
こんにちは、加賀照虎です。
このページを見られている方は、「敷きパッドなら絶対に綿(コットン)100%でしょ」と考えられているかと思います。
しかし、綿100%とひとくちに言っても、側生地だけ綿100なのか中わたまで綿100なのか、はたまた、どんな生地なのかまで考え尽くされましたでしょうか。
理屈っぽい話ですみません。
ただ、本当にあなたに合う綿100%の敷きパッドを購入したいなら、上記のことを考えて選ぶしかないのです。
ということで本日は「【わたにも注意】敷きパッドなら綿100%?おすすめの選び方」についてご紹介します。
(敷くだけで睡眠の質を上げるための敷きパッドについての動画です。)
※自分に合った敷きパッドを選ぶ手順(役割の理解→素材選び→好み・体質チェック)についてこちらのページ「敷きパッドのおすすめ6選と選び方【素材と機能を徹底理解】」で徹底解説しています。敷きパッド選びの情報収集をしている方は是非参考にしてください。 |
1. 綿100%の敷きパッドは万能選手
綿はオールマイティな存在です。
肌触りもよく、汗をきちんと吸収し、洗濯も十分できて、値段もそこそこお手頃なので「合わなかった…」と感じられることは稀です。
生地素材 | 肌触り | 吸水性 | 放湿性 | 洗濯 | 費用 | |
綿(コットン) | ![]() | ◯ | ◎ | △ | ◯ | 中 |
ポリエステル | ![]() | ◯ | △ | – | ◎ | 低 |
レーヨン | ![]() | ◯ | ◎ | ◯ | △ | 中 |
麻(リネン) | ![]() | △ | ◎ | ◎ | ◯ | 高 |
唯一のデメリットが乾きにくいことです。
汗っかきの人が熱帯夜に綿100の敷きパッドを使うと、若干ベタっとした湿っぽさを感じやすくなります。
1-1. 綿100なのに暑くなるのは中わた(ポリエステル)のせい
綿100%の敷きパッドで背中に熱苦しさを感じることは稀です。
しかし、綿100%といっても側生地だけが綿100%で、中わたがポリエステル100%だとすると蒸れやすくて寝苦しさを感じやすくなります。

そのため、綿100%にこだわりがあるなら、側生地と中わたのどちらも綿100%であることを確認して購入するようにしましょう。
もちろん、中わたがポリエステル100%と言っても、特殊な吸湿素材などのものは蒸れにくくて快適なので、こういったものは例外として捉えて結構です。
中わた素材 | 弾力性 | 吸水性 | 放湿性 | 洗濯 | 費用 | |
綿 (コットン) | ![]() | △ | ◎ | △ | ◯ | 中 |
ポリエステル | ![]() | ◯ | △ | – | ◎ | 低 |
麻 (リネン) | ![]() | △ | ◎ | ◎ | ◯ | 低 |
羊毛 (ウール) | ![]() | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 高 |
除湿材 | ![]() | △ | ◎ | ◎ | ◯ | 中 |
1-2. 生地の張り感が気になるならパイルやガーゼがおすすめ
「綿100%は機能的に好きだけど、実はふわっとした寝心地が好み…」という方もいらっしゃるかと思います。そのような方におすすめなのが綿100%のパイル生地や起毛生地のものです。
ニット生地 | パイル生地 | 起毛生地 | 3Dメッシュ生地 | |
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
特徴 |
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|
パイル生地とはつまりタオル生地です。タオルのような毛足のあるふかふかの生地なので張り感なく、綿100%の良さを味わうことができます。
起毛生地は基本的にはポリエステルなどの合成繊維で作られることが多いですが、綿100%のものも稀にあります。これらの生地だとふわっとした風合いなので、ニットなどのような一般的な生地では満足できない方におすすめです。
1-3. 夏にひんやり感が欲しいなら綿×麻もあり
綿100%は万能でおすすめですが、
- 暑がり
- 新陳代謝が高い
などのような人には綿と麻(リネン)が組み合わせられた生地(例:綿50% 麻50%など)の敷きパッドがさらにおすすめです。
素材 | イメージ | q-max値 | 吸水性 | 放湿性 | 柔らかさ | 滑らかさ | ||
天 然 素 材 | 植物 性 | 加工綿 (コットン) | ![]() | 0.3 | ◎ | △ | ◯ | ◯ |
麻 (リネン) | ![]() | 0.35~0.4 | ◎ | ◎ | △ | △ | ||
動物 性 | 絹 (シルク) | ![]() | 0.3 | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | |
化 学 素 材 | 再生 | レーヨン | ![]() | 0.3~0.35 | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
