マットレス

【情報強者へ】高反発マットレスの7大比較ポイント

 
※高反発マットレスの種類別の特徴、スペックを比較した選び方などついてこちらのページ「【高反発マットレスのおすすめ5選】特徴をもとにした選び方」で徹底解説しています。より具体的な商品の情報をお探しでしたらあわせてご参考にしてください。
  • 「高反発マットレスを買おうと思ってる」
  • 「でも何を比較して品定めすればいいんだろう」

などとお悩みではないでしょうか。

正直、我々寝具メーカーからすると「なんであんなものがこんな高値で…」と思ってしまうものがあります。業界外の方からすると、どの点を押さえて検討すればよいか分からないため、比較検討が困難かと思います。

そこで本日は、

  • 高反発マットレスの7大比較ポイント
  • 弊社の商品でケーススタディ

の二本立てで分かりやすく解説していきます。

なお、高反発マットレスには、

  • 高反発ウレタンフォームマットレス
  • 高反発ファイバーマットレス
  • 高反発コイルマットレス

などがありますが、このページではもっとも種類の多い高反発ウレタンフォームマットレスに特化して説明していきます。

 高反発ウレタン
マットレス
高反発ファイバー
マットレス
高反発コイル
マットレス
画像regular-foamair-fiberpocket-coil
長所
  • 体圧分散性◯
  • サポート性◯
  • 横揺れ◯
  • 手入れ◯
  • 搬出入・設置◎
  • 安価
  • 家庭ゴミ
  • サポート性◯
  • 通気性◎
  • 手入れ◎
  • 水洗い◎
  • 搬出入・設置◯
  • やや安価
  • 家庭ゴミ
  • 体圧分散性◯
  • サポート性◎
  • 横揺れ◯
  • 通気性◯
  • 手入れ◎
  • クリーニング可能
短所
  • 通気性△
  • 水洗い△
  • クリーニング不可
  • 体圧分散性△
  • 横揺れ△
  • クリーニング不可
  • 水洗い△
  • 搬出入・設置△
  • やや高め
  • 粗大ゴミ
【注意】寝具メーカーとしての立場をわきまえ他社製品については言及しない構成になっております。ご不便をお掛けしますが、ご紹介の情報を元にあなた自身で市販の高反発マットレスを比較していただけると幸いです。
著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
取材依頼はお問い合わせから。
インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから。


1. 高反発マットレスの7大比較ポイント

それではまず、私が重要と考えるポイントから1つずつご紹介していきます。

①ウレタンフォームの表面加工(≒体圧分散性)

高反発ウレタンフォームは硬めのものが多いです。

そのため、体に圧迫がないように寝るなら表面に柔らかさを持たせる加工が必要になってきます。

二層構造凸凹プロファイル7ゾーンプロファイル
2-layers-surfaceprofile-surface7-zones-profile-surface
波型カットデクビトスカットピンホール加工
horizon-cut-surfacedecubitus-cut-surfacepin-hole
  • 凸凹・波型カット:コストを抑えて柔らかさを出すことができるので低価格な高反発マットレスをお探しの方に向いています。凸凹感が気になる方にはやや不向きかもしれません。
  • 二層構造:一層目を柔らかくすることで凸凹感などなく柔らかめの寝心地に仕上げることができます。高価な高反発マットレスはこの構造のものが大半です。

なお、硬さについてはよくウレタンフォームのニュートンが指標として使われますが、私の考えとしてはあまりにも硬すぎるもの(200ニュートンなど)は避けることをおすすめしています。

ニュートン値硬さ
110以上かため
75~110ふつう
75未満柔らかめ

というのも、どんな体型であっても表面が硬いと体への圧迫が強くなるため疲れが溜まりやすくなるからです。特に、高反発マットレスは硬めのものが多いので要注意です。

②ウレタンフォームの弾力性(≒サポート性)

