褥創

エアマットは褥創(床ずれ)予防に不向き?各マットレスの比較

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褥創を予防するために、様々な方法をお考えのことと思います。

体圧分散マットレスの利用は、日本褥創学会が定める在宅褥創予防方法の中で、唯一の「推奨ランクA(最高ランク)」ですので、もしあなたが介護をしている人が通常の敷寝具を使っているのなら、体圧分散マットレスを利用することを強くおすすめします。

しかし、エアマットやら低反発やら、何がどう違うのか分からないと思います。

そこで本日は「褥創予防のための体圧分散マットレス」について比較をしながらご紹介します。


1. 褥創予防の体圧分散マットレスの比較

まずそもそも何をもって体圧分散マットレスと言うのか「褥創予防・治療ガイドブック」の定義によると、

体圧分散マットレスとは、①体を沈める、②骨突出部等にフィットする機能によってマットレスと体との接触面積を拡大させることができる寝具である。

そして、いわゆる体圧分散マットレスには以下の4つの種類があり、それぞれを比較すると以下のようになります。

とはいえ、この表だけでは細かく理解できないと思うので、1つずつ詳細にご説明していきます。

1−1. 圧切替エアマット

面で支えるキャンプ用エアマットと異なり、褥創予防用のエアマットはエアセルが点や線で支える構造になっています。空気圧を使用者に合わせて調整するので、褥創部位を圧迫しないようにできます。

以下の動画を見ると、エアマットの構造についてご理解いただけます。

○エアマットのメリットとデメリット

メリット:
空気圧を調整することにより、使用者に合わせた体圧分散が出来る。寝返りができない人のために、空気量を周期的に調整して圧がかかる部位を変えることが出来る。

デメリット:
圧がかかる部位を変える際、使用者の体にズレ力を生じさせることがある。シーツにしわが出来やすい。調整・保守点検に手間がかかる。高価。

○エアマットの向き不向き

被介護者が自力で寝返りが出来ず、そして、介護者が定期的に体位変換をしてあげられない場合、圧切替エアマットの使用に向いています。

しかし反対に、被介護者が自力で寝返りを出来たり、介護者がこまめに体位を変えてあげられるなら、せっかくの機能を使わずじまいになってしまい勿体無いです。

機械いじりが得意な人はいいですが、苦手な人にはあまり向きません。どちらかと言うと医療機関向けで、在宅介護には不向きです。

1−2. 低反発ウレタンマットレス

柔らかく体が沈み込む寝心地の低反発ウレタンマットレスは、体への圧迫がとても少なく褥創予防に非常に向いています。

分厚いマットレスだけでなく、既存のマットレスの上に敷く厚み6cm程度のトッパータイプでも体圧を大分分散することができる。

低反発ウレタン

○低反発ウレタンマットレスのメリットとデメリット

メリット:
褥創の圧迫を非常に少なくできる。トッパータイプでも十分。比較的低コスト。

デメリット:
体が沈み込み寝返りがしづらくなるので、寝姿勢が変えられず寝疲れることがある。通気性が良くないため、体(特に褥創部位)がムレやすい。水に弱いため防水対策必要あり。

○低反発ウレタンマットレスの向き不向き

なるべく費用を抑えて体圧分散マットレスを導入したい人におすすめです。ただ、使用者の寝返り状況には目を光らせて、自力で寝返りが出来ない場合には定期的に補助をしてあげましょう。

品質が悪いものだと、体が沈み込みすぎて自力で寝返りが出来ていた人が出来なくなることもあるので注意が必要です。

1−3. 高反発ウレタンマットレス

通常の高反発ウレタンマットレスは、褥創予防と言えるほど体圧分散性がある訳ではありません。むしろ、寝心地が硬めのものだと「優れた体圧分散性」と記載されていても、あまり褥創を促進させてしまう可能性があります。

高反発ウレタンマットレスを選ぶのなら、「柔らかめ」で「高弾性」のウレタンフォームのマットレスを選びましょう。柔らかめであれば体圧を全身に分散できますし、高弾性であれば体が沈み過ぎることなくサポートする力があるからです。

また、低反発ウレタンマットレスと同様に、厚み6cmのトッパータイプでも十分に機能します。

○柔らかめの高弾性ウレタンマットレスのメリットとデメリット

メリット:
褥創への圧迫を少なく出来る。寝返りがしやすい。トッパータイプでも十分。比較的低コスト。

デメリット:
水に濡れると劣化するので防水対策をすること。

○柔らかめの高弾性ウレタンマットレスの向き不向き

使用者が自力で寝返りが出来るなら、第一の選択肢にあげたいのがこの種類のマットレスです。体圧分散マットレスとしては費用も少ないので、在宅介護利用にとても向いています。

1−4. ゲル/ジェルマットレス

ジェルを膜で封じ込めた素材のマットレスです。

面で体圧を分散する構造のものもあれば、ハニカム構造でズレ力まで軽減するものもあります。

ハニカム構造
ハニカム構造

ハニカム内部の掃除はやや手間になりますが、褥創予防を考える上でズレ力が少ないのはとても大切な要素です。

○ゲル/ジェルマットレスのメリットとデメリット

メリット:
沈み込みすぎることなく体圧を分散することが出来る。耐久性が高い。防水加工になっている。

デメリット:
表面温度が低く冷たく感じられることがある。重い。

○ゲル/ジェルマットレスの向き不向き

マットレス自体をアルコールで清拭出来たり、X線室で使えたりと主に医療機関向けの仕様になっているものが多いです。家庭で使えなくもないですが、かなりの重みがあったり、表面がひんやりしていたりなど特徴上、在宅介護にはあまり向いていません。

1−5. おすすめの褥創予防体圧分散マットレス

医療福祉専門企業のアクションジャパン社に私どもが素材提供をして開発した褥創予防マットレス「すやり」は、体圧分散性にもズレ力の吸収にも優れているので非常におすすめです。

褥創予防マットレス「すやり」
褥創予防マットレス「すやり」

価格:49,800円
【公式サイト】/【楽天】/【スクリオ】

被介護者の体をウェーブカットの表面が柔らかく受け止め、弾性のあるウレタンフォームがしっかりとサポートします。

サイズは2つあり、防水仕様のものもあります。また、介護保険レンタル対象商品でもありますので、お気軽にお試しいただくこともできます。


最後に

体圧分散マットレスについては十分ご理解いただけたと思います。

体圧分散マットレスは非常に大事ですが、それだけで褥創予防が完璧になることはありません。体圧分散マットレス以外の褥創予防の方法も知りたいという場合は、こちらのページ『褥創(床ずれ)の予防&リスク評価方法』をご参考にしてください。

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