久しぶりにシーツを洗おうと思いマットレスから取ろうとすると、ポツポツと黒い斑点が…!!
そう、カビです。
湿気った環境でつい洗濯を疎かにしてしまうと、カビは簡単に発生してしまいます。
しかし、そのままの状態でシーツを使用したり洗濯してはいけません。健康に害が出る恐れがあります。
そこで本日は「家で手軽にできるカバー・シーツからカビを落とす方法」をご紹介します。
0. 捨てるかカビ掃除をするかの境界線
まず、あなたの布団カバー・シーツのカビ被害はどの程度でしょうか。カビの広がり具合を見て、以下のように被害規模を考えましょう。
- 小規模:手のひら程の大きさ
- 中規模:布団の1/4程度広がっている
- 大規模:布団の半分程度にまで広がっている
被害規模が小〜中程度であれば、あなた自身でのカビの除去を考えても良いでしょう。しかし、もし被害が大規模の場合、繊維が相当痛んでいると考えられるので買い換えることをおすすめします。
1. 布団カバー・シーツのカビの落とし方
カビ落としのために重曹、もしくは塩素系漂白剤を使うかにより、漂白の威力が変わります。
- 重曹:黒い斑点が完全に消える訳ではないが低刺激で安全に行える。
- 塩素系漂白剤:効き目が強力なので防備をし最新の注意を払うこと。
匂いに敏感な方や、肌が弱い方には重曹を用いた低刺激コースをおすすめします。
※注:なお、もしあなたのシーツ・カバーが色柄物のシーツなら諦めるしかないです。色柄が変わり果て姿になってしまいます。もしくは、多少の色柄の変化を受け入れて、低刺激コースを試してみるのは一手かもしれません。 |
※カビ落としに不向きな素材
カビはセルロース分解酵素・たんぱく質分解酵素を出すため、カビが発生した天然繊維やセルロース繊維は大きく劣化しています。
特に絹(シルク)は痛みがひどくなりやすく、また、重曹でも傷んでしまうのでカビが発生してしまったら処分する他ないです。
低刺激コース
それではまず、肌への負担が少ない低刺激コースからご紹介します。以下のものを用意して行います。
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そして、以下の4つのステップで除去していきます。20分もあれば完了します。(※低刺激といえど部屋の換気を良くして行いましょう)
- 水で湿らしたティッシュで表面のカビを拭き取る。カビが飛散しないようにティッシュはすぐにゴミ袋へ。
- カビのある箇所を重曹水で湿らします。3分程浸け置きした後、叩くようにして拭き取ります。
- 次は、カビのある箇所をエタノールで湿らし滅菌します。5分程浸け置きした後、ティッシュでたたく様に拭き取ります。
- お水でしっかりとゆすいで洗濯したら完成です。
黒い斑点は多少残るかと思いますがカビ菌自体は除去できています。
製品:消毒用エタノールIPA スプレー式 500ml
価格:1,287円
【当製品の販売ページ】
こちらの商品のようなスプレー式ボトルのエタノールだと、掛けるべきところへ手軽に噴射できます。カビ取り用途以外にも、押入れやまな板の除菌など多方面に活用できますのでおすすめです。
とにかく真っ白に!しっかりコース
とにかくシーツ・カバーを真っ白に戻したいとお考えの場合は、塩素系漂白剤が強力に効きます。しかし、刺激も同様に強いので、敏感な方にはおすすめできません。
塩素系漂白剤は除菌力も強力なので、用意するものは塩素系漂白剤のみで十分です。※布団カバーのファスナーが金属の場合はお控えください。ボロボロになってしまいます。
- シーツ/カバーをお風呂の浴槽に入れます。
- 50℃前後のお湯をシーツ/カバーが浸るまで張ります。
- 塩素系漂白剤を3~4杯入れて浸け置きします。
- 30分〜1時間を目安にカビの状態を見ます。
- 白くなった段階で終えましょう。長時間の浸け置きは生地を痛めるのでご注意ください。
- 浴槽の栓を抜き、しっかりとゆすいだ後、洗濯をしてください。
くれぐれもしっかり換気をしながら行ってください。また、使用後浴槽のも念入りに水で流してください。
製品:業務用 衣料用塩素系漂白剤 ハイターE
価格:864円
【当製品の販売ページ】
ハイターブランドの塩素系漂白剤です。業務用のため容量がかなり大きいですが、シーツ・カバーの他にも白シャツやタオルなど徹底的に真っ白にしたいものがあればおすすめです。
最後に
あなたのシーツ・カバーからカビが取り除けていれば幸いです。
もしあなたの敷布団にもカビが発生してしまっている場合は、『敷布団のカビを除去する方法』をご参考にしてください。
また、もしあなたが「シーツのカビ取りは大変そうだから新しいシーツを買おうかな」とお考えであれば、こちらのページ『布団カバー・ベッドシーツを上手に選ぶ/扱うための体系的知識』で繊維の特徴やシーツの形状、サイズ感、敷く順番、洗濯方法、お手入れのコツなどを総括しているので併せてご参考にしてください。