
こんにちは、加賀照虎です。
もしあなたが「折りたたみマットレスを買ってみようかな」と考えているのなら、
- 日中ソファとして使うか否か
- コンパクト性はどれくらい重視しているか
- ベッドの上で使うのか、床に直置きするのか
などの点についても考えましたでしょうか。
あなたがこれらの点についてどのように考えているかによって、どのような折りたたみマットレスが適切なのかが変わってきます。
誤った選び方をしてしまうと、使用感に不満が出てくることは否めません。
そこで本日は「5種類の折りたたみマットレスの特徴、おすすめの選び方」についてご紹介します。
Contents
1. 5種類の折りたたみマットレスの特徴
まず最初に、ひとくちに折りたたみマットレスと言っても、以下の5つの種類があることはご存知でしたでしょうか?
- 2つ折りマットレス
- 3つ折りマットレス
- 4つ折りマットレス(均一型)
- 4つ折りマットレス(ソファ型)
- 5つ折りマットレス
それぞれ使い勝手が異なってくるので、あなたに合うものはどれかそれぞれ比較していきましょう。
特に、4つ折りマットレスはモノのよって折り目の位置が違い、使い勝手がかなりかなり変わるので要注意です。
1−1. 2つ折りマットレスの特徴

メリット:折りたたみベッドの上で使いやすい。
デメリット:あまりコンパクトにならないため収納はしにくい。折り目が腰にあたることも。
折りたたみベッドの上にマットレスを乗せたまま折ることができるように設計されたマットレスです。
薄めのトッパーならまだしも、マットレスを乗せたまま折りたたみベッドを折ることはできませんが、2つ折りマットレスならそれが可能になります。

折りたたみベッドの上で使うなら、2つ折りマットレスが断然おすすめです。
しかし、折りたたみベッドの上で使うには有用ですが、押し入れにしまうことを想定しているのならおすすめできません。
というのも単純に、あまりコンパクトにならず収納しにくいためです。
また、人によっては「マットレスの折り目がちょうど腰の位置にあたるからなんか落ち着かない」と感じられることがある点、ご留意ください。

1−2. 3つ折りマットレスの特徴

メリット:収納しやすい。ソファとして使えなくはない。
デメリット:折りたたみベッドの上では使いづらい。
敷布団のように押し入れから出し入れしやすいように収納性を考えて設計されたマットレスです。
一般的なシングルサイズの3つ折りマットレス(100×200×8cm)だと、折りたたんだときのサイズが100×66×24cmととてもコンパクトになるので、押し入れからの出し入れがとても手軽です。
このサイズだと重量が6kg前後になるので、重さもそこまで気になりません。
また、3つ折りマットレスは、床置きソファとしても使うことができます。

とはいえ、マットレスは寝るために設計されており、座り心地は二の次です。
そのため、一般的なソファよりも柔らかく沈み込みのある座り心地になるので、人によって好みが別れるかもしれません。
マットレスの折り目は背中と脚の下にきますが、折り目が気になるという意見は少ないです。
1−3. 4つ折りマットレス(均一型)

メリット:折りたたみベッドで使える。収納しやすい。
デメリット:折り目が腰にあたることも。
2つ折りマットレスと3つ折りマットレスの両方の特性を合わせ持つのが、折り目が均一の距離にある4つ折りマットレスです。
マットレスの真ん中に折り目があることによって、折りたたみベッドの上で使うのに向いている上に、折り目がたくさんあるのでさらにコンパクトにして押し入れに収納することが可能です。
一般的なシングルサイズの4つ折りマットレス(100×200×8cm)だと、折りたたんだときのサイズが100×50×32cmになります。
ただ、折り目が真ん中にあることによって、寝心地に違和感を覚えるかもしれないデメリットも共通です。
1−4. 4つ折りソファマットレス(ソファ型)

メリット:収納しやすい。ソファとして使える。
デメリット:折りたたみベッドでは使いにくい。
床置きソファとして使うことを目的に、折り目の位置が決められたマットレスです。
そのため、ソファとして座るのはもちろん、ちょうどいい高さに肘掛けが作れるようにマットレスの折り目が設けられていたりします。

ソファとして使う目的がある上でマットレスを選ぶのであれば、よい候補になるかと思います。
折りたたんで収納するときのサイズは、3つ折りマットレスのそれと同様になることがほとんどです。
1−5. 5つ折りソファマットレス

メリット:収納しやすい。
デメリット:折りたたみベッドでは使いにくい。
かなりコンパクトに折りたためます。
一般的なシングルサイズの5つ折りマットレス(100×200×8cm)だと、折りたたんだときのサイズが100×40×40cmになります。
奥行きこそある程度必要ですが、押し入れのちょっとした隙間にスッと入れられます。
また、真ん中に折り目がないので、折り目による腰の違和感があることも少ないです。
ソファとしても使えなくはないですが、座るには奥行きが短くリラックスしにくいので、メリットともデメリットともしにくいです。
2. 折りたたみマットレス|おすすめの選び方&使い方
選び方と使い方のコツです。
よりあなたに合うものを選ぶための参考にしてください。
2−1. 収納性を重視するなら厚みが10cm以下のものを選ぶこと
毎日、マットレスを押し入れにしまおうと考えているのなら、厚みが10cm以下のものを選ぶことをおすすめします。
そうでないと収納に苦労します。厚みが7cm前後だと敷布団と遜色なく使えます。
ただ、もしあなたがマットレスを押し入れに入れず、部屋の隅に立てかけておくだけで十分だと考えているのなら厚みがあっても問題ありません。