マットレスの寝心地=体圧分散性×弾力性、と私は考えています。

ただ体を優しく包み込むだけでなく寝姿勢が崩れないように体をサポートする弾力性も同じく大事です。

種類イメージ跳ね返り率
高弾性
(※高反発)
high-resiilience-foam50%以上
レギュラーregular-foam15~50%
低反発memory-foam15%未満
ハイブリッド3-layers-hybrid-mattress
  • レギュラー:適度な反発弾性で快適です。2021年に規定が変わったため業界内での混乱がありますが、実は多くの「高反発ウレタン」はこれくらいの弾力性です。
  • 高弾性:もちっと弾力がありより快適です。寝返りがしやすいです。しかし、表面加工などにより硬さ調整されていないと弾力性が高すぎて圧迫感が出やすいので気をつけましょう。

つまり、ここまでの話をまとめると、表面は適度な柔らかさがあり、その下層には適度な弾力性があるのが理想的な寝心地ということです。

体への圧迫が限りなく少なくなりますし、それ同時に適切な姿勢で寝られるので、絶対に押さえるようにしてください。

理想的な寝姿勢
理想的な寝姿勢

③ウレタンフォームの厚み(≒サポート性)

高反発マットレスには様々な厚みのものがあります。

あなたに必要な厚みがない高反発マットレスを選んでしまうと、底つき感があり腰を痛めてしまう恐れがあります。あなたの体重に応じて必要最低限以上の厚みがある高反発マットレスを比較検討しましょう。

底つき感

  • 5cm高反発マットレスというよりトッパーです。体重30kg前後の子供なら快適に使えますが、大人の使用には向きません。
  • 7cm高反発マットレスとしては薄めです。体重が60kg前後の方の使用に向いています。作りがしっかりしていないと横向き寝のときに底つき感に悩まされる可能性があります。敷布団のような使い心地です。
  • 10cm一般的な高反発マットレスの厚みです。体重80kg前後の大柄の方でも底つき感なく寝られる厚みです。厚みが10cmあれば、寝心地で悩むことは少ないです。
  • 13cm高反発マットレスとしては分厚い部類に入ります。体重100kg以上の方でも底つき感なく寝られます。ただ、やや重くなるため日々の手入れは若干大変にはなります。

④ウレタンフォームの密度(≒耐久性・コスパ)

  • 安くてへたりやすいマットレス
  • 高いけど耐久性は一般的なマットレス

このようなマットレスは出来るだけ避けたいですよね。

高反発マットレスの耐久性はウレタンフォームの密度からある程度見積もることができます。ウレタン密度が高ければ高いほど、耐久性が高くなります。これは価格と品質のバランスを比較する大事なポイントになります。

ウレタン密度(kg/㎥)耐久性の評価
高反発低反発
20以下30以下数ヶ月~1年程度の使用に向いています。
1万円をきる安価なウレタンマットレスに使用されることが多いです。
25前後35前後3~5年の使用に向いています。
リーズナブルなマットレスに使用されることが多いです。
30前後40前後5~8年前後の使用に向いています。
国内・海外ブランドの有名なマットレスの密度がこの辺りです。
40以上50以上8年以上の長期使用に向いています。
高価で高品質なマットレスのウレタン密度はこの辺りです。

一昔前までは「ネットで販売されている高反発マットレスは密度の表記がなく怪しい」と業界の中で笑いものにされることがありましたが、最近の傾向は逆で、ネット販売中心の高反発マットレスのほうがウレタン密度の記載がしっかりされているような気がします。

「そんなすぐへたる粗悪なものなんて本当にあるの?大袈裟じゃない?」と思われるかもしれませんが、有名無名に関わらず1~2万円前後の高反発マットレスにはかなり低密度のものが少なからず存在するのでお気をつけください。

⑤ウレタンフォームに膜・穴の有無(≒通気性)

