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布団の掃除方法は3通り!上手に手を抜く方法とは

毎日布団を干して、毎週布団に掃除機をかけて、そして、シーズン毎に布団を洗って、、、と布団の掃除にお疲れではないでしょうか?

布団の掃除方法は主に3通り(掃除機がけ、日陰干し、水洗い)ですが、なぜそれらを行うのか知ることで効率的に手を抜いて掃除をすることができるようになります。

そこで本日は、「3通りの布団掃除の方法と適切な使い分け」をご紹介します。賢く楽に布団掃除をしましょう。

(※布団の手入れについて、動画での解説を加えました)

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 3通りある布団掃除の方法

まず最初に、3通りの布団掃除方法と、各掃除により期待できる効果は以下のようになります。

  1. 掃除機:布団の生地表面に生息するダニ、ダニの糞、ホコリ、フケなどの汚れを除去できる。
  2. 日陰干し:布団の生地・中材に溜まった湿気を取り除く効果がある。
  3. 水洗い:布団内部に溜まっているダニの糞、ホコリ、寝汗などの液体汚れ、こびれ付いたアカなどを洗い流すことができる。

このように各方法で掃除できる対象が全然違うため、時と場合によって上手に使い分けることで布団を効率的に掃除することができます。

それでは次に、各方法の詳細な内容(具体的な掃除方法、掃除のコツ、やるべきタイミングなど)をご紹介していきます。

1−1. 布団を掃除機で掃除

布団に掃除機をかけて除去できるのは、側生地表面の生きているダニ(内部にいるダニは不可能)、布団表面と内部(表面近く)のダニの糞、死骸、ホコリ、フケなどです。

掃除機で布団を掃除するコツは、以下の点になります。

  • 布団掃除専用ノズルを使う
  • 1㎡に20秒かけてゆっくりと行う
  • 10月と干した後に重点的に行う

布団専用ノズルは必須

床掃除の汚れが付いたノズルで布団を掃除するのは、ちょっと不衛生な感じがすると思いますが、掃除の効果という観点からも、専用ノズルの使用をおすすめします。各メーカーが布団専用のノズルを出しています。安いものは1,000円前後で販売されているので是非活用しましょう。

3分間ゆっくりと掃除

細かい汚れは目に見えないため、どれくらい掃除機をかければいいのか分かりづらいと思います。以下の実験によると、3分間丁寧に掃除機をかけることで布団内部のダニアレルゲンを半分にまで減らすことができたと報告されています。

布団1枚に3分間丁寧に掃除機をかけると、表面の側生地の下の中綿のダニアレルゲン量が掃除機をかける前に比べて半減するという結果が出ているからです。これはあくまでも表面部分に近い中綿でのことです。

(引用:『住まいQ&A 寝室・寝具のダニ・カビ汚染』吉川翠、戸矢崎紀紘、田中正敏、須貝高、生協・科学情報センター 共著)

表面をサッと掃除するだけであれば表側を30秒程度掃除機がけするだけでもいいですが、内部の汚れまで除去したいのであれば3分間じっくり丁寧に掃除することをおすすめします。

10月と布団を干した後の掃除機がけが大切

たった3分の掃除機がけとはいえ面倒ですよね。なるべくしたくないと思います。そのような人は、以下の2つのタイミングを見計らって効率的に掃除をしましょう。

  • 10月中旬ごろ:布団に発生したダニが死んでいき、ダニアレルゲン量が増える時期のため。
  • 外干しした後:大気中に浮遊している塵、花粉などが布団に付くため。

1−2. 日陰干しで掃除

日陰干しは掃除というよりは布団のメンテナンスのような存在です。

布団を干さずに湿気らせてしまうと、寝心地が悪化するだけでなく、ダニ・カビの発生につながるので注意が必要です。

日陰干しは敷布団を優先

寝汗などの液体汚れの大半は、掛け布団ではなく敷布団に付きます。そのため、掛け布団を干すのは月に1,2度で良いですが、敷布団は週に1~2度は日陰干しするようにしましょう。

天日干しをするなら布団を布で覆うこと

「布団を干すなら天日干しでふっくらさせたい」とお考えの場合、布団を布で覆って日光で生地を痛めないように配慮しましょう。日光による日焼けと極度乾燥により繊維が痛むと、生地がバサバサになり糸ぼこりが出やすくなるので注意しましょう。

1−3. 水洗いで掃除

掃除機では吸い込んで除去できないような液体汚れやこびれ付いた汚れは、水洗いで洗い流すことをおすすめします。

ぬるま湯で優しく洗う

布団を上手に水洗いするコツは以下の2つです。

  • ぬるま湯で洗うこと:水よりもお湯のほうが皮脂などの汚れを落としやすいです。
  • 優しく洗って押して水切り:絞って生地を傷ませないようにしましょう。
※ダニ発生がひどい場合は熱湯処理も一手です(詳細はこちらのページ『寝具のダニを熱湯で退治!各素材の注意点』)。また、おねしょ汚れでニオイがひどい場合はレモン水に浸すと効果的です(詳細はこちらのページ『臭いスッキリ!おねしょ後の布団処理4ステップ』)。

購入直後と2年毎に

きちんとカバーを付けて布団を使っているなら、年に一度も洗う必要はありません。

  • 購入直後:製造過程で付くホコリは意外と多いです。シーツやカバーを使うとしても、衛生面を気にされる人には購入直後の水洗いをおすすめします。
  • 2年毎に:掃除機がけと日陰干しをきちんと行なっているのなら、布団の水洗いは2年に一度を目安にして行いましょう。クリーニングをお考えの方は、こちらのページ『まとめ洗いは効果薄?!布団クリーニングでダニ退治の注意点』で注意点などをお伝えしているのでご参考にしてください。

最後に

布団掃除の方法は3通りあり、それぞれの方法のコツとどのようなタイミングで行うべきかについてお分かりいただけたと思います。

是非あなたの快眠生活にお役立てください。

また、もしあなたの敷布団の汚れがひどく買い替えを検討されているなら、以下のページで綿、羊毛、ポリエステルなどの素材別に、腰・背中をリラックスさせて眠るためのサポート性、キレイに維持するための衛生性、日常生活を楽にするための取扱性、の3つの点から敷布団の選び方をご紹介しています。あわせてご参考にしてください。

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