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空気スッキリ爽快!メカニズムに沿った布団のほこり対策

  • 「布団がホコリっぽい」
  • 「寝ようとすると鼻が詰まることがある」

などとお困りではないでしょうか。

とても寝苦しいと思います。

何も対策しないままでは眠りの質が下げてしまいます。

そこで本日は、

  • 布団からほこりが出る原因
  • ほこりを抑えるための対策
  • 実はやってはいけないほこり対策
  • ほこりを出にくくする寝具環境のつくり方

などについて解説していきます。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. 布団からほこりが出る原因

布団から出るほこりには2つの種類があることを知ると対策が立てやすくなります。

  1. 中綿の繊維が糸ぼこりになる
  2. 側生地・カバーなどの生地繊維が糸ぼこりになる

さらに、もう一歩踏み込んで、繊維が糸ぼこりとなる理由は何かと言うと「撚った繊維から細かな繊維が剥がれ落ちること」 なのです。まるで人間の皮膚のようですよね。

繊維の拡大イメージ
繊維の拡大イメージ

例えば、綿繊維は一本の長い糸のように見えますが、実のところ、2~4cm前後の短い繊維を撚り合わせて一本の長い糸にしているのです。

なので、摩耗や乾燥などにより切れたり解けたりした繊維が糸ぼこりとして出てきている のです。

もちろん、布団やシーツ・カバーだけでなく、カーテン、衣服などにも当てはまります。このことから分かるように、繊維製品と付き合う以上、糸ぼこりと縁を切ることはできません。

とはいえ、喘息などにお悩みの方は「なんとしてでも糸ぼこりを減らしたい」とお考えと思います。そこで、次に布団のほこり対策をご紹介します。

1-1. 布団のほこり対策

今お使いの布団に対してできるほこり対策は以下のものがあります。

  • こまめに掃除機で吸い取る
    掃除機で今にも飛び出そうなほこりを吸い取りましょう。布団内部の空気循環の役割を果たしますので、こまめに行っていただきたいです。
  • 布団の上げ下ろしの際には空気清浄機を稼働させる
    布団の上げ下ろしをする際、どうしてもほこりが舞い上がります。吸い込んでしまうと鼻づまりや咳に繋がりますので、空気清浄機でほこりを取り込みましょう。また、布団の上げ下ろしをゆっくり行うことで出て来るほこりの量を抑えられます。
  • 布団を敷いた後、時間を置いてから就床する
    寝ようとする直前に布団を敷くと、ほこりが舞った中で眠ることになり、どうしてもほこりを吸ってしまいます。なので、就寝の1~2時間前に布団を敷いて置くようにしましょう。
  • 布団の上で走り回らない
    お子様のいる家庭に限った話になりますが、布団の上で走り回るとほこりが立つだけでなく、中綿から糸ぼこりが出やすくさせてしまいますので、気をつけましょう。

ダメなほこり対策

次にやってしまいがちですが、ほこり対策に逆効果となってしまうものをご紹介します。以下のような習慣があれば止めましょう。

  • 布団たたき
    布団をたたいて中のほこりを出している気分になりますが、実際には、中綿の繊維が損傷して余計に糸ぼこりが出やすい状態にしています。やればやるほどほこりが出やすくなるので止めましょう。
  • 過度な天日干し
    日光に長時間晒されることで側生地の繊維が痛みます。また、繊維が元来もっていた保湿性や油分などが失われます。その結果、剥がれ落ちた部分が糸ぼこりとして出て来ることになります。ダニ対策のために天日干しを行うのであれば、黒い布を掛けて行うなど生地を傷めないよう配慮しましょう。

1-2. ほこりを出にくくする寝具環境のつくり方

「もう今の布団はホコリっぽ過ぎるので限界」「次はほこりが出にくい布団を買いたい」とお考えの方は以下の4点をふまえて布団をお選びください。

①ポリエステルのわた・生地の布団を選ぶ

綿(コットン)よりもポリエステルの方がほこりが出にくいという点で優れています。中わた・側生地ともにポリエステル素材のものであれば、ほこりの発生は大きく軽減できます。しかしその半面、蒸れを感じやすいなどのデメリットがあります。大きな理由がない限りはおすすめしません。

素材イメージ柔らかさ滑らかさ 吸湿性  放湿性  耐久性  洗濯性 





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨンlayon1

ポリ
エステル
polyester1

②安価な綿(コットン)布団は買わない

綿素材はピンからキリまで様々です。「2~4cm前後の短い繊維を撚り合わせて一本の長い綿糸にしている」と上記で説明しましたが、紡がれた繊維の長さが2cmなのか4cmなのかはとても大きな差になります。もちろん、繊維が短い方が糸ぼこりとして出やすいのは言うまでもありません。

分類繊維長(mm)代表的品種
短繊維綿20.6未満デシ綿
中繊維綿20.6~25.4パキスタン綿
中長繊維綿26.2~27.8アップランド綿
長繊維綿28.6~33.3スーダン綿
超長繊維綿34.9以上海島綿、スーピマ綿など

③高密度織り生地のカバーを使う

生地が高密度に織られているカバーやシーツを使うことで、ほこりが出てくることを防ぐことが出来ます。また、羽毛布団は基本的に高密度生地が採用されているので、ほこりは出てきにくい部類に当ります。

④布団ではなくマットレスを使う

ウレタン素材や高反発ファイバー素材からはほこりが出る余地がありません。側生地を高密度のものやポリエステル生地にすればさらにほこりが出にくくなります。ほこり対策として考えるのなら、綿や羊毛の敷布団よりはマットレスの方が良いです。


最後に

ご紹介の布団のほこり対策であなたが快眠できるようになっていれば幸いです。

とはいえ、布団は繊維で作られているためどうしても糸ぼこりが出てしまいます。そのため、敷寝具はマットレスを選ぶことをおすすめします。こちらのページ『【品質表示まで解析】熟睡できる高反発マットレスの選び方』で正しい寝姿勢のための硬さ/柔らかさ、必要十分な厚みなどを説明しているので併せてご参考にしてください。

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