むしろ、ある程度の厚みがないとマットレスがクニャッとなって、立てかけられないことがあるので注意が必要です。
マットレスの硬さにもよりますが、立てかけるなら厚み10cmを目安にしてください。
2−2. 腰痛や背中の痛みが気になるなら厚みは7cm以上のものを選ぶこと
収納しやすいからといって、薄いものを選ぶと寝心地に物足りなさを感じて裏目に出ることがあります。
もしあなたが腰を悪くしているのなら、厚みが少なくとも7cm以上のものを選ぶことをおすすめします。
そうでないと、底つき感があり、夜中に腰に疲れを感じて目覚めたりする恐れがあります。

ただ、あなたの体重が80kg以上あるなら、厚みが10cm前後ないと底つき感を覚えてしまう可能性があります。
2−3. 敷きっぱなしはダメ
夜間はマットレス、日中はソファとして使っていると、敷っぱなし状態になりやすいですが、これは絶対にダメです。
マットレスを敷きっぱなしにしていると確実にカビを生やしてしまいます。
定期的に壁に立てかけたり、除湿シートを使うなどして、マットレスに湿気がたまらないようにしましょう。
2−4. ソファとして長く使うと寿命は短くなる
基本的にマットレスの寿命は、どれくらいの時間使うによって決まります。
例えば、高反発ウレタンマットレスでは、ウレタンの密度によって以下のように寿命を評価できます。
密度 | 評価 |
20 前後 | 数ヶ月~1年程度の耐久性です。1万円以下の安価なウレタンマットレスに使用されることが多いです。 |
25 前後 | 3~5年程度の耐久性です。2万円前後のリーズナブルなマットレスの密度がこの辺りです。 |
30 前後 | 5~8年の耐久性です。国内・海外ブランドの有名高反発マットレスの密度がこの辺りになります。 |
40 前後 | 8年以上の耐久性です。高品質なマットレスやベッドマットレスの中材には、高密度のウレタンが使用されます。 |
ただ、夜間はマットレスとして使いながらも日中ソファとして座っていると、この評価通りにはなりません。
座位では一点に集中して体重がかかるので、たった2~3時間でも寿命が半分に縮まることすらあります。
2−5. 折りたたみマットレスの上に敷布団を重ねるのなら
折りたたみマットレスの上に敷布団を重ねると、柔らかくなりすぎることがあります。
その状態で寝てしまうと、腰が沈み込んで寝姿勢が悪くなり、腰を悪くしてしまいます。
厚みが8cm以上あれば寝心地は十分だと思いますので、そのまま直接マットレスに寝るようにしましょう。
汚れやムレ感が気になるのであれば、敷パッドなどを使うことをおすすめします。
2−6. ウレタンがへたったら中材を取り替える
マットレスがへたるとき、それはほとんどの場合において腰の位置で起こります。
そして、往々にして、足のあたりがへたることはありません。
なのでもしマットレスにヘタリを感じたら、「腰の位置のウレタン」と「足の位置のウレタン」を取り替えましょう。
たったこれだけで寝心地が復活します。
もちろん、これは全てのマットレスで可能というわけではありません。
側生地を開けてウレタンの位置を変えられるものとそう出ないものがあるからです。
より長くマットレスを使いたい方は、この点に着目して選ばれることをおすすめします。
最後に
折りたたみマットレスの種類や選び方、使い方のコツまでご理解いただけていれば幸いです。
なお、以下のページで、寝心地が最高の高反発マットレスを選ぶポイント(弾力性、硬さ、厚み、生地、耐久性など)とおすすめブランドを紹介しているのであわせてご参考にしてください。
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また、「高反発マットレス」に関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。
■あわせて読んでおきたい「高反発マットレス」の記事
①最高の高反発マットレスを選ぶ5つのポイントとおすすめブランド
②高反発マットレスとは|素材別の特徴と寝心地を解説
③低反発と高反発の違い、あなたに合うマットレスはどっちか
④高反発マットレスが原因で腰痛に。避けるための3つの知識
⑤高反発マットレスの厚みと硬さは「体重」を元に考える
⑥高反発マットレスのニュートン数をアテにしたらダメな理由
⑦高反発マットレスは「密度」=「耐久性(寿命)」
⑧高反発マットレスの表面、フラットとプロファイルの違いとは
⑨賢くお買い得に!高反発マットレス7つの比較ポイント
⑩高反発マットレスの通気性には期待してはいけない理由
⑪高反発マットレスはやっぱり三つ折り?メリットとデメリット
⑫高反発マットレスに敷きパッドは必須!季節別の選び方
⑬お店でマットレスの試し寝をする時の5つのチェックポイント
⑭マットレスでシングルサイズを選ぶ時の注意点
⑮【高反発マットレスVS敷布団】特徴と寝心地の違いとは
⑯高反発マットレスのダニ対策!素材別に解説
⑰高反発マットレスが臭い?その原因と対策について
⑱高反発マットレスのお手入れ方法
⑲高反発マットレスを処分!賢く安く捨てる方法