あなたは今、ベッドシーツのサイズを選んでいると思います。
「高さ?厚み?マチ?この言い方の違いは何?」と専門用語に悩まされたり、「ボックスシーツ?フラットシーツ?何が違うの?」と種類で混乱してはいないでしょうか?
シーツのサイズが合っていないと、睡眠中にシーツが捲れてきたりして煩雑です。また、シーツの種類によって手入れの勝手が変わります。なので、サイズと使い勝手があなたに適切なシーツを選ぶことはとても大切です。
そこで本日は、あなたがベストなシーツを選べられるように徹底解説します。
Contents
1. ベッドシーツの種類
まずは各ベッドシーツの違いを理解しましょう。種類の違いを認識することで、適切なサイズへの理解も早まります。
シーツの種類は、使い勝手を基準に選ぶと良いでしょう。
ボックスシーツ(クイックシーツ、フィットシーツ)
ボックスシーツとは、底面にゴムが通っているもので、マットレスに被せて装着するタイプのシーツです。(※似た構造のシーツに側面の生地素材が伸縮するフィットシーツやワンタッチシーツなどがあります。)
ボックスシーツの良い点は、ベッドメイキングが楽なことです。 シーツをマットレスの四隅に被せれば、見た目の申し分ないベッドメイキングが完了します。また、マットレスにきちんとシーツが固定されるので、寝相でシーツがズレることもまずありません。
しかし、マットレスを埋め込むように配置するベッドフレームだと、若干シーツをかけるのに手間がかかります。(この場合、フラットシーツでも同様ですが。)また、乾かす時に四隅が若干乾きにくいことがあります。
とはいえ、ボックスシーツの悪い点は、本当に細かい点です。私はマットレスが埋まっているようなベッドでボックスシーツを使っていますが、実際にほとんど気になりません。
※また、ワンタッチシーツというボックスシーツに似たものもあります。これは敷布団用です。構造が若干違うのでベッドマットレスを使用している人は購入しないようにしましょう。
フラットシーツ
フラットシーツとは1枚の布状のシーツです。
フラットシーツの良い点は、構造が単純なので洗ったり乾かしたり畳んだりなどの手入れが簡単にできるところです。 また、製造工程も少ないので、ボックスシーツよりも多少価格が控えめ なところも良い点です。
しかし、使用上の取扱いが面倒です。マットレスにただ被せるだけだと、寝相で簡単にズレて剥がれたり落ちたりしてしまいます。そのため、シーツを快適に使うためには、きちんとベッドメイキングをしなければなりません。
2. 各ベッドシーツのサイズ選びの注意点と選び方
あなたの好みのシーツが決まったら、次はサイズ選びです。
どちらも厄介な注意点があるので、しっかりと理解をして選びましょう。
マットレスサイズ一覧
まずは、あなたのマットレスのサイズを確認しましょう。
マットレスサイズ | フラットシーツサイズ |
100×195cm | シングル |
120×195cm | セミダブル |
140×195cm | ダブル |
150×195cm | ワイドダブル |
160×195cm | クイーン |
170×195cm | ワイドクイーン |
180×195cm | キング |
200×195cm | ワイドキング |
メーカーにより若干の誤差はありますが、一般的にマットレスのサイズは上記のどれかに当たります。そしてもちろん、高さ(厚み)もマットレスにより変わります。
なので、シングル・セミダブルという表記よりも、マットレスの横幅、長さ、高さの実寸を元にベッドシーツのサイズを検討しましょう。
それでは次に、あなたのマットレスのサイズが120×195×25cmと想定して、各ボックスシーツのサイズ選びの注意点を説明していきます。
ボックスシーツのサイズの選び方と注意点
ボックスシーツのサイズ選びの注意点は、「シーツに記載されているサイズが、シーツ自体のサイズ(マチの高さ)なのか、対応できるサイズ(マットレスの高さ)なのか」 を確認することです。
というのも、ボックスシーツはマットレスの底に引っ掛ける必要があるためです。なので、「マチの高さ25cm」のボックスシーツを、高さ(厚み)25cmのマットレスにはめようとすると、ギリギリはめられない歯がゆい思いをしてしまいます。
そのため、マットレスのサイズが120×195×25cmの場合は、「マットレスの高さ25cmまで対応」というものか「ボックスシーツのマチの高さ30cm」と5cmほど余裕のあるボックスシーツを選びましょう。
この点を踏まえてサイズ選びをすれば、失敗をすることはなくなります。
フラットシーツのサイズの選び方と注意点
フラットシーツのサイズ選びの注意点は、「シーツをマットレスの底面に挟み込んでしっかりと固定できるだけの十分な幅・長さがあるか」 を確認することです。
どういうことかと言うと、フラットシーツのサイズがメーカーにより異なり、他メーカーのマットレスのサイズと合わない場合がよくあるためです。一例をあげると、120×195×25cmのセミダブルサイズのフラットシーツにも以下の2種類のサイズがあります。
A社:180×260cm
B社:210×280cm
あなたのマットレスをきちんと包むのに必要なサイズを計算すると、横幅は(120+25+25cm)170cmで、長さは(195+25+25cm)245cmです。
A社のフラットシーツを選んでしまうと、横幅の余分が片側5cmしかありません。これはマットレスの下にシーツを挟み込むには若干心配です。シーツがズレやすくなります。その上、洗濯によりシーツが縮むことを考えると尚更です。
そのため、フラットシーツをマットレスの下に挟み込んでベッドメイキングする場合は、マットレスの3辺の長さの合計よりも20cm程長いものを選ぶ ことをオススメします。
マットレスサイズ | フラットシーツサイズ |
100×195×25cm | 170×265cm |
120×195×25cm | 190×265cm |
140×195×25cm | 210×265cm |
150×195×25cm | 220×265cm |
160×195×25cm | 230×265cm |
170×195×25cm | 240×265cm |
180×195×25cm | 250×265cm |
200×195×25cm | 270×265cm |
ただ、1つ例外となるのが、あなたがお持ちのベッドフレームがマットレスを埋め込んで設置するタイプのものの場合です。
このようなベッドの場合、フラットシーツをマットレスの底で固定する必要はなく、マットレスの脇に挟めばある程度固定することが可能です。そのため、以下のようなサイズ感のフラットシーツでもズレにくくお使いいただけます。
マットレスサイズ | フラットシーツサイズ |
100×195×25cm | 150×265cm |
120×195×25cm | 170×265cm |
140×195×25cm | 190×265cm |
150×195×25cm | 200×265cm |
160×195×25cm | 210×265cm |
170×195×25cm | 220×265cm |
180×195×25cm | 230×265cm |
200×195×25cm | 250×265cm |
最後に
ベッドシーツのサイズ選びに必要なことは、①ベッドシーツの種類を知ること、そして、②各ベッドシーツのサイズを選ぶ上での注意点を知ること。
この点を分かってしまえば、あなたにぴったりのベッドシーツが選べられます。
もし「敷きパッド使ってるけど、シーツが上?シーツが下?」という疑問がある場合は、こちらの記事「知らなきゃ大損!ベッドパッド・敷きパッドの正しい使い方」をご覧ください。
また、布団カバー・シーツを新調する際の注意事項や上手に選ぶコツを『布団カバー・ベッドシーツを上手に選ぶ/扱うための体系的知識』にてお伝えしているので、併せてご参考にしてください。