
イエダニ被害は昔に比べればかなり減りました。
とはいえ、昔ながらの住宅や、飲食店などのある市街地では、ネズミが生きやすい環境であるため、少ないながらもイエダニ被害はなくなっていません。
また、イエダニは吸血性であるため、布団に多くみられるツメダニよりも被害は深刻です。
そこで本日は「イエダニに刺されたときの症状と駆除方法まとめ」をご紹介します。
【注意】布団に発生するダニの退治方法については、こちらページ『手軽で効果抜群!布団の正しいダニ退治方法』をご参照ください。 |
1. イエダニに刺されときの症状
実のところ、イエダニは人を刺すのではなく、吸血をするのです。
そのため、ツメダニに刺されるよりもかゆみは酷くなります。
また、場合によっては、皮膚炎などの感染症を起こすこともあります。
市販薬を塗るだけでは、炎症を完全に抑えることは困難なので、病院で専門医に診てもらうことをおすすめします。
1−1. イエダニ?チリダニ?サイズと色でチェック
とはいえ、自分が見ているダニが本当にイエダニなのか、はたまた他のダニなのか分からないと思います。
家庭で発生することの多い、チリダニやイエダニと比較するとわかりやすいです。
イエダニは大きければ1mmほどのサイズに達するので、ギリギリ肉眼で見ることも可能です。
そして、薄い赤茶色ベースに茶色の縞模様の色が特徴的です。
詳細な姿が確認したい方は、イエダニの学名(Ornithonyssus bacoti)で画像検索をしてご確認ください(閲覧要注意)。
1−2. イエダニが発生する場所と時期とは
ネズミに寄生して生きるイエダニは、ネズミの住処に巣を作りそこで生活をします。
そして、繁殖時期は、空気が湿っぽくなる6~9月にかけてです。
イエダニもトリサシダニも巣で待機していることが多いので、家のそばにネズミの巣があると小ネズミが巣だった後に被害を受ける(年5~6回)し、、、
(引用:ダニのはなし 島野智之 高久元 編)
よく誤解がありますが、イエダニは好き好んで人を吸血しているわけではありません。
基本的には、夜間、ネズミを吸血して生きているのです。人を吸血するのはたまたまの、偶発的なことなのです。
1−3. イエダニの駆除方法
イエダニを駆除するなら以下の2通りです。
- 天井裏を燻煙剤で一掃
- ネズミの住処の退治
ネズミは天井裏を住処とすることが多いので、バルサンなどの燻煙剤でネズミを追い払いつつ、イエダニを退治することができます。
また、天井裏以外に、特定の箇所にネズミが巣を作っているのなら、その住処ごと退治しましょう。
ネズミを追い払うことができれば、イエダニも徐々にいなくなると考えられます。
最後に
イエダニ被害の症状から退治の方法までご理解いただけていれば幸いです。