にもおすすめです。面で支える寝心地ですが、硬さ調整可能です。

3-2. ベッド利用向けのマットレス

エコラテエリート 一枚ものマットレス

エコラテ エリート マットレス
エコラテエリート 一枚ものマットレス
型・種類 ノンコイルベッド/高反発ウレタンフォームマットレス
厚み 14cm
硬さ ふつう~やや硬め
送料 無料
品質保証 3年
トライアル 60日
サイズ・重量 シングル: 98×195×14cm・約9.5kg、セミダブル: 118×195×14cm・約11kg、ダブル: 138×195×14cm・約12.5kg、クイーン: 158×195×14cm・約14kg
価格 シングル: 23,990円、セミダブル: 26,990円、ダブル: 29,990円、クイーン: 32,990円
リンク 商品ページ

体圧分散性

反発弾性

通気性

吸放湿性

お手入れ

一つ目と同じブランドのベッドマットレスです。限られた予算の中でそこそこ快適なものをお探しの方におすすめです。厚さが14cmありますので、体格の良い方でもしっかりサポートできます。

快眠タイムズマットレス3.0【イチオシ】

kaimin-times-oasis-mattress2
快眠タイムズマットレス3.0
型・種類 ノンコイルベッド/ハイブリッドマットレス
厚み 20cm
硬さ ふつう
送料 無料
品質保証 5年
トライアル 100日
サイズ・重量 シングル: 98×195×20cm・約15kg、セミダブル: 118×195×20cm・約18kg、ダブル: 138×195×20cm・約21kg、クイーン: 158×195×20cm・約25kg、キング: 約幅178×長さ195×厚さ20cm、約28kg
価格 シングル: 55,000円、セミダブル: 65,000円、ダブル: 75,000円、クイーン: 85,000円、キング: 95,000円
リンク 商品ページ

体圧分散性

反発弾性

通気性

吸放湿性

お手入れ

もちもちなのにしっかりした三層構造のウレタンフォームで、雲の上のような無重量感覚の寝心地のベッドマットレスです。

背中と腰のくびれへピタッとフィットしつつも、寝返りが楽にできる反発力。寝心地の概念が変わってしまうほどです。ただ、柔らかい寝心地やガチガチに硬い寝心地が好みの人には不向きです。

最後に

ノンコイルマットレスについて深く理解する一助になっていれば幸いです。

よくあるご質問

Q1. ノンコイルマットレスとは何ですか?

A. 金属バネ(スプリング)を一切使っていないマットレスのことで、ウレタンフォームやラテックスなどの素材のみで構成されます。

Q2. ノンコイルマットレスは腰痛に良いですか?

A. 高反発や体圧分散性の高い素材を選べば、腰の沈み込みを抑え、腰痛対策として有効です。

Q3. ノンコイルマットレスは床に敷いて使えますか?

A. はい。三つ折りタイプなどは床置き使用を想定して作られており、スペースや用途に応じて柔軟に使用できます。

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