突然ですが、防ダニシーツに3つの種類があることはご存知でしょうか?
「繊維の種類とか生地の違いとか難しいから分からない」と思われているかもしれません。
しかし、それぞれの防ダニシーツの特徴を知ることで、よりあなた好みの使用感、あなたの生活に合った効果的なものを選ぶことができます。
そこで本日は、
- 三種類の防ダニシーツの比較
- 防ダニシーツ使用時でもこまめに掃除機がけが必要な理由
- おすすめの防ダニシーツ
などについて詳しく解説していきます。
Contents
1. 防ダニシーツ、3種類の徹底比較
まず最初に、3つの種類がどういうものかというと、以下のようになります。
- 薬剤加工防ダニシーツ
- 高密度織り生地シーツ
- 防水加工シーツ
薬剤加工 | 高密度織り | 防水加工 | |
イメージ | |||
防ダニ方法 | ダニを近寄らせない | ダニを通さない | ダニを通さない |
持続性 | △ | ◯ | ◯ |
通気性 | ◯ | △ | △ |
防水性 | △ | △ | ◯ |
吸水性や肌当たりなどは防ダニ加工の方法ではなく、使用されている繊維の品質に大きく左右される点、ご了承ください。それでは次に、それぞれの細かな特徴をご紹介していきます。
①薬剤による防ダニ加工シーツの特徴と注意点
薬剤による防ダニ加工とは、忌避効果、つまりダニを寄せ付けない効果のことです。
薬剤といっても人体への影響を試験された安全性の高いものが使われていることが多いです。また、防ダニ加工剤が原因でアレルギーが起こると言われることがありますが、今となってはデマに近くほとんどありません(※しかし、敏感な方は事前に成分などの確認をすることをおすすめします)。
他の2種類と異なる点が、使用に応じて防ダニ効果が落ちていくことです。
以下はインテリアファブリックス性能評価協議会の防ダニ性能認定に合格している製品のデータですが、新品時にダニの忌避率99.9%だとしても、
- 洗濯3回後のダニの忌避率83.4%
- 紫外線80時間照射後63.4%
と、このように、確かな品質のものでも使用に応じて防ダニ効果は薄れていくことは認識しておきましょう。
薬剤防ダニ加工の良いところは、シーツの使用感を低下させない ことです。
簡単に言えば薬剤を塗布するだけなので、繊維・生地の特性を損なうことなく防ダニ製品に仕上げることができます。何よりも寝心地重視の方にとっては大きなメリットになります。
②高密度織り防ダニ加工シーツの特徴と注意点
通常、生地には繊維と繊維の隙間があります。
しかし、繊維をぎっちりと細かく織っていくことでダニすら通さない繊維の密度の高い防ダニシーツ が出来上がります。
この防ダニ加工の特徴はと言うと、
- 薬剤不使用で防ダニ効果
- ダニを通さない
- 若干ムレ感がある
繊維を高密度に織り上げることで若干通気性が悪くなることはありますが、ダニを封じ込めることで防ダニ効果が見込めます。
稀に、異常なまでに安い高密度織りの防ダニシーツがありますが、そのようなものは使用に応じて織りが緩んできて防ダニ効果が無くなることがありますので、品質の確かな企業・ブランドのものを選ぶようにしましょう。
③防水加工による防ダニシーツの特徴と注意点
裏面に樹脂のラミネートが施されたシーツも、ダニを通さないため防ダニ効果を見込めます。
特徴は以下のようなっており、ダニを防ぐ方法は高密度織りシーツと似ています。
- 薬剤不使用で防汚・防ダニ効果
- ダニを通さない/生存しにくい環境を作る
- 若干のムレ感、ゴワゴワ感がある
異なるポイントは、防水性により寝汗・老廃物までも通さないため、敷寝具の環境をダニが繁殖しにくいようにする ことです。
若干重いこともあるので掛け布団のカバーには少し不向きですが、敷布団の防ダニシーツとしての使用に向いています。
品質により使用感が大きく作用されやすく、安価なものはムレ感があったり樹脂が厚くゴワゴワ感が強かったりする ので注意が必要です。高品質なものの選び方は『知らなきゃ大損?!防水マットレスプロテクターの賢い選び方』をご参考にしてください。
防ダニだけでなく汚れのない衛生な睡眠環境を目指す方におすすめです。
※防ダニシーツ使用時でもこまめに掃除機がけを
防ダニシーツを使用し始めたからといってダニが死滅していく訳ではありません。あくまでダニが隔離されるだけです。
なので、ダニは生きています。しかし、防ダニシーツをこまめにお手入れしながら使うことにより、老廃物(フケ、皮膚、皮脂、アカなど)が寝床に溜まりにくくなるので、徐々にダニが死滅していくと考えられます。
そこで大切なのがダニアレルゲン(ダニの死骸、糞、抜け殻など)の除去です。ダニは噛むことにより被害をもたらしますが、ダニアレルゲンは吸引・接触することでアレルギーを引き起こす原因になります。
そのため、防ダニシーツを使用しているといっても、定期的に布団・マットレスの表面を掃除機で吸い取るようにしましょう。
そうすることでダニ被害を根本的に対処することができます。
また、こちらのページ『手軽で効果抜群!布団の正しいダニ退治方法』で布団のダニの退治から予防の方法を網羅的にまとめているので併せてご参考にしてください。 |
おすすめの防ダニシーツ
製品:プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター
価格:5,500円
【購入ページはこちら】
ダニ通過率0の生地であることはもちろん、透湿性があるためムレにくく、伸縮性があるため寝心地を損なわない高品質な防ダニシーツです。自社製品のため手前味噌ですが、No.1の防ダニマットレスプロテクター(防ダニシーツ)と自負しています。
最後に
少しお節介かもしれませんが、もしあなたが敷布団を使っているのなら、ウレタン製・高反発ファイバー製のマットレスに変更されることをおすすめします。
というのも、わたとウレタン布団に生息するダニの数を検証した実験によると、圧倒的多数のダニがわた布団に生息していたためです。
防ダニマットレスに関しては、こちらのページ『口コミや評判はあてにならない?!防ダニマットレスならこの2つ』で詳しく解説しているのでご参考にしてください。
なので是非、敷布団買い替えの際は、上記の点を念頭に置いて検討されてください。