- カーペットは薬剤を撒いてから毛足の間までしっかり掃除した
- マットレスはキルティングの溝に沿って徹底的に掃除機がけをした
- 布団は宅配クリーニング業者に丸洗いしてもらった
- 家の掃除もきちんとやってる
ここまでしっかりと家庭の掃除をしているのに、体に痒みを感じることがあり悩んではいないでしょうか?
もしかするとあなたはダニを気にしすぎているために、ダニノイローゼになっている可能性があります。
「え?何それ?私がノイローゼ?」と思われるかもしれませんが、ダニを気にしすぎることが原因となり痒みなどの症状を感じることがあるのです。
そこで本日は、ダニノイローゼについてご紹介します。
Contents
1. ダニノイローゼは思い込みが原因
あなたが痒みや湿疹を体に感じる時、「これはダニが原因に違いない!」と決めつけてしまっていることはないでしょうか?
そのような強い思い込みが原因で痒みなどの症状が感じられることをダニノイローゼ(ダニ被害妄想)と呼びます。近年、増えつつある症状だと報告されています。
ダニ検査を何度行っても加害種が検出されず、心理的要因や身体的要因などによってかゆみが収まらないものを、ダニが原因であると信じて疑わない精神的な症状である。
(引用:『室内微生物汚染 ダニ・カビ完全対策』 小峰裕己 編著)
最初は何か別の原因が起こしていた痒みだったにもかかわらず、次第に「ダニが原因だ」と強く思い込むことによって症状が引き起こされるようになることがあります。
昔から「病は気から」と言われていますが、正に当てはまる例です。
2. 症状の緩和は3通り
ダニノイローゼは心理的な要因によって起こっている症状なので、あなたが「この痒みの原因はダニじゃなかったのか」と思うことができれば緩和することが期待できます。
ダニノイローゼが緩和したという例を調べると、以下の3つ例が多く挙げられます。
- ダニは身近な存在と受け入れる
- 専門医に症状を診てもらう
- ダニが本当にいるのか確認する
それでは次に、これらが具体的にどういうことなのかをご説明します。
1−1. ダニは身近な存在
「ダニは一匹たりとも家庭にいてはならない」と考えてしまっている方もいますが、これは極端過ぎます。むしろ、人間の生活圏にダニがいないことの方が珍しいとさえ言えます。
一方、ダニも人間が生活する限り、必ずその場所に生息している。ニキビダニ類というダニは、自覚症状がない人が大半であるが、多くの人が顔面に保有しているとされている。
(引用:『室内微生物汚染 ダニ・カビ完全対策』 小峰裕己 編著)
「あなたの顔にダニがいますよ」と言って、不安を煽りたい訳ではありません。
そうではなく、たとえ顔に住み着いていても大きな問題がない生き物で、今まで長い歴史上ずっと共存関係にあったということです。
どうでしょうか?このように考えるだけでも痒みが若干治まるように感じられないでしょうか?
1−2. 専門医に症状を診てもらう
専門医に症状を診てもらい「この湿疹の原因はダニではありませんね」と診断された直後から症状が大きく緩和したという話すらあります。
「ダニが原因だ」という思い込みによって症状が起こっていれば、信頼できる専門家に原因を突き止めてもらうのは確かな方法です。ただ、100%確実に判断することは難しいようですが。
とはいえ、「原因がダニではない」と分かればダニのことは考えないで済みますし、「やはり原因はダニだ」ということであればしかるべきダニ対策を取ろう、と頭の中でもスッキリさせられます。
なので、肌に症状が出ているのなら皮膚科、鼻に症状が出ているなら耳鼻咽喉科など、あなたのお住いの近くで信頼できる専門医を探して受診してみることをおすすめします。
1−3. ダニが本当にいるのか確認する
「ダニなんて目で見ることすら難しいのにどうやって確認するの?」と思われるかもしれませんが、ダニ取りシートを上手に使うことで、ダニが本当にあなたのご家庭に(問題となるほど)いるのか確認することできます。
例えば、あなたの家庭のマットレス、カーペット、ソファなどのダニがいると思われる所にダニ取りシートを置きます。そして少し気持ち悪いですが、一週間後にシートを裂いて、虫眼鏡などを使いダニの数をチェックしてみてください。その結果、ダニが全くいなければ、あなたが感じている症状はダニが原因ではないと考えられます。これにより「ダニが原因じゃなかったんだ」と感じ、症状が改善すればこの方法が役立ったと言えます。
とはいえ、ダニ取りシートの効果がなかっただけのことも考えられるので、併せて専門医に症状を診てもらうとより安心できます。
ダニの有無を測定する方法(直接法)
また、身近な道具であなたの痒みがダニによるものなのか測定する方法もあるのでご紹介します。用意するものは以下のものです。
■用意するもの ・粘着テープ ・100倍超の虫眼鏡 |
これらを使って以下のようにダニの存在を測定します。
- 通常通りに生活する。
- 「刺されたかも」という時に粘着テープを該当箇所に貼り付ける。
- 粘着テープの表面を虫眼鏡で確認
「刺されたかも」というタイミングが分からなければ、例えば、ベッドの中で体にわらわらとダニが這い上がっている感覚がする時でも良いですし、電気を消してベッドに入ってから30分後に刺されやすい箇所に粘着テープをペタペタとしてみるのも一手です。
行きつけの皮膚科医に見てもらうのも良いかもしれません。
最後に
やはり一番納得できる方法として、専門医に症状を診てもらうことだと思います。
取り越し苦労であれば良いですが、もしあなたの症状の原因がダニであれば家庭のダニ対策が必要になります。布団のダニ退治方法については、こちらのページ『手軽で効果抜群!布団の正しいダニ退治方法』で10通りのダニ退治方法から、効果的なものをご紹介しているので併せてご参考にしてください。