シーツ

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冷感で熱帯夜を制す!夏用ひんやりシーツの素材別比較

暑い夏の夜、どうにか涼しくして眠りたいとお考えではないでしょうか。

ひんやりシーツを使ってみようにも、様々な素材の製品がありどれが良いのか分かりづらいと思います。実際、各素材とも一長一短なので、向き不向きがあります。

そこで本日は、「ひんやりシーツ素材の素材別比較」をご紹介します。

※ひんやりジェルパッドについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。ジェル系をお探しの方はご一読ください。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 素材別ひんやり度と特徴

モノに触れた時にひんやりするかどうかは、そのモノの熱伝導率に関わっています。

熱伝導率が高ければ高いほど熱があなたからモノへと移動する(奪われる)ため、ひんやり冷たく感じられます(いわゆる接触冷感)。例えば、鉄や石は触るととても冷たいですが、これは熱伝導率が非常に高いからです。

代表的な繊維の熱伝導率は主に、以下のようになっています。

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とはいえ、涼しく眠るためには熱伝導率が全てではなく、他にも色々と勘案しなければならない要素があります。

例えば、通気性であったり、汗の吸い取り(吸水性・吸湿性)です。

※1ひんやり素材には通気性、吸水性、吸湿性が必要

ひんやりシーツの購入でよくある失敗例が「使い始めた最初の数分はひんやりするが、次第に熱がたまってきて蒸れてくる」といったものです。

これは多くの場合、シーツの生地に通気性、吸水性、吸湿性がないために起こります。そのため、これらの性質が劣る繊維(主にポリエステルなどの化学繊維)の場合、他の繊維と混紡したり構造に工夫をしたり弱点を補った上で製品にされます。(詳細は後述)

※2ひんやり素材に過度な期待はしてはいけない

また、ひんやり製品に対してあまり過度な期待はせず、あくまで「接触」冷感だと認識しましょう。

しかし、通気性、吸水性、吸湿性に優れるものであれば、その接触時の冷感が長続きして爽やかに眠れる、とお考えください。

綿(コットン)

綿素材も繊維としては熱伝導率は高い方ですが、ひんやり感は多少程度です。

しかし、綿繊維でもキシリトール加工してあるものや鉱石が塗り込んであるものだと、熱伝導率が高まるので納得できる程度の冷たさを感じられます。

そしてもちろん、綿素材は吸水性・吸湿性に優れるので爽やかにお使いいただけます。

麻(リネン、ラミー、ヘンプなど)

麻は天然繊維の中でも特に熱伝導率に優れています。また、繊維の構造から通気性、吸水性、吸湿性も高いので天然のひんやりシーツだとも言われています。

とはいえ、素材の品質が確かなものでないと肌感がごわごわしたり、ちくちくしたりして快適に眠れないことがあります。リネン、ラミー、ヘンプが代表的ですが、リネンが麻の中では最も柔らかな使用感です。詳細はこちらの記事でご紹介しているのでご一読ください。

再生繊維(レーヨン、テンセル®、リヨセル)

木材・植物から繊維素(セルロース)を取り出して作られた再生繊維達です。

化学繊維だけあり表面がつるっとなめらかで熱伝導率も高いです。また、植物由来ということもあり吸水性、吸湿性にも優れています。

テンセル®・リヨセル素材100%は若干のひんやり感があり、肌当たりも良くお使いいただけます。レーヨンはポリエステルなどと組み合わせて使われることが多いです。

化学繊維(ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン)

ひんやり感はありますが吸水性、吸湿性がないため、これらの素材が100%のシーツは汗で蒸れやすいです。

少なくともレーヨンや綿と混紡してある生地のもの、もしくは、分類としては敷きパッドになりますが3Dメッシュの通気性が良い構造のものを選びましょう。


2. おすすめのひんやりシーツ

それでは具体的にひんやり感が見込めるシーツをご紹介します。

綿100%生地+除湿加工

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除湿・消臭敷きパッド

製品:快眠タイムズ 除湿・消臭敷きパッド
価格:5,980円
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コーミング加工をした高品質な綿100%の敷きパッドです。お菓子の袋の中によく入っている除湿剤のシリカゲルを中材に詰めているため寝汗をとてもよく吸収します。熱帯夜でもカラッと爽やかに眠れます。また、シリカゲルには消臭効果もあるので、汗臭、加齢臭、タバコ臭などもスッキリ除去します。

麻素材

天然素材にこだわる方におすすめなのが麻です。ポリエチレンなどのようなあからさまな冷感はありませんが、ひんやり感に持続性がありさらっとした使用感です。

リネンシーツ
リネンシーツ

製品:リネン100%シーツ
価格:4,060円
【当製品の販売ページ】

フラットタイプのリネンシーツです。リネンはラミーやヘンプ素材よりも肌当たりが柔らかいです。この商品は厚手に仕上げられているので、アイロンをパリッと掛けてしっかり目の使用感が好みの方におすすめです。もちろん、使用に応じて馴染んでいくのも様子も楽しめます。

麻×テンセル

肌が敏感な方は麻素材には多少抵抗があるかもしれません。その場合におすすめなのが、麻と他素材のミックス生地です。

リネン60%テンセル40%シーツ
リネン60%テンセル40%シーツ

製品:リネン60%テンセル40%シーツ
価格:6,296円
【当製品の販売ページ】(※販売終了の模様ですが参考のために載せておきます)

テンセルが40%も混紡されているので、麻特有の肌当たりは大分軽減されて、柔らかくでなめらかになっています。なかなか見ない組み合わせですが肌感、吸水性、吸汗性のバランスが良いです。若干のひんやり感も期待できます。

ポリエステル3Dメッシュ

触った時の冷たさ重視で考えるならば、ポリエチレン素材が一番相応しいです。シーツというよりは敷きパッドタイプになりますが、3D構造のポリエチレン素材は冷たさも通気性もあるので蒸れてくることは少ないです。むしろ、一般的な布地の蒸れやすさの観点からあまりおすすめできません。

アイス眠EX敷きパッド
アイス眠EX敷きパッド

製品:[表面] ポリエチレン70%、ポリエステル20%、ナイロン10% [中心部] ポリエステル100% [裏面] ポリエステル95%、ナイロン5% 敷きパッド
価格:12,874円
【当製品の販売ページ】

ポリエチレン繊維が70%も使用されているのでひんやり感は申し分ないです。素材自体の吸水性・吸湿性はありませんが、3Dメッシュ構造なので通気性があり蒸れにくい使用感になっています。もちろん、メッシュなので表面の肌触りは凸凹としています。


最後に

ご紹介の内容であなたが熱帯夜を快適に乗り越えられれば幸いです。

また、こちらのページ『布団カバー・ベッドシーツを上手に選ぶ/扱うための体系的知識』で繊維の特徴やシーツの形状、サイズ感、敷く順番、洗濯方法、お手入れのコツなどをお伝えしているので併せてご参考にしてください。

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