通常、ウレタンフォームは蒸れやすいです。

しかし、ウレタンフォームの内部構造の通気性が高いオープンセル構造(無膜構造)のものや、ウレタン自体に穴を開けるピンホール加工がされているものは通気性が良くなります。

 

通常フォーム

オープンセル構造

ピンホール加工

画像regular-foamopen-cell-construction-of-polyurethane-foam1pinhole-processing-latex-foam1
通気性

⑥側生地の品質(≒蒸れにくさ、肌触り、手入れのしやすさ)

側生地は非常に見落とされがちなポイントです。

側生地の厚さ(重量)は適切か

側生地にしっかりとした厚みがあるとウレタンフォームの蒸れを感じにくくなります。

生地の重さ厚さ生地内部
1000g/m2厚い(約3cm)
  • ジャカード
  • 三層ニット
  • ウレタン
  • わた
400g/m2厚め(約1.5cm)
  • ジャカード
  • 三層ニット
  • 3Dメッシュ
  • わた
  • 中糸
250g/m2中間(約1cm)
100g/m2薄い(約0.3cm)
  • ニット
  • なし

価格で評価すると下記のようになります。

  • 1000g/m2:10万円前後のマットレスに相応しい厚みです。ただ、この厚みのものは基本的に高反発マットレスというよりコイルスプリングマットレスに使用されることが多いです。
  • 400g/m2:5~6万円前後のマットレスに相応しい厚みです。これくらい厚みのある生地だとウレタンフォームによる蒸れはかなり減ります。
  • 250g/m2:2~3万前後のマットレスに相応しい厚みです。やや蒸れを感じやすいです。必要最低限の厚みです。
  • 100g/m2:1万円前後のマットレスに見られます。ウレタンフォームの蒸れを感じやすいので、別途、厚みのあるパッドなどを敷くようにしましょう。

側生地の素材に吸水性はあるか

また、どのような素材が使用されているかも大切です。

汗がきちんと吸収される素材が使われているものを選ぶようにしましょう。

素材イメージ柔らかさ滑らかさ 吸湿性  放湿性  耐久性  洗濯性 





綿
(コットン)
cotton1

(リネン)
linen1



(シルク)
silk1
羊毛
(ウール)
wool1




レーヨンlayon1

ポリエステルpolyester1

側生地を取り外すことができるか

側生地が取り外し可能かどうかも評価ポイントに入れましょう。

高反発マットレスの側生地は、使用に応じて汚れていきます。取り外しが出来ずに洗えないなんて不衛生極まりないですよね。ファスナーが付いていて側生地が取り外し可能なものを選ぶようにしましょう。

Ecolatte14cm18
側生地を取り外して洗える

⑦品質認証(≒安全性・臭いの少なさ)

第三者機関による品質証明がされていることも大切な比較ポイントです。

ウレタンフォームは化学製品ですので粗悪な原料で作られるとゴムのような化学臭が強まります。

  • OEKO-TEX
  • SGS
  • Certi-PUR

などの第三者認証機関が代表的です。このような機関からの認証があるかないかは品質を推し量る大きな指標になります。

エコテックス®スタンダード100とは、繊維製品およびその関連製品に特定芳香族アミンなどの身体に有害な物質が含まれていないことを証明する、全世界共通の「繊維製品の安心・安全の証」です。

(引用:一般財団法人ニッセンケン品質評価センター)

「マットレスのウレタンフォームから化学物質っぽい臭いがする」というのはよくある話ですが、このニオイの大きな原因はアミンです。エコテックス認証のあるマットレスはアミンの使用が制限されているので化学臭はゼロではないもののかなり少なめになっています。