合成 | ポリエチレン | ![]() | 0.45~ | × | – | △ | ◯ | |
ジェル | ![]() | 0.35~0.4 | × | – | – | – | ||
ポリエステル ナイロン | ![]() | 0.3~0.35 | × | – | △ | ◯ |
というのも、麻は天然の接触冷感効果があるからです。
数ある繊維素材の中でもトップクラスのひんやり感があります。さらには、吸水性、吸放湿性ともに高いので、汗をよく吸って発散するので蒸れにくく快適だからです。
1-4. 冬にひやっと寒いときの対処法
綿の敷きパッドの上にそのまま直接寝ると、冬は若干ひやっとした寒さを感じられることがあります。そのようなときは敷きパッドの上に暖かさのあるベッドシーツを重ねて敷くことをおすすめします。綿素材のシーツでもフランネル生地や、微起毛加工が施された生地だと、触れたときのひんやり感が少ないので寒さ対策におすすめです。
1-5. 高品質な綿のポイント
また、綿繊維と一口にいってもピンからキリまで品質はさまざまです。
例えば、「コーミング加工」により綿繊維の毛羽立ちを削ぎ落とす加工が施されたいると、肌触りがより滑らかになり快適です。
品質 | 削ぎ落とし | 滑らかさ | |
コーマ糸 | 高品質 | 15~20% | ◎ |
セミコーマ糸 | やや高品質 | 10% | ◎ |
通常 | 中品質 | – | ◯ |
目付け | 品質 | 滑らかさ | 耐久性 |
180g/m2 | 高品質 | ◎ | ◎ |
130g/m2 | 中品質 | ◯ | ◯ |
80g/m2 | 低品質 | △ | △ |
そのため、高品質なものが欲しいと考えている方はこのようなポイントまで押さえて比較検討するようにしてください。
※綿100%のおすすめ敷きパッド

商品 | 快眠タイムズ 除湿・消臭敷きパッド |
生地 | 綿100% |
中わた | ポリエステル100%(吸湿材シリカゲルB型入り) |
特徴 | 吸水性◎、吸湿性◎、放湿性◎、消臭◎ |
送料 | 無料 |
サイズ | シングル:約100×205cm、セミダブル: 約120×205cm、ダブル: 約140×205cm、クイーン: 約160×205cm、ワイドキング: 約200×205cm |
価格 | シングル:7,980円、セミダブル:8,980円、ダブル:9,980円、クイーン:10,980円、ワイドキング:11,980円 |
リンク | 商品ページはこちら |
肌触り | 吸水性・吸湿性 | 放湿性 | 体圧分散性 | お手入れ | その他 |
◎ | ◎ | ◎ | △ | ◎ | 消臭 |
高品質な綿100%の生地に吸湿材シリカゲルを中わたに使用した敷きパッドです。
高品質コーマ綿の肌触りに加えて、吸湿材シリカゲルによる圧倒的な吸放湿性で寝床の温湿度を爽やかに調整します。自社製品で手間味噌ですが、綿100%の敷きパッドでオールシーズン利用を考えている人におすすめの一枚です。
2. 綿素材の敷きパッド選びによくある質問と回答
2-1. 綿100%敷きパッドとポリエステル混の違いは?
綿100%は吸湿性と肌触りが高いものの、乾きにくく重量が重ためになります。
ポリエステルが混紡された生地では、安価・速乾・軽量・シワになりにくいなどのメリットが生まれますが、綿本来の柔らかさはやや低下しムレやすくなってしまいます。また毛玉もできやすくなります。
2-2. 綿100%なら夏と冬で同じ敷きパッドを使ってもいい?
天竺ニット生地などでオールシーズン仕様なら問題ありません。
夏用のしじら織、パイル、ガーゼなどの生地でも冬用に使えます。
ただ、冬用のシンカーシャーリング生地を夏に使うとなると、やや厚く感じやすいのでおすすめできません。
2-3. 綿の敷きパッドの正しい洗濯頻度は?
もし敷きパッドの上に直接寝ているなら週に1度を目安に洗いましょう。
敷きパッドの上にシーツを敷いているなら2~3ヶ月に1度を目安に洗いましょう。
2-4. 乾燥機を使うと縮むのは本当?
綿素材は縮みやすい性質があるため、高温乾燥をすると3~5%縮むことがあります。
60℃以下の低温モードか自然乾燥をすると縮みにくくなります。
また、完全に脱水する前に取り出して、シワを伸ばしてから吊り干しをするとシワが気になりにくくなります。
2-5. 側生地だけ綿と中わたまで綿の製品、どちらが快適?
ムレにくい爽やかな寝心地を求めるなら、側生地も中わたも綿素材のものがおすすめです。
しかし、軽さや速乾性も重視しているなら、側生地が綿で中わたがポリエステルや除湿素材が入っているタイプがおすすめです。
2-6. 敷きパッドは何年くらいで買い替える?
週1洗濯で約3~4年が目安。へたりや毛羽立ち、黄ばみが取れなくなったら買い替え時期。ローテーション用に2枚以上持つと寿命が延びます。
まとめ
本日の話をまとめると、
- 綿は寝心地・使い勝手ともに優秀
- 側生地だけでなく中わたにも注意すること
- パイルや起毛生地も検討してみること
- 暑がりさんには綿×麻がおすすめ
- 冬にはあったかシーツと重ねてみること
こちらの5点です。
あなたがより自分に合う綿敷きパッドを選ぶ参考になっていれば幸いです。