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冬の神器!あったか敷きパッドのおすすめの選び方

  • 羽毛布団
  • オイルヒーター
  • そして、あったか敷きパッド

凍える冬の睡眠を快適にしてくれる三種の神器です。

寒さで緊張した体の一日の疲れを癒すのに、ふわっとあたたかな敷きパッドの寝心地はまさに至極です。とはいえ、あなたに合った選び方をしないと、暖かくなりすぎて寝苦しくなってしまいます。

そこで本日は「あったか敷きパッドのおすすめの選び方」についてご紹介します。

※自分に合った敷きパッドを選ぶ手順(役割の理解→素材選び→好み・体質チェック)についてこちらのページ「敷きパッドのおすすめ6選と選び方【素材と機能を徹底理解】」で徹底解説しています。敷きパッド選びの情報収集をしている方は是非参考にしてください。
著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. あったか敷きパッドで快適に暖かく眠るための知識

それではまず人の眠りのメカニズムを説明します。

そしてその上で、どのようにあったか敷きパッド選ぶべきか説明していきます。

1−1. カラッとした適度な暖かさが理想

睡眠に最適な温度と湿度があるというのはご存知でしょうか?

それは布団の中の温湿度(寝床内気象)が、33℃と50%前後の状態です。

寝床内気象
寝床内気象

寒いのはもちろん、あたたか過ぎてもダメなのです。

さらに、寝汗などでベタッと湿った環境も睡眠に良くありません。寝苦しさにつながります。

人は睡眠中にコップ1杯分(約200ml)の汗をかきます。この汗は気化熱というもので、体温を下げるための汗なのです。以下のグラフは睡眠前・中・後の体温を表したものですが、眠りに入るとともに体温が下がっていくこと、ご理解いただけると思います。

眠りが深まるにつれて体温は下がっていく
眠りが深まるにつれて体温は下がっていく

そのため、あったか敷きパッドを選ぶときは、あたたかいと同時に、

  • あたたかくなり過ぎないこと
  • 寝汗をよく吸収すること

を吟味することで、より質の高い睡眠を目指せるのです。

1−2. あったか敷きパッドは素材選びがキモ

では、どのように「あたたかくなり過ぎず」に「汗をよく吸収する」あったか敷きパッドを選べばいいのか?

それは素材をじっくりと吟味して選ぶに尽きます。

素材イメージ柔らかさ滑らかさ 吸湿性  放湿性  耐久性  洗濯性 





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨンlayon1

ポリ
エステル
polyester1
  • 化学繊維:
    アクリル、ポリエステルなどの起毛生地はあったか敷きパッドの中でももっとも一般的です。あたたかさは十分ですが、吸湿性・吸水性がないのでムレやすさに注意しなければなりません。
  • 吸湿発熱繊維:
    レーヨンとポリエステルが棍棒された起毛生地のものが多いです。体を冷ますために汗をかいているのに発熱するため、あたたかさが過剰になる恐れがあります。
  • 植物繊維:
    コットンマイヤー(綿毛布)はあたたかさはやや不満があるかもしれませんが、吸湿性・吸水性があるためムレにくく快適です。
  • 動物繊維:
    ウールやムートンなど。あたたかさもある上に吸湿性・吸水性・放湿性にすぐれるので、ムレにくくさっぱりとしていて非常に快適です。ただ、値段が高いです。

どれが一番いいということはなく、他の寝具とのバランスが大切です。

ただ、吸湿発熱素材を使ったあったか敷きパッドはあまりおすすめできません。というのも、布団の中があたたかくなり過ぎる恐れがあるため、そして、吸湿性が高すぎると肌から水分を奪い過ぎて乾燥させてしまうことがあるためです。

詳しくは以下のページをご参考ください。

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1−3. その他の寝具の素材との相性を考えてから選ぶ

さあ、さきほどちらっと述べた「他の寝具とのバランス」についてです。

分かりやすく言い換えると、(吸湿性・吸水性のない)化学繊維の寝具は体の上下どちらかだけにしましょう、ということです。

例えば、もしあなたが羽毛布団(綿100%生地とカバー)を使っているのなら、アクリル素材の敷きパッドを使うのはありです。あたたかいのはもちろん、蒸れて寝苦しくなることも少ないでしょう。とはいえやはり、ウールのベッドパッドと組み合わせるほうが快適なのは言うまでもありませんが。

しかし例えば、もしあなたが羽毛布団(綿30%ポリエステル70%生地とカバー)をお使いなら、体の下にくる敷きパッドはコットンマイヤーのような吸水性・吸湿性のあるものをおすすめします。そうでないと、体の上下ともに化学繊維に挟まれると体温を発散できなくなり、寝苦しくて夜中に目を覚ましてしまう恐れがあります。

このことを念頭にあったか敷きパッドを選ぶようにしましょう。


2. おすすめのあったか敷きパッド5選

それでは、おすすめのあったか敷きパッドをご紹介していきます。

2−1. あったかドライミング

warm-dry-bed-pad
あったかドライミング敷パッド

ポリエステル100%のフランネル生地の敷きパッドです。ふわっとあたたかいのはもちろんですが、表生地の下に吸湿剤シリカゲルをサンドイッチしたワタを詰めているため、あたたかい上にムレにくい爽やかな寝心地を実現しました。私の兄が設計した商品なので手前味噌ですが、冬の眠りを快適にしたい方全てにおすすめです。

2−2. 短毛ムートンシーツ

短毛ムートンシーツ
短毛ムートンシーツ

「天然素材であたたかいものが欲しい」という方におすすめなのはムートンです。シーツと表記されていますが、一般的な敷きパッドよりもしっかりとした厚みがあります。羊毛は保温性に優れるのはもちろんのこと、吸放湿性にも優れているので、ムレにくいあたたかさで快適に眠れます。

2−3. 羊毛ベッドパッド

羊毛ベッドパッド
羊毛ベッドパッド

「毛羽立った生地はあまり好きじゃない」という方におすすめなのが、羊毛のベッドパッドです。表面の肌当たりはスムースなコットンニットですが、その下の羊毛わたがしっかりと熱を蓄えてくれる上、吸放湿をしっかりとするのでムレにくく暖かい快適な使い心地です。

2−4. アクリル敷きパッド

アクリル敷きパッド
アクリル敷きパッド

ふわふわとあたたかなアクリル素材の敷きパッドです。アクリルはあたたかいのはもちろん、軽くて乾きが早いのでお手入れが手軽なのも利点です。さらに、この敷きパッドのアクリルは特殊製法のため、静電気が立ちにくくなっています。静電気のパチパチとした不快感に悩まされることも少ないですし、ホコリを寄せつけにくいので衛生的とも言えます。

2−5. 4mm起毛ニットマットレスプロテクター 

プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター
プロテクト・ア・ベッド マットレスプロテクター

伸縮性に富んだ4mmふわふわ起毛ニット生地のあたたかく柔軟な肌あたりの寝心地です。その上、透湿性をもつ極薄0.025mmの防水膜がマットレスから汚れを守ります。50回洗濯にも耐えうるしっかりした作りです。自社製品のため手前味噌ですが、No.1の防水マットレスプロテクター(防水シーツ)と自負しています。


最後に

あたたかくもムレにくい理想的な睡眠環境を作る一助になっていれば幸いです。

なお、以下のページで、敷きパッドの正しい使い方、ベッドパッドとの役割の違いを踏まえた選び方・組み合わせ方、上手なお手入れ方法、おすすめのブランドについて紹介しています。あわせてご参考にしてください。

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