2. 高反発マットレスを比較するケーススタディ

それでは次に、上記の情報をもとにどのようにマットレスの品質(と価格)を吟味するかケーススタディを行ってみましょう。

2−1. エコラテエリート三つ折りマットレスの品質

1つ目が「エコラテエリート三つ折りマットレス」です。

スペックは以下のようになっています。

 エコラテエリート三つ折りマットレス
画像Ecolatte-elite-3-fold-mattress-10cm1
硬さ140N
構造凸凹プロファイル
反発弾性45%(レギュラー)
厚み10cm
密度32D
復元率98%
表生地重量300g/m2
表生地素材表側: テンセル100%
中糸: ポリエステル85%, テンセル15%
裏側: ポリエステル100%
品質認証OEKO-TEX認証
トライアル可能(3週間)
保証期間3年
価格16,990円(税込)
リンク商品ページはこちら
  • 硬さと弾力性:140ニュートンで反発弾性が45%のウレタンフォームに凸凹プロファイル加工をしているので、ふつうからややしっかりめの硬さ(体圧分散性)でなおかつ体をしっかりとサポートできるようになっています。
  • 厚み:10cmですので体重80kgの方でも底つき感なく寝られます。
  • 密度:32Dで7年前後の耐用年数を想定しています。
  • 通気性:一般的なウレタンフォーム以上、オープンセル構造ウレタンフォーム未満の通気性です。
  • 側生地:重量は300g/m2ですので過不足のない厚みになります。また、表面にテンセル™繊維(レーヨンの一種)を使用しているので柔らかで吸水性が高くなっています。とはいえ、敷きパッドを併用いただけると理想的ですが。
  • 品質認証:OEKO-TEXを取得しています。
  • 価格:16,990円です。

上記のスペックとこの価格でいろんな商品を比較してみるとコスパの良さに納得できるかと思います。

2−2. 快眠タイムズオアシスマットレスの品質

続いて、「快眠タイムズオアシスマットレス」のスペックを見てみましょう。

 快眠タイムズオアシスマットレス
画像kaimin-times-mattress3
硬さ
  • 一層目:40N
  • 二層目:60N
  • 三層目:140N
構造
  • 上層:ピンホール加工
  • 下層:スリット加工
反発弾性
  • 一層目:12%
  • 二層目:60%
  • 三層目:45%
厚み20cm
密度
  • 一層目:45D
  • 二層目:45D
  • 三層目:32D
復元率99%
表生地重量400g/m2
表生地素材
  • 表側: テンセル100%
  • 中糸: 羊毛50%, ポリエステル50%
  • 裏側: ポリエステル100%
品質認証OEKO-TEX認証
トライアル可能(3週間)
保証期間3年
価格42,000円(税込)
リンク商品ページはこちら
  • 硬さと弾力性:柔らかい低反発、やや柔らかめの高弾性、硬めのものの三層構造になっていて最高の体圧分散性と反発弾性のバランスになっています。浮いているかのような圧迫の少なさと適切な寝姿勢のサポートを実現しています。
  • 厚み:20cmあるのでどんな体重の方にもお使いいただけます。
  • 密度:上層部には密度の高いウレタンフォームを使用しています。7年前後の耐用年数を想定しています。
  • 通気性:上層部はウレタンフォームは通気性を高めるためにピンホール加工をしていて、下層部のウレタンフォームにはスリットカット加工をしており、マットレス内部での通気性を高めています。
  • 側生地:重量は400g/2で十分な厚みです。さらに、表面にテンセル™繊維を使用しつつ、中糸に高価な羊毛繊維を詰めています。そのため、夏は爽やかで冬はあたたかな寝心地を実現しています。
  • 品質認証:OEKO-TEXを取得しています。
  • 価格:42,000円です。

市場で7~8万円で販売されているノンコイルマットレスよりも優れた品質と機能性だと自負しています。スペック重視の方は是非くまなく比較してみてください。中価格帯マットレスならダントツに優れています。


最後に

これであなたも高反発マットレスの目利きができるようなったはずです。

あなたにぴったりの1枚をお選びいただければ幸いです。

なお、以下のページで最高の寝心地の高反発マットレスを選ぶポイントとおすすめブランドを紹介しているのであわせてご参考にしてください。

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