あなたはベッドシーツを買うとき、生地の種類を気にしますか?
「シーツ・カバーを買うなら絶対サテン生地!」と、一度使った人が惚れ込んでしまうほどの魅力がサテン生地にはあります。
もしあなたが美しく、柔らかで、なめらかな生地感が好みであれば、知っておいて損はないと思います。
そこで本日は、
- 素材、生地とは何か
- サテン生地の特徴
- ピーチスキンサテンとは何か
- おすすめのサテン生地のシーツ
についてご紹介していきます。
Contents
0. 素材・生地とは何か?
まず、素材・生地とは何かということですが、簡単に説明すると以下のようになります。
- 素材:綿(コットン)、絹(シルク)、麻(リネン、ラミーなど)、ポリエステルなどの繊維のこと
- 生地:サテン織り、平織り、タオル生地、ニットなどの繊維を織ったり編んだりしてできたもの
そのため、サテン生地と言っても、綿のサテン生地、シルクのサテン生地、ポリエステルのサテン生地などバリエーションがあります。なので、サテン生地と一口にいっても、使用感・吸水性などは素材にも左右されます(後述)。
1. サテン生地の特徴
それでは次に、サテン生地の特徴などを他の織り方などと比較しながらご説明します。
1−1. サテン生地と他の生地は何が違うのか
織物とは「タテ糸とヨコ糸が交差してできた布」ですが、交差の仕方(織り方)を変えることによって生地の風合い、そしてそれに伴って名称が変わるのです。
平織(バティスト)、綾織(ツイル)、朱子織(サテン)の3つの織り方が織物の基本となっています。
平織 | 綾織(ツイル) | 繻子織(サテン) | |
イメージ | |||
肌当たり | しっかり | 中間 | なめらか |
重量 | 軽め | 中間 | 重め |
通気度 | 高め | 中間 | 低め |
強度 | 高め | 中間 | 低め |
光沢感 | 低め | 中間 | 高め |
各織り方やそれぞれの特徴を使いすると上記のようになっています。
サテン生地の特徴、他との違い
平織はイラストを見ての通り、タテ糸とヨコ糸が一本一本交差しているためしっかりとした生地感で、耐久性も高いのが特徴です。
その反対に、サテン生地は糸が飛び飛びになっています。つまり、一方の糸が表に多く出ることになり、その結果、なめからでやわらかな肌当たりになり光沢感も増すのです。しかし、耐久性が劣るというデメリットもあります。また、それを補うために密度(目付け)が高くなりますので、重くなりがちだったり通気度が低めになります。
綾織はこれら2つの間の使用感です。いいとこ取りとも考えられます。
サテン織りがよく適用される素材
シルク製品にサテン生地という文字をよく見かけると思います。なぜかと言うと、サテン織りにすることで素材の魅力を惹き立てられるからです。
特にシルク、高級綿、テンセル®(リヨセル)などは元来のやわらかさ、なめらかさ、光沢感にさらに磨きをかけられるので多用されます。
1−2. ピーチスキンサテンとは何か
サテン生地はちょっとツルツル過ぎるといった場合に、ピーチスキン加工が施されることがあります。
生地をあえて若干毛羽立たて桃肌のようにすることで、肌当たりがやわらかくなったり、冬場にベッドに入った際のひやっとした冷たさを多少和らげられます。
このような良さはあるものの、サテン生地につるっとしたなめらかさを求めている人には好ましくない特徴かもしれません。
1−3. おすすめのサテン生地シーツ
それではおすすめのサテン織りのシーツをご紹介します。
川俣シルクサテン織りシーツ
製品:川俣シルク100%サテン織りボックスシーツ
価格:40,608円
【当製品の販売ページ】
日本国内でも代表的な絹織物の産地、川俣(福島県)で生産されたシルク100%のボックスシーツです。絹本来の特性を最大限に活かすためにサテン織りで染色をせずに仕上げられています。繊細で滑らかな絹の使用感を求めている方にオススメの製品です。
超長綿サテン織りシーツ
製品:超長綿サテン織りボックスシーツ
価格:8,120円
【当製品の販売ページ】
綿素材の中でも高級品質の超長綿をサテン織りに仕上げたシーツです。ホテル仕様のサテン生地シーツです。シルクはつるつる感や吸い付き感が好みでないけど、やわらかさなめらかさが捨てがたいとお考えの方に相応しいと思います。受注生産のためオーダーから発送まで4週間ほどお日にちがかかる点ご了承ください。
リヨセルサテン織り
製品:リヨセル100%サテン織りボックスシーツ
価格:4,298円
【当製品の販売ページ】
「もう少しリーズナブルでなめらかでやわらかなサテン生地のシーツはないかな」とお考えの方におすすめなのがリヨセル素材のサテン生地です。リヨセル素材の肌触りはシルクや上質な綿に近く、光沢感もあるので使い心地に納得いただけるかと思います。
1−4. サテン生地のお手入れ方法
サテン織りの生地は通常の平織りのものより耐久性の面では劣ります。そのため、お手入れはできるだけ優しく行うことをおすすめします。
例えば、
- 洗濯機で洗うのならおしゃれ着洗い
- 洗濯ネットには必ず入れる
- しわが付きにくいのでネットは大きめを推奨
- 脱水時間を短めにする
- 湿った状態で伸ばしてから吊り干し
生地の劣化を極力防ぎつつも、洗濯後のシワを少なくできます。アイロンをかける場合は、品質表示ラベルに従ってください。できるだけ低めの温度で行うことをおすすめします。
最後に
シーツをサテン生地のものから選ぶとなると、素材の選択肢はシルク、綿、リヨセル(テンセル®)のいずれかになると思います。
せっかく生地の織り方にまでこだわるのなら、素材にも深くこだわりたいとお考えと思います。こちらの記事『布団カバー・ベッドシーツを上手に選ぶ/扱うための体系的知識』で、繊維にこだわったシーツ・カバーの選び方をお伝えしているのでご参考にしてください。