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羽毛布団は合掛け?肌掛け?本掛け?おすすめの揃え方とは

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「合掛け布団ってなんだ?」

羽毛布団を選ぶときに疑問に感じたことはないでしょうか。

合掛け、本掛け、肌掛けなど、業界外の人からすると意味がわからないですよね。

とはいえ、これらは全く別物ですし、人によっておすすめの揃え方が異なります。

そこで本日は、

  • 本掛け、合掛け、肌掛けなどの特徴
  • おすすめの買い揃え方

などについて解説していきます。

ぜひ参考にしてください。

※羽毛と羽根の比率、ダウンパワー、充填量などのスペックを比較した選び方についてこちらのページ「羽毛布団の選び方とおすすめ9選【専門家直伝】」で徹底解説しています。羽毛の充填量だけでなくより網羅的に羽毛布団選びを進めたい方はぜひご参考にしてください。
著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
取材依頼はお問い合わせから。
インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから。


1. 季節別での布団の4つの種類

まずは全体像を理解しましょう。

掛け布団には季節別に以下の4つの種類があります。

  1. 本掛け:冬用の掛け布団です。いわゆる「掛け布団」は本掛けのことを指します。
  2. 合掛け:春秋向けの掛け布団です。
  3. 肌掛け:夏用の掛け布団です。肌布団と呼ばれたり、羽毛の肌掛け布団はダウンケットとも呼ばれたりします。
  4. 二枚合わせ:肌掛けと合掛けのセット。夏は肌掛け、春秋は合掛け、冬は二枚重ねて使用するタイプのものです。

充填量などの違いにより保温性が変わります。

ざっくりまとめると次のようになります。

 本掛け合掛け肌掛け二枚合わせ
画像single-quilt-with-bufflequilt_type08smallflat-quiltdown-comforter-nimaiawase
使用季節春秋年中
羽毛重量1200g前後800g前後300g前後1100g前後
生地重量1300g前後1300g前後1200g前後2500g前後
総重量2500g前後2100g前後1500g前後3600g前後
保温性調整可
価格

もちろん、季節については、お住まいの地域や冷暖房の有無により変わります。

私の生まれである名古屋を例にあげると、使用時期はそれぞれ次のようになります。

  本掛け合掛け肌掛け
12月×
1月×
2月×
3月×
4月
5月
6月×
7月×
8月×
9月×
10月×
11月

温度で表すと下記のようなイメージです。

 本掛け合掛け肌掛け
15度以下
16度~23度
24度以上××

それでは次に、各種類の特徴についてです。

1-1. 本掛け布団の特徴

長所(メリット)

暖かさが最大の特徴です。

いろんな素材の布団がありますが、保温性においては羽毛布団の本掛けがピカイチです。暖かさ重視なら一押しです。

短所(デメリット)

とはいえ、本掛けが不要な場合もあります。

タワマンなどの機密性の高い住宅に住んでいて、なおかつ、冬の間は暖房やオイルヒーターなどで部屋を暖める方にとっては、本掛けはやや暖かすぎることがあります。

1-2. 合掛け布団の特徴

長所(メリット)

応用をすれば長期使用できます。

例えば、冬の間はオイルヒーターで部屋を暖めるとすると、暖かさは合掛け布団で十分になります。その場合、10月から5月くらいまで合掛け布団をずっと使用することが可能になります。

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万が一、2月ごろに寒さを感じたとしても、タオル生地などの羽毛布団カバーを買い足すことで足りない暖かさを補うことも可能です。

短所(デメリット)

とはいえ、応用をしない方にとっては中途半端な存在です。

例えば、春秋の短い間にしか活用できないため、「肌掛けで10月まで、10月からは本掛けで大丈夫」という方には必要性をそもそも感じられません。

人によって価値がだいぶ変わります。

1-3. 肌掛けの特徴

長所(メリット)

夏用布団としてはもっとも暖かいです。

また、素材が羽毛なので軽く、重苦しさを感じにくいのも魅力です。

夏とはいえ朝の冷え込みが苦手な人におすすめです。

短所(デメリット)

2000円前後でタオルケットが販売されていることを考えると、羽毛の肌掛け(ダウンケット)は20,000円前後になるため、やや高く感じられるかもしれません。


2. 【おすすめの買い揃え方】本掛けか合掛けどっちにするか迷っている人へ

「それぞれの特徴はわかった」
「それでも迷う…」

このように感じられている方もいるかと思います。

おすすめの買い揃え方を伝授します。

①本掛けのみ購入し、間の季節は冷暖房で調整する

最低限で済ませたい方におすすめの買い方です。

まずは本掛け(とそのカバー)のみを購入しましょう。

冬の間は本掛けを利用し、それ以外の季節は布団カバー(綿100%推奨)のみを掛けて眠りましょう。「さすがに布団カバーだけで寝るのはちょっと…」と抵抗がある方は、別途、夏用にタオルケットなどを購入しましょう。

この方法がもっとも低コストで夏は涼しく、冬は暖かく眠ることができます。

②合掛けと肌掛けを揃え、冬は二枚合わせにする

「多少コストをかけてでも年中快適に眠りたい」

このようにお考えであれば合掛けと肌掛けを両方購入し、冬はそれらを二枚合わせにするのがおすすめです。

この組み合わせで一年中、快適に寝られます。

  使用方法
12月二枚合わせ
1月二枚合わせ
2月二枚合わせ
3月二枚合わせ
4月合掛け
5月合掛け
6月肌掛け
7月肌掛け
8月肌掛け
9月肌掛け
10月合掛け
11月合掛け

次の文章はここに入れてください

  使用方法
12月二枚合わせ
1月二枚合わせ
2月二枚合わせ
3月二枚合わせ
4月合掛け
5月合掛け
6月肌掛け
7月肌掛け
8月肌掛け
9月肌掛け
10月合掛け
11月合掛け

ただ、弱点が一つあります。

二枚合わせにすると本掛け一枚よりも重くなりフィット感がやや落ちるので、その点だけ念頭に置いておく必要があります。

 本掛け二枚合わせ
使用季節
保温性
重量(羽毛)2.5kg前後3.6kg前後
フィット感
価格

③【ホテル流】冷暖房で調整して年中肌掛けだけ使う

金銭に余裕がある方向けの揃え方です。

年中、冷暖房で寝室の温湿度を睡眠に最適な状態(温度26℃湿度50%前後)にしておいて、肌掛け羽毛布団のみ使用する方法です。

高級ホテルと同じです。

hotel-room

心地良さは抜群です。

(とはいえ、電気代や環境への配慮のことを考えると、近年ではあまりおすすめしにくくなっていますが)


最後に

本掛け、合掛け、肌掛けの違いは理解できましたでしょうか。

あなたに合う買い揃え方がイメージできている幸いです。

なお、以下のページで最高の羽毛布団を選ぶために考えるべきポイント(ダウン率、ダウンパワー、充填量、水鳥の種類、側生地の品質など)とおすすめの羽毛布団について解説しています。

是非あわせてご参考にしてください。

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